充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6475.2025年2月3日(月) 知名度を上げるために選挙に立つ人
今日も日本海側から関東北部には今冬最大級の厳しい寒さが襲来すると言われている中で、早くも立春である。我が家の庭の梅も紅梅、白梅ともに蕾が開き始めた。まもなく花が満開となり、待ち焦がれている鶯の声が聞かれるのではないかと期待している。
さて、今衆議院予算委員会が開催中であるが、自民党は少数与党となって法案提出、通過が不安視されているが、野党とも話し合って案外大きなもめごとがないようだ。
ところが、国会に対して地方自治体は先に兵庫県知事のパワハラ問題が大きな話題となり、斎藤知事は失職後再選されて斎藤県政が継続されることになったが、いろいろきな臭い噂が伝えられている。その県知事選で結果的に斎藤知事当選に手を貸したとされる「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏の立候補がとかくの話題を提供している。知事選後に斎藤知事を追求する百条委員会で知事を詰問していた兵庫県元県議が、不意に辞任して自決したと思われる原因も、立花氏の厳しい誹謗中傷が元議員や家族に苦痛を与え、死へ導いたと言われて、その言動は強く批判されている。その立花氏が先月15日に投開票された大阪府泉大津市長選に立候補して、また落選した。この御仁は、来年の参議院選全国比例区に立候補するため、これかも当選する可能性のない選挙に知名度を上げるため立候補し続けるという。こういう公的な選挙を自らの欲得のために利用しようとする人物が現れだした。困ったものである。
更に低次元の自治体選挙では、昨日投開票された大阪府岸和田市議選がある。この前提に、不倫関係にあった女性との問題で、市議会は永野耕平市長不信任案を可決した。永野市長は直ちに市議会を解散した。まったく兵庫県知事選の対応と同じである。その市議選の結果(定数24名)、当選者24名の内22名が永野氏の市長続投に否定的だという。この結果、永野市長は失職する公算が大きくなった。
地方の自治体選挙には、地元の有力者との関係などが絡み闇の部分が多いようだが、表に出るのはほんの氷山の一角であり、どうもすっきりしない。これが地方自治の遅れる大きな要因となっている。日本の政治がいつまで経っても進化しないのもこういう点に原因があると思う。
6474.2025年2月2日(日) 埼玉県八潮市内道路陥没の大なる影響
気象予報によると東京都内でも雪が見られると予測していたが、今日1日雪は降らなかった。昨晩から雨が降りある意味では植木にとっては好いお湿りである。まだまだ寒い日が続くと思われているが、何と今日は春を告げる節分である。今年の節分は例年より1日早い。京都では祇園で舞妓さんが、豆まきをやってその姿を多くの観光客がカメラに収めていた。成田山新勝寺では、新横綱豊昇龍、大河ドラマ「べらぼう」主役の横浜流星が豆まきしていた。しかし、まだまだ春は遠いようだ。
さて、先月28日に埼玉県八潮市内で起きた道路陥没は、陥没とともにちょうど通りかかったトラックがその穴へ落ち、運転手の消息はまだ分からない。安否の確認もままならず「魔の72時間」はとっくに過ぎ、もう4日以上経過したので、気の毒にも運転手の生存は難しいようだ。陥没の後道路上の穴は2か所になり、その2つが一緒になり、当初直径10m程度だった穴が40m超の大きな穴になった。地下の下水管が破裂し周囲に水が溢れて土砂が崩れ、運転手の救出と復旧工事は難渋している。県南部の13自治体では、下水道管が閉塞した可能性があるため下水道の使用制限が行われ、住民は対応に苦慮している。特に周辺の住民は下水への排水の自粛を要請され、洗濯が許されず、お風呂にも入れず、困っているようだ。
これほど広範囲に影響を与えている道路の陥没事故は、地下に埋蔵された下水道などのインフラ設備が老朽化して腐食し引き起こしたものであり、全国でもこの種の事故が最近多発している。県が管理して復旧に当たり、今日も悪天候の中で作業に従事する関係者の努力は大変なものだと同情するばかりである。生憎今日の雨で地盤が緩くなった可能性もあり、復旧には大分時間がかかりそうである。
一方、7日に発生したロスアンゼルスの山火事は、31日になって漸く鎮火した。多くの犠牲者を出し、土地や家屋を失った人も数多い。このところトランプ大統領の我が儘、かつ抑圧的な大統領令により関係者、及び関係国に不安を与えているが、地球温暖化防止のためのパリ協定からの再離脱も各国に不安と諦めを与えているが、山火事こそ地球温暖化が与えた人類、特にアメリカ人にすえたお灸である。つまり、トランプ政策によって山火事は、今後も増える一方であることを心しなければならない。トランプ大統領の強引、かつ抑圧的な言動が、自分の身の上に振りかぶさってきていることに気づかなければならない。アメリカの唐変木はこの辺りが分かっているのだろうか。
我が物顔で自由気ままに政治を操っているトランプ大統領にとって、このところ航空機事故が2件も連続して起きた。言いたい放題の大統領は自らへの戒めと思った方が好い。昨日から隣国カナダとメキシコからの輸入品に対して25%の関税を、同時に中国へは10%の追加関税を課すと表明した。カナダのトリュドー首相をはじめ、メキシコ、中国は、報復関税を課すと述べた。これまで友好的だった国との間に、軋轢を起こし国際関係を乱す雲行きになってきた。こんな調子で4年間大統領の座に留まっていられたのでは、各国首脳にとっても夜もおちおり寝ていられないのではないだろうか。毎度のことではあるが、とにかく低レベルの大統領だと思う。
6473.2025年2月1日(土) 拙著の英語版電子書籍化について
昨年5月に都内のある出版社から話を持ち込まれ、今進行中の業務がひとつある。それは、4年前に上梓した拙著「八十冒険爺の言いたい放題」が、日本語の分かる在日アメリカ人の何人かが読まれて、面白かったので、これを英語版で出版されてはどうかと出版社に話があったそうである。それがスタートである。その話を最初に聞いた時、幾分興味が湧いたが、本当だろうかと疑問もあった。それでも前向きに話を進め、書籍ではなく電子文書化して発行することで了解した。すでに一昨年日本語版の電子書籍版は発行して、一時アマゾンの売れ筋ベスト5に入ったことがある。今回の英語版出版に当たって、出版社に尋ねたのは、英文は英語翻訳に習熟した人がされるのかということだった。その返答に驚いた。何と今流行りのAIで文章化するというのだ。そして、今日その初校の原稿が出版社から送られて来た。ざっと230頁に亘る「大著」である。
初校に目を通すに当たって、私自身英語力に特別に自信があるわけではない。況してやコロナ渦の影響もあり、2017年にバルト3国を訪れて以来海外旅行をしておらず、英語の臨場感覚から遠のき、最近ではほとんど英語を使わなくなってしまった。そんなわけで英語力に自信を失いかけている時だけに、初校をチェックするに当たり、大学ゼミで普段から親しい後輩の、アメリカ滞在経験が長い、英語翻訳本を何冊か出版されている女性に最終チェックをお願いすることにしている。
初校の綴りをパラパラっと捲った限りでは、「タイトル」、「目次」、「固有名詞」などに気になる箇所が散見された。特に一番重要な前記の「タイトル」が「Experiencing the Real World for Eight Decades」とされている。これではあまり前向きな行動がタイトルに表れていないような気がしている。「八十冒険爺」を「An Over 80 Aged Adventurer」にしては、とか、「Experiencing」より「Challenging」とか、「Acting」、「Trying」にした方が良いのではないかと身勝手に考えている。いずれにしろ、最終的には後輩女性のお手を煩わさなければいけないと考えている。ちょうど税務申告書の作成に取り掛かっている最中でもあり、時間的に少々きつい。それでも出来上がって世に出たら、どんな評価を受けるだろうかと興味は尽きない。
3月には、NPO「知的生産の技術研究会」の仲間たちが、新しい季刊誌を発行することになり、私も仲間のひとりとして一文を寄稿した。今後3カ月ごとに寄稿することになっており、86歳にしては少々忙しい。
さて、今日は全国的に厳しい寒さが襲うと数日前から気象予報で予告が出ている。特に関東甲信地方は、山沿いで雪が積もるところがあり、東京都内でも明朝にかけて雪が降るようだ。漸く咲きかけた梅の花も出鼻を挫かれることになるのではないだろうか。まだ、我が家に鶯は訪れないが、シジュウガラや他の野鳥はしばしば飛んで来て目を楽しませてくれる。鶯が訪れ「ホーホケキョ!」と啼いてくれるのを一日千秋の思いで待っている。
6472.2025年1月31日(金) 腸閉塞の恐れなし。安田純平氏の消息
去る25日に内科医院で撮ったX線写真の状況から、急遽病院が休みの中を東京医療センター救急外来へ飛び込み、同センターで改めてX線、CT、点滴の検査をしてもらった。その結果を医療センターから内科へ手紙で知らせたとのことで、今日内科へ出かけた。心配していたX線の陰の部分が、場合によっては、腸閉塞の恐れもあると聞いていたが、その心配はないようだった。ホッとしたが、これですべて良しというわけではなく、小腸の周辺に薄い影のようなものが少し残っていると指摘された。無理しないようこれから腰を据えて回復に取り組むことになった。
さて、大分以前から気にかかっていたのが、興味を惹かれていたフリー・ジャーナリストの安田純平氏の最近の活動である。2015年にシリアで武装勢力に拘束され、18年に帰国した。実は、昨日東京高裁がトルコからの入国拒否を理由に外務省が安田氏の旅券発給を拒否したのは不当だとして、旅券発給拒否処分を取り消した一審判決を支持した。
安田氏が拘束されていた3年の間に、日本政府がシリア政府に身柄解放と引き換えに多額の身代金を支払ったとの噂が伝えられた。その真偽については、政府は一言もしゃべらないが、噂は信憑性を以って伝えられている。安田氏は海外取材に行こうと新たに旅券を申請しようにも国が出国を認めようとしない。従って帰国後安田氏は出国出来ず、レポートも書くことが出来ない。現地で取材して生々しい臨場感のあるレポートを期待する人にとっては、こういう積極的に現場に飛び込むジャーナリストのレポートに触れられないのは、海外の紛争の場の現実を知らされないことである。政府は日本人ジャーナリストが、海外の現場で取材し、身柄を拘束される都度相手国と交渉し、噂である身代金を支払うなどの懸念から海外へ取材に出ようとするジャーナリストにブレーキをかけようとしているようだ。その結果、海外における戦場や、紛争地、或いは危険が予想されるような現場で生の取材をしてそれを国内へ伝えようという日本人ジャーナリストやメディアがいなくなる。
このような事態になれば、外国の戦場の臨場感のあるニュースは、すべて外国通信社から入手することになる。それでは、日本人的視点から、或いは日本人としての見方とは異なったニュースになるのではないか。
幸い漸く東京高裁が安田氏に対する旅券発給拒否の処分を取り消した。判決では、トルコへの渡航を認めないだけではなく、トルコ以外の国々へも渡航禁止処分を課すのは、自由に渡航する権利を侵害していると判断したのだ。国は旅券発給拒否の理由として、トルコから入国禁止措置を受けたためとしているが、旅行法から考えてもトルコ以外のすべての国への渡航の道を閉ざして出国そのものを実質上禁じるというのは、行政の裁量権の乱用とみられたのだろう。
これで取り敢えず、安田氏は正々堂々と日本人として自分の旅券を取得して、再び世界へ向かって取材旅行に出かけられることになった。早く安田氏から彼なりの生々しいニュースを知りたいものである。
6471.2025年1月30日(木) トランプ大統領に倣いヨーロッパが右翼化
今抱えている健康上の悩みのひとつに心臓不整脈がある。2週間前に受けたホールター心電図の結果を知るために今日慶應病院循環器内科を訪れた。結果的には医師から不整脈の様子は、現在のところ特に見られないと安堵するようなことを言っていただいた。2か月後にまた同じ心電図検査を受ける予定である。取り敢えずホッとしたところである。
さて、今朝の朝日新聞社説に「トランプ新政権―強権政治へ向かうのか」の見出しで、就任して以来10日を経過した大統領の言動を書き出し、その独善的な政権運営に非難を交えて前途を懸念している。これまでにも私自身本ブログにいくつも挙げてきたが、トランプ大統領のとても常識的とも思えない政治家としての言動を批判し、かつそれを止められなくなったアメリカ政界とアメリカ国民に失望している。良識的に容認される筈のないことを述べては、顰蹙を買いながらも止めようとしない唯我独尊ぶりである。中小国に対して威圧で臨み、中国やロシアには取引を求める。恐らく日本に対しては本心では、終戦直後と変わらない日本占領意識、と疑似植民地化を求めているのではないだろうかと疑念を抱いている。言動は保守的から極右的となり、民主主義大国も実態としてはトランプ帝国である。
実は、トランプ・アメリカに限らず、今ヨーロッパでも民主主義が危機を迎えつつある。各国の議会で極右と極左が台頭し、これまでヨーロッパの民主主義を支えてきた中道勢力が後退している。とりわけ極右政党の飛躍、発展が際立っている。フランスでは、極右政党「国民戦線」を創立し、先日他界したジャン・マリー・ルペン氏の娘マリーヌ・ルペン氏が統率する国民戦線の伸張により、昨年の国民議会選挙でマクロン大統領の与党「再生」は大敗し、249議席から159議席にまで議席を激減させされた。マクロン政権は、今や手足を抑えられ風前の灯になってしまった。
ドイツにもその傾向が見られる。第2次大戦中ユダヤ人を抑圧し、アウシュビッツ収容所が多くの訪問者が見学する中で、ドイツ人はユダヤの母国イスラエルに遠慮がちの対応を示していたが、近年はドイツにも再びネオナチ現象が現れ、またもやイスラエルに厳しい目を向けている。
その他の国の首脳の中にも、旧東欧圏のハンガリーのオルバン首相や、ドゥダ・ポーランド首相も右翼的言動のトランプ大統領の登場を歓迎しているという。そこに隠れネオ・ファシスト呼ばわりされているメローニ・イタリア首相が、ヨーロッパの右傾化推進に存在感を表してきた。
この状況をニューヨーク・タイムズ紙は、あるイタリア人政治ジャーナリストに筆を執らせ、トランプ大統領がヨーロッパに同盟国を広げ、「トランプ主義連合」を作り、その格好のパートナーがメローニ首相であるとの記事を紹介した。世界は益々騒がしくなりそうである。東海の孤島「日本」には、まだ上陸していないが、早晩日本にも右翼旋風が襲うことだろう。心しなければならない。