5626.2023年1月15日(日) 寂しい先輩の訃報と中国のコロナ・デマ情報

 昨朝の新聞の死亡者欄に高校ラグビー部の先輩である飯田亮氏の名前が載っていた。警備会社「セコム」の創業者である。今でこそこのような業種は他にもいくつか誕生したが、セコムが誕生したのは、警備会社がまだない時代だった。その意味では飯田先輩には先見の明と実行力があったと思う。母校では昨年亡くなられた石原慎太郎氏、甲子園優勝球児の佐々木信也氏、鎌倉殿の13人のひとり、比企義員の縁戚でメルボルン・オリンピックにもボートで出場した元北里大学学長でもあった比企能樹氏らと同級生だった。ラグビー部では5年先輩の飯田氏からはラグビー部へもしばしば基金を寄付していただいた。そんな飯田氏だが89歳という年齢を考えれば、人生の終末期を迎えたのは止むを得ないとも言えるが、多少の縁があった人だけに、亡くなられたのにはやはり一抹の寂しさを禁じ得ない。同学年の友人らの訃報を聞くたびに、我々もそろそろその領域に入ってきたことを意識せざるを得ない。今日も親しい高校の友人から電話があり、その話をしたばかりだが、お互いに時折健康面の不調を感じることがあるが、お互いに前向きに元気でいようと話し合ったばかりである。

 さて、日本で新型コロナウィルスの感染者が初めて確認されてから、今日でちょうど3年になる。爾来感染者の数は3千万人を超えた。感染者は相変わらず増え続けているが、最近は感染者の中に死者が目立って増えている。日本では先日死者累計が6万人を超えたばかりだが、感染者の実数について、詳細を報告しないと伝えた中国では感染者とコロナ死者の判断基準をこれまでとは変えて、他国のそれとは比較出来なくなってしまった。そこには当然それなりの思惑があるようだ。世界保健機関(WHO)では、実態を反映していないと中国を厳しく批判した。

 中国政府は、コロナに感染しても基礎疾患などが原因で死亡したケースは、コロナによる死亡とは数えないと公表して周囲を困惑させている。その挙句に12月8日から今月12日までの1か月余の間に新型コロナに感染して死亡した人は、僅か38人と発表した。それが、昨日になって唐突に同期間のコロナ死者の数は、約6万人と悪びれずに訂正したのである。この死者の訂正のようにいとも軽々しく数字を変えられたのでは死者も浮かばれまい。

 ところが、SNSでは中国の死者はもっと多いのではないかとの書き込みが引きも切らないようだ。中国版ツィッター「ウエイボー」には、こんな数字を誰が信じるのかと非難する声すら出ている。「親戚が新型コロナで死亡したのに、死亡証明書には気管支炎と書かれていた」とか、「入院していた人だけ発表されたが、家で死亡した人は病院より多い」などと、当局の発表を疑問視する声が多いようだ。

 今世界中がコロナ禍に困り切っている時に、中国政府がこのようにいい加減な情報を流すのは、自国に都合の良い立場を築き上げたかったからであろう。ゼロコロナ政策のお陰でコロナを収束させたとばかり、ほとんど規制を解除したが、実際にはコロナは収束せず、反ってコロナは拡大している。政府の思惑とは裏腹な現実に、政府も悩むと同時にその面当てに中国に厳しい規制をした外国へ理不尽な仕返しを行ったというのが、日本や韓国へのビザ発給停止処分ではないだろうか。

 それにしても中国のやり方は、あまりにも子どもじみている。これが世界でアメリカに次ぐ経済大国の取るべき手段だろうか。

2023年1月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com