昨年多くのクマが市街地へ出没して傷つけられた人が増え、大きなニュースとなった。今年も春になり暖かくなるにつれ冬ごもりを終えたクマが市街へ姿を現すようになった。冬眠でまだ山にいるはずのクマが、早くも東北、北陸地方の市街地に出没している。青森、宮城、秋田、福島県では4月の目撃情報が昨年の4倍ほどに増えている。具体的には、青森が対前年比2.3倍の105件、宮城が同4.5倍の116件、秋田が同4.6倍の389件、福島が同3.9倍の112件とハイペースである。この他に富山では、去る29日に散歩していた女性がクマに襲われ顔や首などを負傷した。30日には、京都市内の世界遺産の仁和寺境内に現れ、寺では安全のため寺への入山を禁止した。今年になって東京都内でも多摩地域や町田市に出没している。
クマの姿が数多く見られるようになった大きな原因は、地球温暖化により彼らが居住する山岳地域に充分な餌が得られなくなったことが大きいようだ。駆除するうえで、困るのは彼らの行動が予想される出没ではなく、巣穴から出てどこへ行くのか、その行動パターンが予測できないことのようである。
中学生時代に京都市内に住んでいて中学卒業直後に、友だちと2人で嵐山近くの松尾山中へ野鳥を捕獲に出かけ、唐突にイノシシに出会ってびっくりしたことがある。突然銃声が聞こえた後に、「あっちだ!」という人の声が聞かれ、しばらくしてバタバタという音が聞こえたと思ったら、我々が歩いていた小径の後方からイノシシの姿が見えた。友だちが「逃げろ!」と怒鳴って走り出し、小径に沿った草付きの掘割に駆け上り、私に「コンちゃん!早くここを登れ!」と声をかけてくれた。何とか掘割をよじ登った。その直後に野生のイノシシが目の前を真っすぐ走り去って行った。しばらくして元の小径へ降りてイノシシの血痕が飛び散っているのを見た時、手負いのイノシシは暴れて怖いものだということを想い出したことと、イノシシは「猪突猛進」の言葉通り、直進するものだということを実感したことだった。
今出没しているクマはぶらついてどこへ向かうのか見当もつかないようだが、イノシシはまさに直進するのだ。そのイノシシが最近出没し始めたらしい。
結局、クマが異常に多く出没し始めたのには、いろいろ原因があるだろうが、前記の通りその大きな原因は地球温暖化がその最たるものである。
唐突ではあるが、今このブログを綴っている最中に不意にウグイスの美声がすぐ近くから聞こえてきた。2羽のウグイスが囀り合っている。5月という季節外れに珍しく何度も何度も「ホーホケキョ!」と啼いてくれる。今年はウグイスが啼いてくれないと寂しい気持ちになっていたが、今日はやはり心が安らぐような気持ちになった。真っ青な空の下にいつまでも囀って、世の憂さ晴らしをしてくれる。クマとイノシシの出没、トランプ馬鹿殿様の行動や、高市極右首相の言動に、浮かぬ気持ちになっていたところだが、ウグイスはその憂さ晴らしをしてくれる。