6990.2026年7月3日(金) 独立250周年にアメリカ国民は何を思う?

 このところ梅雨が長引いて各地に豪雨をもたらしているが、先週に続き、また台風が2つ発生した。九州方面はその影響であろうか、昨日も九州5県に線状降水帯が発生し、各地で洪水や土砂崩壊を引き起こしている。今年の夏は酷暑が予想されているが、今のところ降雨続きである。但し、梅雨明けになると一気に暑さが日本中を襲い、酷暑日が連続するとの予報に昨年の酷暑を思い、気持ちが少々落ち着かない。

 一方で、今年は欧米に熱波が襲い、ヒート・ドーム現象によりヨーロッパでは過去にあまりない高温に、これまであまりエアコンを設置していなかった家庭では、とても家に閉じこもっているわけにいかず、外で水浴びをしているような案配である。イギリスは何度も訪れているが、真夏に訪れたことがないので知らなかったが、イングリッシュ・サマーと言われて夏でも初夏のように爽やかな陽気だそうである。従ってエアコンの普及率が低く、日本では90%以上の普及率であるが、イギリスではほんの3~5%だそうである。アメリカでもヨーロッパ同様にヒート・ドームにより、特に東海岸の大都市圏では40℃に達した。今アメリカで懸念されているのは、トランプ大統領が力を入れている明日の独立250周年記念行事のイベントである。お気の毒にも式典が行われる首都ワシントンでも40℃近い高温が予想されている。

 トランプ大統領は、これまで50年、100年の節目を迎えた歴代大統領が敢えて行わなかった派手な企画を準備している。50年前の独立200年記念日には、ウォーターゲート事件でニクソン大統領が辞任したせいもあり、後任のフォード大統領は目立つような祝典を行わなかった。

 アメリカは今や世界で最大の資本主義国であり、自由世界をリードする立場にいる。独立250年では新参者で、歴史的にはギリシャ、エジプト、中国、また日本の足元にも及ばない。独立当初は、人口もほんの215万人程度だったと推計されているが、今では約3億3千万人となり、インド、中国に次いで3番目である。だが、そのほとんどは、移民の末裔たちである。今日のアメリカ合衆国を作り上げたのは、彼ら外国からの移民たちである。トランプ大統領は、その移民について厳しい考えを抱き、前例のない厳格な排除政策を採り入れようとしている。国の建設に尽くした移民に対する一種の裏切り行為のようなものである。特に、問題となっているのは、不法移民の強制送還や、亡命申請の停止であり、イランやミヤンマーなど特定の国からの移住の恒久停止である。

 しかし、アメリカ国内で生まれた国民に永住許可を与える出生地主義を見直すと強弁していた大統領令に対して、アメリカ連邦最高裁は、違憲と判断した。強気、強気の一点張りで法律まで捻じ曲げようとしていたトランプ主義も、挫折させられることになった。

 近年はトランプ氏のあまりにも個人的な私利私欲から、心から独立250周年記念日を素直に祝う気持ちが国民の間には浸透していない。東海岸地域のボストン、ニューヨーク、フィラデルフィアばかりでなく、西海岸でも大掛かりな花火打ち上げが考えられているようだが、ホワイトハウス敷地内でボクシングなどを実施するようでは、真っ当なアメリカ人は、250周年を祝う気持ちはあれども、トランプ主義に同調する気持ちはないのではないだろうか。今年の式典イベントの支持率は、僅かに33%だという。果たして、建国記念日には如何なる風景が映し出されるだろうか。

2026年7月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com