充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6016.2023年11月2日(木) 激戦地の真っ只中で取材するメディアの姿
人道上危機回避を求められているパレスチナ・ガザ地区に、イスラエルは数日前から激しい空爆に加えて、自国への奇襲攻撃に備えた地上作戦を戦闘の中心にした戦いを開始した。人道上の配慮なんて眼中にないようで、襲撃のターゲットはほとんどが難民キャンプだった。当初イスラエルは、ハマスを徹底的に叩いて壊滅させることが停戦の条件であるようなことを述べていたが、今ではイスラエル国民が安心して暮らせるようになるまでと、攻撃を一掃強める強硬姿勢である。これら戦闘により2日前には、イスラエル軍の空爆を受けた難民キャンプで50人以上が死亡したと発表された。昨日現在の死者の数は、ガザ地区で子ども3,648人を含む8,796人、イスラエル側に1,400人以上を数え、合わせて犠牲者は1万人を超えた。ガザの保健省は、「イスラエルが広大な範囲の家屋を標的にした凶悪な大虐殺だ」と非難したが、一方のイスラエルは、「特に言っておきたい。巻き添え被害を最小限にするために、我々はすべての予防措置を取っている」と反省の気持ちなんてまったくなく、一向に攻撃を止める気配はない。
このような中で厳しい戦場でのメディアの取材合戦をよく見てみると、日本のメディアは戦闘現場近くには足を踏み入れるが、銃弾飛び交う緊張感の漂う危険な現場には、まず日本人の社員がいることはほとんどない。これは大分前から強く感じていたことで、私自身も第3次中東戦争戒厳令下の緊張感のある現場で、日本のメディア関係者に出会ったことはまったくない。1度だけヨルダンの戒厳令下の首都アンマンで、身柄を拘束された時、尋問されたホテルのロビーで4人の取材班に会ったことはあったが、彼らは戦争の取材にやって来たのではなく、偶々世界の王家・王族を紹介するシリーズ番組の取材のために当時のフセイン国王を訪問した直後に出会ったに過ぎなかった。
今のガザ地区においても、NHKが現地の被災地から生中継と言っても、マイクを握って画面に登場するのは、NHKガザ報道員の現地パレスチナ人である。朝日新聞のガザの報道員にしても現地人である。大分前から気になっていたのは、率直に言って日本人の視点から見ているとは思えない。彼らの言葉を日本の現地駐在員が日本語らしい表現に修正しているようだが、日本人と戦時ガザの住民とは、明らかに物の見方が違うように思われる。大手メディアでは、特にその傾向が強い。これは現地駐在員が不幸にして殉職するようなことになっては、世知辛いようだが、多額の見舞金や補償問題などが生じることから、メディアでは危険地域に自社社員を派遣しようとはせずに、フリージャーナリストや、フリーカメラマンに依頼したり、現地の人を採用するケースが多いようだ。フリーのジャーナリストが、テロ組織によってしばしば身柄を拘束され、時には人質とされ、国単位の賠償交渉となって高額な対価を支払わされるケースがあり、近年フリージャーナリストもその数が大分減った。これならむしろ海外の通信社からニュース・ソースを提供してもらった方が良いと考えたのではのではないかと思える。実際大手メディアを含め、ほとんどのメディアが外国通信社から情報を得ているようだ。
今後もこれと同じような取材方が続けられるのだとしたら、生々しい戦地の取材は、すべて外国人の見方、特に外国人ジャーナリストに委ねて断片的な情報を、日本的表現に置き換えて伝えるという形になるだろう。止むを得ないとは言え、その分当然記事から日本人的視点や迫力は失われることだろう。
6015.2023年11月1日(水) 「不便で面倒だ!」こんな旅行嫌いがいるとは?
煩いとか、街が汚れるとマイナス・イメージが喧しかったハロウィーンが昨日には終わり、渋谷駅周辺は人の立ち入りを防ぐために立てられた防護板が取り除かれ、漸く平常に戻った。今年は駅周辺へ人が集まることを制限したために、例年の人出もさほど多くなく騒ぎもほとんどなかった。渋谷区や近くの商店街もきっとホッとしていることだろう。
さて、芥川賞作家の町田康氏が、今朝の朝日のコラム「輪の芽」に「旅行、そんなに行きたい? 不便だし面倒なのに」と持論を展開している。氏が言いたいのは、旅行には行きたくないというこれまで誰からも聞いたこともない思いがけない気持ちである。理由は不便だからというだけである。家にいれば快適に過ごすために用意されているものを、旅先まで持って行かなければならないことが面倒だとまで書いている。普通は偶には旅行でも行こうかと、何とか時間のやりくりをして、旅費も小遣いをはたいて心が躍るような気持ちで出かけるものだ。それを準備が面倒くさいとか、不便だとか言うのは、とても普通の感覚とは思えない。私なんて若いころからいつもどこへいつ旅行しようかとか、何を目的に出かけようと考えてばかりいたものだ。その旅への憧れが、今世界の注目を集めているイスラエルや、戦時中のベトナム、いつも話題を提供するアラブ諸国まで足を伸ばすことになり、その分臨場感を持って現実に起きている社会現象を感じ取ることが出来たと考えている。旅には数々のプラス面があるが、不便だなどと感じたことは1度もない。むしろこれまでの人生において、旅から得た教訓、知識、友人などは何事にも代え難いと思っている。「可愛い子には旅をさせろ」と昔からの教えがあるように、楽しい旅、厳しい旅、それぞれに得るものは大きい。私は旅のない人生など無意味だと思っているくらい旅に惚れ込んでいる。
元ロック歌手でもあった町田氏は、気持ちを発散出来るのは、家の中で想像力を解放して思考したり、ものを書いたりすることだそうだ。それはそれで良しとして、普通はそのように室内に閉じこもっている生活から精神的に解放されて、思い切って外の空気を吸うために旅へ出たいというのが、誰もの希望であり、常識的な考えだと思う。この人の不可解な気持ちの中には、旅は予約とか、道に迷うとか、不安だらけだという後ろ向きの気持ちがあるようだ。例え、当初の予定通り旅が出来ずに、変更せざるを得ないとしても、それは別の意味で旅の面白さであり、魅力でもあると思う。
このような普通の感覚とは思えない性格であるために、町田氏は他人とよくトラブルを起こすようである。私が最もよく覚えているのは、2007年に同年齢のギタリスト布袋寅泰に顔を殴られたと警察に被害届を出して事件になったことがあった。
氏の言い分をまとめてみると次のように言っているのだ。「自分が旅好きか、嫌いかを見極めることが大事ではないか。何となく周りに合わせて『旅行に行かなきゃ』と思う必要はないし、もし、家で発散するタイプであったなら、堂々と家で遊ぶことをおすすめします」とまで言っている。旅嫌いも極まれりである。
どう考えてもこの型破りの作家の、旅行が嫌いという気持ちが理解出来ない。
6014.2023年10月31日(火) 国会は、世間知らず、苦労知らずの集会場
今岸田首相への支持率は過去にないほど低く、初めて危険水域である26.9%にまで落ち込んだ。それも一時的なものではなく、支持率は6か月連続で下がり続けているという。反対に不支持率は51.8%で、これでは解散・総選挙を視野に入れている自民党幹部も気が気ではないだろう。
今不人気の最大の原因は、首相の言わんとしている「減税」と「給付金」が、国民にとってあまり恩恵とは受け取られていないからである。政府が考えているのは、1人当たり4万円の減税と言われているが、所得税3万円と住民税1万円を合わせた4万円に、住民税非課税世帯(約1,500万世帯)に1世帯当たり7万円を給付する案のようである。但し、これは1回限りである。野党は、もっと永続的で日常生活において消費者が恩恵を受ける消費税の減税を行うべきだと主張している。この2年間に税収が増えたことから、政府は消費者物価高騰に悩まされている国民に税収分を返還しようと安易に考えながらも、腹の内では来年度以降の防衛費の増額分をカバーするために増税しようとの下心があるからである。国の借金を返そうとの考えはさらさらないようだ。どうも一時的に2兎を追っている。こんな考えでは、いくら資金があっても足りない。
ところで、政治家というのはどうしてこうも世間常識に欠けているのかと思うことがしばしばある。4月に行われた統一地方選で東京都江東区長に初当選したばかりの元衆議院議員の木村弥生区長が、追い込まれてついに辞任すると述べた。区長選中に動画投信サイトで投票を呼び掛ける有料インターネット広告を出したことが、公職選挙法違反に問われたためである。立候補する以上何が公職選挙法に違反するか、なんて当然調査済だと思う。それを敢えて冒してまでも広告を出すとは、ばれずに当選すると思っていたのだろうか。だとすれば、世間を甘く見過ぎてはいないだろうか。また、立候補するに当たって、成すべきことと行ってはいけないことぐらい候補者本人と周囲の支援者は当然知っていた筈である。
その上、区長に投信サイトへの広告を勧めた愚直な衆議院議員が他にいたことが分かった。同じ穴のムジナ議員は、法務副大臣の柿沢未途議員である。柿沢氏は自らの責任を認めあっさり副大臣辞任を申し出た。柿沢氏が木村区長に動画広告を勧めたからということである。2人で同じように公選法違反を犯し、見つかるまで惚けていたことになる。
柿沢氏と言えば、父親は柿沢弘治元外相で、祖父は日本銀行元副総裁、遠縁には湯川秀樹博士もいるというから代々に亘ってサラブレッドである。自身も東大法学部を出た俊秀ではあるが、学校の秀才必ずしも社会における英才ではないことを知るべきである。名前の「末途」は「末路」と似たり寄ったりではないか、いよいよ追い詰められたか。所属政党を転々として定まらず、今では自民党員ではあるが、かつて日本維新の会に所属していた当時、維新の会創設者である橋下徹氏に日本の政治家の中で一番判断力が弱いとこき下ろされたこともある。
先週山田太郎・文部科学政務官が辞任したばかりで、短期間に2人も政務三役が職を辞することになった。野党からの追求も厳しく議員辞職を求める声もあり、流石に首相も任命責任を感じると述べた。これでは、政治家のレベルの低さを世間に知らしめることになり、岸田人気は益々下がる一方である。
6013.2023年10月30日(月) ラグビーWC好評と濃霧の中の女子サッカー
9月8日から51日間に亘りフランス各地で開催されていたラグビー・ワールドカップ(WC)決勝戦が昨日行われ、南アフリカが宿敵ニュージーランドのオールブラックスを12対11の僅か1点差で破り、2大会連続4度目の優勝を飾り、盛況の内に大会は終了した。試合は日本の明け方に行われたので、生では観られなかったが、午後のひと時をテレビ録画でじっくり楽しむことが出来た。スコアが示す通り、接戦の好ゲームだった。欲を言えば、レフェリーの判定が遅すぎるのと、分かり難いジェスチャーにイラつく場面が大分あった。ニュージーランドにとっては、ケーン主将が前半半ばでレッドカードにより退場させられたのが痛手だった。違反タックルも、それほどラフなプレーには見えず、イエローカードで済ませられるのではなかったかと思ったほどだった。決勝戦でレッドカードが出されたのは初めてである。試合運びは、日本チームのスタイルとは少し異なり、両チームとも体力的に優れているせいか、FW戦に持ち込むケースが多く、バックスへの展開場面があまり見られなかったのが、私には少し物足りなかった。
今大会の日本チームは、前大会に続き2大会連続で決勝トーナメントに進出することは出来なかったが、持てる力を存分に発揮して健闘したと思う。実際イングラントとアルゼンチンが、ニュージーランドに次いで3、4位となったが、日本はその両国と同じ予選グループで対戦し惜しくも敗れ、決勝トーナメント進出の機会を逸したくらい日本も実力を身に付けてきた。次回大会の活躍ぶりを大いに期待している。そしてこれから、国内のラグビー・シーズンが佳境に入りラグビー界は活況を呈することだろう。
さて、華やかで盛り上がったラグビーWCとは対照的に、女子日本代表サッカー「なでしこジャパン」が、昨日パリ・オリンピックのアジア2次予選開催のウズベキスタンで、同国チームとグループCで対戦し2―0で快勝した。ところが、この戦いぶりが物議を醸している。というのは、日本は、前半15分までに2点を奪ったが、その後パス回しばかりしてシュートを1本も打たなかったというから珍しい。グループAの強豪オーストラリアと対戦しないよう、ウズベキスタンに得点を与えずに得点と失点を計算しながら手加減をした試合をしたとして、特に中国のメディアから厳しく非難されている。「なでしこジャパン」がそんな顰蹙を買うようなせこい戦い方をするとは信じられないが、中国のメディアが非難している点にはそう受け取れないこともないとも思える。いずれにしても全力を傾けてプレーして、後ろ指を指されないよう気を付けてもらいたいというのが細やかな希望である。
最近女子サッカーに関しては、あまりすっきりしたニュースが伝わってこない。過日開催された杭州アジア大会サッカー女子決勝で、「なでしこジャパン」は北朝鮮に4-1で勝ち、日本が金メダルを獲得し、北朝鮮は銀メダルに終わった。試合後の表彰式で国歌♪君が代♪が演奏されていた最中に北朝鮮の選手たちは全員国旗に背を向けた。悔しい気持ちは分かるが、スポーツでは例え敗れても相手に敬意を表して称えることを、行動で示すよう気を付けなければいけない。北朝鮮チームは、男女ともラフプレーでも大きな話題になった。国のトップ金正恩・朝鮮労働党総書記に倣い、他人に迷惑をかけることを国是にしているのではないかとつい考えてしまう。
5912.2023年10月29日(日) 海外武者修行論は、成長環境によって異なる?
今朝の朝日新聞に国末憲人・論説委員が興味深い論説を書いている。命題「日曜に想う」で述べたお説に、興味を覚える反面賛否相半ばの感想を持った。「田舎者よ、海外を目指せ」というテーマでで書いておられるが、氏は瀬戸内の山間の集落に生まれ育って高校卒業するまで、外国人を見た記憶がほとんどないということから、自らを「田舎者」と下がって謙虚でありながらも、やや自虐的に書いている。私でも小学生のころは終戦時から房州の田舎の漁師町にしばらく住んでいたが、米軍兵士を含めて何人かの外人を見ている。そのような外国とはまったく触れ合いのない集落で成長された環境のせいか、国末氏の主張は、2010年にノーベル化学賞を受賞した、高校の先輩・故根岸英一博士とも意気投合した私の持論「若者よ!海外へ出でよ!」とは、少々趣が異なるようだ。
まず、国末氏が若い内に海外へ出て積極的に外国と生で接触し、新しい発見をして臨場感によって本質を感得せよという点は私も同感であり、それほど考え方にずれはないと思う。しかし、基本的に異なる点は、ご自身の成長環境から自分を田舎者と卑下して、田舎者こそ先ず海外へ出てみるべきだという意識と、私は誰もが若い内に海外へ出るべしと主張し、特に成長過程や環境には拘らないということである。
国末氏は、終始海外取材では洗練さで自身が引け目を感じたとか、たどたどしい英語とヤボな振る舞いを恥じたという。それだけに氏は田舎者はゼロから外国に接した経験上、初心者の立場を理解しつつ、外国について平易に語ることが出来ると妙なプライドを持っている。最後にオチがあった。「海外を目指せと言いたい。何より、私自身が自らにそう言い聞かせている」。これほど自虐的にならずとも、若者よ!海外へ飛び出せ!だけで充分ではないかと思う。
さて、パレスチナ・ガザ地区の攻防が泥沼状態になってきた。イスラエルはガザ地区の陸上侵攻を準備しながらハマス壊滅のためにガザ地区へ侵攻すると公言していたが、その言葉とは裏腹に度々空爆を試みて、今日まで3夜連続で越境攻撃を行い、ガザ北部は、多数の死傷者が出て街は瓦礫と化している。イスラエルのあまりの非人道的行動について、イスラエル側とハマスを支援するアラブ諸国側に沿った和解案、戦争の一時停止に関して国連の緊急特別会合で、27日漸く決議案を採択した。これまで度々否決されていたものと大きな差はない。採択されたその決議案とは、「敵対行為の停止につながる人道的休戦」を求めるというものである。
但し、この決議案が提案通り実行されるか否かは、極めて不透明である。というのは、決議案に拘束力はなく、加盟国193か国の内、当事国イスラエルとその支援国アメリカが反対したからである。賛成は120か国、反対14か国、棄権45か国、無投票14か国だった。アメリカの言うままの日本政府や、韓国などは、アメリカに逆らうことも出来ず、さりとて国際世論も考えて棄権した。反対したイスラエルの言い分は、「国際社会の大半は、イスラエルより『ナチスのテロリスト』を支持した」と述べ、同じく反対をしたアメリカは、「テロ攻撃の加害者を名指ししないのは言語道断。人質になっている無実の人びとへの言及もない」と身勝手過ぎる言い分である。それぞれ一理はあるが、現実に現在食料、電気、水、医療品などが欠乏し、死ぬか生きるかの瀬戸際の人びとの苦悩について何らの配慮もなく、自らの言い分だけを述べている。これでは問題が解決する見通しは立たない。あと数日もすれば、ガザ地区に生き残っている人がいなくなるのではないだろうか。恐ろしい世の中になったものである。