2264.2013年7月25日(木) スペインで高速鉄道が脱線事故

 今日25日が「聖ヤコブの日」に当たることから、偶々その前日、24日はスペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かうクリスチャン巡礼者が多かったようだ。その「聖ヤコブの日」前日に聖地近くで高速鉄道「アルビア」が脱線事故を起こし、80人の死者を出した。負傷者がかなりいるようなので、さらに死者が増えることが予想される。無謀にも制限速度80㎞のところを200㎞以上の猛スピードで走行してカーブを曲がりきれなかったようだ。

 さて、連日の暑さ続きに加え、各地では豪雨に襲われる地域もある一方で、場所によっては雨が降らず、水源地ダムでは例年以上の渇水状態で、一部には今日から取水制限を行っている。どうもチグハグである。

 そんな炎暑の中で今朝の朝日新聞社説のおまけ「余滴」に、スポーツ担当記者が興味深い記事を書いている。この暑い東京都内で、真夏にオリンピックを開催することについて疑問を呈しているのだ。オリンピック開催の是非を問うているのではなく、その開催時期の適否を取り上げているのである。これまで関係者は「2020年東京オリンピック開催」の一点に絞り声を上げてきたが、その開催時期についてはまったく無関心だった。1964年の東京オリンピックが素晴らしい秋の10月に開催され成功したことを念頭に、同じく日本の秋に開催されると早飲み込みをしている人が多いが、そうは問屋が卸さないようだ。国際オリンピック委員会(IOC)では、例外を認める気持ちは毛頭ないようだ。つまり暑い盛りの日中に全種目をやろうというのである。選手や観客が熱中症でバタバタ倒れないか心配している。朝日記者はもし東京開催が決定したら、来年夏にIOC委員に東京で暑さを体験して欲しいと述べている。

 IOCが開催時期を7月15日~8月31日の期間内に収めようとしているのは、人気のヨーロッパ・サッカーや、アメリカのプロスポーツが主に秋に行われ、その間はオリンピック中継のためのテレビ放送時間が取れないからと、IOCがオリンピックはそれらのスポーツの後塵を拝し二番煎じスポーツに甘んじることを認めているからである。テレビ放送ができなければスポンサー料が手に入らず、大口の資金が手元に入ってこない。このためIOCは夏季開催に拘っている。

 まだ実感として受け止めている人は少ないようだが、朝日記者の言うことが杞憂に終わればよい。つまり、上手くいけば東京オリンピックは秋開催となり、下手をすれば東京で開催されないということである。

2013年7月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com