3732.2017年8月1日(火) 今年も人間ドックを受診

 2012年の今日8月1日、慶應病院直営の予防医療センターが病院内に開設されて以来、毎年この日に人間ドックを受診している。もう今年で6回目になる。一日がかりで丁寧に検査してくれ、最初に問診、最後に結果について直近で得た数値を基に医師が画像を示しながら丁寧に解説してくれるので、否応なく納得させられる。特別大騒ぎするような状態ではないが、やはり懸念していた糖尿病ばかりは要注意だった。腫瘍マーカーであるPSA数値は4以下が基準であるが、今年のわが数値は何と8.5だった。一昨年6.6、昨年7.72で年々悪化している。医師からも糖分を取り過ぎないよう注意された。今日からは甘いものは極力口に入れないようにしないといけない。

 今年も口から内視鏡を飲み込む上部消化内視鏡検査は受けなかったが、口中、或いは肛門から内視鏡を差し込まなくても内蔵の様子が見事に映されている何枚もの画像を観て、驚くばかりである。

 清潔な設備の下に担当者が手際よく作業を進めてくれるが、それにしても医療機器の進歩は脅威である。ついオリンパスの医療機器部門で販売に携わっている長男を想う。

 さて、北朝鮮のミサイル発射で具体的な対抗策を講じなければならないアメリカ・ホワイトハウス内で、またもやキーパーソンであるスカラムッチ広報部長が辞任するという事態が起きた。スカラムッチ部長は就任してまだ10日しか経っていない。厳しい口調で対抗者を罵る彼の手法は、多くの敵を作ったが、逆に今度はスカラムッチ部長が非難されたプリーバス首席補佐官の後を継いだケリー首席補佐官の意向を受けたトランプ大統領によって罷免された。そもそもプリーバス首席補佐官に代えてスカラムッチ部長を取り立てたのは、トランプ大統領自身である。

  今日偶々郵送されてきた定期講読誌「選択」8月号に、世界のキーパーソンとしてスカラムッチ氏が、トランプ一味の新たな「時限爆弾」になると全1頁に大きく採り上げられている。予言が現実となった。トランプ大統領より月刊誌の方がよほど目先が効いている。

 人の好き嫌いや気が変わりやすい性癖など、どうも性格的に毅然とした大統領らしからぬトランプ氏の気持ちが分からない。トランプ政権はまるで組織の体を成していない。人事もまともに出来ず、ドタバタを繰り返しているようでは、アメリカの政治を路頭に迷わせ統治することなんか無理ではないだろうか。こんなことをしているようでは、アメリカ自体国際社会から笑いものになり信頼を失うばかりである。

2017年8月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3731.2017年7月31日(月) 近衛秀麿指揮オーケストラ鑑賞の想い出

 知り合いのひとりに幅広い趣味を持っておられる元エリート官僚がおられる。神宮球場で聞かれる東大の応援歌「闘魂は」の作詞もされた才人である。また、ある月刊誌には絵画が度々採用されている。受勲もされている。官庁退官後も社会的に広く活動され、私より1学年若いが、先輩のような人である。最近になってユーモアに溢れたユニークな川柳のような「『たのしみは~』で始まる独楽吟」を毎日10首ほどメールで送ってくれる。その数すでに2万5千首を超えたというからすごい。

 その知人が昨日送ってくれた「独楽吟」10首の中に、「たのしみは 友からメール 秀麿の 実演聴いたと 言ってくるとき」というのがあった。この中の「友」とは他ならぬ私自身のことである。

 昭和29年3月、京都市立中学卒業直前に学校から同期生みんなと、他校の卒業生と一緒に近衛秀麿が指揮した京都市交響楽団の演奏会を聴きに市内のホールへ行った時のことを伝えたことに応えて、早速採り上げて「たのしみ」としてくれたのである。

 野球に熱中したり、近くの松尾山中で野鳥を捕獲するのに夢中でイノシシに追い駆けられたように、野卑だった中学生にとって、立派なホールで格調高いオーケストラの演奏を聴くのは初めてだった。だが各楽器について分かり易く解説してくれたお陰で楽器の名や音色などをその時知ることが出来た。演奏してくれた曲目のうち「ペーターと狼」は、今以ってよく覚えている。

 ことの序にネットであの日演奏された京都市交響楽団について調べてみたところ、同楽団の創立は2年後の昭和31年4月とされていた。してみるとあの時演奏してくれた交響楽団はどこのオーケストラだったのだろうか。確かに京都市交響楽団と紹介されたように思う。或いは、正式発足前の京都市交響楽団だったのだろうか。余計なことを調べてちょっとがっかりもしている。

 その後私たち家族は父の転勤で直ぐに藤沢市へ引っ越し、市内の県立湘南高校へ入学したので、あのオーケストラ演奏は、京都時代の最後の思い出としていつまでも懐かしく思い出されてくる。

 それにしても同じように「高貴」高齢者の知人には、よくぞ後から後へと「独楽吟」が思い浮かんでくるものだと感心するばかりである。

2017年7月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3730.2017年7月30日(日) 清宮選手通算108本塁打成らず。

 高校在学中のホームラン記録が107本のまま清宮幸太郎選手(早実)の夏は終わった。今年第99回を迎える夏の甲子園の西東京大会予選決勝戦は、早稲田実業高と東海大菅生高の間で行われ、前日までに公式戦107本のホームラン記録を打ち樹てていた清宮選手の早実が6-2で敗れて甲子園出場を逸したため、これ以上国内での記録更新は望めなくなり、後はU18 日本代表チームの国際試合で打った場合にのみ記録が追加される。

 今年プロ・アマ野球を合せてプレイ・ボールからゲーム・セットまでテレビ観戦したのは初めてである。それほど清宮選手のホームランに関心があった。清宮選手のホームランを期待するファンが朝早くから続々と神宮球場へ押しかけ、入場券は売り切れ、3万人の観客で満員の盛況となった。甲子園で記録の更新を期待したい反面、若い高校生にとって想像以上に熱狂的なブームは終わらせてあげたい気持ちもあった。これで来月甲子園で開催される全国高校野球大会は目玉がなくなり、少しは静かになるのではないだろうか。

 プロ野球と異なり、高校野球には本来個人記録を称賛する制度はない。その意味では、清宮選手のケースは番外だが、アマらしい清々しさが感じられるのも懸命のプレイをする高校生らしいフレッシュさが感じられるからだ。

 さて、昨日打ちあげた北朝鮮のミサイルが技術的にかなり進歩して、射程距離も1万㎞に達する可能性があると推定され、アメリカを大いに慌てさせている。このまま北朝鮮の核開発が進めば、アメリカ本土が北朝鮮ミサイルの照準に入る可能性があるからである。自民党幹部も防護システムの更なる向上を期すと述べたが、その日本の防衛省は大臣以下防衛次官、陸上自衛隊幕僚長が揃って辞め、司令塔を欠く状態である。防衛相は岸田外相が兼任しているが、実働面では幹部クラスを欠いて糸が切れた凧状態で果たしてわが防衛力は大丈夫か心配である。

 ところが、アメリカ政府内もゴタゴタ続きで、これほどガタついたアメリカ政府は過去に知らない。先週スパイサー大統領補佐官が辞任したと思ったら、今度はプリーバス大統領首席補佐官が更迭されることになった。その前にはコミーFBI長官が罷免されている。

 共和党が上下両院で多数を握りながら、オバマケアの撤回法案が議会を通らず、トランプ大統領も不満を抱いている。だが、これは大統領の指導力が伴わないからであり、今後を考えるとトランプ政権が果たして思い通り政策を進めて行けるのか、また政権内のガタガタは解決することが出来るのか、極めて前途は暗い。こんなアメリカが果たして世界から信用を得られるのだろうか。

2017年7月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3729.2017年7月29日(土) ミサイル発射の北朝鮮と株式無断削減の東急

 予想より2日遅れで、北朝鮮が真夜中にミサイルを発射した。懲りない金正恩労働党委員長のわがままで、北朝鮮は相も変わらず周辺国へ威嚇的に核弾道弾を打ち上げている。このミサイル発射には流石にアメリカのトランプ大統領も痺れを切らして無謀で危険な行為と批判した。韓国大統領就任以来北朝鮮に対していくつかの提案をしていながら悉く袖にされ、メンツを潰された文在寅氏も、ついに対抗措置としてTHAADを拡大することを指示した。

 この北朝鮮の暴挙を野放図に許しているのは、いつも物事を天秤にかけて自国にとってメリットがあるかどうかでその是非を決める、したたかな隣国中国である。一時期北朝鮮に不満を漏らし、トランプ米大統領の意向を忖度して北朝鮮に対して貿易を制限するなどの圧力を課した。しかし、中国国内を射程内に捉えた米韓軍のTHAAD配備に不満を抱いた中国は、こっそり北朝鮮と撚りを戻して、むしろ中朝間の貿易額は以前より増大し、経済的に北朝鮮を潤しているという。それが、最近の北朝鮮による連続的ミサイル発射につながっている。だが、黙っているわけには行かないのか、今日のミサイル発射については、取り敢えず北朝鮮は国連安保理事会決議に背いたとする談話を発表した。

 さて、以前から東急電鉄株式を若干所有しているが、その東急株式に関して突然不審感を抱かせる事態があった。このところ同社の日経平均株価は830円前後で推移している。3日前の26日に822円だった終値が、翌27日になって突如倍額の1,637円に急騰してびっくりさせられたのである。こんな魔訶不思議なことがあるとは考えてもいなかった。わけが分からないが、これでは濡れ手に粟で、株主にとってはホクホクである。しかし、こんなうまい話があるわけがない。証券会社に問い合わせてみると株式を合併させて2株を1株にしたので、株価は倍額になったが、その代わり所有株式数は半減されるという。こういう大事なことをどうして会社は事前に株主に知らせてくれないのかと会社の対応に強い不満と不信感を抱いた。不遜にも一部の大株主さえ了解し、納得してくれれば佳しと軽く考えているとしたら、考え違いも甚だしい。公開した株式を爪に火を灯すようにしてやっと購入した小株主の気持ちを蔑ろにして、大株主だけを優遇するような大企業東急らしからぬ所業には、不信と疑念を抱かざるを得ない。

 因みに同社のホームページを見てもこの点については、本日時点で何らの変更通知や表記もなく、株主優待に関する情報には触れられておらず旧態依然のままで、額面通りに受け取れば、これでは所有株式数が半減されることによって従来の株主優待を受けられなくなるということである。あまりにも強引なやり方で不親切である。やらずぶったくり商法と何ら変わらないのではないか。これは株主に対する欺瞞であり裏切り行為ではないのか。

 自らに利のある考えを株主に知らせることもなく、一方的に実行する大企業東急のこのような卑劣なやり方は、基本的には北朝鮮と変わらないのではないかと思う。

2017年7月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3728.2017年7月28日(金) 防衛省内の「特別防衛監察」は無意味

 1歳年長の兄が今日めでたく80歳・傘寿を迎えた。取り敢えずメールでお祝いの言葉を送った。兄は2年前に連れ合いを喪い、今調布で独身生活を送っている。先日白内障の手術を受けたが、まあ現在のところ健康上特に問題はないようだ。来月2日には、弟妹と彼らの連れ合いとともに横浜関内で甥のジャズ・ライブショーを楽しみながら傘寿のお祝いをすることにしている。兄の傘寿の祝いであるが、実は来年は私自身が傘寿を迎えることになる。

 つい最近発表された日本人男性の平均寿命が、香港に次ぐ世界2位の80歳だそうだから、日本人男性としては、漸く平均まで生き延びたということである。私もまだまだやりたいことが山ほどある。現在若干憩室炎が気になるが、ライブショーの前日1日には慶應病院で人間ドックを受診するので、その際精密な診断が下される。今後の健康維持についてじっくり話を伺いたいと思っている。

 さて、今日稲田朋美・防衛相が正式に辞任会見を行った。これまで散々その発言が物議を醸してきたが、ついに辞任せざるを得なくなった。弁護士でありながらこれほど自己弁護と言い訳を言って責任を逃れた防衛相は初めてである。南スーダンPKOの日報廃棄に始まる疑問だらけの一連の流れの末に、ウヤムヤの内に玉虫色の結論を下したというのがその印象である。これでは国の防衛がしっかり出来るのか疑念を抱かざるを得ない。

 どう考えても我々外部の人間には納得も出来ず、理解も出来ない決着である。今日発表された特別防衛監察の結果は、稲田大臣が国会で虚偽発言の疑念を残し、防衛省内で次官以下幹部の話が通ったということ以外にも謎を残した内容になっている。そもそも防衛省内に防衛相の特命で実施されるのが特別防衛監察である。特別防衛監察と称しているが、防衛大臣をトップとした組織体制の下で防衛大臣に事情聴取するということ自体信を置くことが出来ない。身内による身内の調査である。やる以上防衛省から独立した組織に監察を依頼すべきではないか。黒江防衛事務次官、岡部陸上自衛隊幕僚長が責任を取って身を引き、大臣も辞める喧嘩両成敗の結果にしてお茶を濁している。こんなトップ3を一度に欠くような組織が果たして機能するのか。これでは現場で働く自衛隊員の士気に影響し、彼らの信頼も得られないだろう。文民統制も実行されなかったということではないか。大騒ぎをした挙句に担当大臣が辞任し、その任命責任を問われた安倍首相が国民に詫びるという構図では、今後に問題を残すのではないだろうか。

2017年7月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3727.2017年7月27日(木) 朝鮮戦争休戦して64年

 3年に及ぶ朝鮮戦争の戦闘が止み休戦となって今日で64年になる。1950年朝鮮戦争が勃発した時、小学校6年生だった。担任の湯浅和先生が朝鮮戦争について解説してくれ、ラジオでも戦地の地名を韓国語で放送するので、子どもだった我々は面白がって都市名を憶えたものである。そしてその3年後、京都で中学3年生の時戦争は終わった。今日のこの日に北朝鮮が核弾道弾ICBMを発射するのではないかと、日米韓が神経質なほど警戒を強めていたが、結局大山鳴動して鼠1匹の有様だった。

 ところが、国内では問題発言だらけの稲田朋美防衛相が、ついに辞任の意向を表明した。それと同時に、意外にも民進党の蓮舫代表も突然辞意を表明した。先日次の衆議院選では、参議院議員を辞めて鞍替え立候補すると意欲満々だったように思えたが、本人の気持ちはどうなのだろうか。どうも背後から鉄砲を向けられたという次元の低い話が聞かれる。ともかくこれで民進党は野田書記長ともどもトップ2人が交代する。本来なら落ち目の自民党を尻目にその受け皿になるべき筈の政党がこの体たらくである。今後民進党の再起はあり得るだろうか。

 今日は、日本ペンクラブで初めての財務委員会が開催され、すでに大原雄委員長から委員を委嘱されていたので、それなりの自覚を持って出席した。ペンクラブの財政状況は年々悪化している。これをどう立て直すのかということが喫緊の課題である。一般社団法人という組織は、私の知る限り普通の民間企業とは大分財務や経理関係についての考え方とやり方が違う。多少決算書は調べたが、もう少し勉強して財務体質をどう強固にすべきか考えたいと思っている。

 さて、訪日観光客が増え続けて、2016年の外国人旅行客は対前年21.8%増の成長ぶりで2,400万人を記録し、これからも増加すると希望的に推測されている。実質的には何もやらない観光庁辺りは、インバウンド業務こそが外貨を稼ぎ財政基盤固めに貢献していると得意満面である。

 今後の外国人受け入れのためと称して、他分野ではあまり考えられないイージーな規制緩和を考えている。資格を有する通訳が足りなくなったからと言っては、通訳資格のハードルを下げたり、ホテルが不足すると言っては安易に民宿を認可したり、まったく長期的な見通しを欠くようなことを平気で行っている。その結果後者については、騒音やゴミ出しなどで宿泊客が民宿の周辺住民に大迷惑をかけるようなことを行っている。

 実は、昨晩ある民放テレビがバルセロナ市内の観光公害の様子を映し出していた。市民が環境破壊のにわか住民に手を焼き、中には他所へ逃げ出す市民も相当いるという。短期間借り切ったアパートで騒いだり、男女構わず立小便する衛生問題などでにわか住民によって仲良しだった隣組の住環境を破壊され、市民は悲鳴を上げていた。

 偶々朝日朝刊にもローマ市内の観光客のマナーの悪さに対する苦情が取り上げられていた。あまりにもマナーの悪い観光客に手を焼いたローマ市が、試験的に規制強化に乗り出したそうである。罰金の最高額は「トレビの泉」の中の水浴びで約3万円だという。

 バルセロナにせよ、ローマにせよ、いずれもオリンピックを開催したことがある世界的観光地である。それらの都市がにわか観光客の対応に往生しているのだ。

 日本の観光庁はいかにも官僚らしく現実と実態を知らずに、見聞録ならぬ忖度された伝聞情報だけを真に受けて対応する一面が強いが、今になって外貨を稼ぎだしたインバウンド景気ばかりに浮かれていると、東京だってバルセロナやローマの二の舞を演じないとも限らない。

2017年7月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3726.2017年7月26日(水) 津久井やまゆり園事件発生から1年

 「干天に慈雨」と呼んだら好いだろうか、朝から久しぶりに霧雨のようなか細い雨が降っている。一方で、北九州地方や、北陸・東北地方には豪雨が襲い土砂崩れや河川の氾濫などにより、甚大な被害が出たばかりである。

 東京では、先週火曜日に突発的な雨が降ったが、このところまったく降雨がなく庭木に水をまかなければと考えていた矢先に、正に恵みの雨と言える。夕方には止んでしまったが、好いお湿りだったと思う。

 今日の一時的な降雨程度では、水源地のダムの貯水がそれほど増えるわけではなく、まだ当分の間関東地方に出された給水制限が解除されることはないだろう。

 古来農耕民族である日本人は、欧米のような狩猟民族とは異なり居住する土地にしがみついて農耕生活を営み、それがわが国を「瑞穂の国」と言わしめた要因である。それ故生活の中で農業と関係深い清らかな「水」に関わる表現や言葉が多い。ところが、イメージされる水は普通清流が多いが、どうも水に関する言葉はあまり好いイメージでないケースが多い。

 例えば、「水くさい」「水をさす」「水掛け論」「我田引水」「水商売」「水の泡」「みずもの」等々、これだけ悪い意味で表されたら、日本独特の清流も汚水の濁流になってしまうのではないか。その点では、庭木に水をかけるのは、もちろん「水掛け論」とは違って樹木を蘇らせるための水である。

 さて、昨年の今日、障害者施設「津久井やまゆり園」で戦後最悪と言われる殺人事件が発生し、19人の施設収容者が元施設員に殺害されてちょうど1年が経った。犯人は「身障者は生きている価値がない」とか、「障害者は死んだ方が好い」というような障害者を人間として見ていないような身勝手な暴言を吐いている。気の毒なのは犠牲者とその家族である。こういう人物が世にいる以上いつかまた同じような事件が起きる可能性がある。1施設だけの問題ではない。

2017年7月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3725.2017年7月25日(火) 死して犬養道子さんの評価は?

 昨日評論家の犬養道子さんが亡くなられた。享年96歳だから天寿を全うされたと言えるだろう。難民救済やキリスト教研究の著作で知られているが、1932年に5.15事件で祖父犬養毅が暗殺されたことが、とりわけ衝撃的で同情を呼ぶ事件として知られている。海外留学経験が豊富で、聖書について学ばれたことが「聖書を旅する」全10巻など聖書研究書を数多く世に出すきっかけとなった。初期の作品「私のアメリカ」もわが蔵書の1冊として書棚に置いてある。著作が高い評価を得た反面、旧ユーゴスラビア内戦などを取材した過程で、コソボのキリスト教徒から偏って知らされた情報がセルビアやコソボに関する彼女の理解の正当性に疑問を持たれてもいる。

 実際セルビアの友人・山崎洋さんから度々聞いたことだが、あれほど博識でインテリの犬養さんだが、旧ユーゴに関する知識は、コソボのキリスト教徒から教えられた偏った情報に固執して、全体的にセルビアの民族問題を見ることをせず、部分的、閉鎖的な視点で見ており、その見方は全体像を捉えていないと厳しく批判されていた。人の評価は棺に蓋を閉じた後に下されるというが、犬養道子さんも、或いはこれから厳しく評価されることになるかも知れない。

 さて、今日も昼間のテレビは、参議院予算委員会閉会中審査の実況中継を伝えていた。安倍首相以下政府側の出席者に対する野党側の質問に対する回答は、どう見ても首相らが国民が納得出来る説明をしていない。加計学園の獣医学部認可を知ったのは、今年1月20日との首相の回答はどう考えてもおかしい。虚偽の応えと何となく分かるが、これを証明する手段がない。

 また、首相と加計学園理事長とは14回もゴルフ、食事をともにしながら、2人の間に獣医学部申請の話がまったく出なかったというのも常識的には考えられない。

 更に2013年に加計学園職員の間で、2人の交友から獣医学部設置の動きがあったことに対して反対の声が強かったことから、理事長は首相と獣医学部設置について話し、その事実を職員に伝えていたことは明らかである。

 2015年4月今治市職員が首相官邸を訪れたが、誰と会ったかの記録もない。こんな好い加減なことがあり得ようか。

 政界とは欺瞞とウソの世界と言われているが、この加計学園問題にしても関係者の間に虚偽と隠ぺいが渦巻いていることは明白である。これを追い詰められないようでは、国会は無力としか言いようがないではないか。

2017年7月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3724.2017年7月24日(月) 3年後の今日、東京オリンピック開会

 今月初めの北九州地方の豪雨に続いて、ここ数日北陸、東北地方でも予想以上の大雨が降り続き、河川が氾濫している状態である。1時間に50㎜以上の雨が降る「短時間強雨」という現象の年間発生回数が、1976年からの10年と最近の10年では、全国平均で約34%も増えていることが分かった。実際この2日間に秋田県では、記録的な大雨で河川の氾濫により住宅・農地への浸水被害が出ている。

 とにかく全国的に気象庁開設以来とか、記録的とか、連続猛暑日とか、あまり歓迎されないような酷暑を表現する気象が多くなった。このまま推移すると全国各地で災害防止のための安全対策を真剣に講じる必要があるのではないだろうか。

 さて、衆議院休会中審査で安倍晋三首相以下山本幸三・地方創生相、松野博一文科相らが出席し、複数の参考人が出席したうえで加計学園獣医学部新設認可に関する質疑応答をしばらくテレビ中継で観ていたが、認可に疑問を呈した証言に対して、政府側関係者らは悉く参考人の発言を否定し、論議がかみ合わず、一方通行のままどちらかが虚偽を述べていることを視聴者に見せつけただけだった。分の悪い政府側がほとんどメモや議事録を提示することなく、記憶と印象で述べているのが気になった。これだけの大事な会議や打ち合わせに議事録を全く残さないという手抜きが、説得力を欠くことになっているのではないか。これではこれ以上何度やっても深く追及することは出来ないだろう。

 これでは安倍政権に対する支持、信頼を元通り回復することは到底難しいのではないだろうか。

 ついては、昨日行われた政令指定都市・仙台市長選挙では、今月2日に行われた東京都議選における自民党の惨敗を引きずるように、自民・公明党が推す候補者を元民主党衆議院議員・郡和子氏が破り当選した。ここでも安倍政権の不人気が大きく影響している。近々30日には横浜市長選が行われる。もしこれに自民党が推す現職の林文子市長が敗れると、安倍政権及び自民党の地盤沈下に一層拍車がかかり、再起も相当厳しくなるのではないだろうか。それほど安倍首相及び自民党政権に対する不満は充満しているということである。お坊ちゃん総理には、そのように自分に厳しい周囲の声が果たしてどの程度分かっているだろうか。

 ところで、3年後の今日、東京オリンピック開会式が新国立競技場で行われる。この暑い盛りに選手や観客の健康面は大丈夫だろうか?全部の競技をナイターにしてしまってはどうだろうか? 交通機関はすべて24時間営業で、レストランも右へ倣えなら行けると思うが・・・。大体1964年大会のように10月10日開催なら、暑さを心配することはなかった。こんな暑い最中に水泳は別としてオリンピックを開催するのは、国際サッカー連盟(FIFA)の強引さと強欲に押し切られた国際オリンピック委員会(IOC)の弱腰のせいである。

 落ち着いていた憩室炎の痛みが、今朝起きてみると軽いながらもまたぶり返している。1~2日様子を見て痛みが引かないようだったら、また医者通いをしなければいけないと思っている。

2017年7月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3723.2017年7月23日(日) 作曲家平尾昌晃さん逝く

 作曲家として、またかつてはロカビリー歌手として名を馳せた平尾昌晃さんが、肺炎のため一昨日亡くなられた。私は平尾さんとは同年齢であるが、妹の連れ合いとは湘南学園中学、慶應義塾高校で同級生だった。同じロカビリー歌手だった山下敬二郎やミッキー・カーチスらとは異なる道を辿り、歌手生活から作曲家へ華麗に転身し数多くのヒット曲を世に出し成功した。作曲のジャンルも多彩で、幅広い層から愛される数々の名曲を提供した。

 布施明「霧の摩周湖」、小柳ルミ子「瀬戸の花嫁」「わたしの城下町」、五木ひろし「よこはま・たそがれ」などの名曲の他に、アニメのヒット曲「銀河鉄道999」まで、その生み出した歌の数々は多くのファンの心を掴んだ。畑中葉子とデュエットで歌った「カナダからの手紙」もヒットした。20代で肺結核に侵され、信州で転地療養したことから音楽人生が変わったという。才能に恵まれていただけに、生きていればこれからもまだまだ素晴らしい曲を世に出してくれただろうに、惜しまれてならない。

 同世代人が1人去り、2人去って寂寞の感を憶える。これも時間が確実に過ぎ去る証なのだろうか。

 今春小学校へ入学した二男の長男が、昨日所属しているラグビー・スクールの試合でトライを取ったと嬉しそうに電話をかけてきた。大いに褒めて激励してやった後に「おじいちゃん、どこかへ連れてって?」とおねだりしたうえで、「アメリカへ連れてって!」ととんでもないことを言い出した。ディズニーランドや、大阪のユニヴァーサル・スタジオまで遊びに行ってよほど楽しかったのか、二男の入れ知恵でもあったのか、何となく本場のレジャーランドに行ってみたいという気になったのかも知れない。しかし、小1では海外旅行にはまだ早いし、孫は今年ダメなら3年生になったら連れてってくれる?と言うが、こちらはその時80歳になっているので、とても面倒は見られないだろう。一緒に旅行したい気はあるが、とても身体が持ち応えられそうもない。

 若い時にこそ外の世界に触れるべきだと若い人に大いにけしかけ、自分の体験から拙著にも散々書き、実際一昨年夏には高1になった長男の息子をサンフランシスコに連れて行ったが、残念ながら小1の孫はあまりにも幼いし、対応する自分の体力にも少しずつ自信がなくなってきた。

 それでも今年9月にアウシュビッツ収容所へ行く計画を立てているが、そろそろわが「海外武者修行」人生も幕引きの時が近づいているような気がしている。半世紀を超えた海外武者修行についてまとめてみたいとの構想を持っているが、まだ漠然としている。だが、いずれ集大成として1冊の書にまとめて上梓したいと考えている。

2017年7月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com