5506.2022年9月17日(土) 新しい世界が目の前に開けた!

 「わぁ!綺麗だなぁ!」というのが、今日右眼の眼帯を外した直後の率直な気持ちである。昨日の朝右眼の白内障手術を受けてから、右眼はずっと眼帯で塞がれ狭い世界にいた。それが、明るくはっきりした現実の世界へ戻って来たのだ。まさにこれから新しい世界が始まるかのように感じた。それほど眼鏡のレンズを通さず自分の眼で外をはっきり見ることが出来た感動は大きい。かねがね白内障の手術を終えた友人らから以前に比べて大分はっきり見え、視界が広がったということを聞き、実際自分自身2年前に左眼の手術を受けて、よく見えるようになったなぁと感慨深く思っていたところだ。それが、現実に右眼の手術を終え、改めて今日手術後の検査で眼帯を外した時、新しい世界が始まるような明るい世界が自分の前に現われたような気がした。3日後に再び検査を受けるが、多分このままの状態であれば、眼鏡の必要がなくなるのではないかと密かに期待している。

 看護師の方から目のテストを受けていた時、あまりにも感動したような表現をしたため、つい話が脱線して、眼鏡をかけるようになった大学受験時代の思い出をノリでしゃべってしまったほどである。高齢者になるに従い、肉体的にはすべての面で退潮気味になるのが一般的で、老眼と言われる視力の減退ほど露骨に現れる。その点で両眼がはっきり見えるようになったということは、ラッキーだと思っている。

 ところで、世界的に高齢者が多い日本では、その点でいろいろ話題になることが多いが、今日新聞で知ったのは、2021年国内で100歳以上の高齢者が実に9万人を突破したということである。この内女性が8万人強で89%である。この100歳以上の高齢者は老人福祉法が制定された1963年には僅か153人しかいなかった。それがこの58年間に600倍近くも増えたことになる。これは国家支出にも当然大きく影響を与え、昨年度医療機関に支払われた医療費は、約44兆円強に当たり一般会計予算の約40%で、1人当たりでは35万円になる。高齢者の数が増えることは決してマイナス面ばかりではないが、少子高齢化社会と言われるように、生まれる子どもの数が年々減少していることと、結婚をする若者の数が減っていることも人口動態がアンバランスになる要因となっている。

 しかし、高齢化社会は医学の進歩のお蔭もあり、長生きは昔から祝われる目出度いことでもあり、この現象自体を止めることは出来ない。むしろ少子化社会をどうして解消していくのかと言う点で、議論が尽くされ、国としても打つべき手を充分打ったのか、疑問の残る点である。経費だけの問題を考えれば、防衛費への過大な支出が国家財政を厳しくしている観点からも最も筋が通らないことである。防衛費は確実に国家のために機能的に活用されると保証出来る支出ではなく、はっきり言えば予備費的なもので、医療費などの複利厚生費などとは自ずから異なる。しかもアメリカの言いなりによって高度な防衛施設を購入することなどは、国家財政全体の観点からも必ずしも理解を得られるものではない。増え続ける福利厚生費には、それなりの歴史と説得力があるが、防衛費には国民が納得出来る根拠に乏しい。この辺りの議論をもっと進めてもらいたいものである。

2022年9月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com