充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6317.2024年8月29日(木) 今日未明にパリ・パラリンピック開会式
この数日台風10号の襲来について、テレビ報道が朝から晩まで行われているが、昨日は台風が奄美諸島へ、そして今日は九州南部の鹿児島と宮崎へ上陸した。台風は、そのまま九州を通り抜けてから進路を東方に向け、日本列島を襲う気配である。台風10号がいつもの台風と大分異なるのは、かなり勢力は強いが、スピードが遅いことである。そのため台風に襲われた地域では、降水量が想定外の異常な雨量になっている。最大風速が60mの強風であるが、大体中心の気圧が925hPaなんて考えてもみなかった。低くても精々950hPa程度ぐらいにしか思っていなかった。交通機関への影響も大きく、航空機をはじめ、九州新幹線と山陽新幹線は今日はほぼ運転休止となる。東海道新幹線も明日以降の運行予定に大分変更があるようだ。土砂崩壊も各地で発生している。これから本州を縦断して明後日ごろには関東地方にも押し寄せて来るようだが、災害を与えることなく早く立ち去って欲しい。
日本中が台風10号に振り回されている今日(現地28日)未明にパリ・パラリンピックが開幕式を迎えた。競技は今日から閉会式の9月8日まで行われる。今回は過去最多の168の国々・地域から約4,400人の選手が出場し、日本からも海外で開催される大会で過去最多の175人の選手が出場する。会場はあのコンコルド広場からシャンゼリゼ通りにかけて使用され、画像を観ると遥か向こう側に凱旋門が見える。聖火ランナーのひとりとしてジャッキー・チェンも走った。各国選手団の入場ではそれぞれその国のミュージックに乗って選手団が入ってきたが、フランス選手団は、シャンソンの♪オー・シャンゼリゼ♪に合わせて入場してきた。開会宣言は、マクロン大統領が行い、12日間の幕が切って落とされた。
オリンピックで賛否があった開会式の演出については、エスタンゲ組織委員長が、オリンピック開会式を意識して冒頭「安心してください。今日はバスチーユ襲撃もギロチンもありません」と皮肉っぽい挨拶をしたが、また物議を醸すのではないだろうか。その他にいくつものグランドピアノの上を足で蹴ったり、過激な乱暴に鍵盤を叩いたパフォーマンスに、楽器本来の使い方をして欲しいとの苦情も寄せられたという。
オリンピックで問題になったセーヌ川で行われたトライアスロンで、水質汚染のために競技後に体調を悪化させた選手が出場者の10%もいた。パラでも敢えて競技を実施するようだが、「NATIONAL GEOGRAPHIC」誌8月号の「特集:セーヌ川 輝きを再び」の再建中のシテ島ノートルダム寺院上空から撮った鳥瞰写真を見ると、川の水がはっきり濁って写っているのが分かる。いくらフランス自慢の川であるにせよ、こんな汚れた川で身障者のための世界大会を行う意味はあるのか。主催者の意図が理解出来ない。
どうもフランス人というのは、自分たちの文化、芸術的センスを自慢しひけらかし、押し付けたいのか、やや奇を衒う傾向があるが、このパラでも世界中の人びとがテレビを通して観ていることを意識して、常識を遥かに超えるフランス流パフォーマンスを披露したようだ。
自分たちはこれをやりたいんだという、良い意味でクセが強く、世間の批判に対して恐れずやりたいことを示していると理解あるコメントをしたタレントもいる。また、社会学者の古市憲壽氏も「ハンディキャップを負ったキャラクターを使ったり、とがってはいるが、コンセプトがしっかりしている」と好意的な感想を語っている。今日から12日間オリンピックとは、大分見方は異なるだろうが、冷静に楽しく観てみたいと思っている。
6316.2024年8月28日(水) 出版社に書店、読者も減る「2025年問題」
運送業界では深刻な運転手不足という「2024年問題」を抱えているが、出版業界にも「2025年問題」という猶予ならぬ難題が起きている。出版業界が不況に苦しんでいるのは今に始まったことではないが、出版物卸売市場の8割を寡占状態にしている出版取次会社の大手2社、日販とトーハンとて例外ではない。その日販がコンビニのファミリーマートとローソンへの雑誌配送を来年2月で停止するという。当初日販の扱い分をもう一方の取次会社であるトーハンが引き継ぐ方針だったが、どういうわけか、引き継ぎ予定の店の7割にしか配送しないことになり、計算上ファミリーマートとローソン店への配送は約9千店ほど減ることになった。週刊誌は売上の半分をコンビニが占めていると言われ、今後週刊誌自体の売り上げが大きく減ることが懸念されている。噂では、講談社の写真週刊誌「フライデー」は、今秋以降週1回の発行を止めて、2週間に1度の隔週発行に切り替えるという。
そもそも出版業界の不況の根源は、本を読む読者層が年々減少していることにある。書籍の販売数が減って書店の経営が苦しくなり、徐々に書店が閉鎖される状況に追い込まれた。実際閉鎖に追い込まれたいくつかの書店や、親しかった出版社も知っている。
その根本的原因は、これまでも本ブログで何度か取り上げたが、初等教育にあると考えている。幼い小学生の頃に文章を綴る機会に恵まれていたのに今やそれが大幅に減ったことと、最も吸収力、修得力のある高校生時代に受験勉強に明け暮れて、文学、特に大河小説を読まなかったことなどが、後年文章力が向上しないことと、読書する習慣が身に付かなくなった結果に大分影響をもたらしている。
文章を書く機会が少なくなったことについては、上記のように戦後間もなく教育を受けた少学生時代に、国語は授業では「読み方」と「綴り方」の2種類に分けられ、読むことと書くことを並行して教えられたことである。それが今では「綴り方」がなくなってしまったのである。幼いころより比較的文章を綴ることが好きで文章を書かないと落ち着かない気持ちになったのも、その原因を辿って行けば小学生時代の国語「読み方」と「綴り方」の学習のお陰であると信じている。
最近の若者が、スマホに熱中して本を読まなくなったという声はしばしば耳にする。書店が経営不振に至った大きな原因として考えられるのは、書店にとってかつて良き顧客層だった若者らが書店に立ち寄らなくなったことが大きい。
以前に、機会があり元文部事務次官とお話した時、小学校の国語教育で終戦直後のように国語授業に「読み方」と「綴り方」の2教科を採り入れられないかと尋ねてみたところ、残念ながらあまり関心を示してもらえなかった。
現在の日本人の「本離れ」の傾向がこのまま進めば、街から書店がなくなり、出版社もなくなり、日本の長い歴史と伝統に基づいた独特の日本文化も消え失せてしまうだろう。外国文学なども読まなくなり、外国の文化情報などについても表層的な知識ばかりになり、口先だけの議論展開となって実態を知らない空理空論が蔓延り出すのではないかと懸念している。そうなると「1億国民総じて政治家に」となる。心寂しいことである。
6315.2024年8月27日(火) 秋篠宮悠仁殿下のトンボ研究と大学受験
皇室関係の話題にしては珍しく秋篠宮家の悠仁殿下の大学受験について、メディアをはじめ世間一般から大分高い関心を持たれている。天皇・皇后のご息女である愛子さまの女性天皇の話題が、まったく消えたわけではないが、現状では悠仁殿下は父の秋篠宮に次ぐ2番目の天皇継承者である。
元々やや女系の天皇家と同様に秋篠宮家でも真子さま、佳子さまと女性が誕生された後に待望の男子が誕生されたので、将来の天皇像を視野にとかく話題になり注目を集めてきた。
その悠仁殿下は、皇族の方々が進学される学習院へは進学されず、中学はお茶の水女子大付属中、高校は名門大学受験校として知られる筑波大付属高校へ進学されて、東京大学を含む難関大学への進学を考えたのだろうと推測されている。ただ、東大は日本でも入学最難関の大学であるだけに、将来天皇になられようとしている殿下が、敢えて渦中の栗を拾うような東大受験にトライされようとしている姿勢と動静が関心を呼んでいる。率直に言って、東大を受験してもし不合格になったら、その屈辱は生涯付いてまわり、悠仁殿下のみならず、周囲の関係者、国民をも沈痛な思いにするので、出来れば東大受験は避けて欲しいというのが本音ではないかと想像している。失礼を承知のうえで敢えて言うなら、仮に東大に不合格となって浪人生活を送ったとしても1年後、或いは2年後に東大に合格するという確実な保証はない。特権の推薦で入学できるというのは、やや安易で危険な賭けだと思う。寡聞にして知らなかったが、東大に一般受験生を対象に推薦入学という制度があるとはこの度初めて知った。国立大学の誇り高い東大が、いかに将来の天皇であろうとも、受験の門戸を広げるようなことがあるだろうか。条件は厳しいだろう。噂で聞いた話だが、東大関係者の間には、将来天皇になる殿下が東大を受験するとしたら、合格点に達しなくとも安易に不合格とするわけには行かないとの危惧の声があるそうだ。
悠仁殿下は、来月6日に18歳の誕生日を迎えられる。現在筑波大付高3年生として数か月後に迫って来た受験に備えなければならない。殿下は幼いころより自然に親しまれ、その中でも特にトンボに関心を抱き、国立科学博物館からトンボに関する研究発表をされた。今月25日から開催される国際昆虫学会議でポスターを発表し、研究発表をされると言われている。東大推薦進学の布石ではないかと考えられている節もなくはない。
受験という難しい環境に置かれた悠仁殿下には、周囲の一部皇室関係者や東大関係者の間でも戸惑いが見られるという。無責任な国民のひとりとしては、進学先がいつ、どこへ決まるのかという興味と関心がある。
さて、数日前に南方洋上で発生した台風10号が、大型と言われながらもゆっくりと日本列島へ向け北上している。テレビ各局でもかなりの時間を割いて本土への影響を伝えている。東京では29日、30日、31日ごろにやって来ると予想され、防災に備えることをいろいろアドバイスしている。今日奄美諸島が台風圏内に入り、線状降水帯警報が発せられた。東京でも朝から晴れたり、突然激しい雨が降ったり、空には青空と雲が入り混じっているような不安定な天候で、どうにも落ち着かない。書斎から窓越しに外を眺めてみると近くの宮前公園の桜の大木が大きく揺れている。幸いしばらく外出の予定がないので、自宅に引き籠っている。天気予報からすると、当分降ったり止んだりして外に用件がなければ静かにしているより仕方ないか。
6314.2024年8月26日(月) 鎮火の兆しが見えない2つの戦争
ウクライナ戦争もロシア軍の侵攻以来2年半を経過した。両国の国境を境に激戦が続けられ、ロシア国内でも思いがけずウクライナ軍が侵攻してきたクルスク州では、住民も不安に駆られ慌て出している。現状ではウクライナのゼレンスキー大統領の強気の発言を聞いている限り、停戦の可能性は極めて薄く、ウクライナ国民の苦悩と心痛は収まりそうもない。
一方、無防備のパレスチナ・ガザ地区住民へのイスラエル空軍の攻撃については、死者がすでに4万人を超え、難民が益々増えている。周辺の国々が仲介の労を取りながら、何とか停戦させようといろいろ交渉に当たっているが、これまでのところ実現していない。そこへ昨25日アメリカ、エジプト、カタールが仲介した停戦協議について、イスラム組織ハマスは、イスラエルの新たな条件を拒否すると表明した。同じころ先月レバノンのシーア派組織ヒズボラの司令官が、イスラエル軍の攻撃によって殺害されたことへの報復として、ヒズボラがイスラエルに対して大規模な攻撃を行った。だが、これにイスラエル軍は即座に反撃し、ヒズボラ戦闘員3人が死亡した。ヒズボラのナスララ最高指導者は、ガザ地区の戦闘が続く限りイスラエルに対する攻撃を継続すると強調した。これに対し、イスラエルのネタニヤフ首相も対抗措置をとる構えを崩しておらず、これからも中東地域の不安定化は現状以上に高まると懸念されている。現状から察すると、イスラエルはやられたらやり返すと度々発言しており、停戦交渉がまとまらない限り、いつまでも反撃を繰り返すことだろう。
問題はまだ残っている。先月31日、ハマスのハニヤ最高幹部がイラン大統領の葬儀に出席した折、イスラエル空軍機により狙撃され死亡したことに対して、イランは直ちに反撃すると怒りを露わにしたが、停戦になれば反撃しないと公言していた。しかし、昨日停戦交渉が不調に終わった。イランは、爆弾を抱えてイスラエルの様子を探っているところだろう。
いずれにせよ、いま世界に戦火が燃えたぎっている地域が2か所もある。いずれにも大きな影響を与えているアメリカが、国内の大統領選で目が行き届かないようだが、大統領選後にアメリカ政府としては2つの戦争に関してどういう関わり方をして、戦争の鎮静化へ導いていくことが出来るだろうか。やはりアメリカの存在と影響力は、世界の平和と安定にとって欠かせないものとなっている。
翻って日本の「小さな戦争」自民党総裁選もメディアの注目度が高まって来た。昨日の本ブログに取り上げた自民党広報ポスター「THE MATCH」は、「時代は誰を求めるか?」というテーマで「国民のニーズと自民党の政策をマッチングさせるのは誰なのか?」と問いかけ、ポスターの他に45秒のムービーをネット上にアップしている。安倍晋三元首相を筆頭に、何人かの歴代の自民党大物首相が一言ずつ絶叫している。田中角栄「国家観を持つのは『誰』だ」、池田勇人「信じられるのは『誰』だ?経済は池田にお任せ下さい」、そして最後に「選ぶのは日本の未来」と訴えているが、所詮投票権のない国民に話しかけても自民党内のマッチングであり、国民としてはどうすることも出来ない。
最終的に候補者が決まり、改めて彼らの考えを聞いてみたいものである。
6313.2024年8月25日(日) 自民党総裁選、「刷新感」をアピールできるか?
アメリカ国内では、11月の大統領選に向けて大分盛り上がっているようだ。9月に行われる民主党、共和党の大統領選候補者と副大統領候補者同士それぞれによるTV討論会を待ち焦がれている。これは私自身にも関心のあるところである。両党の全国大会会場における会場に溢れんばかりの党員たちの熱気と興奮は、普段あまり見かけるようなスケールではない。世界中が注目しているだけに、4年前には結果が判明次第、敗れたトランプ氏が選挙に不正があったと難癖をつけるようなことがあったが、それが尾を引いて不正とか、公平さに疑問が出るようなことがないよう願っている。
一方、日本でも来月自民党のトップを決める総裁選が行われ、岸田首相が出馬を辞退したことによって新しい総裁、及び首相が選出されることになった。同時に、野党第1党の立憲民主党代表選も来月行われる。いずれも今メディアで大きく報道しているが、国民にはどうしても自民党総裁選の方に関心が向き勝ちである。
「自民党総裁➡首相」という現在の政治的構図からすると、総裁選への関心が高いのは当然であるが、現在11人の議員が総裁選に出馬すると見られている。ただ、これほど数多くの出馬意向の強い議員がいると候補者1人につき20人の推薦人を確保するのは容易ではない。いつ出馬表明をするのがベストか、他の候補者の出方を見つつ出馬表明宣言をするようだ。
今回は、古い政治との決別を「刷新感」という言葉で表現しながら、これまであまり知名度がなかった49歳の小林鷹之・元経済安全保障担当大臣が、先陣を切って立候補を表明した。今までのように派閥間の調整のような裏社会と同じように決めるのとは異なり、多少斬新さが感じられる。今日までに出馬を表明したのは、この小林氏と石破茂・元幹事長だけで、他に名前の挙がっている議員は、思わせぶりな言動のままである。しかし、近日中には何人かが正式に立候補を表明することだろう。
昨日青山繁晴・衆議院議員と親しい友人から電話があり、青山議員が総裁選へ意欲満々だそうで、過去3年間党員獲得数で党内1位の自分が候補に挙げられないのはメディアがおかしいとして、メディアにクレームをつけたところ、昨日のTVに出馬の可能性について報道された。しかし、青山議員は、話題に上がっている他の11人に比べて、72歳の最年長者であるだけに、「刷新感」はどうだろうか。その刷新感が取り上げられている最中に、21日に自民党広報本部が発表した‘THE MATCH’と題する「刷新感」とは程遠い、歴代26人の首相の顔を並べた時代錯誤の自民党ポスターを公表した。モデルのトラウデン直美が早速「おじさんの詰め合わせ」とずばり言ってのけた。一部に物議を醸しているが、いい得て妙である。当然ながら、26人の中に女性はひとりもいない。登場の26人衆は、笑顔でマイクを握っているが、アウシュビッツ収容所を想い出させるような全体的に暗いイメージしか画面からは浮かんでこない。過去にとかくの話題を提供した元首相たちの顔を見ていると、これではとても刷新感とか、裏金問題との決別、派閥解消なんて無理だと思わせる愚作だと言わざるを得ない。人は変われどもいつまで経っても自民党は昔の自民党と同じである。