3764.2017年9月2日(土) 似非社会主義国、北朝鮮・中国・ロシアの身勝手

 先日の北朝鮮によるミサイル発射の後、北朝鮮に対する一歩進んだ経済制裁が国連理事会で議論されたが、中国とロシアの反対によりアメリカ、日本、EUらの経済制裁に関する提案は容認されなかった。そこへ最近になって北朝鮮は、日本がアメリカ、韓国と連携して北朝鮮を脅迫していることが許せないと言い出した。すると中国とロシアも北朝鮮への経済制裁に反対するばかりでなく、日本がアメリカと企んで北朝鮮を脅しているというとんでもない言いがかりをつけ出した。ひとつには、日本が1基800億円もする迎撃ミサイル「イージス・アショア」をアメリカから押し付けられ、複数購入するとの小野寺五典防衛大臣の声明に反応して、アメリカに言いなりになる日本の圧力と言って非難したのである。

 ミサイル発射で上空領土侵犯や、関係自治体住民の避難など散々日本に迷惑をかけておきながら身勝手に非難するとは、その図々しさには呆れ果てるばかりである。これが北朝鮮の本性で、それを背後で支援する似たような精神構造の中国とロシアこそ世界の厄介者で、最も世界中に迷惑をかけている。そんなことにこの3つの帝国主義国家は気がつかないのだろうか。どうも嫌なムードになってきたものだ。

 さて、今朝のうちは寒く空も曇っていたが、午後になって青空が見えたので、久しぶりに近くの駒沢公園にウォーキングに出かけた。

 オリンピック記念塔のある中央広場を歩いていたら目の前を小学生らしい女児が読書しながら横切った。歩きながらとは言え、こんな所でまで本を手離さず読んでいるのに感心した。それも漫画とかアニメではなく、単行本だったので、最近では珍しいことだと思っている。近年本を読むよりスマホで他の興味あるソフトを観る子どもが多いようだ。大人も子供も本を読まなくなり、その結果書店で本を買わなくなり、書店が立ち行かなくなって閉鎖され書店を探すことが難しくなっている。電車内でもスマホに夢中の乗客をよく見かけるし、かつては歩きながら読書をする人もかなり見かけたが、今ではほとんどそんな姿は見られなくなった。

 小学5年生の時、母に買ってもらった漱石の「坊ちゃん」を通学途上で歩きながら読書をしているのを知られて、母から危ないから止めなさいと言われたことがあるが、そんな情景を駒沢公園の女児に重ね合わせて思い出した。今日見たあの歩きながら読書をしていた女児も危険は避けて、読書を積み重ねてくれれば良いと思っている。必ずやしっかりした考え方を持った大人に成長してくれるものと信じている。

 私もかつては読書家の方だと思っていたが、実は最近読書量が大分落ちた。読みたい本は書店や、アマゾンで買ってはいるが、情けないことにツンドクになっている。21日からヨーロッパへ出かけるので、罪滅ぼしにその旅行中に念願の3冊ばかりを持参して通読してみたいと思っている。読書量が落ちたのも一種の老化現象かと思うとちょっと寂しく情けない気がしている。

2017年9月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3763.2017年9月1日(金) 民進党新代表に前原誠司元外相

 このところ日本スポーツ界の活躍が目立つ。女子バトミントン、男子卓球、男女レスリング、男女柔道など世界選手権で予想以上の金メダルを獲得して、2020年東京オリンピックを目標に勢いは加速している。

 そして昨夕もうひとつ日本列島を大興奮させた慶事があった。サッカー日本代表チームが宿敵オーストラリアを2-0で破り、来年ロシアで開催されるワールド・カップへ6大会連続6回目の出場を決めたことである。オーストラリアには過去2敗5分けで未勝利のまま分の悪い勝負をしていたが、昨日の試合はキックオフから終始日本が優位に戦っていた。とにかくスポーツファンにとってはうれしいニュースである。

 さて、今日は漱石の小説にも題材を取られた「二百十日」に当り歴史的にも台風に襲われる割合が高い日である。実際昨日から小笠原諸島周辺まで北上した台風15号がさらに本州へ近づき、関東地方は激しい風雨が予想されている。

 加えて今日は、大正12年(1923年)に起きた関東大震災を忘れないための「防災の日」でもある。その天災がらみの日に民進党では代表者を選出するための選挙が行われた。結果は戦前有利と言われていた前原誠司元外相が、対抗馬の枝野幸男元官房長官を破り代表に選ばれたが、民進党の再建を掲げ党内の結束を呼びかけるには、前原氏が適任だとはどうしても思えない。数日前の本ブログにも書き込んだが、前原氏のこれまでの不誠実にして無責任な仕事ぶりと人柄はとても信用出来ない。ひたすらパフォーマンスだけを露出させ、自らの言動に責任を持たないような人が、政党のリーダーとして果たして落ち目の党を盛り上げ引っ張っていけるだろうか。いずれ馬脚を顕わすと思うが、民進党にも任せられる人がいないなぁと思うと同時に、こういう不誠実な人をどうして選出したのかまったく理解出来ない。

 それにしてもテレビで全国へ生中継されるような大掛かりな選挙で、国会議員のうち8名が無効投票を投じ、3名が白票だったが、自ら所属する党のリーダーを決めるこんな大事な時に、これは一体何たることかと言いたい。棄権を示す白票ならともかく、敢えて8人もの議員が無効票を投じたのはいかなる考えに基づくものだろうか。これでは民進党の再建も覚束ない。前途多難だとつくづく思う。

 民進党の再建に危機感と絶望感を憶える。

2017年9月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3762.2017年8月31日(木) ダイアナ妃逝って20年

 今日はイギリスのダイアナ妃がこの世を去ってからちょうど20年目に当たる。まだ36歳の若さで、そのうえ2人の幼い王子、ウイリアム王子とヘンリー王子を残して亡くなられたので、その当時世界中が悲しみに包まれ王妃の死を悼み、世間の哀れみと同情を買った。2人の王子にもその成長過程で悲しみと寂しさに沈んだ時期が大分あったようだ。母ダイアナ妃の不幸な人生に引き比べて、幸いにして長男ウイリアム王子は6年前に結婚され、今では2児を得て幸せな生活を送っている。

 ちょうど20年前の今日昼間、特別なVIP顧客用に企画したカナデイアン・ロッキーを豪華なロッキー・マウンテニア号で巡り、シャトー・ホテルに滞在して秋のカナダを満喫するカナダ大陸横断ツアーに私は企画者兼添乗員として、成田からバンクーバーへ着いたところだった。その晩ホテル・バンクーバーの部屋で何気なくテレビを観ていたら映像にどうも異様な空気が流れていた。臨時ニュースらしい画面が表れた。驚いたことにダイアナ英王妃がパリのセーヌ河畔で自動車事故により不慮の死を遂げられたという重々しく衝撃的なニュースだった。カナダは英連邦国のひとつであり、殊更イギリスとの繋がりが深いだけに、翌朝になっても更に詳しい英王室の情報を加えてテレビ画像は、ダイアナ王妃死亡関連ニュース一色で悲しみに包まれていた。翌朝バンクーバー駅に着くと駅頭に半旗が掲げられていた。

 自動車事故による王妃の死亡時間は、パリ時間31日午前4時ごろとされている。この時カナダ太平洋岸時間では前日の30日午後7時ごろだった。私がダイアナ妃の死を知ったのは夜10時過ぎだったが、一般に流布されているパリ時間の31日ではなく、時差の関係でカナダ太平洋岸ではその前日の30日午後10時ごろだった。故人の前日にその死を知ったという不思議な巡り合わせになったのである

 私たちは、その後バンフからケベックへ行き、トロント経由でナイアガラへ来て、もうひとり偉大な女性の死を知ることになった。ノーベル平和賞を受賞された、聖母マザー・テレサが9月5日にインドのコルカタ(旧カルカッタ)において87歳で亡くなられたのである。外国旅行中に2人の世界的に著名な女性の訃報を知るとは、奇しき巡りあわせと言うべきだろうか。あのエポック・メークなパプニングからもう20年が経つ。早いものである。

 さて、今日を以って夏も終わりである。今年の夏最後の1カ月は肌寒い日が多く、あまり天候に恵まれなかった。雨が多く観測史上過去最少日照時間だったという。

2017年8月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3761.2017年8月30日(水) 観光庁の無為無策、「出国税」新設を検討

 観光庁が日本から出国する人に新税「出国税」を課すことを検討しているようだ。この観光庁という官庁は、一体何を考えて安易にこういうふざけた課税を考えるのだろうか。それははっきりしている。敢えて言えば、観光庁は他人のふんどしで相撲を取ることを当然と考えているからである。つまり自分たちで知恵を絞り、同じ観光業界の人たちと議論百出の検討を重ねた末に結論を出し、お互いに協力し合って実行するというごく当たり前のことをやろうとしないからだ。やることだけを一方的に決め、何でもかんでも善きに計らえと弱い立場の旅行業界に負担を強いているのである。

 そもそもどうしてこんな新税が必要なのか。観光庁は訪日観光客数を東京オリンピック開催の2020年には、16年に比較して約66%増の4千万人の目標を掲げている。そのために海外における宣伝や受け入れ環境の整備が必要としている。そのための安定財源が必要だとしている。それは分かる。だが、観光庁の歪んだ考えは、ここでも発揮されている。ざっくばらんに言って、観光収入はすべて上納させて、支出される費用は観光業界に押し付けようとしているのである。収入が増えるので、その増えた収入分から経費を支出すれば済むことである。役所のより傲慢で許しがたいのは、近年うなぎ上りで増え続ける外国人観光客のお陰でわが国の財政に貢献しているのは、すべて観光庁の賢明なる観光行政や政策の努力によるものだと吹聴するが如き発言である。過去においてインバウンドについては国は何にもやって来なかった。旅行業界が黙々と努力を積み重ねてきた。それを役所には他人の手柄をすべて横取りしようとする厚かましさがある。

 こんな観光行政で全出国者に容赦なく税金を巻き上げていたのでは、今日インバウンド業の繁栄により日本の財政に寄与するよう努力してきた、観光業界で働く人々の気持ちは救われない。一体いつまで続く役人天国だろうか。

2017年8月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3760.2017年8月29日(火) 北朝鮮、またもやミサイル発射

 今朝テレビをつけたら北朝鮮が早朝6時前にミサイルを発射したとのニュースを大きく報道していた。どこのテレビ局でもこのニュースで持ち切りだった。NHKは長時間このミサイル発射のニュースを放送し続けたため、レギュラーの朝ドラ「ひょっこ」がどこかへ吹っ飛んでしまった。

 安倍首相、菅官房長官、河野外相、小野田防衛相の他にも自衛隊幹部のコメントを入れ替わり立ち代わり伝えて、昨日まで比較的落ち着いていた北朝鮮のミサイルに関する話題が改めて大きくクローズアップされてきた。特に今日発射されたミサイルは、北海道松前半島から襟裳岬上空を飛行して太平洋上に落下したので、日本の領空を飛行したことになる。日本の領空を通過したのはこれで5度目である。飛行距離は2,700㎞であり、これを先日予告したグアム方面へ打ちあげていれば、アメリカ領内へ届いたことになる。正に臨戦態勢へ一触即発の危険性が高まってきた。

 本件に関しては、一番いらいらさせられるのは、話し合いと圧力をかけ続けることだと日米韓首脳が述べているが、それが一向に効き目がないことである。尤も「盲蛇に怖じず」の金正恩北朝鮮労働党委員長サイドにも今では効果的な打つ手がなくなっている。

 国連安保理事会で中国に対して改めて北朝鮮への石油の輸出規制など圧力強化を求める声が高まるのは必至の情勢である。中国としては金正恩政権が崩壊すれば、大量の難民が中朝国境方面へ押し寄せることは予想され、何としても北朝鮮の崩壊を防ぎたい。

 いずれにせよ現状は、米韓と北朝鮮の脅し合戦が膠着状態陥っている。

 北朝鮮が米韓軍事演習に神経を尖らせ窮地に追い込まれている実情に鑑みて、一歩譲って米韓もここは一時立ち止まって見合わせてみるのもひとつの緊張緩和策になるのではないだろうか。

 さて、昨日亡くなられた羽田孜元首相について、朝日新聞が昨夕刊から今日の朝刊までかなりのスペースを割いてその人柄と政治家像を好意的に報道している。「ミスター政治改革 悼む」として星浩・元特別編集委員のコメントを載せたり、全「天声人語」を羽田色で採り上げているほどである。その「天声人語」で採り上げられた「政界の暴れん坊」故浜田幸一氏のコメントがなるほどと思わせる。

 羽田さんが小田急バスで定期券を売り、観光ツアーを企画した。バス会社社員なら当然のことだが、浜田氏は「羽田君の持つ視点の低さを育んだ」と羽田さんが上から目線にならなかった添乗員としての経験を高く評価している。浜田氏も良いところを見ていると思う。

 添乗員というのは、実際自分でやってみなければ中々分からないものだ。中々難しい仕事であるが、誤解されている面が多い。大体「添乗員」という呼び方が良くない。「お客の傍に添って乗っている人」と言葉にあまり積極的なニュアンスがない。アメリカでは、‘TOUR LEADER’とか、‘TOUR DIRECTOR’と積極的な意味を込めて呼ばれる。リーダーシップを発揮しながらお客の気持ちを満足させツアーを予定通り遂行させるリーダーなのである。従って向いている人、向いていない人、また添乗員という仕事を評価する人、しない人、いろいろいる。添乗員を蔑むような人も旅行会社内外にいたものである。私自身添乗員経験が長かったので、ある程度理解しているつもりだが、観光業に従事しながらいつまで経っても添乗員になり切れない社員がいた。浜田氏も羽田さんも添乗員というものがよく分かっておられたようだ。

2017年8月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3759.2017年8月28日(月) 羽田孜元総理大臣永眠

 今朝羽田孜元首相が82歳で亡くなられたと聞いて少々驚いている。羽田元首相は私が知る数少ない政治家のうちのおひとりだった。衆議院議員を14期務められ、2012年に政界を引退された。農水相、蔵相、外相の他に、党務として新生党党首、太陽党党首、民主党幹事長などを歴任した。自民党では竹下派の七奉行のひとりとして長らく政界で活躍された。リクルート事件のような政局の大事な場面で華々しく活躍された割には、意外にも人間的にとても温厚で優しい一面を示された。保守政治が激動した荒波の中で、存在感があり遂に総理大臣の座を射止めたが、僅か64日間の戦後2番目の短命内閣に終わった。

 羽田さんは1958年成城大学を卒業し、小田急バス㈱に入社され、観光課に奉職されていた。この点については今日の朝日夕刊にも紹介されていた。衆議院議員・父武嗣郎(偶然にも私の仲人の旧制新潟高校時代の親友だった)の死後、国会議員を継ぐべく68年同社を退職された。そんなご縁もあり、親会社の小田急電鉄社長が長い間羽田氏の後援会長を務めていた。私は63年小田急電鉄㈱入社以来駅勤務、経理部在職以降はずっと旅行部門に勤務して、羽田さんと接点はあった筈であるが、羽田さんの在職中はお互い仕事を共にすることはなかった。しかし、羽田さんが国会議員になられてから羽田さんの海外渡航のお手伝いをし、幾度かお会いし、お話ししたこともある。また他議員の海外渡航をご紹介していただいたこともある。

 羽田さんが「老衰」で亡くなられたと報じられて驚いたが、私より僅か3歳年長であり、私もいつの間にかそんな「老衰」の危険地帯に入っているのかと思うと心穏やかではいられない。

 羽田孜元総理大臣のご冥福を心よりお祈りしている

 さて、昨日行われた茨城県知事選の結果が公表された。結局7選を目指した橋本昌前知事の「知事を続けたい」願望は、茨城県民によって弾かれてしまった。だからと言って「越すに越されぬ大井川」の大井川氏が勝ったのは、大井川和彦新知事の評価が決して高かったわけではないと思う。水戸っぽの大井川氏は、これまで茨城県政に関わっていたことはなく、通産省役人を経て複数のIT企業に携わっていた。自民党は、元自民党員でありながら党の思い通りにならない橋本前知事の多選と自民党批判に手を焼いた末に、新人大井川氏を担ぎ出し自民党本部から大勢の幹部を選挙応援に送り込んだ。元々茨城県は保守地盤が根強く民進党から対立候補者も擁立されなかったこともあり、何とか新人が同じ保守を支持基盤とする橋本前知事に勝った。だからと言って、このところ都議選以来負け続けの自民党が勝ったと言えるものではない。

 かつて茨城県の教員海外派遣業務を何度か請負って、茨城県教職員に附いて4度も欧米を訪れ、茨城県について関心を抱いていたこともあり、橋本前知事の業務について断片的ながら気にしていた。これまで橋本前知事が間々物議を醸すような事案もあった。例えば、動物殺処分全国でワーストになった問題や県庁知事室職員に自殺者が多い問題、福島原発放射能漏れで児童の検査は必要ないと語ったこと、等々が大きな話題になった。

 今回の選挙では、県内に東海村原発を抱える立地上原発再稼働について、今後どういう対応を示されるか注目していたところ、これまでの主張を変えて保守派としては意外にも原発再稼働に反対する立場を表明した。ところが、この原発再稼働反対が投票日の半月前という遅い発言だったことから、私はこれこそ本心ではなく、選挙対策上苦し紛れに捻り出した苦渋の選択肢ではないかと考えている。こういうご都合主義的な選択が、有権者、特に原発反対者には嫌われたのではないかと考えている。

 それにしてもこれほど多選批判が出るとは、橋本前知事にとって想定外だったのか、或いはそれでも本人は知事の長年の実績によってクリア出来るとでも考えたのだろうか。

2017年8月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3758.2017年8月27日(日) 新米トランプ大統領と7選目指す橋本昌茨城県知事の評判

 アメリカ国内はもとより世界中で評判を落としているトランプ大統領が、また非常識なことをやった。これだけ悪評を買う行為を犯したトランプ大統領には、大統領としての威厳や品格ばかりでなく、大統領としての資質がまったく感じられない。良識あるアメリカ人にとっては、外聞の悪い大統領に愛想尽かしをしたいのではないだろうか。アメリカ大統領史上最悪の人物と言っても好いと思う。

 そのトランプ大統領がやった恥ずべきこととは、差別的な不法移民の取り締まりを続けて法廷侮辱罪で有罪とされた元保安官に恩赦を与えたことである。当の元保安官は先月有罪宣告を受け、10月に量刑が言い渡されることになっていた。この「全米最強の保安官」と言われた元保安官に対して大統領が擁護するような姿勢を示したことについて、差別主義に加担していると強い批判が出ている。

 トランプ大統領にはよくもこれだけ、後から後へと世の非難、顰蹙を買うような行為が連発出来るものだと呆れるが、トランプ大統領が寄せられる数々の批判に対して、悪びれることなくフェーク・ニュースだと突っぱねて反論することに半ば呆れている。普通なら委縮するところが、トランプ氏の場合は反って開き直り、一向に考え方や自ら行ったことを悔い改めることがない。

 しかし、こんな姿勢でいつまでも国民を黙らせておくことが出来るものだろうか。民主主義の基本は言論の自由であり、自由と平等である。多くの移民の力の結集により強い国家アメリカが樹立され、民主主義の本家を自認するそのアメリカが、言論の自由が不十分で、必ずしも自由でなく、平等でもないとするならば、最早アメリカは民主主義国の看板を下ろすべきではないだろうか。同時に、世界の情報を取り込み幅広く集めたニュースを世界中に配信して情報コントロールを行っているアメリカのマスコミ、ジャーナリズムが、ひとりの大統領の我儘に翻弄され、一時しのぎの反論しか出来ず、大統領の思うがまま情報発信を許しているのは、些かだらしがない。それでは、ジャーナリズムの責任を果たしているとは言えないのではないだろうか。トランプ大統領の自滅を待つより手段はないのだろうか。

 さて、今日は現知事の7選なるかと以前から注目されていた茨城県知事選の投票日である。現職の橋本昌知事が当選すれば全国でも唯一の7選目の長期政権となる。元々自民党の推薦により知事になったが、あまりの長期政権に茨城県民からすっかり飽きられ、その手法は必ずしも県民から100%支持されるものではない。

 知事任期について言うなら、最も印象に残っているのは、私の学生時代に兵庫県知事だった阪本勝氏である。阪本知事は、「知事は3期以上務めるべきではない」との持論を述べて、3期目当選の可能性がありながら潔く立候補を止めた。長期政権が知事にとっても、県民にとってもプラスにはならないことを身を持って知ったからであろう。その後阪本知事は、東龍太郎東京都知事に挑戦するかの如く東京都知事選に立候補したが、兵庫県人の阪本氏にとっては都内ではさほど知名度が高くなかっただけに、正論だけでは票を拾いきれず敗れた。だが、今以って爽やかだった阪本氏の出処進退とけじめのつけ方は、強く印象に残っている。

 果たして知事7選を目指す元自治官僚の橋本昌氏と、自民・公明党が推す水戸一高、東大の後輩である元通産官僚の大井川和彦氏、及び共産党が推薦する鶴田眞子美氏との戦いはいかなる決着をつけることになるか。

2017年8月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3757.2017年8月26日(土) 理解出来ない朝鮮民族の考え方

 いま日韓関係がぎくしゃくしている。その原因のひとつは、従軍慰安婦問題が2015年12月に日韓政府間で決着がついたにも拘わらず、韓国が約束を破るような慰安婦像をソウルの日本大使館前路上に設置し、その後韓国内に同じような慰安婦像が設置される動きが強まり、日韓外交関係に相互不信感のような空気が醸成しているからである。どうして政府間で示談金や補償費まで支払って解決されながら、韓国は一方的に問題を蒸し返して恰も未解決のような不条理な行動を起こすのだろうか。しかもこれは外交に関するウィーン条約が禁ずる相手国大使館前に威厳を侵害する行為に該当し、明らかにウィーン条約に違反している。

 そんな折も折韓国はまた新たに日本に対して難題を持ち出してきた。日本統治時代に日本企業で働いた、朝鮮半島出身の元徴用工に対する個人の損害賠償請求権という補償問題を言い出してきたのである。ところがこれも1965年朴正煕政権下の日韓請求権協定で、日本が韓国に有償2億㌦と無償3億㌦の経済協力金を供与して決着したものである。しかも韓国側も廬武鉉政権時代の2005年、この経済協力金の中に徴用工の補償問題解決金も含まれていたとの見解まで示していた。この問題についても韓国国内では、慰安婦像と同じように徴用工像というものを設置した。今後これも韓国国内に引き続き設置していく考えのようだ。

 どうして韓国という国は政府間同士で協定書まで交わした国同士の約束事をいとも簡単に葬り去って、新たに相手国が嫌がる理不尽な要求を行うのだろうか。これでは国家間の協定を締結する意味がまったくないではないか。秩序だって成り立たない。今後両国間の協定は締結出来ないのではないかと心配である。明らかに国際的儀礼を欠いていると思う。慰安婦、徴用工、いずれの事象においても国際的な観点から考えれば、韓国政府の言い分はとても受け入れられないものだ。「お国替われば人変わる」のように、外国人の心情というものは分かり難く、我々が思うほど単純なものではない。しかし、それにしてもお隣韓国人の頭の中には、日本人には考え及ばぬ‘NON RULE’思考が充満しているのだろう。

  さて、今朝北朝鮮がまたもや短距離ミサイルを発射した。このところ臨戦態勢に追い込まれた北朝鮮も流石に慎重に対応していたようだが、我慢しきれなくなったのか、昨日の「先軍節」に合せたかのように、3発のミサイルを打ち上げた。北朝鮮の身勝手な行為が周辺国に多大な迷惑をかけ、やりたい放題で行動するのは国際社会にとっても危険で、はた迷惑以外の何物でもない。敢えてルールを無視してもなりふり構わずに北朝鮮・韓国の朝鮮民族がマイウェイ方式を貫くのは、ひょっとすると南北を問わず朝鮮民族生来の性癖なのではないだろうかと考えてしまう。

2017年8月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3756.2017年8月25日(金) 不破哲三・前日本共産党議長インタビュー記事

 昨日の日経新聞朝刊に日本共産党の不破哲三・前議長へのインタビュー記事が、9段扱いで大きく掲載されていた。私利私欲ばかりむき出して、実績を何ら残せない多くの未熟な国会議員が数多くいる中で不破氏は職務を全うし、国会議員の中でも格段の影響力を与え、その存在感は大きかった。34年間衆議院議員として活動し、共産党を牽引しつつ2003年に政界から引退した。その間党委員長も歴任した。87歳の今なお党の理論的支柱としてその影響力は強い。

 かつての共産党は孤高の存在と言ってもよく、四角四面の正論と社会主義テーゼを主張するばかりで現実的な対応に疎くて、大衆とはややかけ離れた路線を歩んでいた感があった。近年民進党が野党連合の選挙協力を取りまとめ、これに図らずも共産党が合意したことは、昔の共産党を考えると昔日の感を憶える。自らの主義主張を貫くことに些かの揺らぎもなかった共産党が現実路線へ一歩踏み出したことは、共産党のそれまでの行動が頑なだっただけに、やや意外な感がしたものである。だが、共産党は変質したり、堕落したわけではなく、現在の安倍体制を倒すためのひとつの現実的な手段として、ひとまず妥協的な方策を取ったものと考えている。

 実際党の綱領では、過去においては民主的な国造りのため民主主義革命を実現し、次いで段階的に社会主義革命に進むとしていたが、2004年に天皇制と自衛隊を容認する綱領改定によって柔軟性を示した。共産党は自らは今もその社会主義革命を目指す途上にいながらも、社会主義国に到達した国はひとつもないと見ているようだ。不破氏は旧ソ連も、中国もベトナムも社会主義国を達成し得ていないと見ている。

 しかしながらそれではキューバについてはどうお考えになるのかと不破氏に尋ねてみたい。失礼ながら、不破氏はキューバの実態をあまりよくご存じないのではないかと考えている。私の見るところ、今日のキューバは完全ではないにせよ、かなり理想的な社会主義国に近づいていると思う。大変僭越ではあるが、本HP論稿・エッセイ欄に記載した拙稿「いまキューバが熱い!」をご高覧いただければ、少しは理解のお役に立てるのではないかと愚考している。何より不破氏には一度キューバを訪れて、カストロやゲバラが成し遂げた革命の実態と、社会主義的な社会体制を現地でよくよくご覧になってキューバの現実を少しでも知っていただきたいと思う。

 不破氏は、かつて関係が断絶した中国共産党についても厳しい見方をしている。かつて中国共産党は日本をソ連修正主義と同列と決めつけたことがある。それに対して不破氏はその後社会主義を標榜する中国は、中国覇権主義と大国意識に憑りつかれているとして、再三中国に忠告したという。それはその通りだと思う。残念ながら中国は理想とする社会主義国家への道から大きく外れて、今や資本主義的疑似社会主義帝国、そして帝国主義国家への道を一歩一歩歩んでいるように思う。キューバとは乖離する一方である。

 不破氏、及び日本共産党は大国であろうと毅然として言うべきは言うというあるべき姿勢を貫いている。日本共産党と党員は理想に沿った言動を忠実に行っており、更に不破氏の主張を伺っていると、やはり現時点では最も信頼できる政党は日本共産党ということに落ち着きそうである。

2017年8月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3755.2017年8月24日(木) 椎名誠著「家族のあしあと」を読んで

 椎名誠の「家族のあしあと」(集英社刊)を読んだ。椎名は幕張小時代のクラスメートの実弟である。6歳年長の兄研二くんは数年前に亡くなったが、彼とは5年生時に同クラスに相前後して転入した。彼は千葉市郊外の酒々井小から、私は同じ千葉県房州の勝山小から転校生同士として直ぐ親しい友だちになった。一緒に後楽園に巨人戦を観に行ったこともあるほど、お互いに野球好きだった。彼の家に何度も遊びに行ったので、弟である誠にも会っている筈だ。彼に弟がいたことは何となく覚えている。漠然とではあるが、家庭の雰囲気や周辺の環境も覚えている。

 椎名誠は最近ペンクラブの会合に姿を見せないので、話すことはなくなったが、私の処女作品「現代海外武者修行のすすめ」について、

 「さっそく読みました。いやはや面白い!!ものすごい冒険家ですね。映画を見ているようですっかり没入しました。いまの日本の若者すべてに読ませたいと思いました。私もハップンしています」と随分好意的な感想を送ってくれたこともある。

 事務所を移転してから連絡を取り合うことはなくなったが、お互いの故郷である幕張が懐かしく思えて、私は毎年開かれる幕張小のクラス会には必ず参加するようにしている。

 椎名誠は幕張に随分拘りと関心を持って多くの書物に幕張について書いている。最初に「犬の系譜」に書かれた情景描写に興味を惹かれ、その後「岳物語」を通読し、先月上記「家族のあしあと」が発刊され、懐かしい幕張描写が今度はどのように描かれているか興味を抱いて手に取ってみた。

 あちらこちらに「幕張」のシーンが現れる。ただ、どうしても分からないのは、彼の自宅の所在地が、私の理解とは方角違いであることだ。当時の椎名家は、千葉郡幕張町(その後千葉市に編入された)の北西部で国電の北側にあったと記憶しているが、椎名誠の著作では東部の花見川に近い場所のようなイメージなので、本書に従って外出した気分になると方向を見失ってしまう。

 椎名誠の作品で最も面白かったのは「さらば国分寺書店のオババ」と「哀愁の町に霧が降るのだ」(上)(下)だったが、ここにも兄研二が電車内で酔っ払って喧嘩するシーンが書かれている。その兄は酒の飲み過ぎで亡くなったので悔いはないと思うと諦めたようなことを言っていた。

 幕張小卒業後、兄研二くんとは進学した中学が分かれたので、その後はクラス会以外で彼と会うことはなくなってしまった。残念ながら椎名研二くんが彼岸へ旅立ったので、彼と幕張について話すことはなくなった。小学校時代は、子どもがあまり勉強をしない時代だったので、彼とも放課後暗くなるまで遊びまわっていたことをノスタルジックに思い出す。その点では、「家族のあしあと」は、野球をやったり、アサリを取ったり、遊び回った砂浜の埋立地のことなどもよく描かれている。懐古的にあのころはのびのびした佳き時代だったのだと思う。

 さて、またかと思うほど名代の嘘つき代議士が恥ずかしげもなく自らの主張を翻した。来月1日に行われる民進党代表選に立候補している前原誠司元外相が、ここへ来て従来の主張とは反対の主張をしたのである。これまでにも鉄面皮前原氏の裏切り行為については厳しい見方を取ってきたが、この期に及んでまたかという不信感が拭えない。

 彼は、これまで集団的自衛権行使を認めた安全保障関連法を容認していたが、今後は廃止を求めていくとこれまでの発言を翻したのだ。これに対して前原氏を支援するグループはどう思うのか。これで安保法については当初から反対していた枝野元官房長官と同じ立場を取ることになった。こんなのありかというのが、普通の人の感じではないだろうか。ひどい代表選になりそうだ。

2017年8月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com