充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6386.2024年11月6日(水) トランプ氏、第47代米大統領に当選
遂に昨日アメリカ大統領選の投開票日がやって来た。アメリカは国内でも時差があるので、各地で開票を急いでいたようだが、日本と違いその日に結果が分かるということはない。それが今日アメリカのプレスが、トランプ氏の当選確実を伝えた。本人は早くも演説中に「勝利宣言」をしたとメディアは伝えていたが、今日夕刻にトランプ氏が正式に「勝利宣言」を行った。
イギリス、フランス、イタリア、EUの首脳や、ウクライナのゼレンスキー大統領、イスラエルノネタニヤフ首相らからも早々にお祝いのメッセージが届けられている。接戦と言われ続けていたので、もう少しハリス氏が善戦するかと思いきや、アメリカ・ファーストを主張するトランプ氏はしたたかだった。これでアメリカは、自国優位策を主張し、実行していくのだろうか。逆の意味でトランプ氏の大統領復帰はさまざまな問題を世界にもたらすものと思う。日本政府も日米同盟強化と同時に、沖縄における不平等な日米地位協定改定を検討していたが、トランプ氏には通じないのではないだろうか。案の定円が下がり、典型的なドル高円安の兆候が見えて来た。この先が心配である。
大統領選とともに行われた連邦議会選でもトランプ氏の共和党が過半数を獲得する見通しとなったようだ。日本には厳しい対応を迫られそうだが、トランプ氏にとっては我が世の春になりそうだ。私個人は、ひたすらハリス氏の大統領当選を願っていたが、その希望も潰えた。残念である。それにしてもアメリカ国民はどうしてこのようなウソツキで乱暴でわがままで自分本位な人物を国家のリーダーに選ぶのだろうか。アメリカ人の国民性が益々分からなくなった。
さて、今日は慶應病院の診察のために院内であっちへ行ったりこっちへ行ったりのうえ、待ち時間も考えると7時間近くも病院内にいたことになる。そもそもの原因は、昨日電話で明日のポリープ切除は下痢状態のままで大丈夫かと確認したかったからである。今日医師と話し合うことになったが、そんなに安易に決められないらしく新たな内視鏡検査を行うことになってしまった。これまで便が黒っぽくなったのは、大腸より上部にある食道、胃、十二指腸から若干血液がもれて便に混ざって黒い便が出たからではないかということから、明日の大腸のポリープ切除の前に、その上部を内視鏡で検査して、発見されれば切除するということになり、明日その内視鏡検査を行うことに決まった。そのため明日の大腸ポリープ切除は、1日先延ばしにして明後日にて、更に明日の結果を説明したいということから、その翌日土曜日に結果を聞きに病院へ行くことになった。今日から4日間連続して慶應病院を訪れることになってしまった。
とにかく煩わしい話ばかりになって些か辟易している。そのせいで、ダブってしまった予定を変更しなければならなくなった。しかし、この一連の処置が済まなければすっきりしないので、1日も早くこの憂鬱な時間から抜け出したいものである。今晩から明日の検査までは食事も摂れないが、気持ちを切り替えて明日は笑顔で病院へ向かうようにしたいと思っている。
今日ほっこりする話題は、富士山に初冠雪があったことである。観測史上最も遅い初冠雪だそうだ。映像で観てもやはり山頂に雪を被った富士山は絵になる。
6385.2024年11月5日(火) 「平和憲法」改憲派の勢力減少傾向
先月末以来どうもお腹の具合が悪い。下痢症状を示したり、便秘になったり、今再び下痢症状に悩まされている。昨晩も何度かトイレを使用したので、今朝通いつけの森内科医院へ伺い相談した際、明後日予定の大腸ポリープ切除手術を延期してもらった方がよいのではないかとアドバイスされた。帰宅後すぐ慶應病院へ電話したところ折り返して連絡があり、明日担当医と直接話をして決めるということになり、明日病院へ出かけることになった。現時点では明後日の手術は、予定通り行うのか、或いは延期するのか、は未定である。どうもすっきりしない。
さて、明日はいよいよアメリカで大統領選投開票が行われる。今日も最後の追い込みでハリス副大統領とトランプ前大統領が激しい選挙演説を行っている。アメリカ・メディアの直近の予想では、支持率はともに48.5%でまったく五分五分の情勢である。それにしても国家の「分断」が警戒されているにも拘わらず、お互いに、特にトランプ氏が相手を誹謗中傷ばかりか、悪態をついてののしり合う下品さには、これが世界最大の民主国家のリーダーを決める大統領選かと首を傾げるばかりである。この有様では戦後もこのまましこりが残りそうである。
ところで、日本国内では総選挙も終わり、自民党、公明党の与党が惨敗を喫して石破首相としては難しい政局の舵取りを求められている。自民党の政策のひとつに憲法改正へ向けて議論を進めるというのがあったが、改選された自民党員の間では、これまで改憲論に積極的だった議員の数が大分減り、彼らは政権復帰後最低にまで落ちてしまった。2012年の復帰後最初の総選挙では、当選者全体の89%が改憲賛成派だった。それが選挙を重ねる度に低下して14年84%、17年82%、21年76%と減少傾向を辿り、今回は67%と14年に比べて2割以上も改憲に賛成する議員が減ったことになる。
この背景には、自民党員の当選者が減ったことが大きいが、戦争を知らない石破首相の平和憲法改正への思い入れが強いことが響いている。例えば、戦力不保持などを定めた憲法第9条2項を「維持したまま自衛隊を明記する」との自民党の論点よりも、首相は更に踏み込んで9条2項を削除して軍隊を明記する必要性を主張している。改憲派勢力が減退したことにより、改憲ムードは当面遠のくであろう。衆議院で改憲勢力である2/3を確保していた岸田前政権時代には、前首相は改憲論議の加速を強くアピールしていたが、石破首相政権下で改憲への道のりが厳しくなってしまった。
改憲については、与党の公明党は、どちらかとも言えないと自民党に気を遣いながら積極的ではない立場を取っていた。ところが、今回の総選挙で野党の国民民主党は当選者を4倍に伸ばした。その国民民主党の当選者の半数近くが改憲賛成派である。国会運営上石破首相及び、自民党が国民民主党に秋波を送っているのは、国民民主党内の改憲賛成派への色目ではないだろうか。
それでもこの様子では当分改憲論議は影を潜めるだろう。しかし、国会の議論を必要としない予備費を蓄え、防衛予算を増額し、アメリカから兵器を買い、敵基地攻撃能力を整備するような「憲法第9条」に違反することは、慎んでもらいたい。その点で自民党の惨敗は平和憲法を守ることに貢献したと言える。
6384.2024年11月4日(月) プロジェクションマッピングの是非
今年2月から東京の夜を彩る新たな観光資源を作るためと称して、東京都は都庁第一本庁舎の外壁をキャンバスに、光と音で多彩なアートを表現するプロジェクションマッピングを始めた。まだ見てはいないが、光の芸術を映し出して人気を呼んでいるようだ。世界最大の広告塔としてギネス記録にも認定されたという。しかし、このため昨年度の都の予算に7億円が計上され、その妥当性を巡って今になって議論を呼び、7月の都知事選でも一部の候補者から批判の声が上がっていた。担当部署では費用を賄うため一般に広告を募集することになった。小池知事は、1日の記者会見で東京の新たな観光スポットになっているので、企業PRの場として活用して欲しいと訴えている。結局夜の観光資源を創造する計画が、費用をかけたうえに広告が掲示され街の美観を損ねることにもなりかねないようである。
これと同じような事象が大阪に見られる。今月2日から1か月間大阪府貝塚市を走る水間鉄道という小さな私鉄が、走る電車の車内から光のアートを車外へ投影するプロジェクションマッピングの「デジタルアート電車」1車両をイベント・カーにして午後6時から9時台にかけて約5.5㎞間で運転を始めた。You Tubeで観てみると、カラフルなライトが駅内や暗い沿線の街々を明るく照らし出し、初めて見る人たちにとっては魔法の世界に引きずり込まれたような思いになり、ワクワクした気持ちになることだろう。しかし、夜間黙って自宅にライトを浴びせられる立場の沿線住民にとってはまぶしくて迷惑で、近くを走る車のドライバーらにとっても危ないのではないかと些か気になる。
近年芸術的センスやAIを使用して大掛かりな装置で人々の気を惹くような試みが人の出入りが多い場所で行われ、多くの人々の関心を呼んでいるが、ともすると費用ばかり掛かってその後始末にてんやわんやであるとか、大阪の電車のケースのように沿線住民に迷惑を及ぼすような事態が懸念される。
ついては、先日も本ブログで取り上げたことであるが、スマホの利用者が圧倒的に増えて、電車内で乗客のほとんどがスマホに夢中になっている光景をよく見る。自転車に乗りながら片手をハンドルに、一方の手にスマホを握り集中している人をしばしば見ることがある。危ないなぁと思っていた矢先に、今月1日から道路交通法が改正、実施されることになった。今回の道交法改正の主目的は、自転車などの交通事故を防止することである。とりわけ自動車と同じように自転車の酒気帯び運転には罰則が科せられる。だが、主な狙いは「ながらスマホ」の禁止であり、これは歩行者にとって有難いことである。というのも最近特に「ながらスマホ」族が増え、横断道路でも信号無視のケースをしばしば目撃するからである。敵もさるもので人通りの少ない道路では、やりかねないが、一応法律で禁じられたことにより「ながらスマホ」はブレーキがかけられ、無法者は徐々に減っていくことだろう。
6383.2024年11月3日(日) 「文化の日」86歳の誕生日に想うこと
一昨日の雨模様から昨日は台湾に上陸した台風21号の影響もあり、全国的にかなり降雨が激しく、神奈川県の湯どころ湯河原辺りでも1時間に100㎜を超える記録的な降雨量があった。そして今日「文化の日」も一昨日辺りの気象予報では、雨が降るということだったので、珍しいことだなと思っていた。
というのは、今日誕生日を迎えて86歳になったが、これまで誕生日に雨が降ったという記憶がなく、一般的にも「文化の日」は晴天になると言われていた。それが、昨日辺りから今日は晴れそうだという予報に変わって、起きてみれば空は真っ青で正に秋晴れである。やはりわが誕生日には雨は降らなかったのである。そのお陰で1日雨で延期された日本シリーズの福岡ソフトバンク・ホークス 対 横浜DeNAベイスターズ第6戦が行われた。べイスターズが勝って4勝2敗で26年ぶり、3度目のセ・リーグ3位からの「下剋上」と言われる優勝を成し遂げた。今日の誕生日も本来なら気の利いたレストランで妻と食事でもともにしながら誕生祝いをするところだが、生憎先日来の下痢症状がパッとせず、今日は静かに自宅に引き籠っていることにした。
午後吉祥寺にお住いの北原邦雄さんから誕生日のお祝いのお電話をいただいた。北原さんは大学の先輩であるが、詩人北原白秋の甥御さんに当たる方で、偶々白秋は母校湘南高校校歌の作詞者という縁もある。今日から3日間白秋の故郷・福岡県柳川市では白秋祭が開催され、市内を流れる堀の周囲には提灯が飾られ、屋形船にも情緒が添えられると仰っていた。今年96歳になられた北原さんも流石に外出する機会が減ったと言い、外出の際は杖を欠かせないと仰っていた。今日は兄妹や、息子たちからもお祝いのメールをもらったが、申し合わせたように父が亡くなった93歳を追い越す気持ちで頑張って欲しいというものだった。まだそう簡単にはあの世には行けない。
ところで、懸念しているアフリカのスーダンでは、1956年独立以来内戦が絶えることがない。2011年にはスーダンから南スーダンが独立した。06年には世界最大の人道危機と言われたダルフール地方の紛争から何とか「ダルフール和平合意」が成立したものの争いは収まらず、国連安保理事会も人道危機を恐れて紛争地域への武器禁輸措置などを決議したり、09年には国際刑事裁判所(ICC)が人道に対する罪でバシール大統領に逮捕状を発した。その独裁体制を敷いていたバシール大統領も19年に軍のクーデターにより失脚した。今もスーダン国軍と準軍事組織との間で軍事衝突が起きた状態のまま解決の見通しがまったく立たない。スーダン担当アメリカ特使は、数々の紛争でスーダンでは15万人が犠牲になったといい、人口5千万人の内、国外に逃れた人は313万人、国内避難民は、1,102万人になり、世界最大の国内避難民を生み出している。
今から30年以上も前に首都ハルツームを訪れたことがある。青ナイルと白ナイルの合流地点があり、水煙を噴き上げている迫力がすごいと知ったからである。実際現場に行ってその迫力には圧倒された。当時首都は表面的には穏やかな感じで、ちょうど交通システムを変更する当日に当たっていた。レストランで食事をして帰ろうと思ったところ店の主から、夜中の12時から交通システムが変わり、車の左側走行が右側に変わるから交通事故が発生するだろうから見たら好いなどとトンデモナイ話を聞かされた。それでも興味を惹かれて店で待たせてもらったところ、真夜中になってしばらくして車が衝突する音が聞こえて来た。店から飛び出したところ遠方の交差点で右側通行の車と左側通行だった車が正面衝突したのだ。店の主はニッコリ笑っていたが、他人の不幸を楽しんでいるかのような主の態度に些か呆れたことがあった。今はそんな悠長な空気は吹き飛んだだろう。それにしても珍しい体験をした。ナイル川の迫力と車同士の衝突、それがスーダンの印象深い見聞だった。
6382.2024年11月2日(土) 北朝鮮兵ウクライナ戦線へ派遣、何のため?
先日来世界の注目を浴びている愚行がある。北朝鮮兵のロシアへの派遣である。韓国情報機関・国家情報院は先月18日、北朝鮮が特殊部隊約1万2千人の派遣を決めたとの情報を入手した。そして30日ゼレンスキー・ウクライナ大統領がそれを裏付けるように北朝鮮兵約1万2千人が派遣され、ロシアで訓練を受けていることに危機感を表明した。そしてアメリカ政府も約8千人の北朝鮮兵がウクライナに隣接するロシア・クルスク州に到着し、ロシア軍から訓練を受けていると発表した。そもそもこの自国兵士を他国間の戦争の渦中へ送り込む自殺作戦は、金正恩・総書記の考えであり侵攻開始当初から「ロシア軍を強力に支援するよう指示した」と北朝鮮外相が明かした。
金正恩の行うことは、とても常人の行為とは信じられない。派遣された兵士たちの内、何人かが亡くなるとすればその償いはどう行うのだろうか。終生遺族から恨み骨髄の怒りを買うだろう。これ以外に国際法により禁じられている核開発に注力し、ミサイルを他国の迷惑なぞお構いなしに発射して国内外へ甚大な迷惑をかけている。不幸にして北朝鮮はこのような苦労知らずの暴君をトップにいただいた無法国家に転落してしまった。常軌を逸しているとしか思えない。一方で、このように北朝鮮のような貧しい国家を当てにして利用しようとするロシアのずる賢いやり方も糾弾すべきである。
他に世界の人びとの人心を寒からしめているのが、中東レバノンに居住する難民である。これもイスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区への空爆が拡大して今では難民へ降りかかっている。レバノン南部に拠点を置くイスラム教シーア派組織ヒズボラに対するイスラエル軍による激しい軍事作戦により、シリア内戦を逃れた難民らが苦境に陥っている。レバノンの全人口530万人の内その2割強の120万人がシリア難民と言われている。その難民たちにとって身に危険が迫って来たことにより、またシリアへ戻る人が出て来た。無事に母国シリアへ戻っても元の自宅は激しい攻撃を受けて平穏に暮らせる空気ではない。
元々ハマスの襲撃から始まった戦争ではあるが、今ではイスラエルの戦闘的な行動が事態を一層過激にしている。イスラエルとガザ地区、或いはハマスとの対立が解消しない限りイスラエル軍による攻撃は止むことはない。そして、それが多くの難民を悲惨な状態に追いやっているのである。イスラエルの攻撃的な姿勢はイランに対しても向けられている。両国の間で戦争の火ぶたが切られないことを願うばかりである。
それらの残酷、かつ理不尽な状況に比べれば、先進国内には表面的にはこれほど悲惨な事件はあまりない。だが、怖いのはその陰に「大虐殺行為」の可能性が予想されることである。道を間違えれば、大惨事に発展することが懸念される。
それは、3日後のアメリカ大統領選の結果、トランプ前大統領が復活当選した場合である。見境のないトランプ氏の行動により、一層イスラエルへの支援が増大し、イスラエルは増長し、周辺のアラブ諸国への攻撃の手を伸ばすのではないだろうか。更にひとつ間違えて、ロシアのプーチン大統領と対立するようにでもなれば、核戦争へ発展する恐れがあることである。人間というのは、昔も今も愚かさにおいては変わりない。