4294.2019年2月14日(木) バレンタイン・デイに沖縄県民投票告示

 今日恋人にチョコレートを贈って愛を告白する日と言われるバレンタイン・デイに、不似合いにも来る24日に行われる沖縄の県民投票が告示された。はじめは「賛成」「反対」の2択だったが、6つの自治体が県民投票を行わないと言ったことから、「どちらでもない」を加えて3択となった。これにより6つの自治体も県民投票に同意実施することになった。結果に法的拘束力はないが、具体的に県民の生の声が分かる。

 厄介なのは、普天間から辺野古へ米軍基地を移設する計画が問われているのだが、仮に「反対」多数なら名護市辺野古移設がダメで宜野湾市普天間基地はそのまま残ることになり、一方「賛成」多数なら辺野古移設ということになる。しかし、これでは根本的な解決にはならない。沖縄から米軍基地を撤去することが最終的な願いであり、目標である。また、本土でいくら騒いでも沖縄県民の気持ちが理解出来るわけではない。米軍基地撤去が最終的な目標であるが、当分の間それは極めて難しい。すべての沖縄米軍基地を県外へと無責任にも口約束した鳩山由紀夫元首相の責任は今更ながら重いと思う。

 県民投票の結果、有権者の1/4以上の票を得られた場合、知事は安倍首相とトランプ大統領に通知することになっている。ただ、結果がどうなろうと政府が進める辺野古移設計画は中止されることはないだろうと悲観的にならざるを得ない。この問題は国の防衛上国を揺るがしかねない問題になりかねないが、現状は沖縄という土地に限られた問題となっている。本土の人たちがこの沖縄基地問題にはあまり関心がないからである。沖縄県民にとっては気の毒な話である。実際今夕の朝日「素粒子」欄に、「辺野古埋め立て 政府の強権を、本土の無関心が支えている。本土も問われている」とある。我々本土の人間としては、どうすれば良いのだろうか。

 さて、昭和17年の今日、2月14日開戦間もない日本軍はマレー半島を南下してジョホール・バールを越えブキテマに至り、山下奉文中将とパーシヴァル将軍の会談の末にシンガポールを占領した。俗にいう「シンガポール陥落」である。長続きしなかったが、日本が勝ち戦をつづけていた時である。ところが、この日時が現地日本陸軍に所属していた元兵士の方から、正確には14日でなく、15日だと聞いた。戦史を読むとすべて15日になっている。偶々末弟の誕生日は17年2月14日で名前をシンガポールに因んで名づけられた。本人はどう思っているか分からないが、敗戦を味わった日本が唯一太平洋戦史上記念すべき1日と言えのかも知れない。

2019年2月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com