5470.2022年8月12日(金) 北朝鮮コロナ勝利宣言と日航機事故37年

 お騒がせ国・北朝鮮で10日に開かれた全国非常防疫総括会議で国内から完全に新型コロナウィルスを抑え込み、コロナ感染者がゼロになったと金正恩総書記が公表した。本当だろうか?というのが率直な受け止め方である。2年余りの間コロナ感染者は国内にはいないと言い続けていた北朝鮮が、4月下旬には中国との交通を遮断までした後に、5月12日に初めてコロナ感染者が発症したと発表した。ウィルスは韓国から流入したと名指しでその責任を韓国に押し付けた。その後感染者はたちまち増えて、一時477万人が感染した。北朝鮮の人口は2,578万人(2020年)で、5人にひとりが感染したことになる。ワクチンもなく、国民はマスクも着けなかった。コロナ収束は夢物語だと思われていたが、何と3日前の10日にウィルス防疫対策の勝利だと宣言し、感染者はゼロになったと公表したのである。あまりにもドラマチックで、直ぐには信じることが出来ない。

 そして、別の噂話が出回っているようだ。それは公式には伝えられていないが、金正恩・朝鮮労働党総書記がコロナに感染したのではないかとの話である。先月27日に朝鮮戦争休戦協定69周年の「戦勝節」に出席すると思われていた金総書記が、欠席したことが噂を広げることになった。それ以前に多くの国民と一緒に何枚もの記念写真を撮ったが、その際全員マスクを着けていなかった。それ以来金総書記が公の場に姿を現していないことと、10日開かれた全国非常防疫総括会議で、珍しくスピーチをした金総書記の妹・金与生副部長が、総書記はしばらく高熱を発していたと語ったことも話に尾ひれをつけた。

 この国は発足以来金一族3代に亙る世襲独裁体制を堅持し、他国への嫌がらせや迷惑を気に留めず、やりたい放題で現状ではとても国家として対等に交流出来る国ではない。コロナは北朝鮮国内の事件であるからそのまま黙っていれば済むことではあるが、感染者の発表にしてもゼロだった患者が一気に5百万人近くの数に増え、あっという間にゼロに戻るというどんでん返しのような筋書きには唖然としている。世間知らずの若かりし帝王・金正恩には、もう少し自制心を持った大人になってもらいたいものである。

 さて、今日は日航ジャンボジェット機が御巣鷹山に墜落し、乗客乗員520名もの犠牲者を生んだ大事故を起こしてから早や37年になる。その当時元日航機機長だった元隼戦闘隊機機長が、事故現場へ古巣のためにお手伝いに出かけたら周囲から罵詈雑言を浴びせられたと悲しそうに話されたことが印象に残っている。事故の翌年に入社した社員が、早くも定年を迎えるという現実に、つい時の流れの速さを感じている。旅行にはあってはならないことだが、事故に遭うことは避けられない一面もある。実際添乗員としてお供して、台湾で事故に遭って事後処理に追われたことが2度ほどあった。今思い出しても嫌なメモリーであるが、いつかは懐かしいものとなることがあるだろうか。

2022年8月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com