3066.2015年10月5日(月) 益々エスカレートするメディアの傲慢ぶり

 去る1日テレビ東京の報道番組「アンサー 潜入初! 飢餓の島で見た戦争」を観ていて森本智子アナの説明に疑問を抱いた。番組では、激戦の島・ガダルカナル島で戦没者遺骨収集に当たった民間団体の活動を丁寧にレポートしていたが、キャスター的立場の森本アナが、ガダルカナルだけではなく、遺骨収集全般について間違ったコメントをしていたことが引っかかる。森本アナの話は、戦争で犠牲となった戦没者の遺骨収集事業を民間に任せているが、これからは民間に任せるのではなく、国が積極的に事業に当たるべきだというような誤った印象を与えていた。これは大きな間違いで、国は旧厚生省が昭和27年から太平洋戦争戦没者遺骨収集事業を始めている。私が旅行会社に勤めていた当時、旧厚生省からこの国家的事業を受注し、10年以上に亘ってこの事業に深く関わることになった。お陰で旧トラック島(現ミクロネシア連邦チューク島)で拙著「南太平洋の剛腕投手」の主人公・ススム・アイザワ大酋長と出会うことが出来て、題材を得ることになりノンフィクションを執筆するチャンスももらった。中部太平洋諸島には毎年出かけ、パプア・ニューギニア、ガダルカナル、ニュー・ブリテン島ラバウル、ブーゲンビル等南洋の島々を始め、アジアの戦地、シベリアやサハリンなどにも度々出かけた。当時は、国以外はこの事業に関わることが出来ず、民間団体の遺骨収集は禁止されていたのである。この肝心な点で森本アナは事実関係を誤認している。

 戦没者遺骨収集事業についてテレビ放送で誤解を招くような発言をされたのは極めて遺憾である。事実誤認も甚だしいと言わざるを得ない。この点について直ぐテレビ東京に事実を伝え、話の内容を訂正するようメールを送った。これについてはFacebookにも書いた。しかし、朝日新聞と同様、同じメディアであるテレビ局も顧客を軽視しがちで、納得出来る返事はもらえないのではないかと過重な期待をせず返事を待ちたいと思っている。いま朝日新聞とバトル中であるが、場合によってはテレビ東京とも一戦交えなければならないかも知れない。

 それにしてもどうしてメディアというのは、顧客の声に耳を傾けようとしないのだろうか。メディア各社には、才走った傲岸不遜で小生意気な学生ばかりが、就職するせいだろうか。朝日の秋山耿太郎元社長に至っては、読者はお金で買えるとか、文句を言う読者にはとにかく頭を下げておけばいい、と社内緊急集会で話していたというから、その尊大さは並ではない。最近では読者にも頭を下げなくなって、その傲慢度はエスカレートするばかりである。こういう輩が言論の自由なんて口走るから、民主主義を信じない若者が続出するのだ。

 いずれにせよ、テレビ東京が何と言ってくるか、しばらく様子を見てみたい。

 さて、夜になって嬉しいニュースが入って来た。今年のノーベル医学・生理学賞に大村智・北里大学特別栄誉教授が選ばれた。日本人受賞者としては23人目である。昨年も3人の日本人化学者が受賞したが、近年科学界における日本人への評価は高まるばかりで日本人としては些か鼻が高い。それに比べて政治とジャーナリズムは益々劣化して、これからの日本にとって大きな心配の種である。

2015年10月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3065.2015年10月4日(日) 日本代表チーム、サモアを圧倒して2勝

 昨日のラグビー・ワールドカップの日本対サモア戦は後半シーンしか観られなかったので、早速ビデオで観る。NHKの実況中継は南アフリカ戦で興奮のあまり絶叫していた高校ラグビー部の後輩、豊原謙二郎アナで、解説者は息子たちが小中学生の頃家庭教師をやってくれていた大学後輩の従兄弟・砂村光信氏だった。

 試合は終始日本ペースで進み、FWは互角以上の戦いで、常にサモア陣内でゲームメークしていたことが結果的に勝利につながった。サモアはペナルティが多く、前半には一時2選手が同時間帯にシン・ビンで10分間の退場を余儀なくされる有様だった。日本はラインアウトとスクラムが安定して、割合スムーズに2次攻撃を仕掛けられたし、タックルを主にディフェンスも固く最後には走られて1トライこそ献上したが、許したのはそのトライの5点だけだった。26-5のスコアの内16点は、FB五郎丸歩選手のキックによる得点で、彼はこの試合のMVPにも選ばれた。

 昨晩民放テレビでトークをしていた元日本代表の大畑大介氏が、試合で最も勝利に貢献したプレイは、前半終了直前にウィングの山田章仁選手が右コーナー・フラッグへ飛び込んだトライだったと言っていた。確かにボールを受け突進してゴールライン直前で相手にタックルされたかに見えたが、身体を捻ってかわしコーナーぎりぎりに飛び込んだ見事なトライだった。

 全般的に言えることは、外国人選手が加わって日本チームも体格的に見劣りしなくなったことと、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ就任以来体力作りを初めとして、部分的な作戦や試合運びで勝てるチームに少しずつ変身していることであると思う。とにかくチームも選手たちも力強くなった。世界のラグビー界を驚かせた南アフリカ戦の歴史的な勝利以来日本チームが注目され、スタンドで日本チームを応援するファンが急激に増えたように感じる。

 現時点で2勝1敗となり、第4戦はアメリカ戦である。これに勝つと3勝となり、予選突破の可能性が高まるが、安心することが出来ない。日本は過去の3戦で勝ち点は得たが、ボーナス・ポイントがゼロであり、もしアメリカ戦に勝ち、3勝1敗になった場合、ボーナス・ポイントが左右する。その意味でも昨日の試合で折角勝っていながら4トライ以上を挙げて得られる1ポイントのボーナスを逸したことが後になって効いてくる。結局大勝しなかったこととトライ数が少なかったことが、予選突破には、ちょっとマイナス点である。

2015年10月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3064.2015年10月3日(土) クライマックス・シリーズに疑問

 昨日プロ野球セントラル・リーグでヤクルト・スワローズの優勝が決まった。残り2試合を残して漸く決まったものである。昨年のヤクルトはビリで監督も今シーズンから代わり、今年もあまり期待されてはいなかった。それでも真中新監督の下に若手選手の活躍もあり14年ぶりの優勝を飾った。めでたし、めでたしである。

 その一方で、後半戦の初めはトップだったDeNAベイスターズが最下位に甘んじることになり、4年間務めた中畑清監督が辞任を申し出た。勝負の世界は勝たないと大きな顔は出来ない。人気者の中畑監督の下でチームは大きく観客動員数を伸ばし、球団からは続投を要請されたが、就任以来4年間終始Bクラスに留まったことから責任を取って辞めることになった。

 これで、すでにパシフィック・リーグの覇者に決まっている福岡ソフトバンク・ホークスと日本シリーズで雌雄を決すかと思いきや、その前にセ・パ両リーグで上位3チームがクライマックス・シリーズというややこしい日本シリーズ出場権を争うトーナメントがある。私は以前からこのシステムに反対し続けている。理由は簡単である。もし仮にそれぞれのリーグで3位のチームが出場権を得て日本シリーズを戦うことになったら制度上は確かに認められるものだが、そんな日本シリーズで勝っても日本一に価するだろうかと疑問に思っている。それでは今一つ力が入らない。重箱の隅をほじくるような手練手管で客寄せ試合を考えても、誰もが納得するものでなければ意味がないと思う。こんなやり方で、「実力日本一」のチームを無理やり作り上げたところで、どうもすっきりしない。クライマックス・シリーズなんて止めて、昔の東西対抗戦みたいなお遊び試合でも好いのではないか。

 夕方から千葉市内で幕張小時代のクラス会があった。隣のクラスの友人も加えて14名が参加した。男女とも幹事さんの面倒見が好いので、いつまでも続いている。今日は隣のクラスだった日比野くんがわざわざ名古屋から来られた。彼は市川学園中でも一緒だった。昔名古屋のあるバーで偶々行きあわせた水原茂・元監督と一献傾けたことがあると嬉しそうに話してくれた。一時京都でも勤務していたことがあると聞いて懐かしく思った。まだ働いているようで中々大変そうだ。

 さて、千葉から帰ってきたら11時半を過ぎていたので、ラグビー・ワールドカップの日本戦を途中からテレビで観ることになった。幸い今日の第3戦で日本代表チームは26-5のスコアで宿敵サモアを圧倒した。予選リーグでは残るアメリカ戦に勝てば念願だった予選突破が見えてくる。明日ゆっくりビデオで最初から試合をレビューしようと思っている。いま日が変わって4日の真夜中1時半である。久しぶりにお酒を飲んだので、少々眠い。Now I’m going to bed.

2015年10月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3063.2015年10月2日(金) 原発再稼働次々と

 今年は自然の猛威に襲われることが随分増えてきた。火山噴火、大雨、台風、竜巻、洪水等々、例年に比べて自然が与えた災害は深刻で惨々たるものである。台風もすでに上陸したものだけで21を数える。先の関東・東北豪雨の悲惨な被害から日時を経ずして、昨日から再び台風21号に付随して豪雨がやってきた。今朝方まで戸外では激しい風と雨の音が聞かれた。昼近くになって漸く晴れ間が見えてきた。

 日本は地形的に自然災害に襲われる運命にあるが、せめてそれらの防止のために知恵を絞って欲しいと思っている。残念ながら、最近それに逆行するような動きがまたぞろ出てきた。それはまず川内原発で稼働がスタートしたことである。原発推進賛同者は世界最高の技術水準とか、故障が感知されたら稼働をストップさせるとか言っているが、絶対事故は起きないと言い切れるのかとの問いに対しては、誰も自信を持って明確に答えることが出来ない。つまり専門家ですら、最高水準の安全性を保つとか、事故は絶対発生しないなんてあり得ないということが分かっているからである。

 しかし、原発再稼働を何とかして全原発に実施させたい政府、及び電力会社にとって、九州電力が同社川内原発2号機の原子炉を今月14日以降に起動し、再稼働させると原子力規制委員会に報告したことは今夏川内原発1号機の一里塚を越えて一安心したからであろう。これで東電福島第1原発事故を精査したうえで新規制基準を定めた後の再稼働は、川内原発の2基となる。いずれも現在噴煙を吐き出している桜島からそれほど遠い場所ではない。

 一方で、今日福島原発事故で漏れた汚染水の処理に充分対応しなかったとして東電が書類送検された。これほど周囲で話題になっても、事故が起きればフォローが充分行き届かないことを示している。他方で、四国の伊方原発の再稼働については町民の賛成を受け町議会は今日原発GOサインを出した。これは町の財政的な面と町民の雇用を考え町の活性化と、原発の危険とを秤にかけた苦渋の選択だろう。

 ともかく100%安全とは言えない新規制基準下の原発再稼働を、自然災害がいつ襲ってくるかも知れない環境下でやってしまおうというのである。しかも、今年は桜島、口永良部島、箱根、阿蘇山、小笠原諸島近海などで火山噴火が見られ、日本列島全体に地下のマグマの活発な活動が見られるのである。仮にもし再び原発が事故を起こして多くの犠牲者を生んだら、誰がどういう形で責任を取ってくれるのだろうか。

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3062.2015年10月1日(木) 「マグナ・カルタ」って何だ?

 世界史でマグナ・カルタを学んだのは高校時代だったが、当時は大学受験で頭が一杯だったので、あまり歴史的事実関係とか、時代背景についてその何たるかはあまり関心がなかったし、考えもしなかった。ただジョン・イングランド国王の治世下の1215年に発布されたマグナ・カルタは、イングランド王としての自らの権限制限を制定した大憲章とだけ憶えた。わが国では、厳しい縦社会の武家政治が始まったばかりの封建時代である。今年そのマグナ・カルタが発布800年の記念すべき年に当たり、イングランドでは今年それなりの行事が行われていると思う。

 それが、日本ではどうかというと、何と今年の北海道大学の入学試験に関連の問題が出されたのだ。40年ほど前初めてイギリスを訪れた時、ロンドンから確かウィンザー城へ向かう途上だったと思うが、ラニミード地方の野原の端っこに記念碑らしき石碑が建てられてあった。ガイドによるとそれがマグナ・カルタ記念碑だった。ジョン王は、どちらかというとそれほど評価の高い国王ではなかった。彼はフィリップ・フランス国王との戦に敗れてイングランド領地だったフランス内の国土を失い、財政的に苦しくなり増税しようとして貴族らの反発を買い、自らの権限を縮小させられて制定させられたのが、瓢箪から駒というか、この大憲章である。後にローマ教皇から大憲章の放棄を求められるなど、概して浮かばれない国王だった。だが、このマグナ・カルタが危うくなりながらも今日のイギリス憲法の下地になったことを考えると、マグナ・カルタ制定に関わったジョン王は非凡の王だったとも言える。

 しかし、我々日本人にとっては、受験用の知識としてしか教わらず、覚えようともせず、況してや成立した時代背景や、その内容についてはあまり関心がなかったのではないだろうか。それが、北大入試に下記のような質問形式で出題された。

 「インノケンティウス3世と対立し破門された王ジョンは、大憲章(マグナ・カルタ)を承認させられた王としても知られる。大憲章承認にいたる経緯を60字程度で簡素に説明しなさい」。

 これに対して都立高教諭が次のような模範解答例を書いている。

 「フランス王に敗れて大陸領土を失ったジョン王が財政難から重税を課すと、貴族が結束して王にせまり、大憲章を承認させた(57字)」である。そうかぁ。なるほどそうかと思えども、正しいとも、間違っているとも言えない。これで満点をもらえるのか。

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3061.2015年9月30日(水) 朝日は反省すべし。夏目漱石を考える。

 朝日朝刊に夏目漱石の「門」復刻版が連載されている。そして今日「漱石の世界」と題する特集別紙8頁(広告込み)が付録として届けられた。漱石と言えば、近代日本文豪の中でも最高レベルの作家であり、小学5年の時、母親から勧められて初めて「坊ちゃん」を読んでから虜になり、すっかり漱石ファンとなった。

 昨年来漱石作品を朝刊紙上に次々と復刻連載して、私も漱石初版本時代の雰囲気に浸りながら改めて読み直しているが、いくつか新しい事実を知った。漱石は東大で教えていて教授一歩手前で請われて朝日新聞社へ入社した。40歳で途中入社とは言え、「坊ちゃん」「吾輩は猫である」等を世に出し作家としてすでに地歩を確立していたので、当然ながら雇用条件は一般の中途入社社員とは大きな差があった。入社後、「虞美人草」「三四郎」「それから」「門」「彼岸過迄」「行人」「心」「道草」等々の大作を次々と発表した。朝日としては大いに元を取ったのではないかと想像している。そして、平成の今日また復刻版を連載して、朝日は漱石の恩恵に浴し続けている。正に漱石様々ではないだろうか。比較的自由な新聞社勤めだったようで、朝日の人使いが荒かったとは思えないが、入社9年後の大正5(1916)年漱石は、「明暗」を未完成のまま49歳で他界した。

 その漱石が「朝日新聞社の読者へ」というメッセージを残している。全社傲慢体質の朝日に対してではなく、読者個人個人に宛てたものである。

 「~自分の作物を読んでくれる人は何人あるか知らないが、その何人かの大部分は恐らく文壇の裏通りも露地も覗いた経験はあるまい。全くただの人間として大自然の空気を真率に呼吸しつつ穏当に生息しているだけだろうと思う。自分はこれらの教育あるかつ尋常なる士人の前にわが作物を公にし得る自分を幸福と信じている」と記している。漱石は読者に感謝し、自分の作品を読んでもらえることを無上の幸せと思っていた。それほど読者を何物にも代えがたい存在と考えていた。近年の朝日新聞が驕り高ぶり、読者を軽視した態度を取っているのとは大きな違いである。元雇用主の朝日も文豪・夏目漱石を見習って、もう少し謙虚になっては如何であろうか。

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3060.2015年9月29日(火) 2020年東京オリンピック追加競技

 2020年東京オリンピックで開催都市に提案権とやらが与えられている追加競技について、大会組織委員会は、野球・ソフトボール、空手、ローラースポーツ、スポーツクライミング、サーフィンの5競技18種目をIOCに提案することを決定した。野球・ソフトボールが追加競技の中では最も知名度があり、ファンが多いことや、2008年北京大会で実施されたことを考えると順当な選定と言えよう。

 但し、日本で最も人気のあるスポーツで過去にも実施されたことから言えば、野球が選ばれたのは当然とも言えるが、オリンピックのような世界中から多くの選手が参加する最高レベルのスポーツ・イベントであることを考えれば、野球が世界的に平均して人気のある競技であるかどうかを考える必要があると思う。実際スポーツ評論家・玉木正之氏が、野球は外しても良かったのではないかと言っていた。その理由として、野球の世界的普及度が今一つということと、最も盛んなアメリカで最高レベルにあるメジャー・リーグがオリンピックにあまり協力的ではない点を指摘していた。実際過去のアメリカ・オリンピックチームの選手構成は必ずしも最高レベルの選手らで編成されていたわけではない。アメリカ、並びに大リーグ関係者にとっては、オリンピックと並行して行われるペナント・レースのスケジュールを優先するため、第一級の選手をオリンピックに出場させるわけにはいかなかったためである。

 他の競技でも若者向きのローラースポーツ、スポーツクライミング、サーフィンなどが果たして競技種目として適当なのかどうか。いずれも日本国内ではそれほど知名度のある競技ではないし、競技会場などに問題がある。特に、サーフィンは海で行われるのが通常であるが、最初から最後まで安定した同条件の波に全選手が乗ることは不可能であり、そのため人工会場を建設するとなると、場所が限定されるうえに、建設費用がべらぼうにかかるようだ。更に大会終了後の再利用が難しく、その維持管理に別途費用がかかる点など負の遺産になりかねない。

 前回1964年東京大会ではあまり表面化しなかった問題点が、2020年大会ではいろいろな局面で浮上し、これらを解決しなければならない点を考えると今後相当慎重に気を配る必要がありそうだ。

 さて、今日の朝日夕刊の「時代のしるし―戦後70年」に作家・加賀乙彦氏の戦争観を取り上げていた。加賀氏は陸軍幼年学校に入学したくらい戦争に一家言を持つ人である。6月23日付本ブログにも書き込んだが、僭越だが、私は加賀氏の性急な人物評価や単刀直入に物事を切り捨てるご性格にやや疑問を抱いている。6月23日加賀氏と隣り合わせになった際会話を交わしたが、「書名は短いに限る」「一番売れた自作小説は『宣告』だ」「差別用語なんて気にしなくて好い」「『南太平洋の剛腕投手』の着想は良い」「私の名前乙彦のいわれを知らないのは、私の本を読んでいない証拠だ」等々、厳しかったり、煽てられたりして、今から考えれば大先輩から良いアドバイスをいただいたと思っているが、その時の会話の雰囲気からペンクラブの仲間には、「近藤さんが加賀さんに怒られた」と思われている。こんな大作家から教育的指導をいただいたのも、ひとつの勲章なのかもしれないと都合よく考えている。

 だが、まだ加賀氏の小説を読んでいない。

2015年9月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3059.2015年9月28日(月) こっそり施行されていた新税「出国税」

 昨日は旧暦で8月15日の十五夜に当たり、夜空に大きな月が見えたが、今日は満月である。庭先から東方を見ると夜空に旧暦満月を象徴する見事な月が見える。昨日は雲がかかり見えなくなってしまったが、今晩は真丸い月が輝いて見える。こういう満月を英語風には「スーパームーン」というそうだが、それではピンとこない。普段天体を考えたり、夜空を見上げることはあまりないが、見事なものである。昔の歌人の心情を思うとついしみじみとしてくる。

 さて、こんな税金があるとは知らなかった。7月から実施されるようになった「国外転出時課税制度」である。株式などの資産を1億円以上所有している人が海外に移り住む場合、株式を売却しなくても国外に出た時点で売却したと見なし、株式に含み益があれば所得税を課されるのだそうである。こういう人たちが国外に出る時「出国税」と呼ばれる税を課せられる新たな課税制度である。

 この他にも「国外財産調書制度」というシステムが昨年からスタートした。これも国外に所有する財産が5千万円を超えている人に対して財産の中身を税務署に詳しく報告するよう義務づける制度である。

 これらの新税制度施行に際し、裕福な資産家の対策と貯蓄術は、簡単に言えば日本から身を隠すことである。つまり両法律に対する最大の節税対策は、外国へ行き、そこで滞在の手続きをして、日本の厳しい税法から逃れることである。とりわけ多額の金融資産を所有している人の相続対策としては、相続人、被相続人ともども揃って税負担の軽い国へ行き、そこで生活することである。

 これまで税金逃れとして一部でとかくの噂があった「タックス・ヘブン」に似た節税対策と言える。しかし、こういう節税をこのまま放っておいて良いものだろうか。日本人として外国で株式投資を行って得た所得に対して税を課さないということに対して、一方で国内で同じような投資をして利益を得た人からは所得税を徴収するということは不平等ではないだろうか。外国にいる人は納税しないで済むということになる。些か不公平ではないだろうか。

 気になるのは、こういう一般国民が中身を知らない法律がいつの間にか施行され、それにより新たに税金を支払う人とそうでない人が現実に生まれるということである。そして今まで他人事と思っていた「タックス・ヘブン」なる地域へ税金逃れのために逃避する日本人が増えることである。どうしてこんな大事なことをもっと一般に広くPRすることを考えないのだろうか。裏に隠されたことでもあるのか、どうも一部の人間だけが知っているという事象が多過ぎるような気がしてならない。

2015年9月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3058.2015年9月27日(日) 中国は自らを世界のモデルと思っているのか。

 訪米中の習近平・中国国家主席とオバマ大統領が、昨日首都ワシントンで首脳会談を行った後、共同記者会見を行った。この席上2人はお互いにほとんど目を合わせることがなかった。首脳会談は訪米前から予想されていたように、全面合意というわけにはいかなかった。友好関係を築き上げるには、根本的な点で両国間にそれぞれの主張と考えにあまりにも行き違いが多過ぎる。

 特に中国の南シナ海埋め立て問題と人権問題について、アメリカ側の強い抗議にも拘わらず、オバマ大統領は習主席から納得出来る回答をもらえず、習主席の都合の好い主張を聞くだけだった。習主席からいつもながらの「南シナ海は太古から中国固有の領土」とか、「それぞれ異なる歴史や国情が尊重されるべき」との利己的な自説を聞かされるばかりでは平行線も致し方なかったと言える。覇権国家中国のトップ習近平主席は、アメリカと肩を並べる世界2大国家であることを過剰に主張し、それを国際的に認めさせ中国の立場と自らの存在感を強固にしたいとの気持ちばかりが先走っている。これだけ領土拡大に並々ならぬ執念を見せているのでは、南シナ海問題が当分の間解決することはあるまい。このままでは、下手をすると中国がまともな国と友好関係を結ぶことは当分期待出来ないかもしれない。

 今日もテレビで上空からの南沙諸島俯瞰図を見ると、もはや中国は公海上に中国軍の軍事基地を建設し終えたと言える。しかもこの基地は、地理的に限りなくフィリピンとベトナムに近い。中国のいう、太古から中国領土であったなどということは、嘘八百であることは明明白白である。厄介な国と付き合わなければならないとは、実に憂鬱である。

 今回中国側の意向を事前に読んでいたアメリカは、両国友好ムードの演出を煽ることを避け、むしろ訪米中のローマ法王・フランシスコ教皇をもてなすことで、相対的に習主席を歓迎しないムードを演出する手段を取ったようだ。アメリカが中国に対して、今一つ強く出られないのはアメリカ経済が今や中国なしには身動きが出来ない現状にあるからである。対中貿易額は圧倒的な数字を示し、中国のアメリカ国債の保有もかなりのシェアである。今もし中国との経済取引の停止ともなれば、アメリカ経済は相当な打撃を受けることは間違いない。ひとつの例として、今回習主席が最初にシアトルに足を下ろし、私もかつて見学したことのある近郊のボーイング製造工場を訪れ、しかもボーイング300機を4兆円で購入するとの商談をアメリカへのお土産として持参したことでも分かる。それは中国経済の力強さを表していると同時に、アメリカは今や対中貿易を軽視出来なくなっているのだ。習主席も中々の商人ぶりでもある。

 ただ、いつまで世界は、この傲慢な中国を言いなりにさせておくのか。アメリカ人の中にもすでに我慢ならないとしびれを切らしている人物がいる。次期米大統領選に名乗りでたトランプ氏とカーター国防長官である。中国政府はいつまでも好い気になっていないで、中国国民ともども国際常識や国際慣例、エチケット等を示さないといずれ世界中から総スカンを食ってしまうのではないか。隣国のために一言忠告したい。

2015年9月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3057.2015年9月26日(土) 分かり難い消費税軽減税率

 昨日本ブログに書き込んだように新国立競技場建設の白紙問題で、下村博文・文科相と河野一郎・日本スポーツ振興センター(JSC)理事長の責任が指摘され、2人とも近日職を辞することになった。

 その件で実は、第三者委員会がこの2人より以上に実質的な権威と指導力を持っていたと名指しした「国立競技場将来構想有識者懇談会」の森喜朗元首相ら重鎮について、権限をふるうが責任は問われていないと今朝の新聞各紙が一斉に皮肉たっぷりに報道した。朝日の「天声人語」では、「大会組織委会長でもある森氏は競技場計画案撤回前に、3、4千億円かけてもいいと語っていた。それでも、おとがめなし」と書き、日経「春秋」でも辞任劇に触れて「文科相の担当局長は定例異動に合わせて退職し、JSCの理事長は任期切れとともに退任する運びだ。どうにも曖昧、すっきりしないやり方ではないか。いやいや、組織委員会の森喜朗会長はどっしり構えて揺るぎない様子ではある」と森さんも中々厳しいペンの砲火を浴びている。

 拙著執筆と販売に当たって森さんには相当情報をいただきお世話になったので、何とも言うべき言葉がない。これを試練と受け止めていただき、今度こそ誰にも後ろ指を指されないような立派なスタジアムを造り、オリンピックを成功させてもらいたいと願うばかりである。

 さて、このところ社会的に大きな話題になりつつあるのが、2017年から実施される消費税8%から10%への値上げと、その際導入される軽減税率の取り扱いである。特に酒を除く食料品について素人考えでは支払わなくて良い税なら最初から食料品については払わなければよいと思うのだが、どういう実施方法にするのか与党内で揉めている。公明党は現在財務省が提案して2%を支払い、その後手続きを経て返済してもらう、一旦軽減税率徴取方法では、手間、費用がかかり、そのうえ軽減税率の実感が薄れるとして強行に反対しているからである。財務省案に同意した自民党に対して、公明党は食料品の買い物をした際一度2%分を支払い、これをネットで還付請求して降り込んでもらう方法は、事業者に多大の負担を強い、消費者には常にマイ・ナンバーカードを提示する不便さが付きまとうという煩わしさが付きまとうと主張している。与党内協議がもめて暗礁に乗り上げている。どういう解決策が編み出されるのか。

 財務省案は確かに面倒で、常にマイ・ナンバーカードを携帯しなければならないという面倒くささが伴う。これでは、消費者からは嫌われることは間違いない。頭の良いお役人が揃った財務省ならもう少し分かり易い方法を考えてくれても良さそうなものだが、国民のことをあまり考えようとしない彼らには馬耳東風だろう。マイ・ナンバーカードがまだ実用化されないうちに、軽減税率の実施に併用することを考えるのは、少々事を急いていやしまいか。来週玉川青色申告会でマイ・ナンバーカードに関する説明会が開催されるので、申し込んだところだ。

 さて、今日はラグビーではなくサッカーの話題である。すでに国際サッカー連盟(FIFA)の背任や資金不正流用問題で近々辞任することになっているブラッター会長とFIFA事務所に捜査の手が入った。昨日スイス検察当局はブラッター会長から事情聴取を始めた。その出金に関してプラティニ副会長にも嫌疑がかかり同氏も事情聴取に応じた。昨日記者会見を理由もなくキャンセルしたFIFAは、12月日本で開かれる予定の理事会を、突然FIFA本部のあるジュネーブに会場を変更すると発表した。理由は明らかにされていないが、FIFA関係ですでに14人を起訴したアメリカと日本が犯罪者引き渡し条約を結んでいるため、万が一にも日本でアメリカ捜査当局によって尋問されることを警戒したと見られている。世界最大のスポーツとも言ってもいいサッカーの国際組織はどうもすっきりしない。組織内に膿を持っているなら、隠そうとせず、また姑息なことを考えず、疑いを持たれた理事は、自ら身の潔白を証明すべきではないだろうか。

2015年9月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com