4550.2019年10月27日(日) 身勝手なITメーカーのビジネス・モデル

 8月末所属するJAPAN NOW観光情報協会が発行した共著「新世代の観光立国」(交通新聞社発行)に、他の4人ともに著者のひとりとして「観光のあゆみ」のテーマを担当して40頁ほど執筆した。執筆に際して考え方とその内容について思うところを発表することになり、来月8日に麹町の海事センタービルでセミナーの講義を行うことになった。その折パワーポイントで説明しながら話をビジュアル化しようと先日来画像の作成に当たっている。

 ここでひとつの難題に突き当たった。いつも通りパワーポイント作成のソフトを使ったのだが、そのソフトがいつの間にか使用方とか、使える資料など、全体的にすっかり変わってしまっているのだ。明らかに今までの使用方に慣れていた使い手としては、使いにくく不自由極まりない。基本的には作成方は同じだが、細かい点でまったく変わってしまった。自分の慣れたテクニックで1コマを作ろうと思っても、使用しようと考えていたソフトが使えなくなっていた。画面表示の速度も以前とは違って分からない。それで已む無くいつも世話になっているITコンサルタントに相談してみた。彼は最近のITメーカーなどでは古来日本のビジネス・モラルだった、長く大切に使ってもらいたいという概念は消え失せて、ソフトを変えたり、進化させることによって新しいソフトに買い替えてもらおうとのずる賢い商法に変わったと嘆いていた。我々消費者に言わせれば、メーカー本位の身勝手なビジネス・モデルだと言わざるを得ない。これは他のIT商品についても言えることで、古くなった商品は次々と新商品に買い替えてもらうようメーカーは、新商品を開発しているようだ。これでは一般の消費者は堪ったものではない。

 そんな事情のしわ寄せで、今パワーポイントの画像作成も何度となく暗礁に乗り上げて喘ぎながら作成しているところである。

 このところ耳が聴こえ難くなったこともあり、講師は積極的にお引き受けしないようにしていて、昨年11月の箱根ロータリークラブ以来であるが、その時は前例踏襲でほとんど問題もなく作成することが出来た。1年足らずの間に、こうもシステムが変わってしまうとは、ビジネス・モラルの問題なのか、或いは時の移り変わりが早くなったということなのだろうか。1週間後には81歳になるが、時代に付いていくのが徐々に難しくなっていくのだろうか。

 さて、今日行われたラグビー・ワールドカップ準決勝の第2戦、ウェールズ対南アフリカも、昨日の第1戦に続き熱戦だった。ノーサイド直前まで伯仲した試合だったが、最後に南アフリカがペナルティ・ゴールを決めて19-16で勝ち、来月2日の決勝戦で昨日勝ち上ったイングランドと優勝を争うことになった。盛り上がったワールドカップも決勝戦と3位決定戦の2試合を残すのみとなってしまった。決勝戦も白熱戦になるだろうが、何となく寂しい気がする。それでも今回のワールドカップでラグビーが俄かファンも含めて日本中を熱気で覆ったのが、ラグビーをプレイした者として嬉しいことである。

2019年10月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com