4711.2020年4月5日(日) 緊急事態宣言一歩手前に

 東京都内の新型コロナウィルスの新たな感染者は、今日も昨日に続き3桁の143人を数えた。オーヴァーシュートの兆しが見える中で小池東京都知事は、国家としての決断が今求められているのではないか、東京都として宣言に向けた準備を進め、国の決断を待っていると語った。今日も都民へ‘Please stay at home’とも述べた。加えて重症患者が今後増えることを見込んで軽症患者を明後日から指定ホテルに移転してもらうと付け加えた。

 これに対して加藤厚生労働相は緊急事態宣言について「人々の暮らし、経済や社会に対する影響を最小限にしながらやっていくことが大事だ。パニックを起こしたり、地方に人が動き始めたりすると、逆に宣言に伴うマイナスの要因になってしまう。マイナスをいかに抑えながら、効果を最大にしていくかを含め議論していくことが必要だ」と述べた。

 ただ、知事ら自治体の長や三木谷楽天会長らは、取り返しのつかなくなる事態となる前に政府は速やかに緊急事態宣言を発するべきであると提言している。感染者が拡大しつつある欧米各国の各都市でロックダウンを行っているのも、オーヴァーシュートを回避するためと経済より人命を重視した結果である。確かに経済的に相当な犠牲を強いられるが、もしこのままの状態で感染者が爆発的に増えたらどう責任を取るのか。あまり緊急事態宣言で影響が少ないわれわれ年金生活者の意見は、政府の対応に説得力が欠けるかも知れないが、アメリカの事例を見る限り、日本が二の舞を演じない保証はない。ニューヨーク市内で働く日本人医師らもニューヨークと東京が似ている要素が多いとして、東京はニューヨークの事態を参考にされると良いと話していた。その通りだと思う。

 株価も下落して経済市況が悪化するのは目に見えている。だが、このまま事態をやり過ごして爆発的に感染死亡者が発生したら、遅きに失したということになる。医療現場では医療崩壊の危険もあると懸念され、日本医師会をはじめ専門家も緊急事態宣言発令を待っている。政府が決められないなら、ここは思い切って国会の場で日頃のんびりしている国会議員に国民の生命を賭ける重要な決定の場に参加してもらってはいかがであろうか。

 外出を控えるよう自粛を要請されているが、糖尿病医師からも毎日ウォーキングを続けるよう勧められていることもあり、今日も桜がそろそろ散り始めた近くの駒澤公園に行ってきた。散策している人たちやジョガーはいつもより少なかったが、子ども公園で遊んでいる家族連れの姿がかなり見られた。

2020年4月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com