4732.2020年4月26日(日) 人の気持ちを考えない不遜な人がいる。

 朝日朝刊の一面に「ステイホーム週間」と書いた看板と横断幕を掲げて都の職員が駒澤公園を巡回している写真が載っていた。ちょうど昨日の午後2時半ごろだから近くでウォーキングしていたころである。今日も同じ時間帯に駒澤公園へ出かけてみたら、人の数は昨日より確実に減っているようだった。今日東京都内の感染者は13日ぶりに100名を下回る72名だった。しかし、たった1日だけでは気を緩めずことが出来ず、引き続き警戒が必要である。

 世界的には相変わらず新型コロナウィルス収束の様子が見えない。今日午後時点で感染者は3百万人に迫る289万人となり、死者は20万人を超えた。特にアメリカやスペインでは医療崩壊が近づいていると警戒されている。その中でアメリカのトランプ大統領が、また軽々に身勝手なことを言いだした。コロナウィルスに関する定例記者会見は時間を費やす価値がないと述べ、中止する可能性を示唆した。その2日前にコロナウィルス感染症の治療法として消毒液を注射することを提案し、これを医療専門家や消毒液メーカーが反対すると大統領は皮肉を込めて発言したものだと言い返していた。本当にコロナウィルスを終息させようという気があるのか、大統領らしからぬ軽薄な発言に大統領としての資質に疑問を感じる。11月の大統領選を意識して有利な言動を心掛けているようだが、コロナ騒動の初期対応が遅れたことにより問題を大きくしたことや、コロナの影響で経済不況が昂進したことから大統領選にやや焦りが見られるようだ。

 トランプ大統領のように思い付きで発言するのではなく信念で話しているが、他人がどう感じるかを配慮しないで持論を押し付け気味にしゃべる人物の代表格に、橋下徹・元大阪府知事がいる。今日前川喜平・元文部事務次官のツィッターで、10年以上も前の大阪府知事時代の高校生とのやりとりがYOU TUBEで紹介されていた。傲慢な人物であることは承知していたが、「税金を取っているなら教育、医療、福祉に使うべきである」との高校生の鋭い質問に「ではあなたが政治家になって活動してください」とか、「自己責任を求められるこの国から出るしかない」と高校生に対して真っ当に応えていない。これに対して前川氏は「16歳に自己責任を求める橋下徹。なんでこんなん知事にしたんや、大阪府民」とその言動に呆れている。この人物は数日前、関西電力取締役候補者として同社大株主の大阪市が推薦したが、他の役員から一斉に拒絶されて実現しなかった。最近も時々テレビに出てきては高圧的な発言を繰り返している。とにかく相手の気持ちをまったく思いやる気がない人であることを改めて前川氏のツィッターを通して知ることになった。

 あまり他人のことを考えない利己主義者が増えつつあるのは、世界共通のムーブメントのようだが、これも世の中が安定しないからではないか。その意味でも1日も早く新型コロナウィルスには終息してもらいたいものである。

 今日は残念なニュースがひとつあった。奈良に住む高3の孫娘の高校チーム出場がほぼ決定的だったハンドボール・インターハイが、新型コロナウィルスの影響で中止に決まったと長男から悔しい知らせを受け取った。今年の新人戦に優勝し、彼女は奈良県代表チームにも選抜され、茨城県で開催されるインターハイ出場を楽しみにして、我々夫婦も茨城まで応援に駆け付けることを楽しみにしていた。孫娘もがっかりしていると息子からのメールに書かれていた。気を落さないよう励ましてやりたい。

2020年4月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com