3149.2015年12月27日(日) どうしてメディアは不遜で不誠実なのか?

 今朝郵便受けから朝刊を取り出そうとしたら郵便物がいくつか入っていた。日曜日の、しかも朝のうちに郵便配達物が届くようなことはこれまでなかった。その内の1通が傲慢なテレビ東京からの返信である。

 これまでも何度かテレビ東京とのバトルについては本ブログに取り上げたが、今朝受け取った誠実味のない手紙を読む限り、テレ東戦終戦はまだ先の話になりそうだ。朝日新聞ともバトルの最中にあるが、両社ともにオレ様意識紛々の胡散臭いメディアそのもので、不遜にして読者(視聴者)を上から目線で侮蔑し、読者と正面から誠実に向き合おうとしない。例えば、朝日は、考えは言い尽くしたので、これ以上対応しないと一方的に最後っ屁をふっかけようとしている。今日のテレビ東京にしても社長が私に会うことはなく、返信もこれを最後にしたいと一方的に彼らお得意の頬かむりと逃げの一手である。

 とにかく、社長は世間に対して天皇気分でいるらしく、いくら書状を差し上げても返事はなく、上司は部下に面倒なことはすべておっつけて事態を自ら解決しようとの気持ちがまるでない。止むを得ず、番犬である部下が嫌々ながら返事を寄越す。それが問題を考え違いするくらい的外れで、規律なんてまるでなく、一般の営業会社では考えられない対応である。大体会社自体が読者や視聴者を舐め切って、質問に対してまともに応えないか、或いは的外れのまま応えるだけで、謙虚さや誠実さは微塵も感じられない。それぞれの社内綱領やコーポレートガバナンスに掲げられた高い企業倫理観とか公共的使命、読者の声や外部の声に謙虚に耳を傾けるなどと出来もしないお題目だけは並べ立てておきながら、それがまったく実行されないのだ。モラルなんてまったく見られない。それを問い詰めると言葉が還って来ない。

 所詮メディアなんて綺麗ごとは言うが、自ら社内ルールをぶち壊し、虚報を流して外部に黙っているのが実情である。それを恥ずかし気もなく居直って開き直るところは、図々しいと言うか、傲岸不遜と言うより他に言葉が見つからない。

 具体的に当方の要望に応えてくれない実例として、朝日を例に取れば「高齢者の地方移住を」と朝日姥捨山説を朝刊のトップ記事に取り上げ、多くのお年寄りを憤慨させたことを指摘されるや、これは地方創生会議の提言であると言い責任を地方創生会議に押し付けたまま逃げる。そのように誤解させた記事について朝日に責任を追及し、それなら朝日の社論を堂々と開陳すべきではないかといくら尋ねても返事はない。

 テレビ東京に至っては、10月1日放送の「アンサー 潜入テレビ初!飢餓の島で見た戦争」の中で、ガダルカナル島における民間団体の遺骨収集事業の間違った報道については、素直に間違いを認めようとせず過去の政府の遺骨収集のやり方を批判するばかりである。戦没者、遺族、旧厚生省、日本遺族会らの気持ちを冒涜するような報道内容だった。だが、彼らはその取材に自信を持っているとの返答をもらったので、取材の根拠を提示するように求めたところ守秘義務で応えられないと担当プロデューサーからは不誠実な返事しか得られない。

 ともかく朝日もテレ東も面倒な外部人間の問い合わせを無視し、具体的な質問に対しては何とかはぐらかして遁走しようとの気持ちがありありである。相手は中々手強いが、あらゆる手段を尽くして、この傲慢で不誠実なメディアを追い詰めて、納得出来る回答を引き出してみたい。

2015年12月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3148.2015年12月26日(土) 車検後間もないマイカーを修理へ

 マイカーのフォルクスワーゲン・VW<POLO>の具合が、急に悪くなった。6月に車検を済ませたばかりである。先日来エンジン起動時に時折具合が悪くなることがあって、数日前近所へ出かけかけたところ突然揺れが激しくなりゲージの黄色いランプが点滅し出した。慌てて自宅へ戻りガレージに入れて説明書を見てみると、黄色いランプの点灯はエンジン・オイルに不具合が発生したことが原因とある。

最近VW社はアメリカで自社ディーゼル車の排気ガス検査を誤魔化して世界的に信用を失い、販売数を落とし、トップ人事の交代があったばかりである。マイカーはディーゼル車ではないので、件の不祥事とは直接関係はないかも知れないが、VWが信頼感を失った時期と重なる故障だけにどうもすっきりしない。車を運転してVWの販売代理店で調べてもらおうにも走行中に動かなくなったのでは困ると思い、VWに電話で相談したところ保険証がレッカー車の牽引を保証しているから、保険会社でレッカー車の手配をしてもらえるとのアドバイスをもらった。すぐ東京海上に相談しレッカー車の手配を依頼すると、しばらくしてレッカー車が来てマイカーをVW販売店へ牽引してもらった。その後VWから修理に4日間かかり、費用もかなりの高額を知らせてくれたが、かつて日産やトヨタ車に乗っていた時には、このような故障はなかった。つまりこんな手間と費用がかからなかったのだ。ついVWに愚痴を言うとVWのエンジニアーは以前トヨタに勤めていたが、確かにこの種の故障は輸入車に多いと聞かされ、ちょっとがっかりしたところだ。

 車がステータス・シンボルだったのは、一昔もふた昔も前のことで独身時代に一時OPEL車に乗っていたことはあるが、使いやすさやメンテナンス、費用などを考えると、やはり日本車の方が利用し易いと半世紀以上もマイカーに乗ってみて最近になって痛感している。年齢的にも現在のVWを買い替えて新しい車を購入することはもう考えていないので、私のマイカーのゴールはやや不満足感の伴う外車で幕を下ろすことになる。

 しかしながら、車のない生活というのは、その便利さに慣れてしまうとちょっと不便だなと感じている。

2015年12月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3147.2015年12月25日(金) 来年度一般会計予算案決まる。

 2016年度の一般会計予算案が閣議で決まった。総額96.7兆円は4年連続して過去最大である。毎度言われている財政再建はまったく顧みられることなく、来年の参院選を視野に政府自民党は大判振る舞いである。加えて一億総活躍社会の実現へ向けバラマキに次ぐバラマキである。

 国家予算というと大学新入生時に、経済学部の学生なら国家予算ぐらい覚えておかなければいけないと経済政策の講師に言われて、総額1兆4192億4800万円を語呂合わせで「1兆良い国世は平和」と覚えたことを思い出す。爾来この数字をひとつの目安に何かと比較して考えてきた。その1兆4千億円が今や百兆円に手が届くところまで伸びて来たとは、まさに隔世の感である。

 その中でも約1/3を占めるのが社会保障費で、これは少子高齢化の折有る程度予想されていたことでもあり、受け止めざるを得ない。ただ、どうしても支出面で放漫な印象は否めない。その最たるものが、低所得のお年寄りひとり3万円の支給である。防衛費関係が5兆円強に達する。長い間防衛費は全体予算の1%が歯止めとしてあった。それが一旦防波堤を超えるや今では5%強にまで増えた。歳入は、税収が対前年5.6%増であるが、その他は減収であり、国家財政の借金は増える一方である。

 予算に占める借金の割合は昨年よりは向上したとは言え、35.6%で先進国の中で最悪の水準にある。アメリカの借金依存度は11.9%、イギリスは6.5%である。海外投資家からは財政規律の緩みと見られている。この結果日本国債は相次いで格下げされている。

 この日本の借金依存傾向の解消は、税収の飛躍的向上と財政再建の実行以外には考えられない。今の政治家が自分たちの利だけを考えて政治を行っているうちは、残念ながら希望を持てない。

 さて、土曜日の明け方に左膝が強く痛み出したが、その後少しは収まっていた。それが、一昨日息子家族を訪れた際少々歩いたために、昨日朝も痛み出した。あまり歩かないよう注意していたが、やはり無理すると痛む。そこで今日かかりつけの松本整形医院で診てもらったところ、少し炎症があるようだとのことで湿布をして、来年まで様子を見ることになった。先生からはあまり無理して歩かないことや、重い物を持たないことなどに気を遣うようアドバイスされた。残念だが、当分ウォーキングも出来ないし、膝に負担がかかることも極力止めるつもりだ。

2015年12月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3146.2015年12月24日(木) 中国で人災による大事故

 テレビ朝日の「報道ステーション」で12年間キャスターを務めていた古館伊知郎氏が、来年3月を以って降板する。当番組は久米宏氏が切り開いた人気番組「ニュース・ステーション」を引き継ぎ、2004年アテネ・オリンピック開催の年にスタートして、視聴率もまずまずの成績だった。それだけに古館側にこれと言う失点があったわけでもないのに、なぜ止めるのかとの声が社内外からあり、テレビ朝日側も慰留に努めていたと聞く。古館氏当人は新しい分野の仕事をしてみたいと言っているようだが、そのまま額面通りに信じるわけにはいかないようだ。

 今年に入ってから2月に放送倫理・番組向上機構(BPO)が同番組の川内原発を巡る報道について意見書を公表したり、3月には元経産省官僚の古賀茂明氏の官邸バッシング問題を巡って番組内で激しい応酬があったり、とかくの物議を醸していた。

 それでも古館氏は自説を曲げず一貫した対応に終始していた。だが、政府・自民党が同番組と古館キャスターに対する不当な介入とも受け取られかねない、嫌がらせは加熱する一方だった。その後一応事態は収まったかに見えたが、古館氏の心中は複雑だったようで、官邸サイドの横やりとテレビ朝日の弱腰に許せないものを感じたのではないかと推察することが出来る。結局今日古館降板を古館本人とテレビ朝日が正式に発表して、古館氏は切り込み鋭く一本筋の通った硬派番組キャスターから去ることになった。後任に誰が就くのか不明だが、ちょっと惜しい気がする。

 さて、このところ中国の経済特区・深圳で土砂崩落による建物倒壊のため多くの住民が土砂に呑みこまれ今なお70人以上の行方が不明になっている。度々繰り返される中国の人災による大事故はひきも切らない。6月には湖北省の長江で客船が転覆して400人以上の犠牲者を出した。8月には天津市内の倉庫爆発事故で170人以上が亡くなっている。このような大型の災難が起きるというのは、国の管理が十分徹底していないこともあるが、同時に国と国民の間に人命の大切さとそれを守るべき安全対策への理解と考えが充分でないところに根本的な原因があると思う。

 特に中国政府の安全対策は不充分で、法整備も充分でなく、この種の事故が発生すると情報公開どころか、事故を隠蔽しようとする姿勢が露骨で、このままでは更に度々事故は繰り返されるのではないかと心配でならない。

 最近大気汚染について北京市内では頻りに赤色警報が出されている。PM2.5を超える汚染度の高い日が3日間も続いた。日本の最悪の汚染に比べても10倍の酷さである。これに対して現時点で政府は何の防止対策も打ち出していない。国としてどうすべきか、また今後の防止策を国民に対してまったく説明しようとしないのだ。ただ、出来るだけ外出しないように、或いは外出する時は、必ずマスクを着用するようにとおざなりの注意をしているだけである。これでは、国民に対して健康面で何の手も打たないのと同じ事だ。

 中国政府はもう少し国家、国民に対して優しく責任を果たすべきだと思うのだが、所詮日本人がいくら言っても片腹痛いだけで、余計なお世話だろうか。

2015年12月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3145.2015年12月23日(水) 天皇誕生日に年賀状について思う。

 昔風に言えば、今日は天長節である。今上天皇は82歳になられた。多少持病をお持ちのようだが、普段は皇后陛下ともども公式行事をこなされるために、全国各地へお出かけになっておられる。その中で特に目につくのは、太平洋戦争戦没者と原爆投下で亡くなられた犠牲者を慰められるために戦地と被爆地へ、そして東日本大震災の被災地へ被災者の激励のために毎年のように出かけられていることである。両陛下は今年4月には激戦の島、パラオ諸島を巡拝され、来年1月にはフィリピンへ慰霊にお出かけになる。暑い土地ゆえあまりハードスケジュールにならないことを願っている。

 さて、今日は天皇誕生日とあって祭日である。横浜に住む二男家族から、妻ともども一日早いクリスマス・パーティに招かれた。まもなく5歳の長男と2歳の長女に恵まれ、小さいながらも何とか一戸建てを手に入れ、幸せいっぱいの様子だ。まぁこれで当面は満足すべきだろう。正月には彼らと軽井沢へ1泊旅行を楽しむことになっている。

 ところで昨日までに予定していた年賀状は書き終え投函した。今年は560枚を書いた。会社勤めをしていた頃に比べればかなり減った。だが、現在の閑職から考えれば、同じような年代の友人らに比較すれば枚数は多い方かも知れない。一方で年賀状欠礼のお便りをいただいた方が22名様もおられた。同時に数年前から今年を最後に来年以後年賀状の交換を辞退される知人がぼつぼつ現われて寂しい気持ちはあるが、本人の気持ちを受け入れないわけにはいかない。これから年々こういう人たちが増えることだろう。

 しかし、いただいた年賀状を読んでいると親しく付き合っていた頃の元気な友人や知人の姿が目に浮かんできて、思わず彼らの身の上に思いが至る。知らなかったことを知ることも出来る。それに私には年賀状を教えてくれた小学校の恩師がいた。大分前に亡くなられた恩師は手書きで万年筆を使って一枚一枚真心込めて書きなさいと言われた。その気持ちは今も消えることはない。従って文面は印刷するようになっても、宛名書きだけは相手を思い浮かべながら万年筆で書いている。それがせめてもの年賀状を書くための心得ではないかと思っているからである。

 一方で、お正月にどれだけ楽しい年賀状をいただけるだろうか、今から楽しみにしている。

2015年12月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3144.2015年12月22日(火) FIFA不祥事と新国立競技場建設案決定

 今日は冬至である。日中時間が1年で最も短いというニュースより、エルニーニョ現象による地球温暖化の記事が幅を利かせている。今月パリでCOP21が開かれ、世界196カ国が参加してその原因である二酸化炭素削減について長時間話し合ったばかりである。

 今日の新聞記事の最大の話題は、いずれもスポーツがらみで朝刊が国際サッカー連盟(FIFA)会長ゼップ・ブラッター氏と副会長ミシェル・プラティニ氏の汚職に伴う8年間の資格停止処分である。夕刊は散々世間を騒がせた新国立競技場の建設案が決定した話題である。

 前者では、2人のFIFA実力者が個人的欲望から職権を乱用して長い在任期間中に悪事を行っていた。テレビ放映権料など公金を私用に使っていたこと以外にも、ワールドカップ開催地決定に権力を行使して、賄賂を得ていたというから欲の皮が突っ張った言語道断の行為である。しかも、ブラッター氏はFIFA事務局長として17年、会長として17年の計34年間FIFA内に留まっている。この間に内部で着々と実力と影響力を培ったのだろう。会長はこれを機に職を去り、副会長は次回会長選への立候補が難しくなった。

 しかし、2人はこの処分を不服としてスポーツ仲裁裁判所に訴えていきたいというから往生際が悪い。今や世界でも最も人気のあるスポーツであるサッカー界のトップが、このような非道徳的なことを行うとは何とも嘆かわしいものである。

 後者は、「木と緑のスタジアム」をコンセプトにした建築家・隈研吾氏がデザインした案を大成建設が施工することで採用されることに決まった。隈氏は法隆寺五重塔にヒントを得たという。一見して最初のザハ氏のデザインに比べて、全体的に日本の環境に馴染んでいるし、ド派手な感じがしなくて東京オリンピックには合うような気がする。結果オーライだが、今回のドタバタはいただけない。後はエンブレム問題が一日も早く片付くよう希望する。そして、新競技場建設が工期に間にあい、2020年に晴れてオリンピックが遅滞なく開催されるよう願うばかりである。

2015年12月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3143.2015年12月21日(月) 100年間の歴史ドキュメンタリー番組

 今年はわが国にとって太平洋戦争終戦70周年であると同時に、世界史的にも第2次世界大戦終戦70周年に当る。更にあの激しかったベトナム戦争終結40周年の記念すべき節目の年にも当っており、いろいろな視点から戦争を回顧し、戦争の悲惨さをアピールする優れたドキュメンタリー番組がテレビで放映されている。しかしながら、この点ではNHKの独壇場と言っても良いと思う。特に第1次大戦の記録映像は欧米のメディアや公的機関から貴重な資料を借りるので、長く欧米の放送局と交流のあるNHKに取材力、資料収集の点では民間テレビ局はとても太刀打ち出来ない。

 10月にガダルカナル島の戦没者遺骨収集を扱ったテレビ東京の報道番組なんか、その歴史的内容や解説は間違いだらけであまりの嘘三昧に、同社に対して質問をぶつけ、報道の内容について訂正するよう要求しているところである。こんな低レベルのドキュメント番組を制作されたのでは、戦没者や遺族は浮かばれまい。事前調査も不充分だが、これではどう考えても民間テレビ局はNHKには勝てない。

 ベトナム反戦については私自身それとなく関わって来たので、ベトナム戦争終結40周年記念日、4月30日にベトナム全土で放映されたベトナム国営テレビの取材にも協力した。また、29日付‘The Japan Times’には戦争終結を記念して小中陽太郎さんらとともに気勢を挙げているポーズの写真が掲載された。

 そのベトナム戦争関連の番組では、NHKのドキュメンタリー「サイゴンの陥落、緊迫の脱出」が印象的だった。1975年4月30日に北朝鮮軍が首都サイゴンに乗りこんで来る前の米軍、及び南ベトナム軍関係者のサイゴン脱出の各種の様子をこと細かく伝えていたが、これまでアメリカ大使館屋上からヘリで飛び立つシーンしか脳裏に残っていなかった。ところがこの番組では、海上に停泊する米駆逐艦へヘリで脱出する人々を乗船させ救助するシーンが強く心に訴えた。南ベトナム空軍ヘリが駆逐艦甲板上に着陸出来ず、避難民をロープで吊り下ろし、その後ヘリは海上に不時着水してパイロットが泳いで駆逐艦に辿りついた画像を観たのは初めてである。

 先週金、土、日曜日に加古隆作曲の重苦しいが、何となく心に残るテーマ・ミュージックをBGMにして放映された「新・映像の時代」1~3回は、今週3回分を合わせ計6回で纏められている。第1回「百年の悲劇はここから始まった」、第2回「グレートファミリー―新たな支配者」、第3回「時代は独裁者を求めた」の3回を観た限りでは、時代背景、歴史の流れ、世界をリードした政治家や経済人、発明家のプライバシーまで紹介しながら登場させて、分かり易く解説し中々よく出来た作品だと思う。貴重なフィルムが目白押しで、第1次大戦前夜の暗い社会情勢や雰囲気から、ベトナム戦争まで戦争一直線になって行く世相をドイツの2度の敗戦、ロシア革命を基軸にうまく編集されている。

 動画に登場した人物も、チャーチル、ロイド・ジョージ、レーニン、スターリン、ウィルソン米大統領、ヒットラーら錚々たる政治家を始めとして、昭和天皇、ニコライ二世、ジョージ五世らの王皇族、ロックフェラー、モルガン・ジュニア、エジソン、フォード、ヘレンケラー、マックスファクターらの他に、ピカソ、ココ・シャネル、ライト兄弟、リンドバーグ、アラビアのローレンスら多方面の異才が姿を見せ、この画像は資料としても貴重なものだと思っている。まだ、3回分が放送されるようなので、今から楽しみにしている。

2015年12月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3142.2015年12月20日(日) コロンビア大学カーチス教授の日本政治論

 日本でも知名度の高い外国人による日本政治研究の第一人者として知られる、コロンビア大学のジェラルド・カーチス教授が75歳の今年を最後に大学を去る。大学の最終講義を終えた後「日本は復活したか?」と題したある討論会で教授は、「官邸に権力が集中しすぎており、自民党や官僚機構による健全な意味での『チェック・アンド・バランス』が働かず、民主主義の危機にある」と述べ、自民党については「政治家の教育システムが崩壊してしまい、若手の政治家には『本当の政治家の匂い』がしない」と語ったそうである。正に図星であり、この発言を聞いて嫌な予感がした世襲政治家もいるのではないかと思う。選挙で当選することだけを願い、日頃政治家として欠かしてはならない基本的知識の涵養、外交・経済・社会問題の研究、世間常識、公的精神、等々を磨かなければ、議場に座を占める意味がない。その点から言えば、政治家にはもっと厳しい責任と行動を求めなければならないと思う。

 はっきり言って今メディアは、ごまめの歯ぎしりをしているに過ぎない。メディアには政治家は公のために奉仕するべきだという正論を、国民の声として行動に訴えるよう世論を盛り上げ、政治家がよこしまな気持ちを持たないよう監視する責任があると思う。

 メディアがダメだから、政治家がのさばり、劣化するということを肝に銘じ幾度も反芻し、もっと政治家が反省するよう厳しい意見と対応をつきつけて欲しいと思っている。

 さて、今月2日昔のプロ野球チーム「高橋ユニオンズ」の同窓会が銀座で開かれた。予め佐々木信也さんからそう聞いて、出席される元選手らに拙著を寄贈したいと申し出て佐々木さんに20冊ばかりお贈りした。どんな結果だったか、今日佐々木さんに電話で尋ねてみたところ、今まではどのくらいの規模だったか知らないが、今回は新たに元選手2名の他に、チームの元バットボーイや、高橋龍太郎オーナーのお孫さんら全員で19名が参加されたと喜んでおられ、拙著も出席者に喜んでいただいたと伺いホッとしている。

 チーム解散後60年近くを経た元選手らが、ともかく一堂に会するというのは中々出来ないことだと思う。これも佐々木さんのような人間的に好かれる人が、お世話をしているからだと思う。私もちょっぴり関わることが出来て嬉しく思っている。

2015年12月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3141.2015年12月19日(土) 左膝の激痛に愕然

 夜中に左膝が痛みだし、あまりの痛みについ目が覚めた。こんなことは初めてである。これまでにも時々痛むことはあったが、パテックスのような湿布をすれば、しばらくして痛みは消えた。今月初めぐらいからその痛みが強くなって整形外科医で診てもらったが、しばらく様子を見るという診断だった。

 この膝が初めて痛み出してからかれこれ10年近くになる。診断は「リューマチ性発筋痛症」というもので、これまで投薬で経過を見守ってきた。CRPという数値が0.3以下なら問題ないそうだが、そのラインを行ったり来たりで中々0.3以下の安全値が続かない。年齢的な問題もあるとは思っている。これまで格別強い痛みがあったわけではないので、気にせず定期健診で診てもらってアドバイスをいただく程度だったが、昨晩のように突然痛みが出ると困る。

 昨晩は奈良に住んでいる長男が東京へ出張序に高校時代のラグビー仲間と忘年会をやって、そのまま遅く泊まりに来た。すでに白河夜船だったので、今朝その話を聞いてみるとやはり楽しい忘年会だったようだ。その中で今春「和民」社長に抜擢され、話題となった出世頭の清水邦晃くんが、多忙な中を参加したそうだ。彼も最近「ブラック企業」と会社がメディアから批判された中で、反って昔の部活仲間との遠慮のないひとときがストレス解消の一助になったのではないだろうか。中々しっかりした若者なので、何とか苦境を切り開いてくれると思う。

 その長男が今夕、私が今年喜寿を、妻が古稀を迎えたのを祝って玉川高島屋内の「鎌倉山」でローストビーフをご馳走してくれた。やはり鎌倉山の名物は旨い。3年後の傘寿には何をご馳走してくれるかな? 何だかんだ言ってもまずは健康であるに越したことはない。膝はもう少し様子を見て、痛み具合によっては整形外科医に相談しようと思っている。

 ところでお年寄りへのバラマキと言われる低年金者向け給付金の予算が、昨日今年度の補正予算案に盛り込まれることが閣議で決定された。10日前にも本ブログで取り上げたが、低所得の高齢者に1人当たり3万円の臨時福祉給付金をバラまく。その予算が3624億円というから大した金額である。政府はこうしてお金をバラまいて来年の参院選を有利に進めようとしている。ある経済官庁幹部は「今は選挙前に公共事業を打っても票にならない。むしろ直接現金をばらまけばいいという発想で、本来なら許されない」と憤っている。若手人気議員の小泉進次郎・自民党農林部会長も「アベノミクスを支えるのは高齢者か」と手厳しい。恩恵に与かれない立場の高齢者の1人として考えても、どうもこのバラマキは、恩恵に浴するラッキーな高齢者を除いてどの年齢層からも理解され難いのではないだろうか。しかし、敢えてそれをやるところがお坊ちゃん総理、安倍晋三流なのだろうか。

2015年12月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3140.2015年12月18日(金) アメリカ金利上げの影響は?

 今朝の朝日紙上にメディア法の専門家、田島泰彦・上智大教授が、昨日気になって本ブログでも指摘したように、韓国の司法が同国外交省の要望を斟酌したとの疑念を生じさせた産経新聞前ソウル支局長の朴大統領に対する名誉棄損罪の無罪判決について、司法への政治介入として憂慮していると語っている。名誉棄損罪としての起訴は無罪判決が出て当然であると考えているが、韓国の一部では厳しい見方もあった。それだけに政治的な動きと絡んで無罪判決が出されたことに、断言は出来ないが、行政が司法に踏み込んで相当の圧力と干渉をしたと思われても仕方があるまい。今後このような三権分立を損なう恐れがある裁判については、国内国外であれ、しっかり監視していく必要がある。

 昨日はもうひとつ世界中が注目していたニュースがあった。やるぞやるぞと思わせぶりばかり匂わせていたが、ついにやってのけたのだ。昨日アメリカの中央銀行に当るFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)が2008年以来続けていた国内ゼロ金利政策を終えた。リーマン・ショック以来の金融緩和策を止めることにしたのである。ただ、その原因とその結果がどうなるかが良く分からない。アメリカ国内の金利をこれまでの0~0.25%から、0.25~0.50%へ利上げすることが決定された。だが、この影響が吉と出るか、凶と出るか、普通人には見当もつかない。他国への影響も分からない。利上げの噂が出て一昨日以来、それまでの下降傾向だった株価が一転して上昇に転じている。

 ところが、新興国や産油国では通貨下落の圧力を弱めるためだろうか、メキシコ、チリや中東諸国がアメリカに追随して利上げを決めた。今後更に途上国が追随するのか。

 アメリカがゼロ金利政策を続けていた足かけ9年間は、これ以上アメリカに景気の悪化がなかった。景気の底だった。仮にそれ以上不況が深まればゼロ金利では経済が維持出来ない。0.25%に戻しただけでも景気対策に多少余裕が出来る。途上国にはゼロ金利のまま景気だけがアメリカに置いて行かれてしまう不安感があって、後先考えずに追随して利上げに踏み切ったのだろうか。

 どうも理解し難い。

2015年12月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com