3916.2018年2月1日(木) 「トランプ節封印」の大統領一般教書演説

 恒例のトランプ・アメリカ大統領による一般教書演説が、一昨日行われた。アメリカでは議会で大統領が演説する機会はほとんどない。年に1度行われるこの一般教書演説はテレビでも放映され、アメリカ市民も演説を直に聞くことが出来る。

 問題発言が多い大統領だけにどんな突飛な発言が飛び出すか、全米で注目されていたが、今年11月に行われる中間選挙を意識したのか、80分間はトランプ節封印のスピーチだったと揶揄されている。取り敢えずあまり過激な発言はなく、支持者をホッとさせたようだ。就任以来徹底して移民や不法入国者らを厳しく非難していたが、この演説では「統合」「融和」「団結」「超党派」等々のような言葉を使い、アメリカ人は「同じ家」「同じ心」「同じ運命」「同じ国旗」を共有しているとアピールして、極力普段の下品な発言を慎んでいた。

 不法移民対策のひとつとして、不法移民の子ども180万人に市民権を与えると述べる一方で、メキシコとの国境に巨大な壁を建設すると言い、その費用をメキシコが支払わないので、議会が建設費用を認めるよう改めて主張していた。大統領は経済面で貢献した結果として、これまでに300万人の労働者が減税の恩恵を受けたと自慢しながら、1.5兆㌦のインフラ投資を行うとしている。北朝鮮に対しては引き続き最大限の圧力を加えるとも強調した。

 共和党議員からは拍手喝采だったが、渋い顔をしていた民主党議員は、トランプ大統領の演説が終わるや拍手もせず、そそくさと議場から立ち去った。内心納得していなかったのだろう。

 これからトランプ大統領の進む道には、どんな難問や障害物が立ちはだかっているのか分からない。だが、少なくともアメリカ大統領なら、もう少し理性的な行動を取ってくれないと世界が困る。

 さて、昨夜半札幌市内で生活保護受給者らが暮らす共同住宅が全焼し、16人中11人が亡くなった。1人暮らしの生活困窮者ばかりが生活していた。雪の降る夜中に、戸外へ逃げることも出来ず、侘しく生涯を終えたとは、何とも切ない。建築後50年を経過した建物で消火用スプリンクラーが設置されておらず、加えて夜間は管理人が不在だったという。このように社会の隅っこに取り残された貧しい人々が、たった1人で個室に住み、周囲との交流もなく晩年を送っていたとは何とも寂しいものである。今やほんの数分間に580億円もの大金が消失する社会である一方で、こういう救われない気の毒な人も大勢いる。考えさせられる。

2018年2月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3915.2018年1月31日(水) 厚労省案「受動喫煙対策」はザル法では?

 日本の受動喫煙の環境が世界でも最悪と叩かれ、国際オリンピック協会(IOC)からも2020年東京オリンピック開催に当たっては、原則的に屋内禁煙を求められ、昨年来厚生労働省で実施案作りに当たっていた。そして昨日厚労省は受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案の新たな骨子を発表した。

 ところが、計画案とは言え、調べてみると喫煙対策については完全に骨抜きであることが分かった。端的に言えば、面積150㎡以下の小規模飲食店では、「喫煙」か、「分煙」の表示さえ掲示すれば喫煙を認めるというものである。

 不意にこの骨抜き案が出てきた背景には、厳しい規制を求めていた塩崎恭久・前厚労大臣が昨年8月に内閣改造で大臣職を去ったことが大きい。塩崎前大臣当時の昨年3月には、30㎡以下のバーやスナック以外を原則禁煙とする案を公表していた。それが、今では厚労省原案に反対する自民党議員の声を受けて150㎡以下の飲食店にまで喫煙を認め、大きく後退する新案が検討されている。JTやタバコ農家に支えられた自民党国会議員が圧力をかけたのだ。都内では150㎡以下の飲食店が86%を占めているというから、ほぼすべての飲食店で煙草が喫えるということになる。完全にザル法である。これでは、世界保健機構(WHO)の日本の受動喫煙対策への評価は多少上がるが、相変わらず喫煙大国であることは間違いない。

 国に加えてもっと情けないのは、東京都である。都は昨年9月に屋内では喫煙室の設置も認めない「屋内禁煙」を挙げていた。小池知事自身、国のやり方が生ぬるいと感じて、国はやる気があるのかと糾弾していたほどである。それが、最近では都案が国との間に差があり過ぎるからと「実効性のある条例案」を提案するとして、国の法案がどうなるのかを見届けたいと腰砕けの有様である。小池知事自身常に人気を考えながら行政を行っている人であり、どちらが得か見定めたいのではないだろうか。次期都議会は6月に開会だが、それまでにきっちり実施案、それも受動喫煙防止を推進する案を提出することが出来るだろうか。

 さて、今日新宿へ出かけた序でに、小田急百貨店で今日から開催の今年のNHK大河ドラマ「西郷どん」で話題の「西郷隆盛と幕末維新遺墨展」を覗いてみた。幕末から明治へかけて活躍した志士たちの肉筆墨書を拝見した。とにかく力強くしっかりした筆致で難しい言葉を書いている。西郷のみならず、徳川慶喜、大久保利通、勝海舟、三条実美、山内容堂、福澤諭吉ら著名人の肉筆の書にため息が出るほどである。明治維新前後の志士たちは、腕も立ったが、教養の基礎もしっかりしていたと見た。一見の価値あり。

 今夜は3年ぶりに皆既月食を見ることが出来た。スーパーブルーブラッドムーンという赤銅色の月がわが家の真上でも見られた。そこで一句浮かんだ。「寒空に 自然の摂理 明かりかな」 お粗末でした。

2018年1月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3914.2018年1月30日(火) 仮想通貨の賭博性と危険性

 このところコインチェックという仮想通貨取引所が、「NEM」という顧客の仮想通貨を流出させ俄かに大きな問題を提起している。流出した金額が約580億円というのもすごい。若い経営者は損失を与えた投資者には、自己資本で賠償すると言っているが、本当だろうか。あっという間に外部から忍び寄ったハッカーによって秘密の扉をこじ開けられ、巨額の金額が奪われたというから油断ならない。こういう賭博性の強い市場にはまったく関心がないので、実態がよく分からないが、マネーロンダリングに使用される恐れがあるらしい。

 最近テレビを観ていて若い人たちが、仮想通貨は黙ってお金を稼ぐことが出来ると喜々として話していたり、若奥さんらが夫がいつ失職するかも分からないので、貯金をしておく必要があり、それには仮想通貨は都合が良いと思ったなどと随分気軽に喋っていた。仮想通貨がまるで濡れ手に粟とでも思っているようだ。彼らは儲かることばかり考えているようだが、そんなに甘いものではないと思い知った方が好い。実はこれらの発言を聞いて仮想通貨についてもう少し慎重に考えた方が良いと思っていたところだった。どうも現代の風潮であろうか、あまり物事を深く考えることもなく、自分に都合の好いように受け取る節がある。実体のないものを安易に手に入れようとする傾向があり、先行き心配である。仮想通貨なんて賭博みたいなもので「君子危うきに近寄らず」が無難である。

 それにしても金融庁はこの問題をこれまで野放しにしておきながら、この危機に際して業務改善命令を出したようだが、少し遅すぎるのではないか。加えて、国際社会からは、日本は資金洗浄対策が遅れていると見られているようだ。急いてはことを仕損じるというが、すでに遅れているし、賭博性の強いものに関しては早めに徹底的に監視することが必須ではないか。万事にどうものろいようだ。

 さて、11月末に亡くなられた元共同通信社編集主幹の原寿雄氏を偲ぶ会を3月に行うとのご廻状が昨日回ってきたと思ったら、今朝の朝日にその件について公告が掲載されていた。都合がつけば行ってみたいと思っている。

2018年1月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3913.2018年1月29日(月) 手紙による交流が段々厳しくなる。

 ここ数日の間に寒中見舞いの挨拶状をかなり頂いた。年末に親族の間にご不幸があったケースがほとんどだが、こちらとしてはその事実を露知らずお送りしたことに対するご返事である。その他には、健康が優れないので来年以降この種の挨拶状はご遠慮したいとの気持ちが書いてある。

 昨日もメールで先日送ったエッセイの知らせに対して、後期高齢者になり手紙を書くのが厳しくなったので以降遠慮したいと知らせて来られた。もちろんメールや、手紙のやり取りはお互いの気持ちが合って初めて出来ることなので、無理強いする気はさらさらない。

 ただ、段々このような辞退者が増えていくことに寂しさを感じる。今年も約600通ばかり年賀状を送って友人たちの近況を聞くことを楽しみにしていた。環境が好転したり、家族に祝い事があったり、新しい仕事を始めたり、それぞれに前向きな様子を知るとこちらとしても大いに励まされる。しかし、時が経ち本人の気持ちも少しずつ後ろ向きになる状態や、お迎えの馬車に乗って天空へ去って行くのを知るのは、何と言っても寂しいものである。

 さて、間もなく韓国の平昌で冬季オリンピックが開催される。北朝鮮と韓国が合同チームとして参加することが政治的にも大きなニュースとなり、開催に明るい話題を提供するかと思いきや、必ずしもプラス面ばかりではないようだ。

 韓国国内にはオリンピックを北朝鮮に利用されたとの声があり、相変わらず前景気はパッとしないようだ。韓国国民の間でも関心のある国民の割合が半数程度で、前売り券の販売もまだ70%程度だそうだから、大きな赤字が予想される。スキー場施設の設営のために森林伐採を行って、自然環境保護の立場から科学者らから強く批判されている。さらに新たに建設された屋内競技場がオリンピック閉会後にどのように施設が利用されるのか、明るい見通しが立っていないことである。

 韓国としては、折角開催する冬季オリンピックを何としても成功させたいと願っているが、政治的、且つ財政的にも問題を抱えて追い詰められている。次回2022年大会は北京で開かれるが、その4年後には札幌市が再び開催都市として手を上げている。過重な財政負担を背負い、オリンピック開催を辞退する都市が増えている。今世界では大きな規模でこのままオリンピックを続けて行くことが出来るかどうか岐路に立たされている。

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3912.2018年1月28日(日) アウシュヴィッツ収容所開放日

 うっかりして失念するところだったが、実は昨27日は昨秋訪れたアウシュヴィッツ収容所が解放された日で、解放されて今年73年になる。収容所では当時の収容者が集まり犠牲者のための慰霊祭を行っていた。解放された収容者の中で今や生存者は少ないと思うが、テレビで観たひとりの生存者の言葉が胸を打つ。実際その場にいた人には想い出したくない場所だと思うし、訪れた人にとっては目を背けたくなる場所である。負の世界遺産として登録されているが、人類にとって恥辱的な場所として、反戦、反差別主義のためにもいつまでも保存、管理され、多くの人が訪れることを期待したい。

 さて、またまたトランプ大統領の発言が物議を醸している。ダボスで条件さえアメリカに有利に修正されるならTPPに復帰しても好いなどと当事国を舐めるような発言をしていたが、地球温暖化にブレーキをかけるパリ協定についても、アメリカに有利なら脱退を取り止めても好いとまで述べた。パリ協定はアメリカが離脱を宣言したが、取り決めにより離脱は再来年11月になる。だが、ここへ来てトランプ大統領の無節操な言動により、自分たちにとって条件さえ良ければ、元の鞘に収めても好いなどとふざけたことをいうのも、身勝手な言動が世界中を呆れさせて「アメリカ・ファースト」が、「アメリカ・アローン」になり孤立化の恐れが見えたからではないか。これほど世界を空気銃で抑え込もうとする傲慢さにはつける薬がない。

 ところで、今世界で徴兵制度のある国は、全体としてそれほど多くはない。意外にも永世中立国のスイスにも徴兵制度はあるが、アメリカ、カナダ、イギリス、フランスなどの先進国にはない。ところが、フランスのマクロン大統領は最近になって徴兵制度の必要性を唱え出し、フランスでも短期間ながらも徴兵制度を敷く考えのようだ。そこには、テロの横行に国民として結束して対応するためとの大義名分があるらしい。わが国でも以前に徴兵制度を口にした愚かな国会議員がいたが、あまりに反発が強くそそくさと引っ込めた。だが、気を許しているとまたぞろ憲法改正論議の後に、条件付きで徴兵などという制度が議論されることがないとは言えない。それほど今の沖縄の様子を見てみると、駐留アメリカ軍の撤退と引き換えに、憲法9条に自衛隊を明記し、そのうえで遠からず徴兵制度採用を持ち出して来ないとも限らない。それほど現在の安倍政権は腹に一物あると考えた方が良い。

 フランスの徴兵制度についてもどんな内容か少しチェックした方が良いと考えている。現時点で考えられているのは、18~21歳の若者が対象で、期間は3カ月ということだから、他国の2~3年の徴兵期間より大分短い。それでもこういう制度は、あっという間になし崩し的にエスカレートするので目を離すわけにはいかない。それにしてもこんな戦時下を思わせるような嫌な制度が少しずつ世間の目に触れるようになるとは、恐ろしい世の中になったものである。

2018年1月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3911.2018年1月27日(土) ジョージア人力士・栃の心、初場所で初優勝

 また新たな暴力事件が明るみに出た大相撲初場所で、明日の千秋楽を待たずに6年ぶりに平幕力士・栃の心の初優勝が決まった。このほど発覚した暴力事件というのは、2014年9月に春日野部屋で先輩力士が後輩を殴打して全治1年6カ月のケガを負わせ、加害者が有罪となった事件である。当事者の2人ともすでに引退してしまったが、そんな暴行事件を春日野親方は協会に報告していなかった。皮肉なことに栃の心はその春日野部屋に所属している。ジョージア出身の力士として優勝は初めての偉業であるが、栃の心は努力家として知られ、歯科医の資格もあるというからすごい。5年ほど前に右膝靭帯を損傷して一時は幕下下位まで転落したが、再び幕内へ復帰してきたというから、その努力たるや並大抵のものではないと想像される。残念ながら初場所は2人の横綱が休場して、その分ライバルが少なくなったこともあるが、だからと言って栃の心の優勝の価値が下がるものではない。

 同じ外国人力士で体形も似ているエジプト出身の十両力士・大砂嵐が、無免許で車を運転し事故を起こして休場したので、来場所は間違いなく幕下へ落ちるが、栃の心を見習って幕内へ復帰して優勝を狙ってほしいものである。

 それにしてもなぜ相撲界には、稽古と称して若手をしごく暴力の土壌があり、それを隠蔽しようとする風土があるのだろうか。すべての原因を徹底的に洗い出して、相撲協会だけではなく外部の有識者も交えて抜本的な防止対策を講じなければ、また同じような事件が発生する恐れがある。

 さて、相変わらず話題を提供しているアメリカのトランプ大統領が、また注目発言をして世界中の関心を呼んでいる。ひとつは、国内問題だが、先刻来トランプ大統領サイドが一昨年の大統領選でロシアと接触して大統領選でクリントン陣営に不利な情報を流していたとされる事件で、大統領が自身の司法妨害疑惑を捜査する特別検察官を解任するよう指令していたとメディアが伝えた。大統領にはその権限はないが、それにしても民主主義の根幹である三権分立を侵害する行為を堂々と語る点がトランプらしいと言えば言えるが、大統領の資質に欠けることをここでも示している。

 もうひとつの問題は、トランプ大統領がスイスのダボスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説し、アメリカが離脱した環太平洋経済連携協定(TPP)について、以前よりアメリカに有利な条件があるなら復帰してもよいと語った。ここでも相も変らぬ「アメリカ・ファースト」のPRである。他国にとってはどうあれ、自分たちの都合さえ良ければそれに参画しようというのだから互恵協定なんか毛頭考えていないのだ。

 これに対してドイツのメルケル首相や、フランスのマクロン大統領は批判的である。河野外相もアメリカのTPP復帰は期待したが、今やアメリカ抜きで決まっている新しいTPPについてアメリカ優位を望むのは難しいと批判的である。至極当然の意見だと思う。

 まぁ、身勝手なことばかり主張しては世界中から猛反発を食らっているトランプ大統領の逆噴射はいつ止むことだろうか。

 今日も都内の最低温度は零下1.8℃で、3日連続氷点下は36年ぶりだそうだ。まだまだ寒さは続くようだ。

2018年1月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3910.2018年1月26日(金) 友人の出版記念会に出席

 夕方近藤聰さんの出版記念会が新宿・京王プラザホテル44階で開かれた。彼はこれまで他にあまり類のないほど立派な装丁、内容のワインに関する出版物を上梓しているが、広告会社経営の傍ら広告デザイナーであり、イラストレーターでもあり、芸術家でもある。毎日広告賞、日経広告賞など、いくつも名誉ある広告賞を受賞されている。自ら会社を経営しながら日本旅行作家協会役員も兼ねて、母校武蔵野美大でも要職を務めていた。

 今日いただいた出版物「センチメンタルな極上葡萄酒談義」は一見やや専門的ではあるが、ひとつひとつのイラストが良く描けており見ているだけで興味深く、全体的に素晴らしい。抜群のセンスで作品自体芸術品である。

 近藤さんとの友人関係は意外なところにある。私立市川学園中学の1年生時に同じクラスに在籍していた。それもただのクラスメートというだけではなく、お互いに同じ近藤姓4人組のひとりだったのだ。出欠簿では毎度4人連続で「近藤」と呼ばれて、名物にもなった。他の2人の近藤氏とは今ではまったく交流がない。2年生に進級した時、4人ともクラスが分かれてしまった。そして私は2学期になって父の転勤で京都の中学校に転校した。それきり4人とも別れ別れとなった。ところが数年前私自身日本旅行作家協会に入会して最初の顔合わせで、名前に見覚えがあったので、ひょっとすると「市川中近藤4人組」のひとりではないかとメールで問い合わせたところ、すぐYESと返事をもらって60年ぶりぐらいの旧交を再開したわけである。

 それにしても不思議な縁である。彼は今では実質的に会社を子息に委ねて、会長職に留まりながら特技の発想力とデザイン力、イラストを存分に発揮して活躍している有能な人物である。

 今日は奥様にもお会いして2人の関係を話したら驚いておられた。他に日本旅行作家協会の役員の方々や、前から存じ上げているワイン通の弁護士山本博先生にも会えて、美味しいワインと料理をたっぷりいただき、大変有意義で楽しいひと時を過ごすことが出来た。今年傘寿を迎える同じ年でもあり、受付でお互いにあと10年は頑張ろうと記帳した。健康に留意され、益々活躍されるよう願っている。

 それにしても今日も寒かった。完全防護で出かけたが、風に当る場所では寒くて地上を避け、ほとんど地下街を歩いた。都心では今日の最低気温は零下3.1℃だったという。

2018年1月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3909.2018年1月25日(木) 最強の寒波到来

 ここ数日来最強の寒波が襲来すると言われていたが、本当に今日寒波がやって来た。今日の都心は、1970年以来48年ぶりに零下4℃を記録した。府中市内では零下8.2℃だったという。最も寒かったのは、北海道喜茂別町で何と零下31.3℃を記録したというからちょっと想像も出来ない寒さである。

 さて、冬のオリンピック平昌五輪があと2週間で開幕である。開会式出席を中々決断しなかった安倍首相が、漸く腰を上げて出席を決断した。自民党内では昨今の韓国政府が慰安婦問題解決のための日韓合意の対応が履行されず、加えて文在寅大統領の発言が身勝手で日本を非難ばかりしていることから出席することに反対の意見が燻っているようだ。

 しかし、五輪開会式に出席することと慰安婦問題を一応切り離して考えてはどうだろうか。首相は地球の裏側で開催されたリオ五輪閉会式にも出席している。いくら露骨な反日的言動があるにせよ、あんまり突っぱねていると近未来の両国外交関係に取返しがつかなくなることを憂慮する。ここは折角開かれる隣国の五輪でもあるので、出席してみることが「五輪憲章」にも適っているのではないかと思う。現地で日本選手を激励すれば、彼らも元気づけられきっと良い成績を上げてくれるに違いない。

 今回の平昌五輪では、日本選手にもかなり金メダルの可能性があるようだ。昨年までの実績なら、恐らくフィギュア・スケートの羽生弓弦選手とスキー・ジャンプの高梨沙羅選手は間違いなく金を獲得出来ただろう。だが、今年は2人ともどうもすっきりしないので、どうなるかあまり楽観的な期待は持てない。他方で、女子スピード・スケートや、モーグル他の種目に期待が持てそうだ。それにしてもかつてはスキーと言えば、アルペン種目が圧倒的に人気もありスキーの王道と言われたものだが、今では種目が増えてどの種目がメインなのかよく分からなくなった。

 冬季オリンピックと言えば、どうしても北半球の降雪国が主役となる。かつて1972年の札幌五輪で70m級ジャンプに日本選手が金、銀、銅を独占したことがあるが、偶々当時タイのパタヤ・ビーチにいた。日本国内のお祭り騒ぎを背に南国タイではテレビも新聞もまったく報道していなかった。

 平昌に対する関心は過去の冬季五輪の中でも、内外ともに前評判がぱっとせず、人気が低調と言われているが、南北朝鮮の合同チームが参加することによって少しは明るい話題になりつつある。北朝鮮の駆け引きでまだ予断を許さないが、安倍首相も開会式に出席するようだから、何とかスポーツの祭典が盛大に、華やかに開催されるよう望みたい。

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3908.2018年1月24日(水) わが国の国家財政は大丈夫なのか。

 地味ではあるが、大変重要な課題について安倍政権が一向に問題解決へ向けて前進しないことを心配している。

 日本の財政状況が年々悪化していることに首相以下取り巻きが解決へ向けて対策を考えていると口では言っているが、その実がまったく上がらず改善されない点である。実は、近年恒常的な課題となっている国の財政悪化、突き詰めれば毎年国家予算の赤字額が増え続けていることである。

 政府が2020年度の黒字化を目指していた国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)が、その目標とする20年度に黒字どころか赤字幅が10.8兆円に拡大すると発表されたのである。こんな大事なことがそれほど月日の経たないうちにいとも容易に逆転現象をやってのけるとは、いかなる事情があるにせよ少々計画段階から甘かったのではないだろうか。我々国民がチェック出来ないことが苛立たしい。すでに国の累積借金は1,000兆円を超える恐るべき規模に達している。歴代の首相も少しでも赤字を減らすべく努力してきたとは思いたいが、実質的には知るところに依れば、橋本龍太郎元首相時代に赤字幅を少々減額させた程度ではないだろうか。

 来年10月に予定されている消費増税で1.7兆円を財政赤字に補てんの予定だった。ところが、政府の一方的な政治対策でそれを教育無償化に振り向ける、教育世代を持つ家庭にとっては有難いことに違いはないが、身勝手なやり方で国民一般の立場から考えれば、かなり理不尽ではないだろうか。こんな近視眼的なやり方をやってこの先増える借金をどうやって補っていくのか、現状ではまったく対策が示されていない。聞くところに依れば、財務省役人は財政支出抑制を強く求めているが、地方出身の国会議員辺りが無理難題を言って自己本位に我を通そうとしているようだ。自民党の中には、財政赤字の減額を憲法九条問題よりも重要視すべきだと主張するまともな議員もいることはいるようだ。

 しかし、これは放って置いても良い問題ではない。いずれ我々より若い世代に負の遺産として降りかかって来る問題である。アメリカから言われれば直ぐにも予算外で簡単に防衛施設を購入する、大判振る舞いをするような無節操な考えを反省して、手綱をしっかり絞め、支出を厳しくチェックして少しでも国家の借金を減らすよう知恵を絞り、行動すべき時に来ているのではないか。

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3907.2018年1月23日(火) 自然界の怒りか、大雪、火山噴火、地震

 昨日4年ぶりの大雪による交通への影響が東京を中心に首都圏各地で表れている。高速道路は長い時間に亘って閉鎖され、長距離バスも大分運行中止になった。航空機も欠航便が多数出た。これまでの雪害とは変わった交通渋滞も伝えられた。そのひとつは、日本で一番長い道路下の山手トンネル内で10時間も渋滞した車が続出したことである。トンネル内の坂道を登れなくなったトレーラー車に続いて車が数珠つなぎに停まったまま時間を費やした。あちらこちらでバスも、トラックもスリップして事故を起こしている。いくらチェーンを巻いたり、滑り止めのタイヤを着けても雪を完全征服出来るわけではない。仕事ならやむを得ないかも知れないが、普通の人間はこんな大雪時は車で外出しない方が賢明だ。

 実は、今日医者へ行くため雪解けの道だと承知しながら、バスに乗った。だがバス道路からはほとんど雪が消えている。そのバスにチェーンが巻いてあったので、バスが走り出すと音が煩いうえに、ガタガタ大きく揺れて極めて乗り心地が良くない。雪道ならともかく、すでに雪がなくなった道路をチェーンを着装したバスは最悪の乗り心地だった。

 そんな首都圏の朝が混乱している中で、草津白根山で噴火があった。大分黒煙を噴き上げて遭難救助訓練中の自衛隊員ひとりが亡くなった。その他にも草津国際スキー場周辺にいたスキー客や、ロープウェイの乗客に中に負傷者が出たようだ。スキー場のロープウェイ山頂駅には100名近い人が避難している。テレビ画面で噴火の様子を観ていると、噴石が激しく飛んでいる。自然災害は不意に襲ってくるから避けようがない。溶岩の破片が飛び散り、気象庁も噴火警戒レベルを1から3(入山規制)にまで上げて警戒を呼び掛けている。

 昭和35年か、翌36年の夏に軽井沢の屋外アイスクリーム店でバイトをやっていた時、突然浅間山が噴火して溶岩の欠片とともに大きな溶岩の破片が店に富んで来て慌てて身を隠したことがあった。自然が暴れ不意打ちを食らったら逃げようがない。

 夕方7時のニュースで、今度はアラスカ沖合でM7.9の地震があったことを伝えていた。こう立て続けに自然の異変が起きるというのは、地上で人間があまりにも天を怒らせることばかりやっているので、自然もついに堪りかねて怒り出したのかも知れない。

2018年1月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com