昨日午後遅くなってから雨が降り出し、夜にはかなり激しく降っていたが、今朝起きると庭の木々は降雨がはっきりと分かるくらいしっぽりと濡れていた。
ついては、28日にアメリカのトランプ大統領、30日には韓国に飛び李在明大統領、そして昨日は韓国慶州で中国の習近平国家主席と会談して大忙しの高市首相は、先の2首脳との首脳会談では、いつも通り笑顔だったが、昨日の習近平主席との首脳会談では、最初から米韓首脳とは異なり、重苦しい出会いで笑顔も小出しだった。国家の首脳が相手国の首脳と初めて会うのに、気難しい顔をして表情が冴えなかった。
これには、中国国内でも前広に伝えられていた首相の歴史認識や靖国神社参拝を懸念し、右翼の女性首相との刷り込みがあったことも影響していると思う。表面的には、お互いに戦略的互恵関係を推進し、建設的かつ安定的な関係を構築することを確認した。ただ、習近平主席は、植民地支配と侵略を心から謝罪した村山談話に、高市首相が否定的な見解を示したことに対して批判した。一方で、首相も沖縄・尖閣諸島を含む東アジア海の問題や、新疆ウィグル自治区や香港などの人権問題について懸念を伝えた。同時に日本産牛肉や水産物輸入規制について中国の前向きの対応を求めた。
お互いの気持ちを抑えながらも日ごろ思っている問題を相手に伝えたようである。高市首相が選任された際、友好国の首脳陣からはすぐ祝電が届けられたが、習近平主席からはお祝いのメッセージは届けられなかったことも、2人の関係は特に友好的と言えるものではないような印象を与えた。
ところで、高市首相が首相就任以来、株式市場は上り調子で、27日には東証史上初めて日経平均株価を5万円台に乗せ、翌28日にはちょっと下がりはしたが、以後29日、30日と上がり続け、昨日は52,411円という最高値で終わった。これも名前が「市場を高める」意を含んでいるからだろうか。今後内に秘めた極右思想を外部へ出さないよう注意しながら、首相の職務を果たしてくれることを望んでいる。
さて、国内では5月に現職市長を破り、初当選した伊東市の田久保真紀市長が学歴詐称問題により、昨日市長失職が決定した。当選以来僅か5カ月の間に、市議会の市長不信任案可決により、市長は辞職を求められたが、逆に市議会解散を通告し、市議選が行われた。そこで新たに選出された市議による2度目の不信任案可決が決まり、今度は市長職を失職することになった。そもそもは市長が卒業していない東洋大学を卒業したと偽りの経歴を市の広報誌に掲載したことが騒ぎの発端である。市の行政はストップし、市議選を実施し、今改めて12月に市長選を行うことになったが、市行政の停滞の他に、時間の無駄、多額の選挙費用の無駄により観光都市「伊東市」も大きくイメージを落とした。
愚かな首長が、犯した罪は重いと思う。他にも愚かな市長が話題になっているが、どうしてこのように自治体の名誉を貶めるような人物を市長に選任するのか。選挙権を行使する成人は、よほど人物査定を盲目的でなく、細かく主張、人間性などをチェックする必要がある。