4455.2019年7月24日(水) イギリス新首相にボリス・ジョンソン氏

 2020年東京オリンピック開催まであと1年となった。今日はそれに因んだいろいろな催しが行われたが、本番で一番懸念されている交通渋滞に対応するために、都内高速道路の通行を制限して本番に備えた。各競技施設も少しずつ出来上がり、いよいよゴールへ向けて一目散に走る。来年の今日は、果たしてどんな開会式が見られるだろうか。

 さて、これほど酷いとは思わなかった。若者の選挙への関心がこんなものかと慨嘆したのは、3日前に行われた参院選18歳と19歳の有権者の行動だった。想像も出来ない呆れるほどの低い投票率だった。彼らの投票率は、僅かに31.33%だったのである。全体の平均投票率が48.8%と戦後2番目に低い投票率の中で、その平均を大きく下回る彼ら若者の低投票率は一体どういうことだろうか。3人弱に1人しか投票所へ足を運んでいないことになる。これでは彼らに選挙権を与えた建設的な理由も霞んでしまう。高校を卒業した彼らは、現在大学で学ぶ者、社会へ出て働いている人で、今後更に学んで飛躍して、新しい時代の担い手になるべき人々である筈である。それがこの体たらくである。他の世代に比べて格別に彼らが、抜き差しならぬほど多忙で時間が取れないようには思えない。世間を舐めているのだろうか。国民としての権利であり義務でもあるせっかく与えられたばかりの選挙権を無碍に放り出して行動しないとは、あまりにもニヒルで無責任と言わざるを得ない。恥を知れと言いたい。がっかりである。

 ところで、イギリスの次期首相候補に保守党のボリス・ジョンソン前外相が選ばれ、今日新しい首相に就任した。行動がアメリカのトランプ大統領に似て、イギリスのトランプとも呼ばれている。何事にも積極的で派手なパフォーマンスが目立つ人である。だが、ドイツのシュピーゲル誌は、事実と虚構を理解しない人と厳しく批判している。同時に政治の冒涜と幼児化を表しているとこき下ろしてもいる。父方の先祖を遡るとジョージ2世に辿り着く家系から子供のころからお坊ちゃん扱いされ、常に出自を自慢していたそうである。

 ロンドン市長を2期全うし、その間オリンピックを無事開催して実行力は高く評価されている。本日メイ首相の後継者となるについては、EU離脱問題のどさくさがあり、メイ首相の実行力に疑問が呈されたことにより、一層強硬派のジョンソン氏でEU離脱を正面突破する作戦のようである。いずれにせよイギリスのEU離脱には賛否両論があるが、今後他のEU諸国からの非難は避けられそうもない。暫くは世界的な関心を惹くことだろう。

2019年7月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com