2325.2013年9月24日(火) 終戦翌日の読売新聞「社説」

 またかぁ? JR北海道でまた事故騒ぎが見つかった。今日JR北海道白糠駅に停車中の列車の床下から白煙が噴き上がり乗客を降ろし運転を取り止めた。さらに2時間後網走駅近くで特急列車のブレーキが作動しなくなった。連日事故続きの同社の度重なる事故については、国土交通省もしびれを切らして今行っている特別保安監査を27日まで延長し、担当係員を9名から20名に増やして取り組むと公表した。菅義偉・官房長官も公共輸送機関であるJR北海道のこの安全軽視のていたらくに苦言を呈している。

 昨日に続いて物申すが、対応した責任者もおどおどしてこういう事態に馴れていないようだった。もちろん慣れていないのが当たり前だが、自信のなさそうな態度が些か気になった。これから果たして鉄道会社として安全運転を行っていくことができるのか。全社、全社員を挙げて猛省する必要がある。

 さて、今日2ヶ月ぶりに駒沢大学の公開「秋季」講座が始まった。今日は「現代日本政治と報道論」であるが、その菱山郁朗講師から父上が執筆された終戦翌日の読売新聞「社説」について話を伺った。以前にも伺ったことがあるが、終戦直後の重苦しい空気が読み取れる。

 「気力を新たにせよ」と題した論文だが、父上にとっても敗戦が信じられない、慟哭し、悲憤痛憤し、国民の無力を慙愧して天に向かって怒号したい気持ちを覚えたというからその当時相当なショックを受けたことが想像できる。父上は40歳の時この社説を書かれたという。さすが大新聞の社説だけあって説得力のある文章である。

 もうひとつ興味深かったのは、これまで気にも留めなかったが、戦争が終結した後、戦犯を起訴した日が1946年4月29日の昭和天皇誕生日で、処刑した日が1948年12月23日の今上天皇誕生日だったということは初めて知った。アメリカも随分したたかなことをやるものだと思う。日本人が絶対忘れない日時に、日米戦争の犯罪人をまな板に載せようという執念には、彼らの残忍さが伝わってくる。だが、これまで誰からもそのような関連性のある話題を聞いたことはなかったし、書物でも見られなかった。これからこの点を頭に入れておこうと思う。

 自作ノン・フィクションを書いていて、あることをふっと思いついた。旧トラック島を6月に訪問した際ススム・アイザワ大酋長のお墓参りをして、立派な墓石の下で大酋長は永遠の眠りについていることを確認した。ところが、先日父親のご実家でご当主の相澤重男氏からいただいたススムの戸籍謄本コピーによると、ススムは相澤家から籍を抜いておらず、依然として生存していることになっている。つまり日本人の人口の中に、現在もススムが含まれていることになる。

 できれば謎の多いススムのドキュメントの中で、さらに興味を掻きたてるように取り上げてみたいと考えている。それにしても不思議な話である。事実は間違いなくススムは他界した。これは間違いない。だが、日本の戸籍上これも間違いなくススムは生存している。これも大酋長の謎と考えて、これをどうやって作品の中で興味深く描けるか、時間の許す限りもっと考えてみたい。

2013年9月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2324.2013年9月23日(月) 中国元幹部の失脚とJR北海道の列車脱線事故

 一昨日から新潟市内に住む二男家族4人が滞在していたが、午前中車で帰って行った。2歳8ヶ月の長男と5月に生まれたばかりの長女も随分可愛くなった。今回は二男が転勤で来月から東京勤務になるので、その家探しが目的である。新潟と首都圏では随分条件が違うようで、特にその家賃と住居面積に開きがある。新潟市内でJR新潟駅からそれほど遠くない好立地であるにも拘わらず、現在の賃貸マンションはリーズナブルで大分床面積も広かったが、東京近辺ではとても望むべくもない。こればかりは手助けのしようもない。

 さて、国内外で大きなニュースとして取り上げられた事件が2件ある。ひとつは中国共産党幹部の薄煕来・元重慶市党委員会書記が、収賄と横領、職権乱用の罪に問われた裁判で、無期懲役と政治的権利の終身剥奪、全財産没収との判決を言い渡されたことである。この事件が明るみに出た背景には、現在の中国指導部にとって薄氏が都合が悪く好ましくない人物とされ、指導部が彼ら自身の保身上ライバルを抹殺したとの見方がある。尤も薄氏の夫人が知り合いのイギリス人を殺害したことはどうも事実のようで、夫人はすでに執行猶予付き無期の判決を受けているが、夫人を救うために薄氏が捜査当局に圧力をかけたが、職権乱用との罪状を課せられた原因でもある。この公開裁判には、党指導部による見せしめの意味もある。

 中国では三権分立はなく、裁判所も共産党の指導下にあり、高官の裁判では党指導部の意向が判決に左右されると言われている。党指導部としては、都合の悪いことは臭いものに蓋と一方的に断罪し隠蔽しようとする。中国における民主主義はいまだ夜明け前である。

 もうひとつの国内ニュースとは、最近JR北海道で列車脱線によるたるみ事故が相次いで発生しているが、その常識外の原因が会社側によって公表されたことである。

 これは安全・安心をうたい文句に事故の絶滅を期している鉄道会社が、全社的に手抜きを続けていたという信じられないケースである。国土交通省もあまりの酷さに呆れている。会社内部からも驚きの声が出ている。何とレール幅が安全基準通りに設定されていなかったことが判明した。それを修理しようともしなかったのだ。JR北海道で異常個所97箇所が放置されていたというから、呆れ果てる。そのまま放っておいたら、列車が脱線することは当たり前である。しかも、最初は問題なしと説明していたが、国交省の指示で点検して異常が放置されていたことが判明したという。国交省ではJR北海道に対して引き続き特別監査を行うとしている。

 この2年間で大きな事故が5件、小さなものを含めると事故が頻発し、2年前には当時の社長が不祥事故の責任を感じて入水自殺をしたいわく付きの会社である。とても鉄道業を営むような資格がない企業と言われても弁解の余地がない。会社ぐるみで事故を起こし隠蔽して反省の欠片もない。

 こんな無責任な会社があるとは想像もできなかった。社長以下幹部は総辞職すべきであろう。まったくひどい会社もあったものだ。

2013年9月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2323.2013年9月22日(日) 現代ハコモノ大後悔時代

 2020年東京オリンピック開催に向けて競技場の新設に拍車がかかりそうだ。現在ある施設をそのまま使用しないで、この機会に便乗して新たに施設をつくろうというのだ。所謂ハコモノの新設である。つい先日日本郵政が所有しているバブル時代の「かんぽの宿」の売却が緒についたと伝えられていたが、今朝の朝日新聞に「ハコモノ大後悔時代」と高度成長期に建てられた公共施設のリストラが始まったとの記事が大きく取り上げられている。

 自治体が抱える建物が、人口も税収も減る中でその維持費だけは確実に増え、財政的に支えていけなくなっている。問題は大きな支出が伴うとは言え、実際に住民に利用されている場合闇雲に施設を閉鎖するわけにも行かず、住民サービスの低下を懸念する声の中でどう対応すべきか自治体も頭を痛めている。

 神奈川県南足柄市では文化会館の休館が市民からの猛反発で方針の撤回に追い込まれた。その時の市長は次の選挙で落選の憂き目に遭っている。市は直ぐには結論が出せず、検討チームを発足させてどうすべきか対応を練ることになった。千葉県習志野市では、公民館のほかに、図書館、児童館、勤労会館なども廃止の予定に入っているが、やはりそれらを利用してきた人たちにとっては閉鎖されることが我慢できない。しかし、市が建物の削減を示して度々説明会を開いた後のアンケートによると施設の統廃合に賛成した人が7割を超えたそうだから、現状では自治体が住民に丁寧に実情を説明し、理解を得るより手立ては中々見つからないようだ。

 それにしてもバブル景気に浮かれて、後から後から新しいハコモノを作り、それが隠れ借金として自治体に残されているのに誰も気がつかず、今になって一気に縮小・整理することの方が無茶苦茶だと思う。大体橋や高速道、トンネルなどのようなインフラについて、その後に経費がかかるにも拘わらず、人件費や減価償却費のような維持管理に係る経費を計算に入れていなかったというお粗末さに呆れている。

 ある地方の役人は反省を込めてこう言っている。「老朽化や将来税収の把握が後手に回った。計画的に維持管理していれば施設の閉鎖を減らせた可能性もある」。

 オリンピック競技施設の新設についてもバブル時代のハコモノを他山の石としてもらいたいものである。

 さて、今日プロ野球セントラルリーグのペナント・レースで巨人軍が昨年に続いて2連覇を達成した。最近テレビでもあまり野球中継を観ないが、根っからの野球ファンだった子ども時代から巨人ファンだったので、熱は薄れたが巨人の優勝は悪い気はしない。後はクライマックス・シリーズ(CS)で日本シリーズ出場権を争うことになる。

  ついては、かねてよりおかしいと思っているのは、いまセ・リーグのCS出場を争っている勝率4割台の3位広島カープが仮に勝率5割を割ったまま出場権を得てCSに勝ち、日本シリーズでパ・リーグの覇者に勝てば、勝率5割以下のチームが日本一という奇妙なことになることだ。プロ野球界は各チームがこのように一年を通して戦ったペナント・レースの価値を、劣化させるような理不尽な制度をそのままにしておいて良いのかなぁ。

 普段は半分も勝てないチームが日本一なんてどう考えてもおかしくないだろうか?

2013年9月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2322.2013年9月21日(土) 川勝平太・静岡県知事の見識のないひとり相撲

 去る12日の本ブログに川勝平太・静岡県知事に対する批判的な私見を述べた。知事は全国学力調査の小学6年生国語Aで静岡県が最下位になったことにショックを受け、静岡県内下位100校の校長名を公表すると衝撃的な発言をして、教育上問題があるのではないかとその強引なやり方に批判が集まっていた。ところが、昨日知事はコロッと手を変えて、今度は全国平均点を上回った小学校86校の校長名を県のホームページに発表したのだ。そのHPを見てみると確かに、知事の独りよがりの言い分と好成績だった小学校の校長名だけが50音順に並んで掲載されていた。お灸をすえるべき人の名を、褒めるべき人の名に変えて公表したが、こういう唯我独尊的な人物が権力を傘に着て一方的な行為をこれほど簡単に行使したことに危機感を憶えている。

 川勝知事の言い分が奮っている。「下位でも上位でもどっちでもよかった。教員の責任の所在を明確にするために公表した」とだけ述べた。この投げやりな発言を聞いていると、教育的配慮がまったくなされなかったことがよく分る。文科省の学力調査実施要領では学校名を公表しないよう定め、県教育委員会も公表を取り止めるよう求めていた。

 しかし、知事は教育専門家らの意見に一顧だに与えず、「学校名を公表しておらず、実施要領には矛盾しない」と強引に押し切った。

 知事には話し合いに応じる気はさらさらなく、自分が思ったことを一方的に行動に移しただけだと我々の眼には映る。与える影響とかリアクションをまったく考えてもいないらしい。しかし、このことによって、県内教育関係者との間に大きな溝ができてしまったのではないだろうか。静岡県の教育行政が些か心配である。教育現場で最も尊重されなければならない「話し合い」を行政のトップである知事自らが見捨てて、問題解決のために歩み寄ろうとの気持ちがなくては、事態は円く収まる筈がない。

 知事自身過去に非倫理的でスキャンダラスな行為を犯し、教育に関しては最も不適材な人物だと思うが、この経緯を考えても知事が真剣に相手の立場を考えるような人間ではなく、非常識なことに率先して首を突っ込む人間だということがよく分る。こんな有様では教育行政ばかりでなく、行政面すべてで県民に皺寄せが来るようなことになるのではないかと思うと静岡県民が気の毒に思えてくる。

2013年9月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2321.2013年9月20日(金) お土産付き消費増税ほぼ決定

 来年4月から3%の消費増税が決まっていたが、それを予定通り実施するかどうかについては、自民党税制調査会の意見や、増税の見返りに経団連から法人税減税の要求が出されて中々まとまらなかった。今日漸く予定通り実施することが安倍首相と麻生経産相、経産省との話し合いで決まったようだ。正式には来月1日安倍首相が発表する。

 これで国と地方の税収は8兆1千億円増えると推定されている。但し、これには減税という付帯条件が付くようだ。復興特別法人税の廃止を1年前倒しして支払い分の1%に相当する9,000億円を減税することと、住宅ローン減税に4,000億円、低所得層への現金給付に3,000億円を充てる。

 しかし、この復興特別予算とは法人のみならず、一般国民からも所得税や住民税を積みまして支払ったものではないか。それを法人と低収入の人だけに還元するような減税措置は税の公平負担の観点からいかがなものかと疑問に思う。あれやこれやの経済対策も併せてトータルで5兆円超の規模である。お金が入ると思うとつい気持ちが大きくなり財布の紐が緩む。消費増税分は社会保障費に充てるというのが当初の目的だったのではないか。言うことは立派だが、これではあっという間に消費増税分がどこかへ消えていってしまうのではないかと心配になる。そして再来年10月に2%の消費税増税が追加されて、消費税が10%になったら、もうその次の消費増税はできないと考えないといけない。

 来年4月の3%アップは理解できるとしても、その使い方が問題である。景気対策の中には、2020年東京オリンピック施設建設、及び防災、減殺などの公共投資に1兆円超が予定されているらしい。オリンピックの公共投資は、消費税増税が提唱された当時は考えられていなかった筈である。しかも度々本ブログで指摘しているように無駄な投資を抑制することを考えれば、現在使用されている競技施設を補修すれば充分間に合うので、新しい競技施設を作る必要はない。これほど多額の無駄な投資はしなくて済む筈である。どうも視点がバラバラではないだろうか。いつも関係者や担当者の思惑、政治家の地元誘導ばかりが先行して、健全財政なんか気にもせず放ったらかしである。こんなやり方では、次回の2%増税の時は絶対賛成できない。その場を繕うことばかり考えているのが、どうも政治屋の習いというもののようだ。

 さて、2015年の世界文化遺産登録に向けて、「明治日本の産業革命遺産」として「軍艦島」の名で知られる端島炭鉱や八幡製鉄所、長崎造船所などをユネスコへ申請することが決まった。地域が岩手から鹿児島まで広く8県28遺産に及んでいる。現在使われている施設も含まれていて、ちょっと「明治日本」という言葉に当惑する。多くの地域にまたがっていたり、現在も使用されていたりちょっと分り難い点がある。それぞれ価値の高い遺産であろうが、これこそ世界遺産の価値があるものだと国際者赤いに胸を張って主張できるような遺産を申請して欲しいものである。そう言えば、これまで文化庁文化審議会が推薦を決めていたものを、どういうわけか今年は世界遺産条約関係省庁連絡会議が推薦を決めた。ここにも何らかの思惑か、駆け引きがあるのだろうか。

 なお、来年2014年審査分は、すでに「富岡製糸場と絹産業遺産群」が推薦されている。

2013年9月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2320.2013年9月19日(木) 失言・放言の自民党「あほう」議員

 荒れた気象に振り回された日本列島であるが、今日は落ち着いた中秋の名月である。朝日夕刊「素粒子」に依れば、この日を中国では「中秋節」、韓国では「秋夕」と呼ぶそうである。夜になって上空に目をやると真ん丸い月が煌々と明るい光を照らし出している。ロマンチックである。

 このところ自民党議員の失言が相次いで、一部には失望と顰蹙を買っている。溝手顕正・参議院議員会長が参議院選挙後に「安倍総理のように大変勢いのいい総理のもとですと、バカでもチョンでも(選挙に)通ると言う要素があることは否定できない」と言ったかと思うと、脇雅史・参議院幹事長が「政党が国会議員の候補をきっちり選べば、選ぶ人が『あほう』でも選ばれる人は立派だ」と述べた。よくこれだけ後から後へと次元の低い失言や放言が噴出するものだ。批判が出るとすぐ当人は撤回したり、言い訳を言うが、これが本音であることは間違いない。これ以外にも麻生太郎副首相がナチ発言を軽薄に述べたのもつい最近のことである。

 どうしてこのような軽率な発言が、いい年をした政治家の口から簡単に漏れてくるのだろうか。つい気が緩むということはあるが、それでも人格的に尊敬できるような人や、自分の発言が他の人に与える影響、効果を考えている人はそんなことはしない。よく言われるお調子者、ばか者がこういうようなボロを出す。こういう議員は選ばれる「あほう」なので、さっさと辞めてもらいたいと思う。

 さて、今以て汚染水漏れが続く福島第一原発4号機について、内外からの批判が高まっている折責任者として対応するために今日安倍首相が現地を視察して、汚染水処理作業と国がどこまで汚染水防止のために関わるのかをチェックした。1号機から4号機までは廃炉が決まっているが、まだもたもたしている。これを現場で見かねたのか首相は今日5、6号機の廃炉を東京電力に要請した。

 ところが、東電は廃炉にするかどうかを年内に決めると回答した。そんなに時間がかかるのか。作業をやることに要する時間ではなく、決断するための時間である。これではあまりにも現代の政治、経済のスピードについていけなくなる恐れがある。こんな状態だから東電は汚染水漏れも防げないのではないか。もっと真剣にやってもらいたいものだ。

2013年9月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2319.2013年9月18日(水) 無駄遣いの2横綱

 去る14日の本ブログに2020年オリンピック東京開催に際して新設される競技会場の無駄について書き込んだところ、その提言に多くの方々の賛同をいただいた。昨夕もペンクラブの仲間から賛成してもらった。オリンピック景気に浮かれて、この際とばかり泥縄的に無駄遣いをして新しい施設を作ってしまおうという反財政再建派の悪乗りである。この悪乗りに注意を喚起する声が、どのメディアからも叫ばれないということも異常だと思っている。

 ところが、やはりまともな人もいる。残念なのは、それが日本人ではなく、外国人であることである。日本人は有頂天になって目が見えなくなってしまっている。恐らく予算を獲得した人、競技場に自分の名を残したい人が、一切を考えず新しい競技場を建設して手柄話として自己満足に浸りたいのであろう。

 この盲目的な五輪至上主義にブレーキをかけてくれたのは、今来日中の国連世界観光機関(UNWTO)タレブ・リファイ事務局長である。氏ははっきり「新しいインフラを作る必要はない」と言い切っている。五輪に向けたインフラについて「道路や鉄道などの交通網は整っており、既にある公共施設や接客サービスなどの改善に努めるべきで、新しいインフラや観光施設をゼロからつくる必要はない」とはっきり言っている。東京都のみならず、政府からの資金を当にしている五輪招致委員会は、こういう声をどう受け止めるのか。まだ先のことではあるが、今だからこそ見直せる点はある。無駄遣いは潔く止めて、旧来の施設で使えるものは補修して使用し、他に資金不足でどうにもならない待ったなしの事象への支出にこれら五輪費用を回してもらいたいものである。

 このオリンピック便乗建設に歩調を合わせるかの如く、今日JR東海がリニア中央新幹線の計画概要を発表した。2027年に品川~名古屋間286㎞の開業という計画それ自体より、何と9兆300億円(朝日新聞)という莫大な投資額をJR東海1社だけで負担するという大博打に驚いた。こんな大金がどこから生まれてくるのだろう。果たして投資に見合うゲインがあるのだろうか。現状では、全長300㎞近い路線のうち地上箇所は僅か40㎞程度で、ほとんどがトンネル内で駅も地下40mにあるという異色の鉄道となる。最高時速505㎞で品川~名古屋間を最速約40分で走破するという。便利には違いないが、はっきり言ってこんなに急いで移動する必要があるのだろうかと首を傾げざるを得ない。現在の新幹線が事故もなく安全に、しかもスピードも速く対応している現状を差し置いてまでして、これほどの大金を注ぎ込んで新しい代用品を作ることが、必要だとはとても思えない。

 現代無駄物語、2席でござ~い。

2013年9月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2318.2013年9月17日(火) 近藤誠一・前文化庁長官にノン・フィクション作品のPR

 ペンクラブ9月例会でパーティ前にいつも著名人が30分程度のスピーチがあるが、今日は前文化庁長官でペンクラブ会員でもある近藤誠一氏が「世界における日本文化」というテーマについて話されるとのことだったので、楽しみにしていた。近藤氏は日本人の特徴として3点を挙げた。

  • 日本人には自然に対する自然観とも言うべき哲学がある。無理に自然を克服しようとの気持ちがなく受け入れようとする。
  • 黒白をつけるという気持ちがなく、曖昧さがある。二元論は馴染まない。これがアングロサクソンとは異なる。
  • 目に見えないものに価値を見出す。

 他に氏自身が深く関わり登録に貢献された富士山の世界遺産についても、富士山の文化遺産としての日本人の美意識と価値について、文化遺産である富士山が葛飾北斎らに絵を描かせるインスピレーションを与えたことが富士山の文化遺産たる価値であると述べたことが、近藤氏の異色の文化的視点であり、文化観だと思った。

 近藤氏は湘南高の7年後輩で、昨年もペン例会でお互いに紹介し合ったが、今日は今書きかけているノン・フィクションの中でトラック島アイザワ大酋長と佐々木信也さん、さらに母校の甲子園優勝などについて記しているので、期待しておいて欲しいと言って、楽しみにしていると言ってもらった。

 さて、8月の夏休み期間中に近くの目黒区立宮前公園のテニスコートで、子どもを対象にテニススクールを開催していた。私自身は隣の世田谷区に住み目黒区民でないとは言え、わが家から3軒隣のコートで大声を上げるとその声が区の境界線を越えてよく耳に届き、やかましくて迷惑を蒙ること甚だしい。特に指導するコーチの怒声が連日二階のわが書斎にまで直接響いてくる。何年か前にもある会社のテニス大会を開催して、その賑やかな応援の声には閉口したものだが、今回の大声は窓を閉め切っても耳に入ってくる異常なものだった。堪りかねて現場に行き、管理人に注意を促したが、しばらくするとまた大声になり、一向に収まる気配がない。数日してまた同じスクールを開いていたので、堪りかねて目黒区スポーツ振興課なる部署に電話で事情を説明した。担当者は、相談してすぐ回答するということだったが、それから3週間が過ぎたが返事はなしだった。 

 先月末あまりにも長いノーリプライにメールで苦情を送ったところ、近々文書にて回答するということで、今度こそどんな返事が聞けるのかと思っていた。ところが、それから何日経っても、またなしのつぶてであっという間に3週間が経過した。

 誠意がないことはもちろんであるが、こんな対応で果たして充分な区民サービスなんてできるものだろうか。あまりの不誠実さを放っておくわけにもいかず、一昨日改めてメールで名前不詳の担当課長に事情を知らせ、2度あることは3度ありというように返事は期待できないので、月末に直接区役所へ事情を聞きに伺うから課長に会える日時を教えて欲しいと伝えた。その返事が珍しく早く今日課長からではなく、担当者から受け取った。

 どうも役所というところは、ピントがずれている。何を考えているのか、そもそも住宅地帯のド真ん中で大きな声を出すようなイベントは近所迷惑なので極力控えるよう、今後は企画を考えてもらいたいと思っている。住民へのサービス精神に疎いところが感じられて、あまり信用できないが、約束の期日に課長に会ってクレームに対する気持ちや、住民サービスについて考え方を尋ねて来ようと思っている。

2013年9月17日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2317.2013年9月16日(月) 台風18号で嵐山の渡月橋があわや!

 昨日から関西地方を襲った大型台風18号は、京都府、滋賀県、福井県に、「大雨特別警報」という過去数十年間なかったような豪雨による大きな被害を与えて東海から関東甲信、さらに東北地方、北海道を暴れまわって日本本土から北東海上へ去った。京都では古来知られた二つの名河川、東の鴨川と西の桂川が溢れて観光地に大きな被害を及ぼしている。とりわけ桂川の氾濫で嵐山の渡月橋が流される恐れが出てきたという報道には、思わずドキッとしてガキ大将だった中学生時代の台風を思い出した。

 あれは昭和28(1953)年、中学3年生の9月だった。台風13号が京都を襲い、桂川沿岸が濁流に洗われ大きく削られて渡月橋が流されてしまった。その後再建された橋は両岸が削られた分だけ長くなり、それが今に使われている思い出深い渡月橋である。自宅から自転車でよく渡月橋や西芳寺へ遊びに行ったものだ。その直前の夏休み中には、数学部の女子同級生・下間さんが桂川で泳いでいて溺れ死んだ悲しい思い出もある。

 テレビで観る渡月橋周辺の料亭や土産物店の周りは水浸しで、旅館の宿泊客も観光ボートで脱出する有様である。今からちょうど60年前を思い出させてくれる、懐かしい何とも言えない映像だった。

 その後台風は突風を伴い関東地方にも家屋の損壊など爪痕を残したようだが、これ以上大きな損害を残すようなことがなければ良いがと願っている。

 さて、天候がスッキリしない中を昨晩神宮球場で行われたプロ野球・ヤクルト対阪神戦で、ヤクルト・スワローズのバレンティン選手が2本のホームラン56、57号を打ち、これまで王貞治、ローズ、カブレラ選手が持っていた55本のプロ野球本塁打記録を塗り替えた。王選手が記録を打ち樹てて以来49年ぶりのことである。軽々とスタンドに打ち込むパワーを備えた選手で、まだ残り試合数から考えると60本は楽々と超えそうな予感がする。日本人選手が記録を作ることができないことは残念であるが、これも力の世界で勝負した結果でもあり、止むを得ない。その代わりはアメリカでイチロー選手が日米通算4,000本安打記録達成を思い返して鬱憤を晴らすとでもするか。

 今日は正真正銘の「敬老の日」である。65歳以上の高齢者人口が3,186万人となり、総人口に占める割合が25%に達した。以前に高齢者人口が全人口の1/4に達するのは、2015年だと思っていたが、ペースが速まってきたということだろうか。75歳以上の人口が1,560万人だそうだからその割合は12.5%になる。いよいよ日本も老人大国になってきた。しかも年々そのスピードは早まっている。私も老人のひとりとして、医療費負担をあまり保険に頼らないようにするためにもこれからも健康には充分気をつけたい。

2013年9月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2316.2013年9月15日(日) ロシアのシリア化学兵器廃棄提案をアメリカが受け入れ

 また巡ってきた「旧敬老の日・9月15日」である。今日この日に妻とお見合いしてちょうど45年になる。結婚したのは翌年の5月だった。2人の息子もそれぞれ独立して孫も併せて5人になった。ひとつの責任は果たしたのではないかと思っている。

 さて、先月末以来国際的に注目されていた、化学兵器を使用したと非難されていたシリアへの武力介入が土壇場で一時回避されることになった。ひところはアメリカがオバマ大統領の面子をかけて議会が国内に強い武力介入反対の声を無視してまでもシリアへの攻撃に強気の姿勢を示していたが、国際社会で心強い賛同を得られず、国連安保理事会の同意も得られる見通しが立たず、結局ロシアの仲介により、シリア化学兵器廃棄の条件付で武力行使を思い留まらざるを得なくなった。

 米ロ両国は化学兵器禁止条約の実施を担う化学兵器禁止機関(OPCW)に対して、シリアの化学兵器廃棄の提案を行う。シリアはこれを受け入れるが、もし違反した場合は国連から経済制裁を受けることになる。しかし、シリアがすべての化学兵器を廃棄するのは2014年半ばまでにとなっており、これでは毎日のように内戦状態に晒され難民が出ているシリアの悲惨な現状を救うことにはならないと思う。いま戦火に怯えるシリアの人々を直ちに救う手立ては他にないものだろうか。

 取り敢えず、大きな戦争に発展する心配は薄れたが、シリア安定・平和の灯火はまだ遠いところにある。

 ところで、東京オリンピック開催の嬉しいニュースに比べれば、それほどのパンチは効かないかも知れないが、昨日鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から新型の固体燃料ロケット「イプシロン」の打ち上げに成功したことは快心のヒットである。先月末に予定されていたが、発射直前になって異常を誤検知して打ち上げが中止され延期になっていたものである。今度こそは間違いなく打ち上げ成功である。このロケット打ち上げには大きな意義がある。その最たるものは、費用が38億円という、これまでに打ち上げた基幹ロケット「H2A」の約1/3にコストダウンできたことである。これで安い費用で今後需要増が期待される小型衛星の打ち上げ市場へ打って出られることである。ただ、開発の背景には、有事の際に必要な衛星を随時打ち上げられるようにする安全保障上の意味もあるようで、早くも中国や韓国辺りからはミサイル開発と揶揄されている。

 もうひとつ気になったニュースは、今日関西電力大飯原発3、4号機が定期検査のため停止されたことであり、日本国内の全原発50基の稼動はこれでゼロになる。福島原発の汚染水漏れが世界的に注目を浴びている中で、検査終了後改めて再稼動をするつもりなのかどうのかの決断を迫られている。

 昨年6月ヨルダンを旅行中に大飯原発再稼動が現地でも大きな話題となり、新聞紙上に大きく報道された。今日稼動を停止させた原発は、その直後の7月に再稼動されて今日に至ったものである。

 さあ再稼動をどうするのか。福島事故を見ていると、もう原発は金輪際止めて欲しいと思っているが、政府はどうもそんな気はないようで、法衣の下に鎧を着て当面様子見のスタンスである。

2013年9月15日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com