1691.2011年12月30日(金) 消費増税案漸くまとまる。

 民主党の消費増税案が漸くまとまり、今後野党との協議に入るようだが、ことここに至るまで党内はすったもんだの小田原評定だった。それでも当初ほぼ決まりかけていた、2013年10月に8%、15年4月に10%へ増税するという計画が半年先延ばしされることになった。実はこの延期にも政治家特有の都合というものがあった。当初の予定だと増税してから総選挙があり、もし民主党が選挙で敗れると別の政党の手によって増税が行われることになる。それが公約違反になるというのだ。そんなことより、それ以外のマニフェスト違反の方がこれまでよほど国民を裏切ってきたと思うのだが・・・・。

 昨日朝夜行フライトでインドから帰国したばかりの野田首相が、午後民主党党員総会に出席して長広舌の説得をしてもめていた中で何とか結論をまとめた。国民に負担を強いるばかりと評判の芳しからぬ民主党としては、引き換えにマニフェストに謳った国会議員の定数削減と、公務員の給与削減を組み込むことにしたようだ。

 これで党内はまとまったかというとそうではなく、消費増税に消極的な議員からは相変わらず反対意見が出されて、党内意見は2分されている。だが、政府と民主党はこれを最終案として野党と協議に入るようだ。そんな党内が混沌としている時に、消費増税反対論の悪役・小沢一郎元代表と鳩山由起夫元首相が離党した議員と怪しげにも情報を交換しているようである。小沢氏は党から離党処分を受けているので、何ともいえないが、毎度お騒がせの元首相に至っては、首相の座は去ったにしても党内をまとめるのがかつてのトップとしての責任であり、義務であろうと思うのだが、どうもその時の思いつきだけで行動して、火事場荒らしばかりやって周囲を惑わせている。

 鳩山氏の軽はずみな発言で紛糾してしまった普天間基地移設についても、相変わらず辺野古以外に候補地があると思うようなことを無責任にもしゃべっている。こういう無節操で無責任で周囲に迷惑ばかりかけている政治家は、国家のためにもならない。1度は総理を辞めたら国会議員を辞めるとまで公言しておきながら、すぐ撤回する破廉恥さと非常識には言うべき言葉を知らない。鳩山氏のせいでどれだけ日本中が迷惑を蒙り、日本の政治が逆戻りしただろうか。そして民主党をダメにしてしまっただろうか。鳩山由起夫は即刻国会議員を辞めるべきである。

 それにつけても、増税が半年遅れたことによって2兆円以上の収入が国家に入らなくなった。こうなったら抱き合わせで決意を固めたであろう、国会議員の定数削減と公務員給与削減を実行してくれるであろうことを期待するしかない。

2011年12月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com