292.2008年3月1日(土) 国会議員選出について提言

 昨日の国会審議をしばらく見ていて呆れた。国会議員の程度の低いのは、いまに始まったことではないが、未だにこの程度かと思うと情けなくなる。いま議題になっているのは、新年度予算案、ガソリン税の暫定税率延長等の税制改正関連法案、そして予算委員会のイージス艦と漁船衝突事故に関わるドタバタ議論である。

 特にイージス艦事故に関する福岡県選出自民党M議員と石破防衛相のやりとりは、石破大臣はともかく、質問内容以前に質問するM議員の言語不明瞭、間合いの悪さ、繋ぎ言葉「え~」の多さ、等々あまりの不慣れと無様さには、これが代議士生活10年以上の議員の質問かと信じられない気持ちである。この程度でも地元では人気?があって当選するのだが、とても国政を委ねる能力も資格もない。国会も落ちたものである。

 そろそろ程度の低い国会議員が選ばれる現状のシステム改革を検討し、能力のない国会議員を排除することを真剣に考えるべき時である。迷惑を蒙るのは国民である。そのための私案としてさし当って、①世襲議員をなくす(減らす)こと、②いきなり国会議員ではなく、一定期間(4~8年)地方議員(県会、市町村議会議員)の経験を積んで国政の場へ進出すること、を提言したい。

 前出のM代議士と石破大臣の2人は、ともに世襲議員である。大臣は防衛に関しては国会議員の中で最も精通していると言われているが、父親の地盤をそっくり受け継いで国会議員になっただけに、苦労知らずで甘やかされてきた。その証拠に、少々気に入らない質問をされるとすぐ興奮しかっとなる。こんな性格では国防の責任者として、不適格ではないかと危惧する。一方のM代議士の如きは、やはり父の財産をそっくり継承したボンボンで、世間知らずで質問の要旨から推して平素勉強しているとはとても思えない。こういう人物が単に父親が偉かった?というだけで、簡単に代議士になれるカラクリがおかしい。世襲議員は、父乃至身内の地盤を世襲して、そのまま立候補することを4~8年間一時的に凍結することを提案したい。理由は、他候補と比べて最初から当選が期待出来る地盤をそっくり継承出来るのは、憲法が保障する国民すべてが「平等」に反することである。被選挙権を制限することが不平等という反論に対しては、世襲選挙区以外なら被選挙権を認めるので不平等とは言えまい。

 もう1点、国会議員へのステップとして地方議員としての経験、特に地方行政のあり方を一定期間学んだ後で、国政の場へ参画するルートが確立されることが望ましいと考えている。現状では、ちょっと名前が売れたり、小泉チルドレンのようにチャンスと運さえあれば、国政に熱意が薄くても国会議員になり、甘い汁を吸うことが出来る。やはり、国会議員選出のシステムを国民みんなで考えてみる必要があると思う。

 あまりにも程度の低い国会議員が多すぎ、彼らが国民を舐めて、真面目に国政に奉仕しようとの気持ちが薄過ぎることが、われわれ有権者にとっては我慢ならないのである。

2008年3月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com