6177.2024年7月11日(木) 小説について書いたブログにアクセス集中  

 恒例のGoogle Search 6月号が送られて来た。毎度ブログの読者の関心度合や興味方を知らせてもらえるので、大変参考になり有難く思っている。

 6月1か月間にアクセス数が増えたのは、1位、2013.9.30の「評価の分かれる盗作作家山崎豊子さん」、2位、14.10.6の「『冒険ダン吉』に差別はあるだろうか」、3位、24.5.30「腹を探り合う都知事選の奇妙なチラシ」だった。1位の山崎さんに関するブログは、初めて取り上げて以来毎月のように多くの読者に読んでいただいているらしく、今以てベスト3のトップである。このブログは過去の累積でも断トツトップであり、衰えぬ山崎人気には敬服するほどである。このブログを書いたのは、山崎さんが89歳で亡くなられた翌日である。今ご存命ならちょうど百寿だった。これも何かのご縁であろうか、彼女の誕生日は、大正13年11月3日であり、昭和13年11月3日生まれの私とは、「大正」と「昭和」の違いだけである。

 山崎の作品は、どれひとつを取ってもスケールが大きく内容的に面白く、興味津々で引きずり込まれ夢中になって読んでしまう、実に楽しく読み応えのある作品ばかりである。だが、山崎が松本清張氏から絶交を言い渡されたという衝撃的なニュースを知り、それとなく調べてみると山崎は他人の作品盗作を1度ならず、複数回行っていたことを知った。しかも、清張から1度は許されながらも2度まで罪を犯したことから清張は烈火の如く怒り、今後作家のひとりとして考えないとまで厳しく面罵された。しばらくペンを置き鳴りを潜めていた山崎が、清張氏が亡くなるや、自粛を破り活動を再開し清張氏をこき下ろし始め、再び文壇で活動を始めたのである。天才的な文筆の才能があるだけに、相変わらず人気作品を産出した。しかし、盗作ばかりは許せるものではない。決して褒められるわけではないが、同じころ同じように盗作問題を冒した時代劇作家・池宮彰一郎は厳しい批判に対して素直に気持ちを受け入れ、その後筆を絶った。

 山崎には池宮のような素直さはなく、清張憎し!の強い反抗心ばかりで氏の言動を恨み返すように終生清張氏を非難し続けていた。

 山崎の作品が皆面白いだけに、山崎の人格否定が作品否定にならないことを願っているが、時間が経ってから山崎の作品を読み返してみても実に面白く、この先どうなるのか興味津々である。実に惜しい作家であると思う。

 実は、過去のブログ累積で山崎批判に次いでいるのが、22.8.16の「つまらない新聞連載小説」である。ブログでは、政治、社会、国際、スポーツ、旅行、プライバシーなどいろいろな分野の話題を取り上げているつもりではあるが、小説に関するアクセスが多い。本ブログでは朝日新聞の連載小説がどう見ても面白くないと感じて、どうして天下の朝日がこんな取り柄のない小説を連載するようになったのかを暴露したものである。現在連載中の小説、湊かなえ氏の「G線上のアリア」もつまらない。クラシックと関連あるかと期待していたが、田舎町の介護の話であるが、重箱の隅をつついているようでロマンもミステリーもない。連載99回を数えたのを区切りに読むのを止めようかと思っているくらいである。

2024年7月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com