4252.2019年1月3日(木) 箱根駅伝で東海大初優勝

 毎年正月に行われる関東大学対抗箱根駅伝で、今年5連覇を狙っていた青山学院大チームが東海大に敗れ、東海大が出場46年目にして初優勝を遂げ、大会新で錦上花を添えた。昨日往路優勝だった東洋大は東海大、青学に次ぎ3位に下がった。かつて青学は駅伝ではまったく無名の存在だったが、名将原貢監督が就任して以来常勝軍団となり、近年は毎年優勝候補の筆頭にリストアップされていた。捲土重来を期して欲しいものである。

 しかし、青学復活には心配な点もある。それは駅伝強豪に育てた原監督自身の性格的な弱点である。それほどのコーチ経験歴もなく名将へ駆け上った原監督には、少し思い上がった気持ちがあるのではないかと気になっている。メディアからチヤホヤされてつい調子に乗り過ぎた印象がどうしても拭えない。選手がトレーニングしている最中に陸上とは関係のないテレビ番組に出演して、あまつさえ見当違いや間違った発言までしている。講演では、好い加減な嘘をパワーポイントで説明する有様である。それも1度は2度ではない。加えて致命的な間違いを犯しても平気の平左で、この点を手紙で何度注意してもまったく意に介さない不遜さである。もう少し謙虚にならないとこれからもっと苦しい立場に追い込まれた時に、誰も庇ってはくれないのではないか。青学の復活は、原監督の人間性の回復如何ではないかと思う。

 さて、昨年末以来気がかりだった、アメリカのユネスコ脱退問題がすでに深く進行していたことを知った。テレビ・ニュースでは昨年末に12月31日を期してユネスコを脱退すると伝えてから、テレビや新聞ではまったくこのことに触れられなかった。実は、一昨年10月ユネスコが反イスラエル的であるとして、昨年12月にはアメリカとイスラエルがユネスコから脱退すると公表していた。そして12月31日実行に移されたというのが実態のようだ。

 これには、アメリカ国内のユダヤ教徒を味方につけたいトランプ大統領の戦略と、イスラエルのネタニヤフ首相の思惑が一致したことがある。だが、そもそもユネスコが第2次世界大戦後発足したきっかけは、アメリカが中心となり教育、文化、平和面で連携する組織を構築したことが原点であり、そこに時折政治的な、特にアメリカに不都合な動きが現れてきたことが今日の脱退問題となって浮上したのだ。とりわけ、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ヘブロン旧市街のキリスト生誕教会などをイスラエルではなくパレスチナの世界遺産として認めたことが、これに反対していたアメリカとイスラエルの不満を増幅させた。

 それにしてもどうしてメディアは、このような大きな問題を報道しないのだろうか。すでに報道したから済と考えたのかも知れないが、アメリカのユネスコへの拠出金がストップして財政的にもピンチになるうえに、アメリカがいなくなることによって中国が金も口も出す動きを見せたら、どういうことになるか。結局ニュースとして国内外の取り上げるべき事象を検討した結果が、メディアの国際感覚、感度が鈍いということが露呈されたということになるのではないか。相変わらずメディアに鈍感さが見られることに不安を感じる。

 夕刻6時10分ごろ熊本県で震度6弱の地震があった。3年前に熊本地震があって大きな災害を出したばかりである。3年前に壊れた熊本城も今再建中であるが、被害が些か気になるところである。大きな被害が出なければ良いが・・・。

2019年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com