3849.2017年11月26日(日) ざっくばらんな大学同期生の集まり

 先日大学のアルペン・クラブで同期生だった杉田さんから、9月に引っ越した自宅で久しぶりに話をしたいので、他に友人を呼ぶから来ないかとお招きいただいた。好意を受けて玉電松原駅近くのお宅へお邪魔した。他に2人の塾員が来られた。他の友人ともお互いに意外な友人関係にあったりして、想像以上に言いたい放題の楽しい会話になった。食事とアルコールまでいただき、実に愉快なフリー・カンバセーションとなった。

 杉田さんはほぼひとりでこれまで慶應の同期生、及び1年後輩を対象に手作り雑誌を発行してきたが、これまでに発行の意図を勘繰られたり、素直に返事などをもらえなかったりで、随分苦労された。私もこれまで2度ほど寄稿しているが、出来上がった雑誌を手に取ってみると知人の原稿も掲載されていて内容もバラエティに富んでいて興味深い。近い内に、新たな雑誌を発行したいとの気持ちを漏らしていた。

 彼は、携帯電話は所有しているが、珍しくもパソコンをまったくやらないというので、編集には苦労されると思うので、編集についてはお手伝いしようと申し出た。

 彼の2人の友人も中々個性的で、話を聞いていても味がある。ともに新雑誌に寄稿してくれることだろう。素人作成の雑誌を読むことを楽しみにしている。

 さて、問題が多かった大相撲九州場所が千秋楽を迎えた。すでに昨日優勝は横綱白鵬に決定していたが、横綱日馬富士暴力事件の現場に同席していた白鵬が、表彰式後のインタビューに応えて事件の当事者である日馬富士と貴乃岩を土俵に上がらせてあげたいとの言葉を述べ、挙句に万歳三唱をファンに呼びかけた派手な行動が話題になってしまった。相撲協会も正式なコメントを述べる前に、優勝した勢いを駆って身勝手な行動を起こした横綱に批判が集まっている。場所中も話題ばかりが先行して大相撲だったが、今日以降の動きが注目される。

2017年11月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3848.2017年11月25日(土) 自民党代議士らの愚かな言動

 いま国会開催中だが、安倍首相は野党の森友・加計学園問題への追及が終わらないことを苦々しく思っているだろう。それにしても国会議員というのは、どうもおバカさんが多すぎるようだ。昨日先日の衆院選直前に選挙区内の市議らに現金を配って問題になった、神谷昇自民党衆院議員の感覚は些かずれている。配ったお金は政治活動費として自民党から1千万円もらったもので、法的に問題ないと思っていると語ったようだが、とても普通の感覚ではない。いただいたほとんどの市会議員が、おかしいと思い返済したにも拘わらず、本人は現金を配っても公選法に触れないと思っているようだ。神谷議員は選挙区選では落ちたが、比例で救われた。こういうおバカさん議員が国会で大きな顔をして威張り腐っているから、いろいろ別の問題が生まれる。

 今日問題になった自民党の山本幸三議員は、今年4月地方創生相時代に「(博物館などの)学芸員がガンだ」などと軽薄な発言をして顰蹙を買っている。アフリカ諸国との交流について「何であんな黒いのが好きなんだ」などと差別的な発言をした。

 こういう低次元の国会議員の頂点に立つ首相、それを取り巻く人がもう少ししっかりしてくれないとお先真っ暗である。例えば、選挙前から全世代社会保障と声高に叫んでいた自民党は2兆円の財源が足りなくなりそうだと心配したのか、経団連榊原会長に財界にも3千億円程度の負担をして欲しいとお願いした。財界への見返りは、法人税の値下げである。このところ毎年法人税は下がっている。2014年度まで34.62%だった、翌15年度は32.11%、16年度は31.33%まで下がった。これを更に下げようというのだ。確かに諸外国に比べれば、法人税率は高い。イギリスは20%で、お隣韓国は24.20%、インドネシアでは原稿25%を17.5%に引き下げようとの動きがある。

 しかし、日本では消費税率を10%に上げることは決定している。さらに社会環境整備を進めると言いながら、高齢者医療費にメスを入れようとしている。それでいて財界に対しては法人税を下げようというのだから、ちょっと筋が通らないように思う。

 とにかく哲学的な視点が欠けているように思う。思い付きで公言し、駄目だと思えば誰かに頼る。先見性と終始一貫性に欠ける。

 値上げの対象になっている高齢者医療については、75歳以上の現在の負担10%を2倍の20%にしようというのだから高齢者から悲鳴が上がっている。私も現在毎年○十万円の医療費を支払っているが、これが2倍になると生活に少々響く。あんまり安易な決め方で高齢者にしわ寄せをするのだけは止めて欲しいと思う。

2017年11月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3847.2017年11月24日(金) インフレ率の急落記事について朝日新聞から回答

 20日付朝日「天声人語」欄に37年間独裁者だったジンバヴエのムガベ大統領が、軍事クーデターで自宅に軟禁され、その後辞任に追い込まれて話題になっていることを取り上げている。その中でムガベ大統領時代の物価インフレ率が驚異的に上がり、一時5千億%に達したと書かれていた。あまりの急激なインフレ率にピンと来なかったところへ、翌21日には朝刊全頁の1/3ほどのスペースを割いてインフレ経済の実態が報告されていた。ところが、この記事のインフレ率は2008年に2億3千万%と記載されていた。前日のインフレ率に驚いていたところへ、翌日になって同じ朝日記事でインフレ率が1/2500にまで下がったと書かれていたのである。あまりにも天文学的落差にどちらが正しいのか分からず、また1日でこれほどの記事の相違は珍しかったことと、朝日が間違えた記事を掲載したのではないかと半信半疑で、朝日新聞社にメールで質問した。それに対して2日経って今日返信があった。

 その回答とは、「天声人語で引用した5千億%は、2009年5月のIMF報告に基づいており、2008年のインフレ率です。・・・・・21日付国際面の2億3千万%以上は、この2008年7月の数字です。そのため紙面では『08年にはインフレ率が一時2億3千万%以上になった』と、2008年中の瞬間データであることを示した上で報じました。どちらの数字も正しいのですが、基準の違いで数字が違います」と書いてある。いずれの数字も世界銀行の2011年2月の論文に掲載されていると付け加えてあった。同じ2008年の数字だが、後者は7月だけ瞬時大幅にインフレ幅が縮小したということになる。俄かには信じがたい。

 それにしても朝日記者は記事を書く際、報告書の数字が理に適っていないと思っても、疑問を持たないのだろうか。そして持論を押し通して記事にして社会に流すのだとしたらジャーナリストとしてはおかしいのではないだろうか。一応説明については納得したが、考え方に納得したわけではない。朝日の望むように正確に時期を捉えて読んでいる読者がどれほどいるだろうか。しかも「天声人語」では、時期は一時という表現だけで2008年なんてことはまったく書かれていない。これが後者では、時期を2008年と明記して価値が2500分の1に下がると言っている。そう言われても素直に納得しかねる。やはり読者に混乱を与えない文章を書くことをまず心がけるのが、ジャーナリストとしての責任ではないだろうか。

 上から目線の朝日なので、あまり回答は期待していなかったが、幸い直ぐ返事をもらい、朝日の「言い分」は理解出来た。だが、どうもイマイチ腑に落ちない。頭の良い朝日社員はすぐにも理解できたかも知れないが、一般の人には難しいのではないだろうか。やはりジャーナリストとしては、誰が読んでも分かる文を書くことを第一義的に心がけるべきではないかと思った次第である。

2017年11月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3846.2017年11月23日(木) ラグビー早慶戦、慶應逆転負け

 今日勤労感謝の日は最も雨が降らない日と言われている中で、昨夕から雨が降り出した。それが昨晩から今日にかけて激しい雨が降っていたので、これで「勤労感謝の日­=快晴」のキーワードは今日でお終いになるのだろうかと気にしていたら、午後になって雨は止み青空が見えて来た。毎年快晴続きでラグビー早慶戦をこの日に決めたと言われているくらい今日も好天気に恵まれた。快晴とまではいかないが、秋晴れと言っても好いような空模様になった。正にラグビー日和となった。

 そして行われた伝統の一戦、早慶ラグビーは互角の勝負で前半7-6とリードしていた母校慶應が、後半も2トライを重ねて一時21-9とリードしていたが、その後2トライを奪われ23-21のスコアで逆転負けを喫してしまった。春のオープン戦では勝っていたのに本番で敗れてしまった。秋の六大学野球早慶戦ではストレート勝ちで優勝を決めたが、ラグビーは惜敗となった。こればかりは仕方がない。来年こそは雪辱を期してもらいたい。

 さて、昨日会計検査院が森友学園への国有地の売却経緯を調べた調査内容を国会に報告した。地中に埋めたゴミの量について売却契約時に適用したデータが試算の結果、最大で約7割も減ることになったと指摘した。ゴミの量が8億2千万円の値引きの根拠になっている売却価格に疑問を持たれるのは当然である。当然これから野党の追及を受けることだろう。

 当事者の籠池理事長夫妻は警察に身柄拘束中、安倍首相夫妻は空とぼけて証人喚問なんてまったく応じる気配がない。当時の財務省理財局長は忖度が評価されたのか、今では華の国税庁長官に栄転して、一切語ろうとしない。それでも財務省がデタラメな価格で国有地を森友学園に払い下げたことは明らかになった。首相周辺はどう対応しようとするのか。野党はこれからどうやって悪事を暴き出すかである。

 安倍首相夫人は森友学園小学校名誉校長を務め、首相の取り巻きが忖度して、手心が加えられたのは明白である。首相は丁寧に説明するの一点張りだが、一向に丁寧な説明を聞いたことがない。ここは野党とメディアの追及を期待するしかない。政府関係者の言うことはすべて誤魔化すか、或いは逃げるかで追及を逃れて来た。改めて野党は、安倍首相夫人の証人喚問を要求し、突破口を切り開いていくよりベターな解決策はないと思う。

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3845.2017年11月22日(水) 天皇退位は2019年

 来年平成30年にわが国は明治150年を迎えることになる。復古調と言うべきか祖先帰りの保守思考か分からないが、政府を始め自治体でも特別の記念行事を諸々考えているようだ。最近しばしば明治天皇の誕生日11月3日を現在の「文化の日」から、「明治の日」に変えようとの考えを耳にする。戦前の「明治節」に戻そうとの試みのようだが、何らかの意図あってのこととするならあまり好ましいこととは思えない。今や「文化の日」は国民の間に定着している。このまま「文化の日」であって欲しいと思う。

 来年は明治150年であるが、私自身は傘寿80歳を迎える。しかも誕生日が11月3日で畏れ多くも明治天皇と同日である。私は80歳になり、明治天皇がご存命なら166歳におなりになる。

 その明治150年を以って平成時代は幕を閉めることになりそうだ。正式には来月1日に開かれる皇室会議で決められるようだが、再来年3月末か、4月末を以って平成から新しい年号に変わるようだ。漸く天皇の自主的な退位のご希望が正式に受け入れられ、皇太子が新天皇となられる。両陛下は数日前にも昨年風水害のあった奄美諸島を3日間に亘って旅行され、被災者を慰めておられた。ご高齢の身の上には肉体的にかなりきついお役目だと思う。ご退位後は両陛下にはゆっくりと静かに余生を送っていただきたいと思っている。

 さて、ジンバヴエの軍部クーデターにより自宅軟禁状態のムガベ大統領が、昨日軍部の要求を受け入れて大統領職を辞することになった。後任は、先ごろ解職された前副大統領のムナンガグワ氏が有力とみられているが、最近まで側近としてムガベ前大統領の圧政を支えて、大統領とともに国民に厳しい対応をしていたことから国民の間に強い反感がある。ムガベ大統領は次の有力候補者にグレース夫人を考えていたようだったが、失業率90%で国民を貧困にしたままあまりにも贅沢なショッピングとブランド趣味などの夫人の浪費が国民に不評を買い後継は難しいようだ。では、これだけ国民に不評な与党に、果たして適当な後継者がいるのだろうか。

 あまり民主的な手法を採用しない発展途上国だけに、どんな奥の手が出て来るのか、他人事ながら興味深い。

2017年11月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3844.2017年11月21日(火) 角界の不祥事、横綱日馬富士の暴力事件

 今行われている大相撲九州場所で浮上した横綱日馬富士が同じモンゴル出身の平幕力士貴ノ岩に暴行した事件が、連日大きく取り上げられている。場所中ということもあり、中々詳しい事件の真相は明らかにされないが、噂ばかりが先行している。国内ばかりでなく、彼らの出身地モンゴルでも注目を集めているようだ。加害者の日馬富士と被害者貴ノ岩の言い分がまったく噛み合わないせいもあって、モンゴルでは日本以上に眉唾ものの情報が流れているようだ。中にはモンゴル人同士のいさかいが、日本相撲協会内の派閥争いによって大袈裟に伝えられているような解釈が新聞で伝わっているというから困ったものである。

 警察の聞き取り調査でも両者の言い分がまったく対立しているようだし、肝心の貴ノ岩サイドが何のコメントも出さないので疑心暗鬼を呼んでいる。

 日本相撲協会の一連の対応も遅れを取っているようだし、その方法もお世辞にも上手とは思えない。貴ノ岩自身と師匠の貴乃花が黙して語らずのまま真実が聞こえてこない。2人からは協会への報告もないようだ。かつて不祥事が起きたことから、公益財団法人である協会には文科省から厳しい注文がつけられた。そのひとつに事件、トラブルが生じた場合に素早く協会へ報告することが義務付けられた。だが、今回のケースではその報告がなく、協会は警察からの問い合わせで初めて事件を知ったという。日本相撲協会という団体は、普通の団体とは一寸違うようだが、もうちょっと決められたことはきちんと守らなければ、財団資格を取り消されても仕方がないのではないだろうか。

 今日伝えられた情報では、鳥取県警が日馬富士を書類送検するという。何ともパッとしない九州場所になり相撲を取っている力士や九州のファンには気の毒なことだが、4人の横綱のうち初日から鶴竜が休場し、連敗した事件の張本人日馬富士が途中休場したうえに、昨日まで4勝5敗と横綱らしからぬ成績だった稀勢の里が今日から休場することになった。

 怪しい暴力事件は起こるし、場所では横綱が3人も休むし、どうもすっきりしない大相撲九州場所となってしまった。これでは、九州のファンも堪らない。過日日本シリーズで福岡ソフトバンク・ホークスがプロ野球日本一を成し遂げたばかりなのに、気の毒にも気分的に勝れないだろう。

2017年11月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3843.2017年11月20日(月) アフリカとアジアの独裁国家の貧困

 アフリカ・ジンバヴエのムガベ大統領が数日前から自宅軟禁状態にある。ムガベ大統領は、1980年イギリスから独立して当時のローデシアから現ジンバヴエに国名を変更して以来首相、大統領の地位に就き国を支配してきた独裁者である。現在93歳で世界最高齢の大統領と言われ、確かに独立の父ではあったが、あまりの独裁振りと経済舵取り失敗のため、近年は国民からの信頼と人気は急激に下降線を辿っていた。今日党首を務めていた「アフリカ民族同盟愛国戦線」の中央委員会から党首の解任、同時に大統領辞任を求められたが、当人は相変わらず地位に連綿として受け入れる気持ちはないようだ。これまで37年間に亘って統率して来た同士や部下から、背を向けられ党首を追われることになった。現在軍を交えて大統領辞任について話し合っているが、大統領があくまで拒否した場合は弾劾手続きにより大統領職を退任させられる可能性がある。

 今の関心は、誰が次期大統領になるかであるが、副大統領を解任されたばかりのムナンガグワ氏が選任されそうである。ムガベ夫人が大統領の座を虎視眈々と狙っているようだが、大統領より42歳も若く、国民が貧困に苦しんでいるにも拘わらず、派手好きでブランド商品を買い漁っていて国民からの受けが悪い。

 ムガベ大統領が国民に背を向けられた最大の理由は、独裁的支配もさることながら国家財政の破綻と惨めな国民生活にある。今朝の「天声人語」によれば、インフレ率は一時5千億%に達し、平価切下げを行った。5千億%の値上げ率とは想像もつかない。これでは国民も堪ったものではあるまい。

 私利私欲が強く身内のことしか考えず、国家経済を破綻させたことが国民にまったく信頼がないことが致命傷となった。国家、国民のために奉仕する気持ちがなくては国民の上に立つことは出来ない。さっさと辞めるべきだろう。他に悪い例がないか調べてみたら、何とアジアでもカンボジアで強権発動したフン・セン首相の行動が厳しい指摘を受けている。何とフン・セン首相も30年以上に亘って政権に就き、近年野党勢力が力を伸ばしたことに危機感を憶えたのか、三権分立を考えず司法の手によって最大野党の解散を命じた。野党議員は続々と国外へ亡命し始めた。これでまともな国家運営が出来るのだろうか。正に民主主義の危機である。この国もフン・セン首相になってから経済的に立ち遅れている。ASEAN10カ国の中で1人当りGNPは最下位である。ジンバヴエもカンボジアも、独裁者の手にかかると不正行為が蔓延り経済が停滞することが証明された。日本政府もカンボジアには多額の援助を行っているが、それが国民に行き渡らずフン・セン首相周辺に渡っている心配はないか気になる。何せフン・セン首相はこれまでに21回も訪日されているそうだが、どうもその辺りに妙なやり取りはなかっただろうか。

2017年11月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3842.2017年11月19日(日) 高校教科書から「吉田松陰」「坂本龍馬」が消える?

 9日の本稿に日本史の時代区分を現在の地名を表現する図式から、その時代に活躍して時代を大きく変革した人物の名前に変えた方が、歴史が分かり易いと東大名誉教授がその日の朝日朝刊に意見を述べていたことを取り上げた。その後日本史と世界史上の人物や出来事に関する言葉を現状から半減させるくらいの考えで教科書を書き換えるべきとの衝撃的な提言があったことが14日付朝日紙上に掲載された。

 後者は高校と大学の教員らで作る「高大連携歴史教育研究会」が、歴史教科書には用語が多すぎるとして用語を半分にすべきだと言ったことを意味している。現状は約3500用語もあり、高校の授業が暗記中心になって思考力や表現力が育たない恐れがあるとしている。1950年代に比べると世界史、日本史ともに用語数は3倍にも増えているらしい。もしそうならわれわれの高校時代より、暗記的な用語が大幅に増えているわけである。実際削除すべき用語として挙げられている「リキニウス・セクスティウス法」とか、「ミューレ紡織機」や、「鹿ケ谷の陰謀」「千歯扱き」「不輸・不入の権」なんてまったく知らない言葉である。上杉謙信、吉田松陰、坂本龍馬、大岡忠相も今では高校で習うようだが、われわれの時代にはその名は知っていたが、学校で教えられることはなかった。一応研究会の言い分は理解出来る。暗記して覚えなければならない用語が多くなり高校生には負担となっている現状も分かる。これから研究会ではアンケートも実施して今年度末までに最終案をまとめるという。

 しかし、現時点で削除されそうな用語の中に、「エジプト古王国・中王国・新王国」「クレオパトラ」「ガリレオ・ガリレイ」「マリー・アントワネット」「ロベスピエール」「ワーテルローの戦い」など、世界史で習い大事なことだと知って、その後海外の現場でいろいろ見聞した経験上これらの用語は削除される必要はなく、むしろ大事な用語だと思っているので、何とか拾い上げてもらいたいものである。

 今日はいつもの慣習となったお歳暮贈答品を送るため、新宿の小田急百貨店へ出かけた。以前に比べれば差し上げる方の数は大分減ったが、それでもこの時期になるとこれをクリアしないとお正月を迎えられないような気がする。同じ思いの人も多いと見え、駐車場も混んでいたが、どのレストランもいっぱいだった。でも、お役目を終えてホッとしている。

2017年11月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3841.2017年11月18日(土) ゴア元副大統領の行動を見習え!

 アメリカのアル・ゴア元副大統領が現在訪日中だが、ゴア氏は外国の政治家で尊敬する数少ないひとりである。ビル・クリントン大統領の下で副大統領を務め、その後2000年の大統領選で接戦の末惜しくもジョージ・ブッシュ大統領に敗れたことは記憶に新しい。昨年の大統領選でトランプ氏に敗れたヒラリー・クリントン氏は、獲得票数ではトランプ氏を上回っていたにも拘らず、1票でも多くの票を獲得した選挙人団がその州に割り当てられた直接選挙票の全てを獲得する勝者総取り方式により、敗者となった。ゴア氏もこの方式によりブッシュ氏に負けた。

 現在ゴア氏は環境活動家として地球温暖化抑制のため精力的な活動を行い、各国首脳に二酸化炭素ガス(CO₂)削減への協力を要請して世界各国を行脚している。2007年にはその活動に対してノーベル平和賞を授与されている。ゴア氏は安全性というより、コスト面から考えても原発から得られる電力が最も高コストであると主張している。また、日本及び安倍首相に対して、COP21でリーダーシップを発揮し、太陽光発電の導入で温暖化に貢献していると評価する一方で、インドネシアなどの途上国に対して石炭火力発電所建設を支援していることは地球温暖化に寄与すると批判している。中々日本の行動について研究しておられ厳しい指摘である。日本政府がこのごく当たり前のゴア氏の考えをどれほど聞き入れる気があるのかは分からない。私利私欲だけで動く政治家が多い時代に、将来のため、人類のため、地球保存のために懸命に行動するゴア氏のような政治家が日本にもいて欲しいと願う。

 さて、今大相撲九州場所がたけなわだが、またもや相撲界に大きな汚点が表れてしまった。現在休場中の横綱白馬富士が、場所前の鳥取巡業中に同じモンゴル出身の貴ノ岩を懇親会の席上暴行し負傷させたことが、不透明な部分も含めて問題視されている。昨日は両国国技館に遠路鳥取県警がやって来て日馬富士から事情聴取した。疑問がたくさん噴出している。事件のあったのは、先月25日深夜である。だが、26日以後も貴ノ岩は巡業に参加している。しかも今月2日に貴ノ岩サイドから鳥取県警に宛てて被害届が提出されている。貴ノ岩は12日の初日から休場している。相撲協会が事件を知ったのは、鳥取県警から連絡があった時で、協会の巡業部長でもある貴ノ岩の師匠の貴乃花親方は協会にこの件について何の報告もしなかった。関係者にはおかしい点がいくつもあるが、中でも貴乃花親方の事件発生以来の行動には疑問が多く、これが事件を分からなくさせ、協会内の動きをこじらせて一歩遅れた対応の原因になったのではないかと思う。

 相撲界はこれまでも度々不祥事を起こし、その都度反省の言葉が繰り返されるが、「のど元過ぎれば熱さを忘れる」の類で、時が経つと再び繰り返される体たらくである。この事件もいろいろな問題が複雑に絡んでいて、単なる暴行事件だけではなさそうである。それにしてもいつも危なっかしい行動ばかりで、相撲協会内でも人望のない貴乃花がその中心にいるようでは、今後まだまだ一波乱も二波乱もありそうだ。

2017年11月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3840.2017年11月17日(金) あれ?受動喫煙防止を緩和する厚労省案

 受動喫煙による健康被害を防止する喫煙対策を強化する健康増進法の改正に取り組んでいた厚生労働省が、主旨を大幅に後退させ飲食店の喫煙を緩和する案を検討していることが分かった。2020年東京オリンピック開催に当り、IOCからもレストランなどにおける喫煙について注文がつき、それを受けて厚労省は対策を検討していたと思った。それが、自民党内の葉タバコ農家を中心とする農業従事者や、JT(日本たばこ産業)関係者らタバコ販売が減少することを懸念した業者らの支援を受けた自民党議員らが反対して当初案があっさり後退してしまった。

 これまで厳しい受動喫煙対策を考えていた塩崎恭久厚労相が、8月第3次安倍内閣改造により閣外に去ったことが大きく響いた。改正は、床面積30㎡以下のバーやスナックのみ喫煙を認める当初案から、同150㎡以下の飲食店の喫煙を認める案に大きく後退してしまった。新規店舗や大手資本の店は喫煙を認めないというのも言い訳のような気がする。塩崎前大臣のようなこう硬骨漢がいないと、こういう利害関係が絡む事案は政府が意図する方向に引き摺られてしまう。小池都知事は、東京都は30㎡以下のバーなどを除いて飲食店は原則禁止とする独自の条例案を検討するという。全国がん患者団体連合会理事長と日本禁煙学会理事長は、この案では受動喫煙を防げないとがっかりしている。政治家らの利己的な考えからこういう本質的な問題を誤魔化し、喫煙による悪影響を倍加させている。情けないことである。

 さて、今朝の朝日新聞の隅っこに「千畝氏妻の遺言『有効』確定」との記事が掲載されていた。今執筆中の9月のアウシュヴィッツ収容所訪問記に関連して、その中で「命のビザ」を発給した杉原千畝・元リトアニア・カウナス領事代理についても触れている。記事は私が書いた内容にも関連するもので、先ごろ杉原の遺品について妻の遺言が有効かどうかが争われていた件である。週刊新潮16.12.1付では地裁で妻の遺言が無効とされたと書かれていたが、この記事では上告審で有効と判断され、一応の決着がついた。それにしても杉原千畝の功績を考えると家族内で骨肉の争いのようなドロドロした話は杉原のレガシーに傷をつけるように感じて、あまり後味が良くない。これで一件落着にでもしないと、リトアニアで敬愛され、顕彰碑まである杉原千畝の功績を汚すようなことにならないか心配である。

2017年11月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com