4279.2019年1月30日(水) これで戦後最長の景気と言えるだろうか。

 1月も月末になったが、このところ毎日寒い日が続いている。全国的に寒波が襲っているせいだろうか、今各地でインフルエンザが大流行しているが、これは空気が乾燥していることが大きく影響しているようだ。もう1ヶ月以上も雨が降らない。寒さで震えている中で唯一救われるのは、明日辺り雨が降ると予報が出ていることである。自宅の庭木にも水分が必要だと感じているが、寒くて放水する気になれない。明日雨が降らなかったら水撒きをやってみるしかない。

 さて、このところ景気の拡大がイザナミ景気を抜いて戦後最長になったと言われているが、アベノミクスに対する評価が上がるかと思いきや、実態は成長率が6年1ヶ月続いたイザナミ景気のころの1.6%に比べてかなり低めの見込みで1.2%あり、庶民には実感がないらしい。

 戦後最初の岩戸景気は3年6か月続いたが、11.3%の高い成長率を堅持した。今回の景気はインバウンド客の増加が大きく消費に貢献したようだが、その一方で労働者の賃金は伸び悩んでいる。安倍首相は景気の回復基調をより確かなものと出来るよう賃上げをして欲しいと経済界に要望しているが、大企業では賃金より調整出来るボーナス支出に熱心であり、同時にボーナスは大企業と中小では大きな差が出る。加えて10月から消費税が値上げされる。庶民の感覚としては所得が増え、生活が楽になったという実感はないと思う。それを首相のアベノミクス評価を上げるために少しでも数値的に上回れば効果ありと大声で言っているに過ぎない。基礎数字の捉え方もさることながら、身内で評価を嵩上げしているだけではないか。

 今日も厚生労働省の統計不正問題は、新たな問題が明らかにされ益々混迷している。問題の原点は、上から下まで厚労省の職員の資質にあると思う。第三者委員会に幹部が出席して自分たちの方が中立の人より問題が分かるなんて発言を平気でするようでは、最早つける薬がないというより言いようがない。

2019年1月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com