ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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6413.2024年12月3日(火) ショック! べ平連で活動された小中陽太郎氏永眠

 急に悪くなった前歯の状態を診てもらおうと今朝歯科に伺ったところ、入れ歯との間で大分ぐらついているので、様子を見るが、抜歯することも考慮に入れておいてもらいたいとちょっとがっかりする話だった。

 ところが、午後帰宅してメールを見てみるとその中に小中陽太郎さんが今朝方お亡くなりになったという愕然とするメールを見て、大きなショックを受けた。取り急ぎ小中さんの奥様にお電話したところ今朝安らかな表情で旅立たれたと伺った。実にショックである。現在葬儀次第について打ち合わせ中であるので、決まったら娘さんからご連絡をいただくということになっている。

 実は昨晩お歳暮品をお贈りしたことに対して奥様からお礼のお電話をいただいたが、生憎入浴中だったので、今日その後のお加減をお聞きしようと思っていた矢先に、メールでご他界を知り、慌てた次第である。

 小中さんから親しくご厚誼を賜るようになったのは、四半世紀ほど以前である。ベトナム反戦運動で関わってべ平連との関係もあったが、「知的生産の技術研究会」の講演に来られて、その後の懇親会で親しくお話するようになり、幸いご自宅も近くだったことから度々お宅へお邪魔するようになった。小中さんの卓越した行動力の中でも、特に敬服しているのは、時間が経ちやや不正確かも知れないが、横須賀港に入港中のベトナム戦線へ向かう米艦艇乗組員の米海軍兵4人が基地から無断脱走した事件で、小中さんはその内のひとりをご自宅に約1年間匿い、普通の生活を送らせ、その後スウエーデンへ逃亡させたことである。ベトナム戦争中は、ニューヨーク市立大学教授として勤めておられたが、アメリカ国内で積極的にベトナム反戦運動に注力されておられた。とても私などが真似のできることではない。

 ご自宅が近かったせいもあり、度々ご自宅を訪ねてはご家族とも親しくお話させていただいたことが、今も懐かしく思い出の一端として頭の中にある。ジャーナリストとしての心得や日常生活上の決まりなどでもよくアドバイスをいただいた。また、このホームページのタイトル「知の狩人 知の旅人」も小中さんからいただいたものである。これまで拙著を上梓した際に、出版記念会を新宿のハイアット・ホテルで3度開いたが、いつもご出席下さり、冒頭にご挨拶をいただいたり、処女出版書「現代海外武者修行のすすめ」には、表紙帯に推薦文を書いていただいた。

 日本ペンクラブ入会に際しては、阿刀田高氏とともに推薦人になっていただき、7年前には私も理事の一員として、媚びない小中さんらとともに体制派と戦った。ペンクラブ会合の後には一緒に仲間たちとともによく飲み歩いたものである。妙に気持ちが通じたのは、接点として60年安保闘争で全学連書記長として反対勢力を仕切っていた東大生清水丈夫さんが、高校ラグビー部で私の1年先輩でお互いによく知っていたこともあった。

 2年前の11月にご自宅の階段で転倒され、頭部を強打して以来人事不省の状態で、奥様や娘さんの看護の元で、ついに回復に戻ることはなかった。まだまだお話したいこともいっぱいあったし、教えを乞うことも山ほどあった。ただ、年齢的にも満90歳になられてあまり悔いを残されるようなことはなかったのではないかと思う。それがせめてもの救いである。それにしても敬愛する小中様が冥界へ旅立たれたのは、悲しいことである。小中様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

2024年12月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6412.2024年12月2日(月) やれやれ! 修正が終わりホッとした。

 取るに足らないことかも知れないが、大分悩んだうえに無駄な時間を費やしてしまった。本ブログの日付の積算番号№(本日:6412)であるが、ある時から間違えて追番で間違えたまま昨日まで引きずってきてしまった。ブログは2007年5月から6千回以上も書き続けているので、いつ間違えたのかを調べるのが一苦労だった。日時を遡って番号を訂正しようにもあまりにも時間が経過したので、過去に戻りすべて正しいの番号に修正するのは、相当な手間と時間がかかる。他人様に迷惑をかけるわけでもなく、このまま書き続けても分からないかも知れない。だが、やはり間違いをそのままにしておくことでは許されないし、性分が許さない。

 そもそも間違えたと分かったのは、今年元旦に連続で6千回近い5976回(実際には6076だった)に達したので、間もなく6千回になり7千回への意欲も添えて今年の年賀状に記した。そのまま気づかなかったが、10月ごろになって年末には番号が6千4百番台に達しそうな様子に、はて?と首を傾げた。これでは1年が4百日を超えてしまうではないか。そこで番号が間違っていることに初めて気づいた。このまま放っておくわけにもいかず、若い番号から順番に慎重に調べてみると2019年1月に桁違いの過ちを冒したことが分かった。それからその日を起点に1日1日丹念に調べて追番で修正したが、他にも2,3か所間違えていたこともあり、延々たる単純な作業に大分うんざりした。1か月近く掛かって漸く今日の正しい番号に修正し終えたところである。17年半に亘り毎日コツコツと書き続けた苦労も、こんな些細なミステークによって無駄な時間を使うことになった。それでも何とか時間をかけて正しく修正することが出来た。やれやれという感じである。

 ケアレスミスは、誰でもつい冒しがちだが、年齢を重ねる度ごとにその可能性と危険性が高まってくる。私も老境に入り、その可能性が高まって来たということであるのかも知れないし、人生の回り道であるのかも知れない。6412回と修正された今日を新たなスタートとして今後も出来る限り書き続けて行きたいと思っている。

 さて、先月17日に行われた兵庫県知事選挙は、史上最多の7人が立候補したが、県議会において全会一致で不信任案決議を受け、失職した斎藤元彦前知事が驚いたことに再選されたのである。選挙では兵庫県西宮市のPR会社代表が、「斎藤氏の陣営から広報戦略を任された」とするインターネット記事を公開し、これが公職選挙法違反の疑いがあると指摘されている。知事サイドは、公選法に違反するような認識はないと述べていたが、今日元検事の弁護士・郷原信郎氏と神戸学院大の上脇博之教授が、PR会社の代表が、戦略の立案を行ったなどとウェブサイトに投稿した記事の内容について、斎藤知事が会社に支払った報酬はインターネットによる選挙運動の対価であり、公職選挙法違反の買収にあたる疑いがあるとして斎藤知事とPR会社代表を神戸地検と兵庫県警に刑事告発した。告発者によると斎藤知事は知事選でPR会社の代表に「戦略的広報業務」を委託し、代表はSNSによる広報全般を企画・立案する「選挙運動者」だったとし、その報酬として斎藤氏の陣営が対価を支払ったと主張している。上脇教授と言えば、国会議員の裏金問題を最初に暴いて告発した人物である。今回は地元の不明瞭な知事選について、我慢ならず法に訴えたのであろう。

 ただ、この告発がどういう結果になるのか、あまり期待するわけにもいかない。というのは、去る7月に行われた東京都知事選で、小池百合子知事の学歴詐称について元側近が東京地検に告発した例がある。これは「文藝春秋」誌にも大きく報道され、学歴詐称に至った経緯も詳しく報道されたもので、小池知事の学歴詐称がついに法的に明らかにされるのではないかと幾分期待して見守っていたが、本件に関してはその後一切の報道がない。単なるジェスチャーに終わるのではないか。兵庫県知事の告発もひとつの流れとして伝えられたというだけとは思いたくない。

2024年12月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6411.2024年12月1日(日) ラグビー早明戦テレビ観戦を楽しむ。

 早くも今日師走に入った。早いもので今年も残り1か月となった。12月最初の日曜日といえば、毎年アマチュア・スポーツ恒例のビッグ・イベントが行われる。そのひとつは、福岡国際マラソンであり、もうひとつは、関東大学ラグビー対抗戦・早明戦である。福岡国際マラソンは、残念ながら後半はラグビーと時間帯がダブってしまったので、途中までしかテレビ観戦出来なかったが、吉田祐也選手(GMO)が、日本選手歴代3位の2時間5分16秒の好記録で来年9月に東京で開催される世界陸上の参加標準記録を見事に突破した。2位には西山雄介選手が2時間6分54秒で入った。

 ラグビー早明戦は、両大学とも高校ラグビー界で活躍した優秀な新人を加えて昨年以上に力を付け、関東大学対抗戦では早大無敗、明大1敗で優勝を争っている。今年は1923年第1回早明戦が行われてから戦時中の中止を挟んで、ちょうど100回目となった。それだけにこの対抗戦に賭ける両大の意気込みも相当熱い。両チームのメンバー表を見て、毎年のことながら、選抜メンバーにラグビー名門高校OBが多いのを知り、傾向は中々変わらないものだなぁと慨嘆するばかりである。特に、近年4度も全国優勝し、昨年度も全国制覇した強豪校の神奈川県桐蔭学園OB選手が早大には6人、明大には4人も出場したのにはびっくりである。特に、1,2年生が出場しているというのは、昨年の活躍ぶりから大学のスポーツ推薦で入学した選手たちだろう。それにしても早大には、15人の内6人もひとつの強豪高校から入学を受け入れたとは、ちょっと信じられない。そこで今日の結果はどうなったか?追いつ追われつの接戦の挙句に、早大が27-24の1PG差で勝ち、早大が関東大学対抗戦7戦全勝で優勝を飾った。久しぶりに早明戦テレビ観戦を楽しんだ。

 さて、新聞、雑誌、書籍などの販売不振が伝えられて大分時間が経つが、メディアとして民間テレビ会社もご多聞に漏れず例外ではないようだ。その一番端的な例は、スポンサーが減りテレビ会社の経営の母体を揺るがしかねない状況になったことである。以前は、大企業が1社でテレビ番組を買い取り、しかも連続で同番組を放映するケースがかなりあったが、今では大手企業はそれほど大々的な広告を打たなくなった。そのためひとつの番組を何社か協同でスポンサーになる。当然番組は複数のスポンサーになったため広告時間が多くなり、嫌気がさして観るのを止めてしまうケースが増える。

 そのためであろうか、つい最近テレビ会社同士の連携、経営統合が見られるようになった。直近では、日本テレビが系列の読売テレビ、札幌テレビ、中京テレビ、福岡テレビなど4社と共同で「読売中京FSホールディングス(略称:フィックスホールディングス)」を、来年4月に設立すると報じられた。具体的にはよく分からないが、そこには民間放送事業者を取り巻く経営環境が人口減少や、生活者のライフスタイルの変化等により、急激に厳しさを増しているからと言われている。ただ、このような地方をベースにするテレビ局が同じ土壌で営業活動をすると地域制が失われるのではないかと懸念の声が聞かれているようだ。

2024年12月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6410.2024年11月30日(土) 「アマゾン」発展の陰でカスハラ

 最近メディアで急激に話題になっている言葉がある。「ブラック・フライデー」である。言うまでもなく、これもアメリカから輸入された言葉である。アメリカではハロウィーンとクリスマスの間にある11月最後の木曜日を感謝祭りとしているが、その翌日の金曜日を「ブラック・フライデー」と呼んでいる。つまり昨日がその当日である。一般の知名度としてはそれほどではなく、大恐慌を来たした「ブラック・マンデー」に比べれば、ほとんど知られていない。いずれにしても「ブラック」という表現が良いイメージを与えないので、日本ではほとんど使用されなかった。それが、近年アメリカのみならずヨーロッパでも認知度が上がるにつれ、最近は日本でも商魂たくましいビジネス界が放っておかず、昨日辺りから「ブラック・フライデー」の恩恵を受けようと駅前商店街などでは歳末景気へ向けて賑やかな営業活動を始めたようだ。

 その「ブラック・フライデー」を上手に利用しているネット通販にアマゾンがある。「ブラック・フライデー」の前に先行セールとして、ちゃっかり商売しているのである。ところが、そのネット通販大手のアマゾンに、「ブラック・フライデー」とは別件で、去る26日に公正取引委員会が独占禁止法違反の疑いで、立ち入り検査を行ったというから穏やかではない。発展著しいと感じていたアマゾンではあるが、反面かなり強引な商法で関係者を泣かせているとの噂はかねがね耳に入っていた。アマゾンのネットを見ると、「カートボックス」と称する優先販売商品を目につくように掲示している。ここにアマゾンの「カートボックス」の選定条件として「ライバル社と比べて競争力のある価格設定」とか、「アマゾンの物流・配送サービスの利用」と言い、その裏では出品者に対して無理難題を押し付けている。そのお陰で今ではアマゾンのネット通販市場シェアは28.2%で業界トップに君臨している 公取が懸念しているのは、出品者が「設定価格を下げないとカートボックスから外す」と圧力をかけられアマゾンから彼らの要望を押し付けられている点である。アマゾンが公取の立ち入り検査を受けたのは、これで3度目である。アマゾンに次ぐネット通販大手の「楽天」もやはり4年前に立ち入り検査を受けている。特に悪質なのは、「一定額以上を購入した利用者の送料を無料とするプランが出品者に負担を強いた疑い」とされたことである。

 近年書店、出版社が販売低迷で経営が行き詰まるケースをよく聞くが、そのひとつに読者がアマゾン・ネット通販から、書籍を購入した際の郵送料の免除が、その負担を出版社に振り替えられているのではないかという懸念である。アマゾンの書籍販売が増えるに従い、そのしわ寄せが出版社の送料負担となり、出版社の経営を苦しめている。指定価格まで値下げを要求された物品メーカーは、「アマゾンににらまれたら商売が出来なくなる」と無理やり値下げを強要され、販売価格を引き下げざるを得なかったという。今流行りのカスハラのような理不尽な値下げ要求が明かされるにつれて、最近になって欧米では独占が進む巨大プラットフォーマーへの監視や、規制を求める動きが現れている。この機会に、そろそろ日本でも弱者の声を受け入れて、カスハラを監視しつつゴリ押しに対して警告することも検討すべき時になったのではないかと思う。

2024年11月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

6409.2024年11月29日(金) 同盟関係をぶち壊すトランプ外交

 このところ慶応病院通いが続いている。実は、昨日も循環器内科で診察を受けた。昨年来の心臓の不整脈のためのホールター心電図を撮った。今少し気がかりなのは、毎日服用している血液サラサラのリクシアナCD30㎎について、他の糖尿病クリニックで処方された血液サラサラ錠キャプビリン配合錠とダブリ服用になるというので、2週間前からリクシアナ30㎎を15㎎錠剤に代えたことと、キャプビリンの服用を中止したことである。糖尿病クリニックでも提供したキャプビリン錠がリクシアナと二重に血液サラサラを服用することを気にされていたし、最近はヘモグロビン(HbA1c)が下がっているので、キャプビリンの服用を止めることについては、反ってリクシアナ15㎎だけになってすっきりした。血液サラサラの薬は、症状に微妙な影響を与えるようで、昨日の診断の際にもこのまま進み、心臓部が詰まったりするとそのために穴を開ける手術をする必要についてまで担当医から話があった。当分の間身体に負担をかけるようなことがないよう気を付ける必要があると思っている。

 さて、今その発言が世界中を驚かせ落ち着きを失わせているのは、来年1月にアメリカ大統領就任が決まったトランプ氏のそれである。就任前であるにも拘らず、早々に組閣人事を公表して、具体的な政策を述べたり早くもトランプ外交が始まった。

 中でも、貿易相手国に対する一方的な関税強化宣言とも取れる強引な発言は、関係者を戸惑わせている。その第1は、対中国貿易である。中国からの輸入品には60%の関税をかけるという。そして、メキシコとカナダからの輸入品は25%の関税に引き上げるという。これは、合成麻薬や不法移民の流入が止まらないとして、問題が解決するまで続ける。また、トランプ氏はメキシコ、カナダともに解決出来る手があるにも拘らず、その手を拱いていると批判している。

 ただ、これで問題は収まるわけではない。アメリカの貿易国に対する高関税は、国内の物価を押し上げると同時に、相手国側からの報復を招くことにもなる。特に、メキシコ国内には日本をはじめ、いくつかの国々が自動車メーカーを抱え、その生産品をアメリカへ輸出しているからである。日本の自動車メーカー、トヨタ、日産、ホンダ、マツダなどは生産された自社製品の7~9割方をアメリカに輸出しており、トランプ氏はこれらに100%の関税を課すと息巻いている。新たな貿易戦争にならなければ良いがと考えてしまう。

 元々アメリカは、隣国メキシコとカナダの3か国で相互に無関税の協定(USMCA)を結ぶことによって、最大の貿易相手国中国をメキシコに追い抜かせた。しかし、このUSMCAこそは、トランプ第1次政権時代に結んだものである。それを自らが作ったアメリカのための協定を、今自らが壊そうとしているのである。それがトランプという人物の無節操なところであろう。

2024年11月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com