3834.2017年11月11日(土) 波紋を広げる習近平主席の発言

 トランプ旋風が日本から韓国、中国を通り今ベトナムに留まっている。それぞれの国で最恵国待遇を受け、特に中国では皇帝並みの待遇だったと報道されている。その中国では北朝鮮への圧力を主に、米中貿易不均衡問題が話し合われた。しかしながら、トランプ大統領と習近平国家主席の合意には、微妙な温度差が見られた。北朝鮮への圧力では、トランプ大統領は安倍首相と同じく、制裁の強化を力説していたが、習主席は話し合いと対話を重視して相互の手法にはズレがあった。ただ、ことは大袈裟にはせず、貿易問題では中国が航空機を中心にアメリカから28兆円もの大型買い付けを確約してトランプ大統領の意向に沿う対応をしたようだ。これで事前に中国に対してきつい言葉で批判していたが、トランプ大統領は怒りの気持ちを鉾に収めてしまったようだ。

 むしろ共同記者会見の場で、習主席が「太平洋には中国とアメリカを受け入れる充分な空間がある」と本音を話したことに対して、河野太郎外相が「中国は太平洋と接していない」と不快感を示した。同時に「太平洋と接しているのは日本だ。米中で太平洋を云々ということにはならない」と述べた。河野外相が向きになって不快感を露わにしたのは、最近の中国の南シナ海への海洋進出が念頭にあり、これを認めれば、中国は南シナ海、日本海を無視して航行し太平洋に進出すると受け止めていると見られている。

 河野外相の発言には、昨今の中国の傍若無人な行動に手を焼いている周辺各国の声を代弁した節もある。今や経済発展をバックに怖いもの知らずとなった中国の今後の出方が懸念されている。河野外相の発言は子どもっぽいと受け取られる一面があるかも知れないが、相手が相手だけに、お灸をすえる意味でもタイムリーだったと思う。

2017年11月11日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3833.2017年11月10日(金) 納得し難い「出国税」新設

 役人がまたロクでもないことを考えている。一度話題になったが、いつの間にやら消えて安心していた「出国税」という新税設置を観光庁がまたぞろ持ち出してきた。日本からの出国者は、日本人や外国人に拘わらず一律に千円を課税しようというのである。何の根拠もない単なる思い付きだけで、有識者会議が急増する訪日客をさらに呼び込むための観光振興策に充てるとの言い分である。「日本のプロモーション強化や出入国手続きの円滑化」のためという抽象的な理由をつけ、取りやすいところから取るというずる賢い発想が垣間見える。これまでなかった、いわゆる新税を設置しようというのだから国民に納得の行くように論議を尽くし、国会で充分審議して国民にも分かり易く説明して法律改正によって徴税するというのなら理解も出来るが、あまりにも一方的なやらずぶったくり手法で召し上げるというのは、民主国家にあっていかがなものかと思う。

 しかも、この新税については首相官邸筋から声があったようで、このところ1強の安倍政権の傲慢なやり方は些か常軌を逸している。この他にも教育無償化を柱とした2兆円規模の支出のうち、3千億円を経団連榊原会長に拠出をお願いした件で、意思決定の在り方がおかしいと小泉進次郎自民党筆頭副幹事長が政権批判を行っていた。どうも物事の決定に対する安易な姿勢が心配である。観光庁の特定財源になって民間企業の流動資産のような使い方をされたのでは、国民は堪ったものではない。

 ともかく国税を決めるのに、先に結論ありきのまま非公開の有識者会議で2カ月そこらの短期間に決めてしまうのは、あまりにも拙速である。

 2016年の出国者数が約4千万人で、ひとり当たり千円徴収すれば約4百億円の財源になると観光庁が決めたとするなら不届き千万である。こういう安直な姿勢では、今後も簡単に再値上げや、他の官庁でも新たな課税を真似する動きが出ないとも限らない。どうも役人が勝手に仕切って官邸に忖度しているように思えて仕方がない。

 大体「日本のプロモーション強化や出入国手続きの円滑化」に協力するなんて文言で、千円も払おうという気持ちになる出国者がどれほどいるだろうか。メディアも派手な話題ばかり追わずにこういう「目くらまし」のような事件もどんどん追及して欲しいものである。

2017年11月10日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3832.2017年11月9日(木) 日本史時代区分の変更提起

 朝日新聞朝刊の「異議あり」欄に、中世史家の保立道久・東大名誉教授が日本史の時代区分についてその問題点を挙げ、新たに持論を提起している。これまで学んできた日本史の時代区分に新たな見方で異論を唱えて大変興味深いが、あまりにも唐突なお説に少々戸惑っている。

 その大きな変更は、ヨーロッパ史や中国史と同様に時代を地名の表示から為政者の名に変えようという主旨で、まず王権により時代を区分するという。これまでの表示でとりわけ象徴的だった飛鳥、奈良、平安、鎌倉、室町、江戸などの懐古的な名前を大和、山城、北条、織豊、徳川に変えるということに驚いている。最も違和感のあるのは、文化的なイメージのある飛鳥、平安、安土桃山など詩的な名称をまったく無くしてしまうことである。数々の格調高い芸術を生んだ安土桃山時代は信長、秀吉が活躍した武闘的な織豊時代に変わる。平安時代については、784年に長岡(現長岡京)へ遷都して、その10年後の794年平安時代が始まったと言われているようだが、当時直ぐに再遷都して左京・右京を持つ平安京を作ろうとした。だが、右京に住む王族・貴族が激しい政争で没落し、右京は荒れ果てて平安京はなくなり、むしろ大津、宇治、大山崎を結んだ「山城京」を拠点として王権がスタートしたとする説を取った。これが山城時代と名付ける根拠だそうである。鎌倉時代についても征夷大将軍となった頼朝より、承久の変でクーデターを起こした後鳥羽上皇を追放し覇権を握った北条の方が実質的なリーダーだったという史実を採用したからであるという。従って北条時代の幕開けは、承久の変が起きた1221年を提起している。

 これだけでは些か抵抗があるが、ひとつの提案として歴史学会辺りで議論して意思統一したうえで、文科省の承認の下で更に分かり易い解説をして欲しい。ともかく「エッ?」となり、目から鱗とでも言えるような新説でもある。

 昨日駒沢大学公開講座で共同通信社の山田克講師が、外国及び国内通信社について何度目かの講義をされたが、いただいた古い朝日と信濃毎日新聞の記事コピー資料の中に世界史的な事件があり貴重なものだった。ひとつは、1914年7月に勃発した第1次世界大戦開戦速報である。「墺塞愈々開戦」と勇ましい見出しがある。2番目は第1次大戦終戦のニュースである。3番目は今年100年目を迎えた17年11月7日発生のロシアの10月革命成功の情報で「冬宮遂に降伏す」とか、「ケ首相姿を晦ます」とある。次いで31年9月18日勃発した柳条湖事件である。

 今年はメディアでもロシア革命に関心があり、ちょうどボルシェビキがケレンスキー政権を倒した100年前の当日に当る一昨日、ロシア各地でロシア革命賛成と反対の集会やデモが行われていた。プーチン大統領は、12年前にロシアの祭日からこの建国記念日を削除したこともあり、革命に対して評価する態度は取らない。だが、厳然たる歴史上の事件として、またそれ以降旧ロシアが革命を下地に社会主義体制を維持してきただけに、その郷愁もあり革命を評価するロシア人は約6割もいるといわれる。18~24歳の若者は7割強が革命派である。プーチン大統領は、次の選挙で再選を狙い、憲法改正によって更に大統領の座に居座ろうと考えているようだ。それが余計に国民を革命派に向かわせている。

 今日講座終了後桜新町の天麩羅店「花むら」で講師を囲み、会食による懇親会を行った。

2017年11月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3831.2017年11月8日(水) 気にかかる2つの問題

 気になっていることが2つある。ひとつは、昨日アメリカ・テキサス州の教会内で起きた銃乱射事件に伴って持ち上がった銃規制に反対の声が挙がったことである。小さな村の教会内で銃を乱射され、多数の犠牲者を生んだ一方で、住民が自らの銃で応酬し犯人に命中させて犯人を自決させる結果となった。これについて銃規制に反対する住民が、自分たちが銃で応酬出来たから犯人を追い返すことが出来て、被害の拡大を防げたから銃は必要だと言っている。

 確かに人口が少ない地域では、治安上不安があるので自己防衛のために銃を備えておきたいとの気持ちは理解出来ないこともない。だが、そもそも犯人が銃を持てないようにすれば、事件発生や犠牲者はそのこと自体で防止出来ることであり、銃の所有自体を禁止した方が問題解決に直結するのではないだろうか。

 アメリカでは歴史的に西部開拓時代の空気を継いでいるところも多く、自らの身は自らが守るとの伝統的な雰囲気が強い。そういう現代に逆行するような保守的な空気が政界にも流れているようだ。大きな力を持つ全米ライフル協会が、議員に多額の寄付をして既得権益を守ろうとしている。トランプ大統領も彼らの支持を得たからこそ大統領になれたとも言える。それ故大統領は銃による凶悪事件が発生しても一向に規制へのジェスチャーを示そうとしない。

 もうひとつ気になることは、ビルマ(現ミャンマー)のロヒンギャ民族虐待問題である。6日国連安保理事会がビルマ政府に過剰な軍事力の行使をやめるよう議長声明を発表したことにビルマ政府は猛反発している。60万人とも言われるロヒンギャがビルマ国籍も与えられず虐待されたうえ、国外脱出して海上で死亡する例が世界に衝撃を与えている。これに対してビルマ国連大使は、間違った証拠に基づいており緊張を強いるだけだと非難している。

 先日漸く腰を上げたスーチー国家顧問が現地を視察したが、はっきり言ってこれはビルマだけの問題ではない。最早ビルマ一国だけで解決出来るようなハードルを遥かに超えている。

 そもそもこれが今日大きな問題になった原点は、戦前イギリスが統治下のインド(現バングラディッシュ領)から現在のバングラディッシュ・ビルマ国境山中の原住地にロヒンギャ民族を強制的に移住させたことが問題の発端である。そうだとするなら、国連は貧しいビルマだけに問題解決を迫るのではなく、責任を負うべきイギリスにも問題解決のための主たる方法、対策、援助を要求すべきではないかと思う。イギリスが一向にこの問題に手を差し伸べようとしないのはあまりにも身勝手で、無責任であると思う。はっきり言って現在のビルマには金銭的に解決出来る力はない。

2017年11月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3830.2017年11月7日(火) トランプ大統領、次の目的地・韓国へ

 来日したトランプ大統領は、昨日皇居で天皇・皇后両陛下にお会いになり、午後は迎賓館で北朝鮮に拉致された被害者の家族らと面会し、彼らから話を聞いた。アメリカの大統領が拉致被害者家族と会うのはブッシュ、オバマ両大統領に続いて3度目であるが、今度は北朝鮮の核・ミサイル問題が騒がれ、日米両国が圧力をかけている時だけに北朝鮮の無謀で非人道的行為を世界へ向かってアピールするには絶好のタイミングと考えたようだ。トランプ、安倍両首脳は、緊密な日米友好関係を殊更アピールしていた。

 最大の日米協調は北朝鮮に対して強硬姿勢で圧力をかけることだった。併せて南シナ海で海域拡大を画策している中国へもプレッシャーをかけることも狙っていた。そのために両首脳は、「自由で開かれたインド太平洋」を目指し、日米の協調体制のうえで中国シルクロード経済圏構想である「一帯一路」が中国独自の権益拡大を求める足掛かりになっている現実を懸念している。トランプ大統領は、中国を牽制する意味からも日本にも軍事力装備を拡充させるとの考えから、日本に防衛装備品の購入を決断させた。これにより幾分かの日米貿易赤字問題を解消させ、トランプ大統領としては事前に抱えていた大きな課題のひとつをクリアすることが出来た。しかし、思いがけず武衛装備品に国民の税金で1兆円もの高価な支払いをさせられた日本側はそれで良いのか。国会からはそんな議論はまったく聞かされていない。

 夜は迎賓館で歓迎晩餐会を催し、トランプ大統領もすっかり気を良くして今日次の訪問国韓国へ向けて発った。

 韓国へ到着したトランプ大統領は、韓国で歓迎を受ける反面、市内には反トランプを掲げるデモ隊が押し寄せた。日本ではまったく起きなかった反トランプ・デモが堂々行われていた。これは韓国とアメリカの間には、協力体制に若干の温度差があり、失礼でない限り許されることであると思うが、日本ではどうして反トランプ・デモがないのか。呆れたのは歓迎晩餐会に元従軍慰安婦の女性代表を招き、トランプ大統領とハグしたことである。卑しくも国賓をもてなす場においてあるまいことか元慰安婦を招き、ハグまでさせるというのはどういう神経だろうか。昨日の拉致被害者との面会がクローズアップされたことを真似したのだろうが、この辺りは韓国政府の良識を問われる問題ではないだろうか。

 さて、昨日から自宅のリニューアル工事が再び始まった。今日から外壁の塗装が始まったが、家の周囲をビニール・カバーで囲われ、足場が組まれ、そのうえガラス張りの窓やガラス扉は濃い目のカーテンで目隠しをしていたが、雨戸も閉めるよう言われ家の中は真っ暗闇で室内では電灯を点けている。まるで朝から夜のようである。部屋から外の様子がまったく分からない。しばらくの間はこんな閉じ込められた状態に置かれることになる。

2017年11月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3829.2017年11月6日(月) 「命のビザ」の杉原千畝氏ご長男の消息

 5カ月ぶりに新宿のハイアット・リージェンシーで「湘南OBカルテット」による恒例の食事会を持った。南極専門家の神沼教授、元大手銀行役員の天野さん、それに兄を加えた同級生3人と1年後輩の私である。3人の先輩らは今年それぞれ傘寿を迎え、私が来年傘寿を迎えることで合計319歳の人生ベテランの集いでもある。それぞれ豊かな経験を積んで半生を送ってこられ、海外経験も豊富であるので、話の内容が中々興味深い。神沼さんは前立腺の手術を終えたばかりだが、闊達に南極の体験談などもお話しになる。

 天野さんから同級生・杉原弘樹さんのニューヨーク時代の話を伺った。杉原さんとは、第2次世界大戦中リトアニアのカウナス領事館でユダヤ人に日本通過のビザを発給し、ユダヤ人6千人の命を救ったとその積極的な行動を広く賞賛されている杉原千畝元領事代理のご長男のことである。湘南高卒業後早大を出られてから渡米し、一時西武に勤務されたが、その後アメリカで起業され度々日本へ帰って来られたという。天野さんが三井銀行ニューヨーク支店勤務時代に同地で何度も弘樹氏に会っていたと伺った。天野さんは鎌倉霊園墓地での弘樹さんの納骨式にも立ち会ったとも語っておられた。同級生の証として高校卒業時の記念写真のコピーを兄からもらったが、これを今書いているアウシュヴィッツ訪問記原稿上に掲載したいと考えている。残念ながら弘樹さんはすでに他界されたわけだが、現在66歳の末弟伸生さん(千畝氏4男)は今イスラエルに居住され、愚兄とはFacebookで連絡を取り合っていると聞いてびっくりしたところである。杉原家は、かつてわれわれが住んでいた藤沢市鵠沼のわが家ともごく近所だったことに強い縁を感じている。通学途上の江ノ電で何度か顔を合わせていたに違いないと思っている。

 昭和28年弘樹さんは私立湘南学園中から湘南高校へ進学された。慶應高校へ進学し歌手から作曲家になり今夏亡くなられた平尾昌晃氏とは中学では同級生だった。湘南高校長を辞められてから現在湘南学園園長をされておられる川井陽一先生にもご連絡してみようかと思っている。

 いろいろ個人的なネットワークが意外な縁で繋がっていることに感心したり、感動したりしている。

 さて、来日中のトランプ大統領夫妻は午前中皇居で天皇・皇后両陛下にお会いになった。大統領に大して粗相がなくてホッとしているが、天皇と挨拶する時にも会話する時にも上着のボタンが外れている姿は、少々不作法でだらしない感じがした。一流の経済人だったならもう少し身なりに気を遣えないものだろうか。

 ところで今朝またもアメリカ・テキサス州の人口僅か600人の小さな町の教会内で銃乱射事件が発生した。家庭内の問題で米空軍を退役させられた1人の元空軍兵の男により26人が殺害された。先月にもラスベガスで58人が銃により殺害されたばかりである。アメリカの無法な銃所有の実態がこのような悲惨な事件を頻発させている。トランプ大統領は、犯人は精神錯乱状態だったが、精神障害の人物がいることがアメリカの問題だと述べて、銃所有及び銃規制についてはまったく触れていない。これだけ凶悪な事件が連続して起きるようでは、いかに銃所有の正当性についてゴタクを並べても説得力はなく、銃規制に一日も早く手を打たなければいつまでも同じ危険な状態が続く。こうして、銃により罪のない市民が毎年殺害されていくのだ。これは、大統領以下全米の政治家すべてが、人の生命をどう考えるのか問われている深刻な問題だと思う。どう考えても一般市民の銃所有を法律により禁止する以外に、残虐な銃乱射による事件発生を防ぐ方法はないように思う。

 アメリカ国民も今や西部開拓時代は終わったと悟らなければ、またぞろ同じような悲惨な事件は繰り返されることだろう。

2017年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

3828.2017年11月5日(日) トランプ・アメリカ大統領初来日

 アメリカのトランプ大統領が就任後初めて来日された。米軍横田基地へ専用機‘Air Force one’に専用ヘリコプターと専用車を積み込んでやって来た。横田からそのヘリで霞が関カントリークラブへやって来た。ここで出迎えた安倍首相とゴルフをプレイしたが、これも安倍首相が訪米した際にフロリダの大統領別荘でゴルフをやってお互いに上機嫌だった2匹目のどぜうを狙っているわけだ。それにしてもお忙しい2人が間隙を縫ってプレイするほどゴルフとはそれほど効果絶大なものだろうか、ゴルフを嗜まない私にはその辺りの見当がつかない。

 トランプ大統領の次の訪問国・韓国の文在寅大統領がゴルフが好きかどうかは知らないが、トランプ大統領の韓国における1泊2日の滞在は、日本と中国の2泊3日に比べて短いと不満を述べているらしい。案外このトランプ・安倍両首脳がゴルフをやるなら韓国の滞在を増やせと言いたいようだ。

 これまでのアメリカ大統領訪日に比較して、今度のトランプ訪日は日本国内のみならず、世界中から注目されているようだ。どんな話し合いになるのか、明日首脳会談が行われる。明日午後には北朝鮮拉致被害者家族が大統領と会う予定だそうだが、これに対して北朝鮮の「ロケットマン」金正温の反応が若干気がかりではある。

 9月に訪問したアウシュヴィッツ収容所の見学記を今書いているが、ユダヤ人及びユダヤ教について書物で調べていたところ、ユダヤ人と日本人の間には、案外類似点があるのに驚いた。

 例えば、①古代ヘブライ神殿と日本の神社の構造が似ている、②古代ユダヤの聖櫃は日本の神輿に似ている、③エルサレムの神殿の門には、16菊花紋と共通の紋章が刻まれている、④生後30日目に赤ちゃんを神社で初詣させる習慣は日本とユダヤだけしかない、⑤伊勢神宮暦は他の日本の神社暦とは異なるが、ヘブライ暦とは似ている、⑥水や塩で身を清める禊の習慣が両国にはある、等々極めて特異な分野で似ていることが大変珍しいと思っている。案外日本人とユダヤ人は人間の根底で相通じるものがあるのではないかと思っている。お互いに金儲けが上手い点なども確かに相似点ではないかと思っている。ただ、ずる賢いとか、人を騙すなんてことは、日本人らしからぬ点であり、願い下げにしてもらいたいものである。

 ともかく今執筆中の雑文にもこの辺りの珍しい相互関係について触れるつもりである。

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3827.2017年11月4日(土) トランプ大統領来日に大警戒網

 明日アメリカのトランプ大統領が初めて来日する。その露払いとして長女のイヴァンカさんが一昨日来日し、女性のための会議‘WAW 2017’で講演して安倍首相とも会食をしたので、安倍・トランプ会談の段取りをしたのではないだろうか。イヴァンカさんが出かける度に警護班の警戒が厳しくなる。帝国ホテルに宿泊して今日皇居前広場と日比谷公園を散策されたが、前後の警戒がただ事ではない。夕方成田から帰国した。

 大統領の日本滞在中は1万8千人の警官によって警備されるそうだが大騒ぎである。とかく過激な言動によって物議を醸している大統領だが、安倍首相とは殊の外ウマが合うようで、これまでに5回も直接会談を行っている。

 そのトランプ大統領は一昨日アメリカのFOX Newsのインタビューに応じて、中国に対してこんなコメントを漏らした。北朝鮮は日米首脳が結束して彼らに強い態度を示していることに対して、一旦ことが起きれば日本は海の中に呑み込まれることを覚悟せよとの恫喝的なコメントを公言した。その最中に「日本は武士の国だ。北朝鮮による核・ミサイル開発を巡る緊張が高まると、日本との間で大問題を抱えることになる」と述べたのである。「武士の国」がどういうことを意味しているのか明確ではないが、それにしてもこれでは、日本が今にも北朝鮮と緊張状態に入り、日本が海中に沈む、つまり全滅することがあり得ることを示唆していることにならないか。これでは却って日本を崖っぷちに追い込む恐れがある。ちょっと言い過ぎではないかと放言王トランプ大統領の口にチャックをしてもらいたいものだ。些か他国の安全保障に関して過剰な発言ではないかと心配になる。安倍首相には、くれぐれもトランプの口車に乗せられないよう気をつけて欲しいものである。

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3826.2017年11月3日(金) 70歳台最後の誕生日を迎える。

 昨晩は雨が降っていたが、今朝起きてみると青空だった。やはり祭日「文化の日」は例年通り快晴で迎えられる。今日、文化の日は私自身にとっても79歳の誕生日である。まだ平均寿命年齢に達してはいない。あとどれだけ余生を楽しめることが出来るのか分からないが、健康管理には充分注意して毎日可能な限りこのブログを書き続けられるよう心がけたいと思っている。時折外部に拙稿を寄稿することも楽しみにしている。現在のところ取り立てて健康上の大きな問題はないので、医師のアドバイスに従って生活のペースを守って行きたいと思っている。

 今日のディナーは妻とともに横浜・大倉山に住む二男家族に呼ばれてごちそうになり、お祝にハンチング・ハットを贈ってもらった。小1の男児と幼稚園の女児がおしゃべりになり益々可愛くなって嬉しく思っている。

 さて、今朝の朝日新聞「社説‐余滴」に国際社説担当記者が先日開催された中国共産党大会について感想を発表している。「社会主義を掲げる意味」として、習近平総書記が長い演説の中でしきりに「社会主義」を強調した意味について考えを述べている。習総書記は、名門精華大学でマルクス主義理論を専攻し博士号を得たという。その後福建省省長時に学術雑誌に社会主義経済について難しい論文を発表しているが、多忙な中で本人が実際に書いたものか疑問を呈している。汚職追放も効果は上がっているようだが、党・政府幹部とその親族が地位を利用して資産を増やしたことを採り上げ、汚職幹部の摘発も資産膨張の事実解明なくしては本質的な解決にはならないと手厳しい。それが出来ないなら、社会主義という言葉が虚ろなものとなると指摘している。私もその通りだと思う。中国は社会主義国家ではない。

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3825.2017年11月2日(木) インフルエンザ予防のワクチン不足

 毎年この時期に高齢者用インフルエンザの予防接種を受けているが、先日そのつもりで掛かりつけの森内科へ出かけたところ、ワクチンが少なく予約しないと接種を受けられないとのことで無駄足を運ぶ結果となった。昨朝電話で医院へ申し込もうとしたところ、もうその日の分は予約受付がいっぱいとなったので、翌日以降に申し込んで欲しいと言われてしまった。今年は高齢者用予防接種ひとつを取っても中々思うように行かなくなった。区役所から送られて来た案内書を読むと「接種の際は、事前に医療機関に接種日やワクチンの在庫などをご確認のうえ、同封の『予診票』に必要事項を記入して、医療機関へお持ちください」と確かに書いてはある。そこで今日医院開業の8時半直後に電話して漸く受け付けてもらい、午前中に予防接種を受けることが出来た。

 取り敢えず、インフルエンザに対しては予防措置をしたので、ホットしているが、偶々今夕7時のNHKニュースで今年はワクチンが不足していることを医師の話として伝えていた。昨年までの例から推してある程度予測出来そうなものだが、今年はどうしてそれが出来なかったのだろうか。

 さて、未成年の高校生が喫煙、飲酒は禁止されていることは常識である。だが、学校によってはそうではないと考えている愚かな高校があることがはっきりした。有名校にでもなると自分たちだけは特別許されるとでも勘違いしているのか、サッカーの強豪校、宮崎県の私立鵬翔高校のサッカー部員数人がかつての顧問女教師とともに、昨年飲食店で飲酒、喫煙をしていることが分かった。この高校は2013年に宮崎県代表校として初めて全国制覇を成し遂げ、今年も現在まで県大会予選でベスト4まで勝ち残っている。

 このスキャンダルについて反省して当面活動を自粛するとか、取り敢えず県サッカー連盟や高体連にお伺いでも立てるのが普通だと思う。ところが、同校教頭は、サッカー部の全国大会出場を願っているのか、全国高校の野球部がしばしば行うこの種の対応を取らずに、開き直ってまじめにサッカーに取り組んでいる生徒もいるときれいごとを言って辞退しない方針だという。気持ちは分からなくもないが、同じサッカー部員が禁じられた行為を行い、そこに止めるべき教師が同席していながらそのまま放任したのは、教育者としてはあるまじき行為であり、あまりにも常識から外れているのではないだろうか。

 強ければ何でも許される。近年教育関係者のみならず、一般に非常識な行為が当たり前のようになっている。安倍政権の1強多弱の影響だろうか、怖い風潮である。ここはやはり高校としては、反省して一旦身を引いたうえで、出直してもらいたいと思うが、目前の優勝カップに目がくらんで将来が見通せないのだろうか。過ちを犯した鵬翔高には賢明な判断を望むところである。

 さて、気になっていたスキャンダル続きの加計学園獣医学部の来年4月の開学が、文科省大学設置審議会によって認可されるだろうと伝えられた。不透明な安倍首相と加計孝太郎理事長の親密な友人関係から、獣医学部開学に対して政治的な関与があったのではないかとあれほど騒がれていながら、やはりそこには官僚及びその関係者は首相への「配慮」と「忖度」があったのだろう。これで闇の中に問題を引きずったままの加計学園問題は明らかになるのだろうか。

2017年11月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com