5687.2023年3月17日(金) WBC熱気の中で、高市大臣の処分は?

 日本中がWORLD BASEBALL CLASSIC(WBC)に盛り上がり、湧き上がるような興奮した雰囲気である。昨年行われたサッカー・ワールドカップと同じような空気である。だが、サッカーより年配者、女性ファンが多い野球なので、その熱気は分かる。それにしても試合会場の東京ドームには開始時間の何時間も前から多くの人々が集まっている。日本代表チームは、9日から12日まで行われた4連戦では、すべて危なげなく勝ち1次リーグを1位で通過した。スタンドは連日満員で、そのうえ放映された全試合のテレビ視聴率が並外れて高かったことが分かった。ビデオリサーチによる先週の世帯視聴率は、WBCの日本戦がすべて上位を独占し、その視聴率も韓国戦の44.4%を筆頭にすべて40%台だったというから驚いた。昨日の準々決勝戦は更に上がり48%だったそうだ。これを上回るのは、2006年サッカーのワールドカップ・ドイツ大会で対オーストラリア戦の49%、対クロアチア戦の52.7%だけである。

 いつもなら大相撲がベストテン入りするが、初日の大相撲がやっと10.6%で20位に入った程度である。通常トップでもせいぜい20%を少々超える程度であるのに、ほぼその2倍にあたる人々がテレビを視聴していたから、いかにWBCの試合が人気があって多くのファンが楽しんでいたかが想像出来る。

 メディアが大きく取り上げている大谷翔平選手も投打に活躍し、「ショーヘイ・フィーバー」襲来である。昨晩はトーナメント準々決勝でイタリアを破り、日本はベスト4に進出したが、その直後の今朝3時過ぎには、取る者も取り敢えずチーム一行は、専用機で準決勝、決勝戦が行われるアメリカのマイアミへ向けて「優勝」を期して羽田を飛び立った。今度はアメリカから熱風を吹き込んでくれることだろう。

 さて、去る9日のブログで高市早苗・経済安保担当相とガーシー参議院議員の言動について批判したところだが、2人は一向に反省することもなく、返す刀で反論している有様である。特にガーシー議員は、一昨日参議院本会議場で議員除名を言い渡された。それでも自分に投票してくれた有権者以外には、誰にも謝罪する気持ちはないと述べた。議員失格を機にガーシー氏は国会議員の不逮捕特権を失ったことから警視庁は逮捕状を出した。旅券の返納命令も出されて、その効力が発生したら外国に滞在する資格を失い、強制送還される可能性が高い。ガーシー氏の言い分はまったく自己本位で、誰からも理解されないと思う。ガーシー氏はもう帰国しないと言い張っているようだが、旅券が無効となったらどの国にも滞在出来ない。どうも理解し難い人であり、その行動である。よくもまあこんな人が、28万票余も得票できたものである。彼の不祥事には彼に投票した有権者にも大きな責任がある。

 他方、高市大臣「行政文書捏造」については、相変わらず説得力のない詭弁を弄してメディアをはじめ各界から批判が出ている。ネットではラサール石井氏や、江川紹子氏から厳しい非難が浴びせられている。もともとやや傲慢に見えた高市氏だが、総務省の行政文書に関する自身の説明について「捏造」と断じ、そうでなかった場合は議員辞職をするとまで公言した。しかし、総務省自体が正式文書だと認めるや、「事実じゃない」と反論した事実に対して15日参議院予算委員会で野党から、「発言が変わって答弁が信用出来ない」と痛い点を突かれると、高市大臣は開き直って信用出来ないならもう質問はするなと突っ張った。このやり取りにラサール氏は、「信用出来ないから質問するのだ。前言を翻して信用しろとは傲慢にもほどがある」とすっかりおかんむりである。ラサール氏は、高市大臣が行政文書と国会答弁の正当性を貶めたことは、「万死に値する」とまで批判した。

 他にも高市大臣に対する非難が集中している。それでも一部を除いて与党自民党内からはガーシー議員は非難すれども、高市大臣を批判し、攻撃する声は聞こえてこない。素直に謝罪もせず、自らの極論を押し通そうとする狂った大臣をこのままにしておいて良いのか。こんな国会議員は国家、国民にとって存在すること自体がマイナスであり、即刻辞職させるべきである。

2023年3月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com