充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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6679.2025年8月26日(火) 豊かな財政の陰で小池知事の個人プレイ
小池百合子・東京都知事の言うこと、成すことがどうもおかしい。ひとつには、関東大震災が起きた9月1日の「防災の日」に際し、大震災の日に虐殺された朝鮮人犠牲者らを追悼する式典に、追悼文を送らない意向である。もし送らないとするなら知事に当選した年を除いて、今年まで9年連続して追悼文を送らないことになる。歴代の都知事は皆追悼文を送り犠牲者に弔意を示した。無残な死を余儀なくされた朝鮮人の犠牲者のために、あの保守的な石原慎太郎都知事ですら追悼文を送っていた。何故小池知事は、弔意を示そうとしないのか、知事の理解しにくい性格の一端である。
知事の言い分は、今年も9月1日に都慰霊協会による大法要に追悼文を送り、その中に犠牲となったすべての人に哀悼の意を表明しているとして、前記の朝鮮人犠牲者を追悼するメッセージは送らないと述べている。これに対して、式典実行委員長が都担当課を訪れ、「歴代知事と異なる対応をしている。自然災害で命を失った犠牲者の追悼と、人の手によって命を奪われた犠牲者の追悼の在り方は同じではない」と訴えた。虐殺された朝鮮人に対する心情が知事には分かっていないのではないかという問い詰めである。
この他にも小池知事は、昨年7月の都知事選に際して、学歴詐称を追求されていた問題をどうごまかしたのか、ウヤムヤにしてメディアでも追及しなくなったことである。自称カイロ大学卒業という学歴詐称が、元同級生が暴露した真実の証言や、エジプト政府の怪しい卒業承認のような闇を潜り抜けて、平然としている度胸には、驚くばかりである。
そして、自治体として財政的に恵まれた東京都首長の立場上、他の首都圏知事らには出来ない財政的ゆとりのある行政で羨ましがられている。例えば、都民への補助金配布、交通機関利用の高齢者サービスなど知事としての点数稼ぎをして支持率に跳ね返ってくるような行動が目立つ。
最近の最たる対策が、猛暑対策である。先週知事が定例記者会見で、暑さ対策にエアコンの購入費補助としてこれまでの「1万円」から「最大8万円」まで拡充すると公表した。当然好意的に受け取られているが、隣の千葉県や埼玉県の住民らから「羨ましい」の声が出て、「県や都の政策ではなく、国で一括やってくれたらどこに住んでいても平等に生活出来る」と地域を一体化する広域行政の要望が出たり、その一方で当事者である小池知事は東京都の独自策として補助を拡大する意味合いについて地方自治として当然の判断と語るように、まるで余裕ある富裕者と同じ発想である。都内ばかりでなく、都外周辺地域から小池知事への反論、批判が現れそうである。
また、夜間に都庁舎の壁をプロジェクション・マッピングにより、観光効果を上げる手段としているが、これに架かる費用が16億5千万円の巨額である。東京都は、その経済波及効果が18億円として充分元が取れていると自画自賛しているが、都にはもっとやるべき地道な対策があると思う。
都知事として業務に専念するより、話題を振りまいて人気を煽る自己都合の良い行動が目立つ。好い加減に知事らしく平静に業務に邁進してもらいたい。
6678.2025年8月25日(月) 「つくばエキスプレス」、開業20周年
早いもので「つくばエクスプレス(TX)」が開業して、昨日20周年を迎えた。学園都市・つくば市と東京・秋葉原駅を結ぶ全長58.3㎞の鉄道である。東海道線に例えれば、東京駅から平塚駅(58.8㎞)までとほぼ同じ距離で、それほど長い距離ではない。実は、昨年11月に亡くなられた須田寛・元JR東海顧問のお世話で開業前に1度試乗させてもらったことがある。手元に保存している秋葉原駅発11:00/1号車の試乗券をよく見てみると、試乗日時は、平成17年7月27日(水)で、正式に運行される約1カ月前のことである。切符には「受付時間10:00~10:30に試乗駅の改札口に集合して下さい」と書かれ、裏面には「鉄道・運輸機構東京支社」及び「首都圏新都市鉄道株式会社」と関連の運行会社名が記載されている。車両はすべてロングシートだったので、座席番号は記入されていない。これを見るとあの頃の沿線風景まで懐かしく想い出されてくる。この鉄道は、東京、茨城、埼玉、千葉の1都3県などから出資を受けた第3セクターの「首都圏新都市鉄道㈱」によって運行されている。これは茨城県つくば市から東京都心への通勤が至難だった時代に、主に通勤者用に開業された鉄道だったと言っても好い。
この20年間に利用客は着実に増え、マンションや商業施設などの開発も進み、都心へ通うサラリーマンが茨城県内へ移住して沿線各都市の人口は軒並みに増加した。TXは、今や東京近郊の大学となった筑波大学への学生たちにとっても大変便利で、つくば市内に下宿せずとも都内から通学出来るという。
かつて20余年に亘って旧文部省の教員海外研修団のお世話をしていたころは、毎年のように筑波研修センター?に泊まり込みながら研修を続けていたが、当時は交通の便があまり良いとは思えず、いつも同僚の車に相乗りして出かけたものである。
そのつくば市では、今秋葉原駅から東京駅までの延伸計画実現の要望が強まっている。TXによる都心への通勤客が増加するにつれて、折角秋葉原まで運んでくれるのに、JRでほんの2駅先の東京駅へ乗り入れていない。ここさえ繋がれば、利便性が一層高まると沿線住民から期待され、近年沿線11市区で延伸を求める期成同盟会が発足した。ただ、その前にハードルがある。第3セクターであるTXは、事業開始に際して周辺自治体から相当額の出資を受けて、2047年度までに約4千億円もの返済義務があり、これらの問題をどうクリアするかという点が悩ましいところである。
ついては、これとは別であるが、宇都宮市内を走行している路面電車「宇都宮ライトレール」も、明日開業2周年を迎える。鉄道は施設建設に巨大な投資が必要で、利用客が少なくなると赤字路線に落ち込み、いずれ廃業の宿命を負わされる。その意味でも新たな鉄道事業が開業されるというのは中々難しいが、地元住民の根強い要望である。幸いにも宇都宮ライトレールの場合は年間約5百万人の利用客があり、経営的に何とかいけるようだ。地味な産業だが、こういう地域に密着して地元民に貢献出来る鉄道が、地方都市で普及するのは素晴らしいことだと思う。
6677.2025年8月24日(日) 懸念されていた日韓外交関係に曙光
石破首相はこのところ外交でご多忙のようである。昨日まで横浜で3日間に亘り第9回アフリカ開発会議(TICAD)を開催して議長役を務めた。これは日本政府が主導して国連、国連開発計画、世界銀行及びアフリカ連合委員会と共同で開催したものである。
そして、昨日は来日した韓国の李在明大統領と初めて首脳会談を行った。日韓外交関係は、これまでどこか軋んでいた。それは戦前日本が韓国を植民地化したことに対して、韓国が北朝鮮と別れても戦後ずっと反日的行動を取っていたことでも明白である。特に15代文在寅大統領までは、反日的言動が目についていた。漸く日本に対して心を開くようになったのは、先般辞めた尹錫悦16代大統領になってからである。選挙では、尹前大統領の後継者が反日政治家であると予想され日韓関係が懸念されていて、そのひとり李在明大統領の言動が警戒されていたが、実際李大統領が選任されると、日韓関係の重要性を訴え、石破首相との会談に際しても日本にとって厳しい指摘は行っていない。むしろ両国関係を未来志向で安定的に発展させていくことを訴え、石破首相とその点で考えを同じくした。韓国の大統領が就任後に2国間会議のための最初の外遊先として日本を選んだのは、1965年の日韓国交正常化以来初めてのことである。2人の首脳会談は2時間を費やした。日本訪問を終えた李大統領は今日アメリカへ発った。今後首脳による相互訪問、俗にいう「シャトル外交」を定着させ経済や人的交流などをあらゆる分野で協力を進め、日韓関係を一層強化させる意向である。
実は、日韓両国は今同じような問題に取り組んでいる。それは人口減少である。日韓両国ともに人口が減り始めて大分経つ。それは日本以上に韓国で深刻である。その原因のひとつとして、韓国内の首都ソウルへの超一極集中現象があるのではないかと考えている。例えば、人口は日本の半分弱であるが、その人口の内首都圏への集中度が普通ではない。東京への人口集中も進んでいるが、それでもソウルの51%に比べれば、まだ30%程度である。ソウルの51%は、世界でも異例と言われている。
中でも人口減少最大の原因である出生率が、1970年から2023年までの間に日本は2.13から1.20に低下したが、韓国ではそれを遥かに上回るスピードで減少している。4.53が僅か0.72まで落ちたのである。それに伴い、2025年⇒2070年の高齢化率予想も日本が、29.6%⇒38.7%であるのに対して、韓国のそれは20.3%⇒47.5%に跳ね上がっている。
日本も韓国ほどではないにせよ、同じ問題を抱えていることでもあり、政治問題に関わらず、一般社会の問題を日韓がともに歩み寄って研究するということも考えて良いのではないか。
日韓両政府は会談の成果を、17年ぶりとなる「共同文書」として公表し、首相は会談で歴史認識について触れ、植民地支配へのお詫びを示した小渕政権下での日韓共同宣言を引き継いでいるとした。
当初は韓国新大統領の言動を気にしていたが、その心配も薄らぎ、これから日韓両国は、アメリカとも連携しつつともに手を携えて良好な関係を、更に堅固なものにしていくことが求められると思う。
6676.2025年8月23日(土) 夏の甲子園、沖縄尚学高が初優勝
夏の甲子園・全国高校野球大会決勝戦は、今日沖縄代表の沖縄尚学高校と西東京代表の日大三高の間で行われ、沖縄尚学高が3-1で勝ち、初優勝を遂げて全国参加校3,396校の頂点に立った。この試合には、珍しくも沖縄の玉城デニー知事と小池百合子東京都知事が応援に訪れた。小池知事はともかく、デニー玉城知事にとっては沖縄を元気づけるイベントであり、甲子園へ何が何でも駆けつけたというところであろう。今年は戦時中の大会開催中止は別にして通算107回目の伝統と歴史のある大会である。いかなる催しにも言えることだが、残念なことに年々参加校の色合いが変わりつつあり、また前例のない事象が起きるものだ。
その中で新聞記事などでも取り上げられているのは、甲子園出場校に公立校が減りつつあることである。今年は出場校49校の内、公立校は僅かに6校しかなかった。現在の在り方からすれば、公立校の出場は極めて難しく、いずれ甲子園で公立校のユニフォーム姿は見られなくなるであろう。それには、こんな如何かと思える事例があった。昨年準々決勝に進んだ滋賀学園は、背番号10を背負っていた選手は滋賀県内公立中学の出身だったが、この10番以外は、全レギュラー選手が沖縄県出身だった。高校野球もレベルが上がり、今や毎日の練習だけでは試合には勝てないようになった。特別の強化策、例えばこの事例のように野球部活動に力を入れている私立校が野球の上手な中学生を青田刈りのように引き抜き、特別な待遇と強化策によってチーム造りを行うことである。この辺りは、高校野球部存在の真の目的と高校生らしさを学校が充分考える必要があるのではないかと思う。
また、今年の大会では開催期間中に勝ち残っていた広島県代表校の名門広陵高校が、2回戦を前に野球部内で暴力事件があったことを理由に出場を辞退したことである。こういう途中で辞退という初めてのケースにより、その後同校、並びに監督以下の指導陣が世間から批判に晒され、長年指導の実績もあった中井監督は息子の部長とともに辞任することになった。今日の閉会式の挨拶の中で、大会会長が残念な事例として触れていた。
年々大会では、選手の健康管理に大分配慮するようになり、試合時間なども暑い時間帯を避けるように工夫して、熱い試合を連続的に行って雰囲気を盛り上げるような手法ではなく、途中で一呼吸置くようなトーナメントにした結果、一時的にスタンドががら空きになるような時もあった。幸い今日は朝から観客は満席だった。試合時間も決勝戦と言えば、午後開始が当然だったが、今日はまだ日射が強くない午前10時にプレーボールとなった。この辺りに高校生の健康を配慮する工夫が見られた。今大会の反省点を踏まえて、来年以降も選手らの健康、大会の盛り上がりが高まるよう工夫される野球大会にして欲しいと願っている。
高校野球に詳しい知人が、高校野球から取り除いて欲しい項目として是非はあろうが、次のようなことをフェースブックに挙げていた。
⦿典型的な体育会系気質
⦿軍隊方式のタテ社会、上位下達様式
⦿アナログ文化として、風習が未だに残る「丸坊主」規制の撤廃
⦿名監督、名コーチ招聘に伴う指導者の闇の金銭問題発生の解消
⦿選手の学区外からのヘッドハントの禁止ルールの徹底
6675.2025年8月22日(金) 終戦後日本の疎開船をソ連潜水艦が撃沈
昨日の朝日「天声人語」によって終戦直後にジェノサイドのようなあまりにも非人道的な事件があったことを初めて知った。それは、80年前の終戦記念日1週間後の今日8月22日、日本領だった南樺太から敗戦国となった日本本土へ帰還しつつあった大型疎開船3隻が、ソ連海軍潜水艦によって撃沈され、乗船していた日本人約1,700名が命を落としたことである。日本人の中でもこのジェノサイド(大量殺戮)とも言える事件は公に伝えられなかっただけに、ほんの一部の遺族以外はほとんど知らなかったのではないかと思う。今朝の朝日には、ある程度のスピースを割いて事件について解説し、ご遺族の悲しみの言葉も掲載されている。
そもそも日本サイドから見れば、敗戦国となり武装解除となって抵抗しようもない中で、疎開船を対象に撃沈するような乱暴、非道な行為をよくぞ戦勝国のソ連はやったものだ! ソ連にすれば、日本がミズーリ号上で降伏文書に署名した9月2日を戦勝記念日(終戦記念日)と言いたいのだろうが、ポツダム宣言を受諾し、8月15日に昭和天皇がラジオを通して全国民に日本の敗戦を伝えて日本人は無抵抗とされた後だけに、ソ連人の終戦の捉え方にはとても納得出来るものではない。ただ、当時の日本は無条件降伏をした後だけに、黙っているより仕方がなかったのかも知れない。その後大分経過してから安倍政権時代にこの事件について、ロシアから何らかの謝罪なり、気持ちなりを伝えてもらうべきではないかとの声が国内にも上がったようだが、安倍首相はまったく耳を傾けなかった。
現在のウクライナ戦争の経緯を見ても、都合の良い自己主張ばかり繰り返すロシア人の身体の中には、人間の血が流れていないのではないかと思う。無防備の家族が大勢乗船していることが分かっている帰国避難船を、事もあろうに潜水艦で沈没させ尊い多くの生命を奪う行為は道義的に、また歴史上もこのまま放置すべきではない。日本政府は、ロシア政府に対して言うべきは言い、国民にも丁寧にこれまでの経緯を含め、説明する責務があると思う。それは真面な思考力のないロシア人を反省させることにもなると思う。
さて、今日横浜みなとみらいホールで「うたフェスJAPAN特別演奏会~戦後80年反戦をうたう~」が開かれ鑑賞した。素晴らしい合唱をいくつか聴いた。著名な作曲家・指揮者でもある松下耕の作曲に作詞を書いたのが、セルビアの友人・山崎洋さんの佳代子夫人である。1カ月ほど前に山崎氏から夫妻で出席するので、お招きしたいと連絡をもらった。ゼミの仲間も誘って3人で鑑賞した。会場も初めてだったが、この種の演奏会を鑑賞するのも初めてだった。山崎夫人作詞の♪水脈速み(ミオハヤミ)♪は、指揮者は作曲された松下耕で、バック・コーラスが小学生からプロまで260名もの大人数で迫力満点だった。今日演奏の曲目の中では、お世辞抜きにやはり一番良かったと思う。
この「うたフェス」は今日から3日間開催されるが、中々バラエティーに富んだ演奏プログラムが組まれ、プログラムも立派なものだった。菅元首相、神奈川県知事、横浜市長からも祝いの言葉を寄せられ、県も市も大分力を入れているようだ。帰りの東横線車内でもゼミ仲間と楽しい会話をし、思い出作りを確信して先に下車し別れた。