充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6247.2024年6月20日(木) 都知事選告示と、ロシア・北朝鮮の悪霊首脳会談
今日の東京都知事選告示を前に、昨日主たる4人の候補者、現知事・小池百合子氏、前参議院議員・蓮舫氏、前広島県安芸高田市長・石丸伸二氏、元航空幕僚長・田母神俊雄氏の共同記者会見が開かれた。
その中で、石丸氏が冒頭に都知事選とは直接関係ないが、「政治屋の一掃」を掲げ、「仕事をするふりをして一向に成果をあげない、そんな政治屋を一掃したい」とこれまで考えて来たことを吐露した。まったくその通りで同感である。
これまでの小池都政の中で、外から見える政策実行の内、明治神宮再開発プロジェクトと都庁建物壁面のプロジェクション・マッピングについて、前者については、蓮舫氏と田母神氏が反対し、後者については、3人が反対した。蓮舫氏は知事に対してテレビ討論を要求したが、知事は応じる様子を見せなかった。
これから17日間に亘って選挙戦が展開されるが、大きなプロジェクトは直前まで公表せずにあっという間に発表する小池式手法は極めて不満である。特に神宮外苑の再開発プロジェクトは、折角残された都内の静かな緑の環境を奪う点からも都民としては、容認出来ない。緑の面積は変わってはいないなどと逃げ口上を述べているが、伐採した樹木の土地に大手不動産会社の高層マンションを建設する予定であることは明白な事実である。これから選挙戦がヒートアップしていくに連れ、いろいろ隠れていた問題も明かされるだろう。真っ当な選挙論戦を期待したいと思う。
ついては、今日告示に当たり、56名の候補者が届け出たようだが、リストを見てみると昨日のブログに取り上げたように売名行為や、選挙ビジネスで名乗り出たのではないかと首を傾げるような候補者がかなり見られる。その最たる人物は、4月の衆院東京15区補選で、公選法違反で逮捕された「つばさの党」代表・黒川敦彦氏である。収監中かと思っていたところ堂々と人前で一芝居やろうというのである。他には顔面を白化粧した「AIメイヤー」氏、プロレスラーのように仮面で顔を隠した「横山緑」氏、「アキノリ将軍未満」なる意味不明を名乗る人物などは、話題性で登場しただけだろう。明日からメディアでも騒がしい選挙報道が行われることだろう。
さて、世界の東京ではあるが、外に目を向ければ世界でも注目されている現代の悪霊とも言える3人の政治家の内、2人が昨日北朝鮮で首脳会談を行った。言わずと知れたロシアの独裁者プーチン大統領が24年ぶりに北朝鮮を訪れ、世襲3代目の悪ガキ金正恩・朝鮮労働党総書記と親密な仲を見せたのである。自分のことしか考えない2人は、相互に安全保障や経済協力を約束した。特に世界中の顰蹙を買うのは、ロシアが侵攻に必要な弾薬や、ミサイルの提供を北朝鮮から受け、その見返りにミサイル開発を進める北朝鮮をロシアが支援することで、そのロシアも何かことが起きれば、核の使用を辞さないと強弁していることである。プーチン大統領は、合同記者会見で「一方が攻撃を受けた際に相互支援を行う」と述べた。このことは、取りも直さず、北朝鮮に手を出したらロシアが核攻撃を行うということを言っているわけである。2人の首脳が仲睦まじく笑いながら会話をしたり、ともに笑顔で歩いている姿に世界からのけ者扱いされた2人の首脳の心寂しい本心が透けて見えたように思う。
6246.2024年6月19日(水) 都知事選候補者乱立の内情とは?
いよいよ明日東京都知事選の告示であるが、すでに過去最多の約50人が立候補すると見られ、都選管もその手配と準備に追われているようだ。数多くの候補者が名乗りを上げたが、勝負は小池百合子・現知事と蓮舫・参議院議員のガチンコ勝負と予想されている。最近の選挙は、国政、或いは地方選を問わず、以前には考えられなかったような良くも悪くも意外性のある選挙となっている。4月に行われた衆議院東京第15区補選のように、ある有力候補者の選挙カーを「つばさの党」候補者の選挙カーが追いかけ回し、街頭演説を始めるとその近くで音量を上げて演説を妨害するような前例のない乱れた選挙となった。その挙句「つばさの党」は、選挙後に公職選挙法違反で逮捕者を出す騒ぎとなった。まったく考えも及びつかないような悪質な奇策を展開するようになり、今度の都知事選ではどんな破廉恥な妨害行為が冒されるのか懸念している。
そこへ今朝の朝日に都知事選立候補に絡んで思いがけない記事が載った。それによると、何と50人と予想されている立候補者の内、政治団体「NHKから国民を守る党」(略称:N国)から24人もの候補者が出馬して、その分のポスター掲示枠を得て、それを寄付と言いつつ販売して儲けようとの腹づもりだそうである。立候補に当たっては、ひとり300万円の供託金が必要であるが、N国が負担した上に掲示の対価で得た寄付金を充てれば、充分おつりがくるというから驚く。
但し、これにはいくつもの問題がある。選挙を総括する総務省の見解は、ポスターが他候補者の応援や虚偽、誹謗中傷でなければ、内容は原則として自由で、特に制限はないという。ポスターの売買は公職選挙法の想定外だそうである。こんなことは、選挙の主旨や選挙の公平性という点からも理不尽ではないかと思う。これに対して専門家である白鳥浩・法政大学大学院教授は、「ポスター枠を大量に確保して『販売』することは、法の盲点を突いてお金を集める選挙ビジネスであり、放置すれば健全な民主主義を損なう恐れもある。選挙活動に関する発信を収益化出来ないようにするなど、早急に対策を練る必要がある」と提言している。尤もだと思う。
それにしても悪知恵というか、その手法はあまりにも狡猾で、普通ではアイディアもそう簡単には思いつかない。我が家の近くの看板もまだ候補者30人分の掲示スペースしかないが、N国の商魂というか、選挙妨害的悪ふざけによって都選管も急遽ポスター用スペースの補充をしなければならない。選挙とは無関係の商業的なPRポスタ-も出回るだろうか。随分他人迷惑で金儲けを考える輩が蔓延り出したものである。
ところで今日は暑かった。一昨日は暑く、昨日はかなり寒さがぶり返したその反動だろうか。今日の東京都内の最高気温は、30℃だった。寒暖差アレルギーという聞きならない言葉だが、気温のアップダウンが激しいとそういうアレルギーに憑りつかれるようだ。歯科医に行ったり、お中元を送る手続きのためデパートへ出かけたので、熱い中を1万歩といつもより3~4千歩も多く歩く羽目になってしまった。
6245.2024年6月18日(火) 小池都知事の公約発表と学歴詐称罪告発
昨日から沖縄や九州から太平洋岸に沿って激しい雨が売り、テレビ画像で観る限り九州地方の都市では、猛烈な雨足に屋根の下で雨宿りする人の姿が随分見られた。四国地方では線状降水帯が発生し、正式に梅雨がやって来たというわけでもないが、東京では朝から1日中雨が降り続いていた。今年最大量の雨量である。
ところで、一向に明るい展望が見られないパレスチナ・ガザ地区では、イスラエル軍の攻撃により陸路による食料等緊急必要物資の搬入が困難なため、海路からアメリカ軍がガザ地区へそれらの搬入作業を進めていた。その間一時的にイスラエル軍が攻撃を停止したことに対して、何とイスラエル政府内から軍に対して厳しい反対の声が上がり、ネタニヤフ首相も追随するように、この軍による攻撃停止措置を非難する有様である。このところイスラエル政府内では内部に対立があるようで、以前から政権が不安定との声が漏れ伝わっていたが、去る9日ガンツ国防相が戦時内閣離脱を表明し、ガンツ国防相が所属する中道政党「国家団結党」も連立政権を離脱することになった。政権内に大波、小波が押し寄せていた。ところが、このイスラエル軍の攻撃停止の件では、政府が一致して軍の避難民に対する温情を非難する事態である。ハマスに対する憎しみは骨の髄まで達していて、イスラエル国としては国を挙げてパレスチナ・ガザ地区に対する壊滅作戦を続行しているように見える。
しかし、イスラエルによる弱いもの苛めのような執念深いパレスチナ攻撃は、国際的にイスラエルに何の利益ももたらさない。現在暫定国家であるパレスチナ自治政府を独立国として承認している国々は、国連加盟国193か国の中に145か国もある。その中で承認していない国は、アメリカ、日本などG7を主に、NATOの一部などがあるが、毎年承認国は増えている。仮にイスラエルが、パレスチナを壊滅させたとしても、その時国内がひとつにまとまることが出来るだろうか。その時イスラエルは、現代のネオ・ナチ国として多くの国々から厳しく糾弾され、友好的国交を継続することが出来るだろうか。
さて、東京都知事選に立候補した小池百合子現知事と蓮舫氏が、今日ともに公約を発表したが、その傍ら同時に小池知事の学歴詐称について、知事の元側近で「文藝春秋」5月号に学歴詐称工作を告発していた、弁護士の小島敏郎氏が、今日正式に小池氏に対する公選法違反、つまり虚偽事項の公表の罪で東京地検に告発状を提出した。
小池知事は、4年前の選挙でその問題が発覚し、その時知事ともども隠蔽工作したのが告白人の小島氏であるが、今回改めて学歴詐称が事実であることを書物や、カイロ大生として元同宿人だった女性の告白によって知り、前回とは逆の立場から法的行動を起こすことになった。
それにしても、これだけ学歴詐称を疑われても小池知事は、大学当局が誠意をもって卒業を認めたとの言葉ばかり語っているが、アラビア語の専門家が知事のアラビア語力は大分低いと言い、大学は知事から多額の寄付をされた感謝のお礼に、あまり明確でない言葉で卒業を臭わせている程度である。それにしても知事にはプライドとか、羞恥心がないのだろうか。
東京地裁がいかなる結論を示すか分からないが、近年カイロ大卆の肩書を使わなくなった知事には、後ろめたさがあることは事実であり、どちらに転んでも知事としての評価を劣化させることは間違いない。もし、知事に三選されるようなことになったら、ウソツキ知事の下に東京都民は振り回されることになる。それだけは許せない。
今日自民党は、小池百合子氏を東京都知事候補者としての推薦を見送ると公表した。
6244.2024年6月17日(月) 低俗化した日本の政治とアメリカ大統領選
昨日主要7か国首脳会議、及びウクライナ平和サミットから帰国したばかりの岸田文雄首相が、否応なく知らされたのは昨日発表されたばかりの朝日新聞による世論調査による自らの内閣支持率の結果である。それによると内閣支持率は、政権発足以後最低の19.1%にまで下落した。近年最も支持率が低くなったのは、2009年麻生太郎政権末期の20%で、今回の19.1%はそれをさらに下回り、今21世紀に入って最低の支持率だという。当然ながら本人は精一杯務めているつもりだろうが、いつも論点がずれ的外れで、最も重要な点が欠け落ちていることである。
一言で言って、国民に疑問を抱かれている裏金の処理に関してまったく疑問に応えていないことが国民の信頼感を失っている。すべての国会議員が法令に則り、給与に、635万円の賞与を受け取っていながら、他に毎月百万円の文書通信交通滞在費や、65万円の立法事務費、公設秘書の給与など、年に7千5百万円もの待遇を受けている。そこへ今問題となっている政策活動費とやらがある。これが本来の主旨とは異なり、党の実力者の判断で党員にばらまかれ、大物二階元幹事長や、茂木幹事長らは手元に大量に貯めて、本来の目的にはほとんど使われていないようだ。元々不明朗な給付でもあったことから、潔癖な共産党だけは受け取りを拒否したくらいである。今この政策活動費の支出につき、野党から報告義務、領収証の公開などが求められているが、これに応じる様子は見られない。況してや領収証の公開などについては、10年後などと想像もつかないような悪どい逃げ道を遁走しようとしている。
そもそもこれまでに明かされた裏金は不労所得であり、まるまる全額課税の対象になるべきであるが、国会議員どもはこれらの指摘に応じようとしない。国民には細かいまでに税金を課していながら、自分らは脱税行為を続けているのである。これでは、とても国民の理解は得られようもなく、いくら話し合いを続けても解決の道が開ける筈がない。岸田首相の弁舌も頼りないこと夥しい。
いくら野党が鋭く追及しても、あの手この手で逃げようというのが自民党の腹である。もうこうなったら、思い切りこれを機に国会議員の数を半減してはどうだろうか。メディアの追及の視点もそちらへ少し目を移した方が良いように思う。
さて、アメリカの大統領選も4か月余りに迫ってきた。この選挙も過去には考えられないほど次元の低い選挙になっている。普通の良識的なアメリカ国民は愛想をつかし、2人の現、前大統領の猿芝居に振り回されているようだ。14日に78歳の誕生日を迎えたトランプ氏と現在82歳のバイデン大統領は、ともに高齢化を懸念されている。更に問題は、2人がいずれも過去の大統領にはなかった、法的なお仕置きを受けていることである。大統領は、次男が違法な薬物を使用して虚偽の申告により銃を不法に購入して有罪の評決を受けた。大統領の家族が有罪評決を受けたのは初めてである。一方のトランプ氏は、不倫の口止め料をめぐって有罪の評決を受けた。
世界のトップ・リーダーになろうとする者が、こんな不祥事に時間を奪われるのはあまりにも不道徳であり、恥ずべきことであり時間の無駄でもある。
今月27日にジョージア州アトランタで2人の対面によって行われる初めてのテレビ討論では、4年前のトラブルに懲りたテレビ局が、相手候補の発言中はマイクの音を切ると発表した。しかも会場に観客を入れずに、司会者とバイデン大統領、トランプ候補者の3人だけに絞り、事前に用意したメモも持ち込めず、休憩時間には陣営のスタッフとも接触することが出来ないという異例の厳しい処置に踏み切った。どんなテレビ討論になるか、別の意味で興味深い。
日本の政治も、アメリカの大統領選も随分格落ちしたものである。
ところで、まったく政治とはかけ離れた話だが、午前中にネットを探索していたところ、こんな低俗なネット情報があった。「Cap Cut」というテンプレート上に「桑田佳祐死亡速報ニュースめざましテレビ」と衝撃的なキャッチフレーズを観て、本当だろうか? と首をひねった。先日NHKで彼のショーを観たばかりである。あの人気歌手が亡くなったらメディアで大々的に取り上げるだろう。ところが、他のニュースなどをいくら観てもこのホット・ニュースは見られない。このテンプレートはユーザーが21万人もいるとか、「今すぐウエブ上で動画を作成してエクスポートしてください。簡単です」などと、桑田佳祐に迷惑と侮辱を与えていることなど眼中になく、自社のPRに夢中で周囲がまったく見えないようだ。
ところが、午後になって「Cap Cut」を改めて検索してみたら、桑田佳祐に関する文言は跡形もなく消えていた。他社のテンプレート上にCap Cutは、TikTokと同じくByteDanceという中国資本の企業によって運営されていると紹介され、「Cap Cutの危険性について解説!」との警告的な記事が、昨年辺りから出回っているようだ。先日も池上彰氏やZOZO創業者の前澤友作氏らがフェイク情報を流されるとして情報発信元を訴えるなど穏やかならぬニュースがあったばかりである。嫌な時代になったものだ。
6243.2024年6月16日(日) AI技術の進歩、発展、普遍性、利用に賛否
今日は6月第3日曜日で「父の日」である。昨日横浜市内に住む息子がお祝いのお菓子をプレゼントしてくれた。5月の「母の日」に比べて、「父の日」はやや影が薄い。日本では1950年ごろから「父の日」が根付いたという。こう言っては身も蓋もないが、普段健康であれば由しとしているので、今更「父の日」と言っても取り立ててお祝いするようなこともない。
さて、イタリアの南部プーリア州で開催されていた主要7か国首脳会議(G7サミット)が一昨日終わった。寡聞にしてG7が開催されたプーリア州という地方は知らなかった。それが、トゥルッリと呼ぶ円錐形の屋根のある小さな白い家が立ち並び、日本の世界遺産・白川郷とも姉妹都市である、世界遺産のアルベロベッロのある地方だとは初めて知った。
会議には、ウクライナのゼレンスキー大統領と、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が特別に出席した。今回はロシアの凍結資産の運用益をウクライナへの支援に充てること、中国が補助金措置により国内の電気自動車の過剰生産となり欧米が懸念を強めていること、AIの利用に関する問題点、バイデン大統領のガザ地区停戦案の支持、等々が話し合われた。中でもAIについては、特別に出席したフランシスコ教皇が、新たな社会システムの創造につながる真の産業革命と評価する一方で、先進国と途上国の間で不公平を生む可能性があると懸念を表明し、そのためには政治がAI存在の条件を作る必要があり、同時にAIを規制する必要があるとも訴えた。実際教皇の写真を使ってAIで偽のフェイクである画像がネット上に拡散して教皇自身もAI悪用の被害を被っている。
敢えて教皇が出席することまでしてAIの効用とマイナス面をアピールするほどまでに、AIの存在がクローズアップされていることには、驚くばかりである。しかし、最近身近でも、例えば言葉が思い出せない時、いくつかの分かり易い表現をPCに打ち込むと目的の言葉を探すことが出来て、便利なことは間違いない。それが、車の自動運転装置に利用されたり、人間ロボットに活用されたり、社会生活上にもプラス面が現れている。問題はAIが悪用されるケースである。件数も多くなり、マイナス面による被害が拡大すれば、事態をこのまま見過ごしているわけには行かない。
昨日小池東京都知事が、ニュース・キャスター風の装いで「AIゆりこ」というAI画像に登場し、政治活動の一環として開発、運用したと実際の画像を初めて公開した。税金で作成したとの批判を避けるために、冒頭から税金を使用していないと断ったうえで、かつてのニュース・キャスターらしく喋っているが、音声は知事に似てはいるが合成音声で、一部には早くも不気味とか、気持ち悪いとの否定的な声が聞かれる。
実は、このAIについては、私自身もその影響を受けるようになるかも知れない。プラス面か、マイナス面かは、現時点では定かではないが、それは拙著に関することである。
先日ある出版社から3年前に上梓した拙著「八十冒険爺の言いたい放題」がアメリカ人読者からアメリカ人に読んでもらっても面白く、興味を示すのではないかとの声を聞き、拙著の英語版を出版して見たいとの申し出をいただいた。咄嗟にYesとも、Noとも言えず、英訳はどうするのかと尋ねたところ、AIですべて英文にして、それを英文の専門家が見直した後で、最終的に私なりの臨場感の籠った実感が表現されているか、はたまた固有名詞が正しいものかどうかをチェックするという話だった。これが一冊の英語翻訳版となって世間へ出回るかどうかは現在不明だが、個人的には若干興味がある。
思い起こせば、終戦時に国民学校へ入学して算数の足し算・引き算はすべてノートに書いて学び、小学上級生になるころにソロバンを使ったものだが、61年前に社会人となった時は、まだソロバンを使用し、それがあっという間にコンピューターに代替えされ、今ではAIというとんでもなく発展した計算テクニックに替わってしまった。今第三者的な視点から見てみるとAIの技術、知識、世界がこんなところまで発展してしまったのかと思うと、あまりの変化、発展に言うべき言葉もないほど時代を感じ、少なからず衝撃的である。