充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
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6432.2024年12月22日(日) 軍事国家ミャンマーと独裁者を追放したシリア
今年も余すところあと10日だと考えると些かセンチメンタルな気分になる。この1年を顧みて年齢に見合う日常を送れているかが気になるところである。
ところで、このところ軍政のミャンマーの国内情勢があまりメディアで報道されず、ある程度見当はつくが、もう少し頻繁に動きを知らせて欲しいと思っている。今朝の新聞にほんの3段記事に、全国にある14の軍管区司令部の内、西部ラカイン州の軍管区司令部を少数民族武装勢力「アラカン軍」が制圧したと伝えていた。この辺りは加藤建夫・加藤隼戦闘隊長が戦没した海域であるだけに慰霊のために、隼戦闘隊戦友会の人たちと何度か訪れたことがある。想像するに当時の牧歌的な空気は消え失せて厳しい統制が布かれているのだろう。軍事クーデターにより軍部が民主派政権を追放し、国民の間に人気の高かった国家顧問のアウンサンスーチー女史が身柄を拘束されてからあと2か月足らずで3年になる。その後起きたロシア軍のウクライナ侵攻によりミャンマー情勢は、やや世界の目からは印象が薄くなったが、あの優しいミャンマーの人びとが苦しんでいると思うだけで、切ない気がする。
その一方で最近政権の座を放り出し国外へ脱出したシリアのアサド大統領は、父から政権を譲渡され半世紀に亘りアサド家が独裁者として国内に圧制を敷き多くの国民を抑圧していただけに、彼を追放した反体制派は、暫定政権として取り敢えず念願は叶ったが、問題はこれからである。これまでのアサド政権の非民主的政権として内戦の長期化、及び海外からの制裁による経済の低迷があり、独裁者は国を去ったが、国内の治安、及び経済は苦境に喘ぐことになる。
実際いくつかの反体制派の中でも中核と見られている「シャーム解放戦線(HTS)」のジャウラニ指導者が、当面暫定政権を引っ張るようだ。彼自身も組織とともに欧米からテロ組織に指定され約15億円の懸賞金をかけられていたほどだったが、これはこのほど撤廃された。
多くの国々からテロ国家として敬遠され、経済的に孤立したシリアは、経済・貿易関係から締め出されており経済的には極めて苦しく、資金源は麻薬の密造・販売だったと言われている。カプタゴンと言われる錠剤の合成麻薬を政府の密造工場で製造し、中東やヨーロッパの一部にも流れていた。シリア産のカプタゴンは、世界シェアの8割を占めるとされている。アサド大統領は、元医師とは思えない麻薬密造・販売を冒し、側近や親族が麻薬ビジネスに注力していたという。
これまでシリアと親しかった国は多くなく、国内も経済が沈み、例え内戦が停止されたにしても国内経済を維持し、国民が安心して生活できるようになるには、シリアだけではなく欧米大国の支援がなければ立ち直りは難しいと見られている。そのために暫定政権のままで良いのか、それに代わる信頼出来る政権を擁立することが出来るのか、あまり多くを期待出来ない。
日本にとっては遠い国で、普段あまり関心を抱かない国でもあり、詳細な情報はあまり手に入らないかも知れないが、元々中東諸国に関心が強く、これまでシリアには入国したことがないが、多くのアラブ国を訪れた経験上これからはアサド政権のシリアの再建の行方を注意深く追っていきたいと考えている。
6431.2024年12月21日(土) 「103万円の壁」の結論と自衛官の処遇
今日は冬至である。明日から明後日にかけて全国的に厳しい寒さが襲来するそうで、東京もいつも以上の寒さのようである。北海道から日本海沿岸ではかなりの積雪も予想されている。
ついては、先の総選挙で国民民主党が大幅に議席数を伸ばしたひとつの原因は、公約「103万円の壁」を引き上げることを主張したのが効果的だった。与党自民・公明党と国民との話し合いが進められていたが、昨日漸く一定の方向を示すことが出来た。与党は「103万円の壁」を見直し、控除額を20万円ひきあげ123万円にすることを与党の税制改正大綱に決定した。国民はこれを178万円にまで引き上げるべきと主張していたので、国民は大綱を全面的に承認したわけではないが、与党も知恵袋から奥の手を引っ張り出して国民に配慮した。それは、国民が来年度予算案への厳しい対応を匂わせたことによって、自民に不本意ながら希望を持たせる条件を飲ませたことである。殺し文句は、「178万円を目指して、来年から引き上げる。引き続き、真摯に協議を行っていく」というものである。予算の決定に関して、先の支出を考慮するなんて話は今まで聞いたことがない。このまま178万円実施の期待がずるずる引き延ばされたり、挙句に廃棄されるような場合は、どういうけじめをつけるのだろうか。大体123万円に引き上げることだけで、宮沢自民党税制調査会長は、6千億円から7千億円が減収になると発言しているが、仮に国民民主党の意を汲んで178万円にまで引き上げた場合は、2兆円から2兆4千5百億円になるが、その財源については議論を交わしたのだろうか。また、この話が報道される都度自治体から地方税の減収になるとの厳しい声が上がっているが、それはどうなるのか、目先だけの議論や妥協ではなく、総括的な対応を考えるべきではないだろうか。
さて、このところ政府、自民党議員の間で自衛隊について随分気を遣うような話し合いが行われている。石破首相が自衛官の処遇改善に関心を強めているからのようだ。自衛官の定員は24万7千人程度であるが、近年は約2万人もの定員割れが続き、採用者数も募集計画のほぼ5割という状態で人手不足問題に対応するため自衛官の処遇を改善しようとの動きになったようである。そのための関係閣僚会議が基本方針をまとめた。特に気を遣っているのは、自衛官の定年制が他の業界に比べてやや早いことで、退職後の再就職など彼らの将来への不安の解消を考えているようだ。
今まで知らなかったが、自衛官の定年が一般的にやや早く、また職位によって定年年齢が異なることに意外な感がした。現在検討されているのは、一般隊員の定年については近々2歳程度の引き上げである。陸上、海上、航空自衛隊のそれぞれの定年制は同じであるが、将官とされる最高位は、60歳であるが、佐官は1等58歳、2・3等57歳、尉官は56歳、準・曹は55歳、56歳で、退職後に次の職探しをしなければならない。今は参戦することはないが、国家的な緊急事態発生のケースでは、厳しい現場作業を行わなければいけない。こういう自衛官の状況と将来性を考えて、政府もこの問題に真剣に取り組み出したのだろう。
聞くところによれば、自衛官を退職しても警察、消防をはじめ、求人はそんなに厳しくはないようだが、散々緊急時には命令一下狩り出されて、一般の定年退職者より早くフリーとさせられる理不尽さは、配慮しなければいけないと思う。その点では、政府の対応をある程度評価してあげたい。
6430.2024年12月20日(金) 日産社長経営悪化で報酬3億円超を手に
一昨日俄かに経済界を驚かせる自動車業界のホットニュースがあった。自動車メーカーのホンダと日産の経営統合である。これに関連してホンダ側ではなく、日産側に経営危機と経営不振に対して責任を取ろうとしない従業員の社長への不審があるようだ。
「選択」12月号に「和製ゴーン『報酬3億円超』の厚顔」として、内田誠日産自動車社長の社内外の評判について厳しいコメントが書かれている。日産は今2つの大きな問題を抱えている。ひとつは、今期中間決算で配当金の無配転落と今決算期の業績見通しが大幅な下方修正で、内田社長がその責任を取り役員報酬の半額を自主返納すると申し出たことである。ところが、組合からこの報酬自主返納についてクレームが付いた。会社の業績悪化の責任を取るのはトップとして当然だが、それでも半額返納してもなお3億2千8百万円の報酬を手にするのは甘いと、組合から全額返納し、即座に社長を辞任すべきであると厳しい要求を突き付けられている。しかし、社長は動じる様子を見せず、ホンダとの経営統合発表の席上でも一向に気にしている様子は見られなかった。
もうひとつの問題は、日産が海外工場で大規模リストラを発表したことである。それも生半可な数ではなく、約9千人というから対象となる従業員と工場のみならず、その影響は計り知れない。このリストラで特別損失が発生し、1千億円単位の最終赤字が発生しかねないという。ゴーン会長が金融商品取引法違反に問われ、自家用機で国外へ逃亡し、内田社長の前任者・西川廣人前社長は、役員報酬を巧妙に操作して4千7百万円多く手に入れ、責任を問われ辞任している。日産の社長は皆守銭奴になると厳しい目が向けられている。
一方のホンダにはかつての勢いはやや衰えたが、今決算でも対前期-12.6%であるが、売上、及び営業益はいずれも前期比+2.8%で、昨日の株価も前日比+9.5円(+0.78%)であり、ホンダとしては日産ほど悪くはない。つまり日産にとってはホンダとの経営統合が、最後の拠り所だったのではないだろうか。
それにしても内田日産社長の転んでもただでは起きない執念というか、なりふり構わず赤字決算の会社の頂点にしがみついていようという強欲には、驚くばかりである。これから両者の経営統合へ向けたプロセスを興味深く拝見しようと思う。
さて、今年は例年に比べてインフルエンザが流行しているようだ。この秋やや健康を損ねたので予防接種をし損なった。いずれ近日予防接種を受けようとは思っている。今年は後半に入っていつもより病院やクリニックに通うことが多かった。東京都の広報によると、東京都内の大学病院や公立病院の2023年度の決算が相次いで赤字に転落し、今年度は更に赤字が膨らむのではないかと懸念されている。ひとつには、昨年5月に新型コロナ5類変更に伴い関連補助金が撤廃されたことによって隠されていた赤字が一気に顕在化したからだと見られている。コロナ渦前に比べると医療による収入は14%増えたが、その一方で人件費、光熱費、業務委託費などが軒並み上昇して支出は17%も増えたという。赤字は当分積立金で補填するようだが、このままだと不採算部門の縮小も考えなければならない。給与の低い大学病院は医師から敬遠されるのではと心配されている。
私が通院している慶應大学病院と国立東京医療センターはいつも大勢の患者の姿が見られるが、それは表面的一面だけなのだろうか。
6429.2024年12月19日(木) 読売新聞の独裁者「ナベツネ」さん永眠
今朝起きたらぱらっぱらっと雨が降っていた。何日ぶりかの雨に、庭の樹木のためにもついもっと降れと声をかけたくなった。そのうち雨は止んで空は明るくなった。お湿りというほどでもなかったようだった。ところが、東京都心でも微かに粉雪らしいものが降って今冬の初雪だと伝えられた。それどころか四国でも九州でも東京以上に雪が降っていたようだった。
そんな寒々しい中を、今日早朝読売新聞グループ本社代表取締役主筆という長たらしい肩書で、要職を務めていた「ナベツネ」こと渡辺恒雄氏が肺炎により98歳の長寿を全うして都内の病院で亡くなられた。長い間読売グループでもワンマンとして君臨し、98歳という高齢ながらも先月までは定期的に出社して役員会をはじめ各種会議に出席していたというから、心身ともによほど健康体だったのだろう。つい最近まで新聞に読売記者が書いた記事に目を通し主筆らしい仕事ぶりを見せていたという。渡辺氏は社長在任中に販売に力を入れ読売の発行部数は、一時1千万部の大台に達し、今以て国内新聞発行数では読売は首位にいる。読売新聞の論調を自由主義的保守路線上に確立し、憲法改正試案を発表して保守派政治家らとは気脈を通じていたところがあった。
しかし、世間の評判とは裏腹に、学生時代に徴兵され軍隊で厳しい体験をして、実際には反戦と平和を求めていたといい、靖国神社はヒトラーを祀ったような場所だと述べ、小泉純一郎元首相が首相在任中に靖国神社に参拝したことを厳しく批判していたこともあった。
スポーツ界でも巨人軍のオーナーを務め、巨人軍の激励会で藤田監督以下選手たちを前に以下のような演説をぶったという。「優勝すれば1億円選手を何人作ってもよい。桑田君は20勝などと言わず、25勝したら3億円、原君もホームラン40本打ってくれたら3億円出そう。優勝するために巨人軍は赤字になっても構わない」と元巨人軍担当記者が暴露していたそうだが、言いたい放題のことを言う人だった。独善的な言動が一部に嫌われ顰蹙を買うことも多かった。中でもサッカーJ1リーグがスタートした時に、川淵三郎チェアマンとチーム名称の件でやりあい、川淵氏が一歩も引かなかったことで、チーム名から企業名がなくなり、より多くの企業がスポンサーに就けるようになった。また、プロ野球界でもオーナー代表として関わったプロ野球再編問題でオーナー会との交渉を申し出た古田敦也(ヤクルト)選手会長を「たかが選手が・・・」と厳しく非難して、オーナー側が以後古田会長に冷たく古田氏が球界から身を退いた後もプロ野球界は功労者である彼に温かい処遇を考慮しなかった。それもこれも渡辺会長を囲む各チームのオーナー連から冷遇されたことが原因である。
1996年から8年間に亘り巨人軍のオーナーを務め、その後大学のゼミ仲間の滝鼻卓雄君が引き継いでオーナーとなった。そのゼミの恩師が亡くなられ、彼に葬儀の予定を連絡すべく読売新聞に連絡したら巨人軍の事務所へ連絡してくれるということだった。葬儀当日彼の姿を見てホッとし、彼からも連絡してくれたことに礼を言われたことがある。渡辺氏は読売新聞社社長を辞めた後に彼もしばらく読売新聞社東京本社社長を引き受けていた。
しかし、渡辺氏が98歳の高齢でいながらメディアの中心人物として活躍し、ジャーナリズム、政界、スポーツ界など各界で大きな影響を与えていた。その言動と人間性にはあまり尊敬できるような人ではなかった。政治的思考はともかく素晴らしい活動家であったとは思っている。我々も行動力の面でナベツネさんを見習い漸進的に生きて行かなければいけないと痛感している。何かと強引な行動が多く、周囲を恐れずあれほど本心を単刀直入に述べたナベツネさんも遂に旅立たれた。渡辺氏のご冥福を心よりお祈りしたい。
6428.2024年12月18日(水) ホンダと日産が経営統合か?
今朝NHKのNET情報を見て驚いたことがある。自動車メーカーのホンダが、同じ業界の日産自動車と経営統合に向けた協議を進めているというニュースである。ホンダと言えば、豊田家のトヨタ自動車と同じように、本田宗一郎が創立した会社で創立者の名にプライドを持ち社名に残していると思っていた。他社、それもライバル会社と経営統合を考えているとは夢にも思わなかった。将来に亘る会社の発展を考えた挙句のアイディアから生まれた経営統合論であろうが、果たしてどうなるだろうか。夕方のTVニュースでは決定とは決めつけなかったが、どうもそういう方向に向かっているようだ。そして、この両社と資本的に関係深い三菱自動車工業も参画する可能性がありそうだ。日産自動車は、一時経営が順調でない時に名うてのやり手カルロス・ゴーン会長に会社経営を委ねたが、私利私欲の強いゴーン会長にトンビに油揚げを浚われた挙句に訴追を逃れて海外へ脱出されてしまった。
世界の自動車メーカーの販売ランキングも、往年の勢いはどこへやらアメリカのビッグ3もGM,フォードは今では5,6位の地位に甘んじている。その下の7位がホンダ398万台であり、8位日産337万台である。この2社が統合したとしても1位のトヨタの販売台数1,123万台には遥かに及ばない。
両社が経営統合を検討するようになったのは、お互いに無駄な投資をなくし分担して効率的な投資を行い、両社の技術を持ち寄ることで競争力を高める狙いがあるとみられている。この他に、今世界の自動車メーカーはEV(電気自動車)の生産に力を傾けており、無駄のない投資をこの分野に向けたいとの意向もあるようだ。今後経営統合に向けて話し合いを進めていくようだ。いずれ合意に達すれば、メディでも大々的に報道されるだろう。それにしても時代が変わった、というか進んでいるなぁとつくづく思い知らされた。
さて、今年の野球はドジャースの大谷翔平選手の活躍に尽きると思う。日米ともにシーズンは終わったが、今もテレビで大谷選手についてちらほら話題が出てくるくらいである。
その大谷選手絡みのニュースについて、またMLBの公式Xが「2024年トップ100プレイ」というランクを発表した。それが何と1位と3位に大谷選手のプレイが入ったようだ。1位は、あの印象的な「50―50」だった。9月19日対マーリンズ戦1回表に記録した50個目の盗塁と、7回に放ったこの日2本目の本塁打が50本目だった。つまり50―50達成の日だった。3位は8月のレイズ戦で達成した「40―40」だ。この日40個目の盗塁を成功させた後に40号本塁打をかっ飛ばした。しかもこの40号本塁打は、同点の9回に放ったサヨナラ満塁本塁打だったというのだから、「50-50」に引けを取るものではない。いずれもものすごい記録だったということが理解出来る。
なお、2位のプレイは、ドジャースのスラッガー、フリーマン選手がワールド・シリーズ第1戦延長10回に放った逆転サヨナラ満塁本塁打だった。これもTVで観ていた随分衝撃的な本塁打だと思った。ベスト3がすべてドジャース絡みだったことになる。
来春まで大谷選手の活躍が見られないのは寂しいが、新シーズンに向けてまた新たな挑戦を続けて欲しいものである。
偶々今日毎号寄稿しているNPO紙のコラム欄に大谷選手に関して、ドジャースと大谷家の縁について珍しいであろう話題を書き送ったところである。