2748.2014年11月21日(金) 衆議院解散、総選挙へ

 今日衆議院本会議場で衆議院解散が賛成多数で承認され、解散となった。総選挙は来月2日に公示され、14日に投票がある。この後安倍首相や各党代表者のコメントが語られたが、毎度のことながら自分勝手で都合の良い意見しか言っていない。安倍首相は解散に大義はかくありと言うし、野党はまったく大義はないと言っている。それにしても一強多弱となり野党の力が弱まり、野党同士の足並みも揃わないようで、これでは選挙後も一強多弱は修正されそうもない。しかも野党の中では党自体が分裂、崩壊、解散という弱体化要因を含むところもある。野党間の移動・転属なぞはそう安易に行われなかったと思うが、今や堂々と離党宣言し、他党入党を公言する有様である。

 例えば、あの剛腕・小沢一郎氏が率いる「生活の党」では、小沢氏自身が所属議員に対して、政治生命を長らえることを考えて好きにしていいと党首らしからぬ台詞まで言った。これで現職2人が離党することになった。あれほど権力行使に強い執念をむき出しにしていた小沢氏が、ここまで譲るとは思いも寄らなかった。「生活の党」の先行きと自分自身の政治家としての権力発揮にそろそろ疲れてきたのだろうか。

 また、あれだけ威勢が良く、渡辺喜美・前代表の個性だけで元気な政党だった「みんなの党」も、その渡辺前代表のお金の不祥事で退任してから坂を転げ落ちるように解党へ行き着いてしまった。

 話は横道に逸れるが、ドイツの財政再建について、今朝の朝日にライプチッヒ大学ギュンター・シュナーブル教授が日本の財政再建を例に挙げながら財政再建問題に応えている。傾聴に値するものだ。

 それによるとドイツはリーマン・ショックの翌2009年、憲法にあたる基本法を改正し、「債務プレーキ」なる条項を導入し、原則的に新たな借金なしに歳入と歳出を均衡させなければならなくなった。そのため連邦政府は来年予算で46年ぶりに新規国債の発行を停止し、「無借金」で歳出を賄える見通しになったという。日本は財政支出が増えるたびに新規国債の発行で賄うモデルが定着していると警告を呈している。

 教授の言い分は、日本は債務残高削減の努力をすべきだと主張しておられる。そのうえで、安倍首相が消費増税先送りをしたことは、長い目で見ればプラスにならないという。

 ドイツが新たな借金をせずに財政均衡を実現できたのには、2つの要因がある。ひとつは、EUが全加盟国に債務残高をGDPの60%以下に抑制するよう求めていて、ドイツは80%前後である。まだ目標には達していないが、それでも日本の数字200%よりはるかに良い。日本の数字は何と231.9 %(予測)である。これではとてもドイツに近づけない。

 もうひとつは、「債務ブレーキ」により借金なしの「財政均衡」を演出する歳入と歳出の均衡にあるとのことである。

 それに引き換え、日本の財政再建は言葉ばかりで、一向にその実が上がらず、年年歳歳財政事情は悪化していくばかりである。政治家にその気持ちがなく、掛け声ばかりで果たして財政再建は実現できるのだろうか。

2014年11月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2747.2014年11月20日(木) 森喜朗元首相のパーティでギブアウェイに拙著

 安倍首相は一昨日消費税増額先送りの決定と同時に、衆議院解散と総選挙の実施を記者会見で公表し、その後各テレビ局でキャスターの質問に応え、自説を滔々と述べていた。唐突な「大義のない解散」については各メディアとも厳しい見方をしている。日本テレビ「NEWS ZERO」で村尾信尚キャスターに対してあなたの考えは間違っているという言い方には、反論しようにも痴話喧嘩染みるので、キャスターとしては言い返せない。今に始まったことではないが、首相の自己主張とその傲慢さは増長し子どもじみてきている。

 昨日の朝日社説にも、首相の増税先送りについては「『いきなり解散』の短絡」と批判し、「解散に理はあるか」とか、「国民の思い逆手に」、「『信を問う』の本音は」と続けざまに疑問を呈して首相の言い分には一向に納得していない。

 更にフロント・ページでは、星浩・特別編集委員が愚直な政治を忘れたのかと追及している。首相の大義に疑問を呈している。星氏は解散する前に増税先送りすることは延期法案を与党が圧倒的多数の国会に提案し、成立させれば済むことであり、増税派を愚直に説得する努力をしないまま解散によって与党内を先送りに塗り替えようとする策略が見て取れると穿った見方までしている。

 それにも拘わらずわが道を往かんとする首相は、与党で過半数を取れなければ首相を辞めるとのパフォーマンス発言までした。あれほど臆病風が吹いていた第1次安倍政権時代とは違って大分鼻息が荒い。

 さて、今日元首相・森喜朗事務所の長谷川秘書からびっくりするような嬉しい電話をいただいた。12月22日に開催される森元首相主宰のホテル・パーティで来賓すべての方に、拙著「南太平洋の剛腕投手」をプレゼントするというビッグニュースだった。それもプレゼントする数が何と800部という大部で、直ぐ現代書館に連絡したら何とか部数は揃えられるということでホッとした。本は出版社から直接パーティ会場のホテルへ送ることで話は落ち着いた。

 それにしても私にとって初めてのノン・フィクションを昨日も設備費を圧縮すると発表した、2020年オリンピック準備関係ニュースにも姿を見せた日本でも今最も多忙な、森元首相が主宰パーティのギブアウェイに拙著をチョイスしていただいたことはとてつもなく光栄に思うし、とても有り難く思っている。森元首相にも拙著をお気に入っていただいていることは、度々伺っていたが、ここまで御贔屓にしていただいたとは恐縮である。これで自慢のお宝がまた増えた。予想もしなかった嬉しい話につい興奮している有様である。これをきっかけに更に拙著の販売数が伸びていくことを期待している。

 ところで経済市況を見ていてまた驚いている。アメリカの金利上昇と日本の2期連続マイナス成長により円安が進み、ついに118.21円と7年3カ月ぶりの円安市場となった。これもアベノミクスの停滞を示す現象ではないだろうか。

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2746.2014年11月19日(水) 俳優高倉健さん亡くなる。

 昨日映画俳優の高倉健が去る10日に亡くなっていたことが報道されたが、それからどこのテレビでもその死を悼み、いろいろな視点から彼の死が報道されている。今日の朝刊を見ると「高倉健」の記事が溢れている。天下の朝日が一面の他に、社会面にまで全面高倉だらけである。それほど第一級の俳優として演技力を評価されたうえに、彼の性格と人間性が好かれたのだろう。享年83歳だった。

 さて、今日は久しぶりに駒澤大学の講座に出席した。このところ少々忙しく欠席続きだった。ドキュメンタリー制作についての元NHKディレクター・須磨章講師の力作「外国人労働者の結婚」に関するドキュメンタリーを観せてもらい制作の苦労話を伺った。その後来週の授業が今年度最後ということから、会食をしようという話になった。先週そう決まっていたようだが、欠席したので知らずにいた。私は来週出席できないので、却って今日行われたことは良かった。

 桜新町駅近くの住宅地帯の中の天麩羅屋「はなむら」で10人の受講者が寄り集まった。いろいろ話があったが、中でも些か驚いたのは、その中のおひとりのご子息が長男の後輩ではあるが、同じ高校の同じラグビー部員だと分かったことだった。ラグビー論議が留まるところがなかった。

 こんな飾らない寄り合いも楽しいものだ。

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2745.2014年11月18日(火) 衆議院解散と総選挙を発表

 先日の出版記念会の写真がたくさん内臓されたメモリーを送ってもらい、今日DPE店でプリントを注文した。すべてに目を通し必要プリント枚数をはじき出すまでに、時間にして約3時間を費やし最終注文枚数は約1400枚となった。これまでのDPE注文で実に自己最高枚数となってしまった。DPE店員もあまりの枚数の多さと金額にびっくりしていたほどである。諦めてはいたが、直ぐには写真としてもらうことはできず、結局1週間先ということになった。自分たちの記念写真はもちろんだが、できるだけ出席していただいた方にも送って差し上げたい。

 ミクロネシア大使秘書からは帰りがけに、森喜朗元首相と私が握手している写真を送って欲しいと言われたので、送ってあげればいずれ大使館のホームページにミクロネシア絡みのニュースとして掲載していただけるようだ。

 さて、昨晩帰国した安倍晋三首相は早速与党幹部と話し合った末、今夕記者会見で消費増税の18カ月先送りと、21日に衆議院を解散し来月14日に総選挙を実施すると語った。迷っていたようだが、7~9月期の国内総生産(GDP)の実質成長率が年率換算で1.6%減となり、2四半期続けてマイナス成長になったことが公表され、安倍首相に決断を固めさせたようだ。

 いくつか記者から質問があったが、かなり自己本位に応えていると感じた。

 唐突な解散・総選挙には大義がないとの質問に対して、増税を延期してその先延ばしの考えを国民に問うのでそこに大義はあると応えたり、民主党政権はマニフェストに書かなかったのに消費増税を行ったが、自民党政権は国民に信を問うていると自分たちは約束は実行するし、その約束を国民に尋ねていると「信なくば立たず」と言わんばかりである。

 定数削減を当時の民主党野田首相と約束したのに、一向に履行する気持ちはないようだ。どうも自分たちの都合だけを主張しているだけに思えて仕方がない。

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2744.2014年11月17日(月) 千葉市内で講演

 今日は千葉市民会館で「いきいき大学」教養文化教室の講演を行った。一昨年、昨年に引き続き3回目である。今年も昨年と同じようなテーマ「世界遺産と旅の楽しみ方」についてパワーポイントを使ってお話をした。この講演は昨年すでに決まっていたが、今年7月に幹事さんが急逝されて会長さんが慌てて連絡をくれたのが9月に入ってからである。幹事さんには8月に拙著も送り、またよろしくと手紙を書いたばかりだった。「いきいき大学」理事会の帰りの車の運転中に心臓発作を起こして亡くなられたと驚くような話を伺った。車は対向車線に飛び出したが、幸いにして他人に被害を与えることにはならなかったようだ。それにしてもドラマチックな話を伺い、改めて野球好きだった幹事さんの生涯を想った。享年80歳である。

 受講者は200余名で大分熱心に耳を傾けてくれた。後で会長以下理事の皆さんから昼食をご馳走になった際感想を承ってみると旅行経験の豊富さに敬服したことや、実体験に即した話で理解し易かったこと、パワーポイントのスライド画面が良くできていることなどについて評価していただいていることを聞いた。まだまだパワーポイントについては、努力次第で良い画面を作ることができるので、来月武蔵野商工会議所での「南太平洋の剛腕投手」をテーマにした講演会で、更に洗練されたスライド構成にしたいと考えている。

 さて、昨日の沖縄県知事選は、新人の翁長雄志・前那覇市長の完勝だった。現職・仲井真弘多氏に対する得票比率は、36対26である。現職を破った新知事・翁長雄志氏は、米軍普天間基地の辺野古への移設反対で県民の圧倒的支持を集めた。これから翁長氏はその阻止のため権限を行使すると言うが、それは極めて難しいと思われる。今朝の朝日社説は「辺野古移設は白紙に戻せ」と訴えているが、翁長氏が今後支持を受けた民意を背にどうやって政府を切り崩していくのか。翁長氏の手腕が問われる。

2014年11月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2743.2014年11月16日(日) 現職仲井真弘多氏、沖縄県知事選に敗れる。

 期待されたテニスの錦織圭選手は残念ながら今朝明け方セルビアのジョコビッチ選手に1-2(1-6、6-3、0-6)で敗れた。流石に今年度世界ランク1位の強豪ジョコビッチ相手ではまだ経験不足だったということだろう。

 さて、明日安倍首相は主要20カ国(G20)地域首脳会議を終えてオーストラリアから帰国し、消費増税の先延ばしを公表する予定である。そして、その後衆議院解散と総選挙実施を決断し、発表するのではないか。首相はAPECからASEAN、そしてG20と続いた3つの国際会議出席を終え間もなく帰国することになる。APECとASEANについては、本項で触れたが、G20へ出席した理由は何かと問えば、減速気味の世界経済についての討論、エボラ出血熱対応、そしてロシアに対する制裁問題だったが、これはあまり効果的ではなかった。

 オバマ大統領は中国の海洋進出を批判し、自由や民主主義で中国とは相容れない立場であることをはっきり主張した。即ちアメリカは自由で公正な選挙の実現を支持しており、米中会談で中国の習近平主席にも、市民が自分たちの指導者を選ぶべきだとの立場を主張した。香港市民が普遍的な権利を求めて声を上げたことも自由化の一歩だとも述べた。だが、中国にとっては自由とか、民主化は最も嫌うテーマで、習主席は香港の民主化デモについてアメリカのコメントは内政干渉であると牽制した。考え方や立場が異なる大国同士がこのまま衝突することなく、いつまで危うい関係を維持できるだろうか。

 日米貿易総額の3倍を超えるほど多い米中貿易に頼っているアメリカ国内でも、近年中国の印象は悪化する一方である。アメリカ人の直近の中国嫌悪率はついに50%を超えたという。世界の嫌われ者・中国の面目躍如ではないか。

 さて、今日行われた沖縄県知事選で即日開票の結果、現職の仲井真弘多知事が敗れ前那覇市長の翁長雄志氏が当選した。仲井真氏と翁長氏のどちらが当選するかは微妙と見られていたが、過去2回当選の現職仲井真氏も最後の決断で、辺野古移転を決断して県民の信頼を一気に失い落選した。辺野古への米軍施設の移転計画にゴーサインを出したことが、県民からノーを突きつけられる結果となった。移転に反対の翁長氏は当面支持を得たが、中々一筋縄で行かない米軍基地問題であり、これが日米同盟のヒビを入れさせることになっては、米軍のみならず日本にとっても好ましいことではない。これから沖縄基地問題に日本は国としてどう向き合い、対処していくのか、大きな課題を背負わされることになった。

 これまで沖縄にはあまりにも負担をかけ過ぎていた。すべて金だけで解決しようとの日本政府の過去の不誠実さがついにこういう難しい事態に追い込んだとも言える。「デタラメ総理」民主党の鳩山由紀夫首相のように軽薄に「沖縄基地の県外移設」を無計画に、かつ無責任に口外し、却って県外移設を難しくしてしまった。こういう政治家の誠意のなさが問題を一層混乱させた。日米政府間には基地移転について密約があるやに聞いている。明日以降メディアでも大きく取り上げられるだろう。自分たちの都合だけでのんびり解散、総選挙なんかやっている場合だろうか。

2014年11月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2742.2014年11月15日(土) 箱根登山鉄道とレーテッシェ鉄道の姉妹鉄道を想う。

 チョンボ続きだった朝日新聞社の木村伊量社長が、来月5日臨時株主総会と臨時取締役会で正式に辞任することになった。朝日新聞社は今しきりにこれまでの報道姿勢を反省しつつ、2つの大きな誤報について検証を続けてその経過を紙上で発表している。ひとつは東電福島第一原発事故に関する「吉田調書」をめぐる誤報であり、もう一つは従軍慰安婦を巡る虚報である。いずれも事実を歪曲した許し難い報道であり、メディアの最高責任者として社長の辞任は当然であると言える。この点でいずこからも朝日擁護の声は出て来なかった。

 日ごろ朝日から厳しい指摘をされていた政治家にとっては、よほど朝日のこれまでの自分たちに対する批判的な記事が腹にすえかねたのか、ここを先途とばかりに朝日を攻撃し、系列のテレビ朝日「報道ステーション」が政府自民党に批判的だったとして中止させようと圧力をかけているとも聞く。江戸の敵を長崎でと取られかねない朝日にとっては辛いところだろう。今が正念場だと耐え難きを耐えているのではないか。

 ところで、ここ一両日スポーツ面で脚光を浴びているトピックがある。テニス界のプリンス、錦織圭選手が男子テニス今季の年間成績上位8人が争うATPワールドツアー・ファイナルで、1次リーグを突破して準決勝へ勝ち進んだことである。つまり錦織選手が実力的に世界で上位4人の仲間入りしたことになる。このファイナルには過去日本選手が出場したことがなかったために、まったくファイナル自体が報道されたことがなかった。日本テニス界にとっては、正に神武以来のビッグニュースと言うべきであろう。そこへ錦織選手が勝ち上がり進出したのである。他の3選手は世界でも際立った強豪であり、このうえ勝ち進むのは難しいだろうが、テニスが日本人の関心を惹きつけたことは間違いない快挙である。

 さて、TBSテレビで毎週土曜日に放映される長寿番組「世界ふしぎ発見!」を観ていて、懐かしい気持ちに誘われた。今日のテーマは「今が最高!登山鉄道で箱根感動の紅葉世界へ リゾート開発のお手本はスイス?」で、箱根登山鉄道と姉妹鉄道のスイス・レーテッシェ鉄道を、それぞれ現地風景を交えながら交互に比較して紹介していた。

 実は、今から35年前の1979年6月この姉妹鉄道提携が調印された時、当時の箱根登山鉄道・鎮目慶雄専務の命でスイスから来られたレーテッシェ鉄道ハッツ専務の通訳のお手伝いをしたことがある。そして8月レーテッシェ鉄道ベルニナ線視察記念ツアーを立案し、添乗員として現地を訪れ歓迎されたことがあり、今日のテレビでもベルニナ線の駅に提携記念の日本語プレートが掲げられている場面を観て感慨深く感じた。折も折今年は日本とスイスが国交を樹立して150年という記念すべき年でもある。そのスイスと日本の友好行事に関与することができたことは、光栄でもある。僭越であるが、このような画期的な行事にタッチできたことは旅行業者冥利に尽きると言ってもいいと思っている。

2014年11月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2741.2014年11月14日(金) 消費増税先送り

 来年10月現在の8%から10%への消費増税を政府は先延ばしする腹を固めたようである。景気がいまひとつぱっとせず、国民の懐具合に余裕がなく、値上げすれば国民から厳しい批判を浴びることははっきりしている。

 これで財政再建が再び宙に舞うことになり、財務省から値上げ実施を迫られ、同じく財界からは既定路線の値上げを先延ばしすることに否定的な声が聞かれる一方で、政府自民党はマニフェストに盛られた値上げを実施するより国民の拒絶反応を汲み取り、ここは衆議院解散を挟んで値上げをその先へ延ばすことにほぼ腹を括ったようだ。

 17日にオーストラリアから安倍首相は帰国する。その後一気に総選挙までの日程を公表するのではないだろうか。いつもながら政治家の決断は、国民のためと言いながら、実は自分たちの都合だけを優先して考え、実行するパターンの繰り返しである。今度も定数削減の見通しが立たず、消費増税で国民の批判を受けて次の選挙で苦戦するより、選挙を潜り抜けてそのうえで消費増税を実施しようとの魂胆である。

 さて、今日六本木アークヒルズで恒例の東京湘南有志会が開かれた。今年は例年より出席者が少なく、30数名だった。佐々木信也さんも出席の予定だったが、来られなかった。幹事の一人も健康上の理由で不参加となった。少々年嵩の増している会員が多い中では不参加者が増えるのもある程度止むを得ないのかも知れない。

 先の出版記念会に出席していただいた湘友会前会長と現会長、元湘南高校長も出席された。そこで有り難いことに拙著を紹介する時間を与えていただきPRをすることができた。やはり母校に関する情報には皆関心がある。拙著に関心を寄せてくれたのは、やはり拙著の内容が母校にまつわる話が多かったからである。パンフレットは持参したが、書自体はほんの数冊持って行っただけだったので、3冊しか販売することはできなかった。それでも会員の間にPRすることはできたと思う。母校関係者ばかりでなく、その他の方面にもまだまだPRする機会はあると思っている。

2014年11月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2740.2014年11月13日(木) 衆議院解散で年内総選挙か。

 国会には唐突に解散風が吹き出した。まさかと思っていたが、絶対多数を占める自民党内から解散の声が上がって来たというから少々理解に苦しむ。今の自民党政権は多数派与党であり、安定政権と呼んでもいい。それ故自分たちの政策を推し進めようとすれば、筋さえ通れば成案にそれほどの問題はない筈である。今総選挙を実施しても野党に政権を手渡すことはないにしても、議席数を減少させることは確実である。それを実施しようというのだから、そこにはそれなりの理由がある。

 今までほとんど目にしたことがなかったが、急に目立ち出した四文字熟語「常在戦場」が自民党有力議員の誰の口からもすらすらと出てくる。相当派閥などのグループで解散が語られたせいに違いない。だが、総選挙を実施されると公示と同時にお役所仕事はストップし、1千億円近い国費が消費される。それを敢えてやろうというのである。

 しかも、安倍首相がアジア太平洋協力会議(APEC)へ出かけ、その後東南アジア諸国連合(ASEAN)閣僚会議へ出席のため昨日からビルマを訪れている。帰国は17日でアジア諸国訪問の最中に突然夜空に打ち上げられた花火のようなものである。それが首相の留守の間にきな臭い話に尾ひれが付いて、解散は既定路線のように考えられているようだ。実際12月の総選挙を見越してすでに選挙宣伝用のレンタカーも大分予約が入っていると聞く。

 仮に総選挙を行うとすれば、一昨年の総選挙の際国民に約束したマニフェスト、選挙公約はどうなるのか。この辺りに自民党が解散を考えている裏の策略がありそうだ。つまり、約束したことが残りの2年間では実行できそうもないと考えたのではあるまいか。特に自分たちに最も身近な政治・行政改革のイの一番に挙げた議員定数の削減は、「必ず断行します」とマニフェストで公約した。これなぞまったく手を付けていないではないか。結局自分たちに都合の良いように動き回っているだけではないだろうか。

 17日に首相が帰国してどんな筋の通る私案を言うのか、期して待ちたいと思う。

 さて、今朝の新聞で知ったことであるが、就職活動を行っている大学生に対して、採用試験を行う側の会社が受験生から受験料をいただこうというぶったまげるような話がある。まるで大学受験と同じではないか。エゲツナイ奇想天外の入社試験をやろうという会社は、動画投稿サイトを運営する「ドワンゴ」という会社で、昨年も受験料を徴収して厚労省から「報酬」にあたるとして行政指導を受けている。こんな露骨な要求を自社に入社しようとする学生に求めるとは世知辛い世の中になったものである。尤もこんな会社は学生サイドの方から忌避すれば良いと思うのだが・・・。

2014年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2739.2014年11月12日(水) 出版記念会のグッド・メモリー

 一昨日の出版記念会について多くの友人から感想や賞賛の言葉をいただいた。ほとんど好意的に、やれ良かったとか、やれ大成功だったとの温かいエールをいただくのはやはり嬉しいものだ。昨日に引き続き今日も特にお世話になった30名の知人、友人にお礼の言葉を送った。また、森喜朗元総理や、お出でいただけなかったが祝電やお花まで贈っていただいたジョン・フリッツ・ミクロネシア連邦駐日大使にお礼の手紙を書き送ったところである。

 日本ペンクラブ会員でありながら、プロカメラマンとしての肩書もある西原健次さんは、アシスタントの女性とともにスチールカメラで撮りまくってくれていたが、今日傑作が納められたそのUSBを送っていただいた。やはりカメラのプロだけあって、よくぞこれほどと思うくらいあらゆる角度からの多彩な写真が収められている。中に手紙が添えられていて、森喜朗元総理の熱情について西原さんなりの気持ちが滔々と綴られていた。森さんがスピーチされた時に傍で伺っていて想像以上に森さんのミクロネシアに対する熱い思いを感じていたが、西原さんも森さんの熱情に感動したと言っておられる。

 特にはっきり言って天皇・皇后両陛下のミクロネシア巡拝が来年には戦後70年を迎えようというのに、未だ実現しない。そして両陛下は来年パラオに巡拝される。その大きな原因は、ミクロネシアにはハード面の受け入れ施設の点で不十分であると考えているが、森さんもその点を分かっておられて、そこをズバッと突いて「天皇が泊まれるホテルを作らないといけない」と仰った。確かにミクロネシアには、デラックス・ホテルと呼ばれるのはたった1軒しかないが、それとて両陛下が宿泊されるには設備や安全性等に問題があり、大勢のお付きの人々や報道陣のための宿泊面などを考えるととても無理だ。それを森さんははっきり指摘された。

 森さんには5分程度のご挨拶を予定していたが、何と情熱は止まず30分近くに及んだ。それだけに来賓の方々も心を打たれたようだった。ご挨拶された方々のお話は、やや失礼な言い方になるがすべからく傾聴に値するもので、感銘を受けた人が多かったようである。これが、全般的に出版記念会の評価が高かった原因ではないかと考えている。いずれにせよ今回の出版記念会では良い思い出だけをいただいた。

2014年11月12日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com