5719.2023年1月9日(月) 成人の日に若者の気持ちは?

 今日は昔流に言えば、「成人の日」である。かつては1月15日と日時が固定していた。それが、1月の第2月曜日になり、今年からは更にややこしくなった。特に毎年恒例だった成人式をいつの時点で行うのか、各自治体によってまちまちである。

 複雑になった理由のひとつは、成人の概念が、従来の20歳から昨年18歳に年齢が2年引き下げられたことによる。中でもコロナ渦により昨年まで20歳になって行われる筈だった成人式が行われなかったこともある。自治体も頭を悩ませているようだが、これまで「成人式」と呼んでいたのを「20歳の集い」とか、「20歳を祝う会」のような呼び方をしている自治体が多いようだ。三重県伊賀市のケースでは、昨日8日に20歳、3月に19歳、5月に18歳を対象に成人式を行い、来年以降は18歳だけを対象に5月に成人式を行うという。

 一番頭を痛めているのは、今年18歳になった新成人から、コロナ1年目に20歳で成人式をやってもらえなかった成人までややずれ込んだが、祝うべき式典を上げてもらう成人たちが多くいることであろう。それはともかくもう18歳となれば大人としての自覚も持ってもらわなければいけない。

 思い起こせば、私の20歳はまだ2年目の浪人中で目の前の大学受験を控えていたので、ほとんど無関心でこれと言って思い出に残るようなことはひとつもない。そして3か月後の春には漸く大学生となることが出来て、今までの未熟な考え方と受験勉強からマクロ的な勉学に変わり、学問への姿勢としては随分変わったと思っている。大学2学年になってあの60年安保闘争があり、当時全学連書記長だった高校ラグビー部先輩、清水丈夫さんに勧誘された。だが、受験勉強から解放されたばかりだったので、デモには度々参加していたが、全学連の中核に入ってまでも活動する気持ちがなかった。今日20歳の成人式に出席する大学生の孫娘に、昨晩その60年安保闘争について尋ねてみたら、まったく知らないようでこんなものかと少々がっかりした。今の学生は全般的に社会運動や、政治運動にはあまり拘わらなくなっているのだ。政治的関心も薄く、若者の選挙の投票率が低いのもこんな些細なことからも知れる。こんなことで世界が戦いの時代に入っている現在と未来を上手に切り抜けてくれるだろうか些か心もとない。

 さて、年中行事となった税務署への2022年確定申告の準備を今日から始めた。パソコンで要領よく書類を作製するデジタル派とは違い、私は本件については手書きのアナログ派であり、毎年この作業で1か月近くを費やしている。昔の簿記と同じで金銭元帳に入出金の1件1件について仕分けして記入するのだが、面倒で嫌になることがある。だが、こればかりはやらないわけにはいかない。まあしばらくは確定申告書類の仕上げに気持ちを集中しようと思っている。

 今日は、うっかりして日課であるウォーキングに出かけるのを失念してしまった。比較的外は暖かく4時ごろに駒沢公園まで出かけるつもりだった。それが確定申告に捉われてすっかり忘れてしまい、気が付いたら外は暗くなっているような案配だった。認知症の一里塚へ足を踏み入れたかな?

2023年1月9日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5718.2023年1月8日(日) 断酒とお酒にまつわることども

 お正月に飲むお酒と言えば、お屠蘇である。以前はお正月3が日は必ず飲んでいたが、近年断酒をするようになってからこのお屠蘇も3日間お付き合いすべきところを2日はやらなかった。数年前からアルコールを飲むことはほとんどなくなり、昨年は正月に妻が手術で入院したので、夜6日間毎晩缶ビール1本を飲んでいた。だが、それ以外は8月末に中学時代の友人とほんのビールを1杯飲んだだけで、合わせても1年間に7回しかアルコールを飲まなかった。日ごろよりあまりお酒を飲みたい欲望が湧いてこなかったことが最大の理由である。根っからの酒好きではないということでもあろう。

 こんなことを書きだしたのも、今朝の朝日新聞「天声人語」にアルコールへの欲望と酒絶ち難しの実感をエピソード交りに描いているのに興味を惹かれたからである。古来「酒は百薬の長」という諺があるように、とかく酒は肯定的に見られている。間違いを犯せば、酒のうえのミスだからと犯した過ちを大目に見るところがある。中国の詩人でも陶淵明は、「夕として飲まざるなし」とか、李白は「一杯一杯また一杯」、「一飲三百杯」という言葉を残したほど酒好きだったようだ。日本の文豪でも夏目漱石が下戸だった例を除けば、大体呑み助が多かったようだ。特に幸田露伴、太宰治、若山牧水、坂口安吾らは酒をこよなく愛したという。

 かつては、私も毎晩晩酌をやっていたので、酒飲みの気持ちは何となく理解出来る。数年前までは1年中飲まない日はなかったくらいである。禁酒国であるイスラム教国を訪れても何とかしてウィスキーを持ち込み、ホテルの部屋でひとりちびりちびりやっていたものだ。それが、数年前から自然とアルコールから遠ざかるようになった。晩酌を止めたせいもある。また、現役バリバリで働いていたころは、仕事上の付き合いからしばしば飲む機会があった。今やどうしても飲みたいとの気持ちが薄れてきた。断酒は健康のためにも良い。ひところは「酒のペンクラブ会員」でもあったが、脱会してしまった。ただ、それでも縁は切れず、時折月報に原稿を依頼されると、現役の酒飲みではないが酒について知る範囲で酒に絡んだ原稿を書くことはある。

 世界の「酒飲み国家ランキング」という、国民1人当たりの年間アルコール量を国別に格付けした一覧表がある。それによると上位は軒並みヨーロッパ諸国であり、上位20か国の内19位までがヨーロッパの国々である。因みに1位はベラルーシ、2位リトアニア、3位チェコ、4位クロアチア、5位オーストリアである。日本はやっと59位に入って韓国の35位にも及ばない有様で、酒飲み国とは言えないようだ。

 ロシアの13位は感覚的に分かるが、意外に下位にいるのが83位の中国である。酒飲み大国は、アルコール過剰消費による様々な問題を抱えているようだ。ご多聞に漏れず1位のベラルーシでは、アルコールが原因で犯罪や自殺、健康被害が問題になっているようだから、飲みすぎはよほど気を付けなければいけない。

 後期高齢者になってからほぼ20年が経っており、余生もそれほど長くはないだろう。自分自身の健康のためにも、もしアルコールを飲む機会があれば、分を弁えたうえでちょっぴり嗜みたいとは思っている。

2023年1月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5717.2023年1月7日(土) ウィンター・スポーツ、シーズンたけなわ

 昨日自宅の庭にシジュウカラが飛んできたが、それと同時に鶯がやって来て美声を聞かせてくれることを楽しみにしているとブログに書いた。すると察してくれたのか今朝鶯がつがいでやって来てくれた。残念ながら梅の実をついばむだけで、飛び去ってしまった。期待した美声を聞かせてはくれなかったが、冬はまだ長い。いずれそのうちに美声を聞かせてもらえることを期待したい。

 ウィンター・スポーツもまさに今花盛りである。特に若者のスポーツ・シーズンである。今日は高校サッカー準決勝と高校ラグビー決勝戦が行われた。サッカーはベスト4に勝ち残ったのは、不思議に西日本の代表校ばかりであり、ラグビーに至ってはベスト8がすべて西日本勢である。理由はよく分からないが、近年東日本勢は西に圧倒されている。東京人は関西人や九州人に比べてたくましさが失われつつあるということであろうか。

 今日準決勝が行われたサッカーではいずれも実力伯仲で、2試合ともPK戦で勝負がついた。明後日の決勝戦では京都代表校の東山高と岡山学芸館高がともに初優勝を争うことになった。大阪花園ラグビー場で行われた第102回全国高校ラグビー決勝戦は、東福岡高が報徳学園高を破り6年ぶり7回目の優勝を果たした。明日は大学ラグビーの決勝戦が帝京大と早稲田大との間で争われるので、これもテレビ観戦を楽しみにしている。

 また、明日から大相撲初場所が開かれる。1横綱、1大関となった今場所は、1898(明治31)年春場所以来である。そのうえ横綱照ノ富士は両ひざの手術を終えたばかりでリハビリ中で、早くても復帰は夏場所以降と言われている。従って、初場所では横綱の土俵入りは見られず、結びの相撲は連日大関貴景勝の一番となる。かつて生きの良かった若花田、貴花田のデビューで相撲人気も一気に高まったが、今ではかつての勢いが見られない。大相撲界も人材を含めて将来性とか、人気回復・人気維持についてあまり研究しているように見えない。他のスポーツ界を見習って相撲界以外からの人材登用とか、研鑽を積まないとファンから置いていかれ、取返しがつかないことになってしまう恐れがあるのではないかと心配している。

 さて、昨日ブログにアメリカ下院議長選の投票結果が、共和党のケビン・マッカーシー院内総務が過半数を獲得出来ずに決定を繰り延べしていたと記したが、今日15回目の投票で漸く決着がついた。議長選で再投票になったのは、100年ぶりであり、10回以上の投票が行われたのも実に164年ぶりというから、日本で言えば、幕末の1859年安政の大獄の時代である。今から考えるとあまりにも硬直的な議長選ルールであるが、考えようによっては、日本が漸く開国した時代にアメリカでは民主的な投票を行っていたという点で、問題も多いが先見的であると言えるのかもしれない。

 下院議長は決まったが、気がかりなのは共和党内でマッカーシー氏に造反した強硬派議員はトランプ前大統領にも反抗するほどの極右分子であり、アメリカ・ファーストを唱えてバイデン政権のウクライナへの支援よりも国内景気の引き上げを主張している議員たちで、ややもするとウクライナへの兵器支援などに今後影響が表れるのではないかと懸念されているのだ。

 それでも下院議長が決まったことでアメリカ議会も少しは落ち着くことだろう。

2023年1月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5716.2023年1月6日(金) プーチン大統領の命脈は保たれるか?

 このところほとんど雨が降らず空気が乾燥している。今日東京都内の気温も最高9.9℃で、さほど寒くはない。昨年の今日は大雪が降り、都内でも10cmも積もった。それに比べると、今年は季節の情緒があまり感じられない。

 と思っていたところ、今日我が家の庭に今年初めてシジュウガラが1羽やってきた。しばらく見とれている内に飛び去って行ったが、心が和むものだ。昨冬は鶯もやってこなかったので、ホーホケキョの声を聴くことが出来なかったが、今年こそはあの魅力的な鳴き声を聴いてみたいものである。

 さて、ウクライナ戦争の行方が不透明の中で、最近ロシアのプーチン大統領の健康についてさまざまな噂や憶測が流れている。その中で最も関心を集めているのは、プーチン氏の血液がんが大分進んでいるうえに、パーキンソン病などが深刻な状況にあるということである。ウクライナからは、2年以内に死に至る可能性があるとの情報まで伝えられている。もちろんロシア国内では戦意に関わることでもあり、マル秘情報とされているが、最近のロシアの報道は、以前には見られなかった多大の被害など不利な事態も伝えることがある。その辺りが、以前に比べて大分チグハグな印象を受ける。3月には、ウクライナが壮大な領土奪回作戦を考えているようだが、それに対応してロシア側も迎撃作戦を検討している。反ってウクライナ国内では犠牲者が増えるのではないかと懸念されている。

 気の毒にも剛腕プーチン大統領の死は、今日ではほとんどの国の国民が望んでいることであると思うが、だからと言ってプーチン氏の死によって戦争が即座に停止ということまでは考えられない。今話題にこそ上がっていないが、ロシア人には、プーチン氏と同じような好戦的で独裁者かぶれのDNAを持つ人物が大分いると思われるので、その後を継ぐプーチン二世がすぐにも現れるのではないかと思う。

 そのプーチン大統領が、ロシア正教のクリスマスに合わせて今日6日から3日間の一時停戦を国防相に命じたと発表された。これをウクライナのゼレンスキー大統領は、そのまま受け取らず、ロシア軍が占領地から撤退するなら停戦は受け入れるが、ロシア側の体制立て直しの時間稼ぎであるとして聞き流している。ウクライナ国民もまったくロシアを信用しておらず、歴史上ロシアを信じていい結果になったことは一度もないとまったく真に受ける様子もない。

 プーチン氏の存在を知る人々は、押しなべて噂の病死の前に潔く身を引いて勇退してもらいたいと願っているのではないだろうか。

 一方、アメリカ議会でもどん詰まり状態が続いている。昨年11月に行われた中間選挙で下院(定数435名)では共和党が過半数(222議席)を占めたので、共和党トップのマッカーシー院内総務がすぐにも下院議長に選出されるかと思いきや、昨日までに議長選出投票が行われたが、すべて有効投票の過半数を獲得出来ず、11回も投票を行ってすべて議長決定には至らなかった。その原因は、共和党内部に足並みの乱れが見られ、保守強硬派議員20名がマッカーシー氏への投票を拒んでいるためである。再投票になったのは、1923年以来で実に100年ぶりである。共和党内でいろいろ話し合いが行われているようだが、保守強硬派議員の意思は固く、この状態ではいつ下院議長が決まるのか、見当もつかない。アメリカの民主主義制度というのは、各国の手本になっている面もあるが、西部開拓時代そのままで随分遅れていたり、非民主主義的な欠点があることも事実であり、それが今回の選挙で図らずも露呈したというところである。この下院議長選のルールに限らず、アメリカも憲法、法律を再検討してはどうかと思っている。

2023年1月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5715.2023年1月5日(木) 中国、無節操なコロナ対策

 新型コロナウィルスの感染も今年4年目に入った。当初はほんの束の間の流行ぐらいにしか考えておらず、いずれ収まるだろう程度にしか考えていなかった。それが勢いは未だに衰える兆しがなく、国内ではやや行動が自由になったせいもあり感染拡大が続き、今日も四国、九州を中心に5県で新規感染者数は過去最多を記録した。それでも日本では漸く海外旅行者も少しずつ元へ戻り増えつつあるようで出入国に関して厳しい制約は緩和された。ところが、昨今の中国では感染拡大は、驚くほどの勢いである。ゼロ・コロナ政策を取っていた中国が、昨年12月にそれを解除した。それに伴い中国人が海外旅行へ出かける状況が整った。しかし、日本をはじめ欧米などが中国人の入国に対して厳しい措置を取り始めた。中国政府のコロナ解除の対応に懸念を抱いたのだ。欧米では、ドイツ、ポーランドを除くほとんどの国々が中国人の入国に規制を始めた。実は、中国各地では政府の緩和策とは裏腹に感染が蔓延し、その比率は50~80%に達していると言われ、中国の専門家によると北京の感染率は80%を超えたとの見方を示したほどである。

 ところが、諸外国の厳しい中国人への入国規制に対して、中国外務省の毛寧副報道局長は、コロナ対策として各国が中国からの入国者に対する規制を強化したのは政治的な動きだと非難し、対抗措置を取る方針だと強調した。自らの過ちを反省せず、相手の対応だけを一方的に非難する、中国の常套手段である。

 実は中国が主となって世界保健機関(WHO)や権威ある医学大学の真実を伝えるべき数値に私的な思惑で、事実を偽っていたことが分かった。しかし、これは私自身もアメリカの医学的権威のあるジョンズ・ホプキンス大学の統計資料が、毎朝新聞紙上に掲載され、しばらくそれをメモして毎日数字を眺めていて気づいたことがある。時間が経つにつれどうも数字がおかしいと気づき始めた。各国の統計数字は毎日着実に積まれて計上されているにも拘わらず、中国の数字だけは感染者数が毎日20名程度で、ほとんど増えず、その一方で死者がまったく出なかったことである。特に2021年7月初めから死者数はゼロが続き、漸く新たな死者が1人計上されたのは、翌年2月だった。8か月間も死者が出なかったのである。アメリカや、ブラジルでは連日何万人かの感染者を生み、死者の数も連日何千人、何万人の時世にあって中国の公表数字だけはあまりにも現実離れした作為的なものであると見ていた。

 そして昨年末を以て新聞紙上では、ジョンズ・ホプキンス大学のコロナ感染者数・死者数世界統計表は、掲載を中止されてしまった。理由は、各国の統計には必ずしも正しい数字が報告されていないということだった。その主犯は「各国」ではなく「中国」である。

 その中国は前記の副報道局長が、「中国だけを対象に入国規制を実施するのは科学的ではない」「対等の原則に基づき、相応の措置を取る」とナンセンスな反論をしたが、こういうケースに「科学的でない」とか、「対等」などと筋違いの表現をすること自体、混乱して先が見えなくなっている証拠ではないか。

 中国は、それでもコロナが爆発的に流行している中で、来る8日からコロナ対策を抜本的に緩和すると公表した。コロナの発生国らしい身勝手な言い分であり、相変わらず世界中にウィルスをばらまいている国とも言える。困ったお国である。

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5714.2023年1月4日(水) 小池都知事の早とちり?、無節操?

 昨年岸田政権が国会で審議することもなく、況してや国民に説明することもなく防衛費を一挙に増額することを一方的に決め、あまつさえその財源を増税と復興支援金の横流しに頼るとの決断はあまりにも横暴で腹が立った。メディアはこの横暴な行為を指摘はしたが、追及せず、野党も反対の声を上げただけで徹底的に政府自民党を追い詰めるということはしなかった。もうその話は済んだと言わんばかりに、いずれ政府の決めた通り実行されるのだろう。日本は平和だとプラス面だけを主張しているが、それと同時に政治をわがもの顔に扱い、国民のことは一切考えていないことは明らかである。

 今日のニュースで初めて知ったことだが、小池百合子東京都知事もこれと似たようなやり方で重要なことを決めている。政府の戦争への近道を辿るような決済とは異なり、都民、否国民にとっても大変大事なことで検討すべき課題ではあるが、その決め方は成すべきことをやらずに支出だけを決める人気取り政策があまりにも都民を舐めたやり方であることである。そこには民主主義の欠片も見られない。

 その大事なこととは、少子化問題の取り組みとして、小池知事は唐突に0歳から18歳の子どもに毎月5千円程度の給付を行うと述べたのである。この話はこれまで東京都の月刊広報紙「広報・東京都」にも記載されたことはなく、都民としては初耳であり、今日都庁職員への新年の挨拶の中で唐突に述べられ、テレビ・ニュースでも伝えられた。しかし、「チルドレン・ファースト」とか、進む少子化を拙速に「現状は一刻の猶予も許されない。都が先駆ける」と述べたうえで、「望む人誰もが子どもを産み育てることが出来る社会を目指す」と大衆受けするような発言をして、前記の通り給付金をばらまくことを前提にしてその資金は一体どこから出すのか。やらんとすることは大事なテーマであり理解出来る。ただ、物事にはやるべき順番があるのではないか。1、2を欠いて3、4から始めるなどということは、都民の税金を当てにすることになる以上許されることではない。言葉だけ先行し、財源問題は後回しなのである。大体この問題をこれまで都議会で議論したことがあったのだろうか。政府の防衛費の支出のやり方と同じではないか。都民の了解はまだ得ておらず、結論先にありきではないだろうか。どのくらいの予算が必要なのかの話はまったく聞かれない。恰も小池銀行に貯められた財源から自由に引き出し支出するような安易な考えしか想像出来ない。

 小池知事は、民主主義のルールがよく分かっていないようだ。一番大事なことを都民に話さず、突然公的にぶちまけ、実施へまっしぐらに突進するタイプである。これは、今の北朝鮮の金正恩総書記の行動パターンと相似している。国連憲章を無視しても派手にミサイルを打ち上げ北朝鮮が自らの軍事力に自信を深めている一方で、その資金の出どころは国民には一切秘密である。しかし、脆弱な経済状況の下で、国民は無視され続け貧しい暮らしの中で、疲弊し切っている。

 小池知事は自分好みのパフォーマンスに溺れる傾向があるが、もう少し地道に民主主義の基礎を学んで、派手なプレイやかつて問題になった偽装留学成績などは慎んで欲しいと思う。これから小池イズムがどう公式に報告され、議論されるか注視したいと思っている。

2023年1月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5713.2023年1月3日(火) 箱根駅伝駒大優勝とウクライナ戦争終結願望

 横浜に住んでいる次男家族4人が久しぶりにやってきた。孫は6年生の男児に、3年生の女児だ。2人とも元気が良いので家の中が明るくなる。男の子は、横浜ラグビースクールで休日は勉強どころでなく、ラグビーに夢中である。身長が172cmもあるので、小学生にしては大きい。女の子は、フラダンスを習っているがなかなかハキハキしているので、一緒にいるだけでも賑やかで楽しい。2人ともこのまま素直に育って欲しいと思っている。

 今日駒沢大学が第99回箱根駅伝で2年ぶりの優勝を遂げたが、史上5校目の3冠達成の偉業となった。かなりの時間、TV実況中継を観ていたが、スタート地点の箱根からゴールの読売新聞社前まで大体知ったルートで、周囲の環境を懐かしく思いながらレースを楽しんだ。この箱根駅伝は、9日に行われる大学ラグビー決勝戦と同じように、近年大学スポーツが今一つ人気の面でパッとしない中で、多くのファンに愛されている大学スポーツのひとつであると思う。今年は大きな番狂わせなどがなく、晴れ上がった太陽の下に多くの沿道ファンにも温かく迎えられ、印象に残るレースだったと思う。強いて挙げれば、2位に入った中央大学がかつての名門の名を復活させたようだ。近年はあまりパッとした成績を残していないが、かつては毎年のように優勝争いを演じていた。古豪復活となったようだ。この活躍を機に来年以降の活躍が期待される。

 来年は1920年に「東京箱根間往復大学駅伝競走」として第1回大会がスタートしてから、ちょうど100回目の記念すべき大会になる。大会は、関東学生陸上競技連盟が主催するため、原則的に関東以外の大学が参加することは出来ない。それが来年は、100回記念として例年とは異なり、関東の大学ばかりではなく、全国の大学に門戸を開いて予選会に参加できることにした。真の大学駅伝日本一を決定する大会となる。今から楽しみである。

 さて、新年早々嫌なこともある。戦火が一向に収まらないウクライナでロシア国防省は、一進一退の攻防が続いていたウクライナ東部で、ウクライナ軍の攻撃を受けたロシア軍の軍人が63人も死亡したと発表した。攻撃はアメリカが供与したと見られる高機動ロケット砲システムによるもので、ロシア国防省が名誉とも思えない、一度に多数の自国兵士の人的被害が出たと公表すること自体異例と見られている。ウクライナやロシアの独立系メディアは、実際はもっと多くの犠牲者が生まれたのではないかと推測しているが、ここへきてロシア軍の旗色が悪くなっていることを象徴する犠牲者の公表である。すでにロシアは兵士の徴用を発表しているが、これだけ犠牲者が増え、国際世論がロシアに対して厳しくなっているのに、ロシアが和平交渉への姿勢を示そうとしないことが理解出来ない。ロシアの攻撃に対して、ウクライナのゼレンスキー大統領は、徹底抗戦を主張している。

 こんな中でロシア国内でも厳しい見方をする専門家がいる。国際政治学者のドミトリー・トレーニン氏は、「今起きていることは第1次世界大戦に匹敵する戦争だ。仮にロシアが敗北すればすべてが失われる」。また、パリ育ちの歴史学者でロシア研究の第一人者のエレーヌ・カレールダンコース氏は、かつて旧ソ連邦の崩壊を予見したが、現在の状況について「プーチン政権の終わりの始まり」と率直に述べている。

 どんな結果になるにせよ、極力早く戦争を終結させて欲しいものである。ただし、その場合はプーチン大統領には、今後一切の権力を付与しないとの条件を付けて欲しい。

2023年1月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5712.2023年1月2日(月) 穏やかな正月に今年の目標を考える。

 昨年末から元旦まで3日間に新型コロナウィルスの新規感染者がやや減少し始めた。政府が年末から行動制限の自由に言及したので、タガが緩んで再び拡大するのではないかと懸念していたところだった。

 皇居ではコロナ渦のために休止となっていた一般参賀が3年ぶりに行われ、天皇が挨拶されたのをはじめ皇后、上皇、上皇后ら皇族方が揃って、皇居の長和殿ベランダから集まった国民に手を振られていた。集まった人々は事前に抽選で選ばれ、今日も1回の皇族方の登場の都度、入場者を1,500名以内に制限したようで、比較的混雑したという印象ではなかった。思えば、1954年の一般参賀では二重橋付近で押し合いへし合いの挙句に多くの人々が押し倒され、17名が亡くなられた悲惨な事件があった。その点では今日は随分すっきりしていたと思う。

 このところ寒さは厳しいが、天候は晴れ間続きで気持ちが晴れるが、湿度が低く乾燥して各地で火災が発生している。今日も近所をウォーキングしながら正月模様を探して見たが、これという特徴的なものは見られなかった。駒沢公園では陸上競技場でお正月恒例の全国高校サッカー3回戦が行われていた。ちょうどウィンター・スポーツも佳境に入っている。国立競技場では全国大学ラグビー選手権の準決勝が行われ、同時にお正月の恒例行事である関東大学対抗箱根駅伝が今日と明日の2日間に行われる。

 箱根駅伝の出場校の顔ぶれを見ても以前とは大分変わっている。かつては、中央、日大、早稲田、東京教育大(現筑波大)、順天堂大などが常連校だったが、その後駅伝新興の大東文化大、山梨学院大が出て、神奈川大や東洋大が進出してきた。近年は青山学院大、駒沢大、東海大辺りが優勝争いを演じている。今日も今年大学3冠を目指す駒沢大が往路1位で、2位は久しぶりに中央大、そして3位は昨年の覇者青山学院大学だった。明日復路の結果で勝負は決まる。かつては、毎年正月3日に鵠沼の実家へ国道1号線上を車で向かう途中で、復路を走って来る各大学の選手たちとすれ違い、生で駅伝を見る機会がしばしばあった。これも正月の風物詩だなぁと感じたものである。

 今日は風もなく小春日和で穏やかなお正月の1日となった。最近は健康管理に人一倍注意しているが、それでも年々身体のどこかに異常が見られることが増えてきた。今年も従来と同じように毎日血圧、脈拍、体温、体重を計測して毎月統計表を作成し異変を見つけたり、自身で身体に異常を感じたら即刻医師に相談するつもりである。今の所特別に気になる点はない。

 そして今年中には今取り掛かっているドキュメントを仕上げたいと考えている。これは自分自身のドキュメントではなく、世に知られた故人のプライバシーに関するドキュメントのため、いい加減な気持ちで執筆することは出来ない。また、取り上げた人たちのご遺族と名誉棄損とか、プライバシーの侵害などでトラブルを起こしたくないので、充分な配慮が必要であると思っている。市販本としては最後の作品、つまり遺作にするつもりなので、悔いのない作品に仕上げたいと心に期している。

2023年1月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5711.2023年1月1日(日) 新年に思う。読み書きしなくなった現代人

 令和5年の新しい年を迎えた。大晦日の昨晩は、NHKテレビで恒例の「紅白歌合戦」を観て、その後の「ゆく年くる年」で各地の除夜の鐘の後床に就いた。それにしても巷間言われるように近年の「紅白歌合戦」はどうしてこうもつまらない歌番組になってしまったのだろうかというのが、率直な疑問である。特に高齢者にはまったく興味がない若い歌手が、ダンスを交えて歌うパターンが面白くない。これは各年齢層による好みの違いだけではなく、現在の番組制作者の若者への迎合、空気感の鈍さと研究心の欠如によるものだと思う。これでは年配者はいずれこの伝統ある番組を観なくなってしまうだろう。終戦まもなくして田舎でラジオにかじりついて聞いていたころは、歌の上手な歌手、人気のある歌手、その年にヒット曲を出した歌手が揃って出演したものであるが、今や一世を風靡した歌手の出演は数少なくなった。代わりに歌は上手くなくても若者に人気のある歌手や、力のあるプロダクションが強引に押し込んだ歌手、服装、化粧や顔が派手な歌手、歌唱力には首を傾げるがダンスが上手い歌手などが出演している。時代の流行もあってか、五木ひろし、細川たかし、森進一、小林幸子のような演歌歌手はほとんど姿を消している。こうして昭和の時代がだんだん忘れられていく。テレビがない時代に育ち、ラジオと懐メロに浸って育った世代の楽しみが、今後少しずつ姿を消すということだろうか。これから「紅白歌合戦」は、どんな路線を辿っていくのだろうか。

 新年に当たって相応しくないと思うが、もうひとつ寂しい話題に触れたい。以前から度々話題になっていることだが、新聞購読者の数が激減していることである。これは書籍の新規出版数が大分減っていることとも相関関係があると思う。若者が書物を読まなくなった傾向が顕著になったことである。

 昨年9月に関西大学がネットジャーナリズム論受講者にアンケート調査をしたところ、大学生で紙の新聞を週3回以上読んでいる学生は、僅か3%だったという。大学生にしてこの数字である。これは極端な例かも知れないが、日本新聞協会が最近公表したデータによると2000年には一般紙の総発行部数は、約4千8百万部あったが、その後年々減少し、昨22年には2千8百万部にまで落ち込んだ。最近5年間に毎年約2百万部も減少している。この最大の原因として考えられるのは、ネットの普及であり、紙の新聞や本を読む人が少なくなったことが挙げられる。ネットの普及は新聞の大きな収入源である広告量の減少にも影響している。商品の宣伝にメーカーなどが頼っていた新聞、雑誌の広告より、ネットの方が安価で効果的と見られることから、新聞はネットに広告を奪われている。元旦の朝日新聞本紙は、テレビ・ラジオ欄の22頁を別にして36頁であるが、その内16頁が全面広告で埋められ、中でも集英社、小学館、講談社、岩波書店が4頁を占め、また、その他にも文芸春秋、新潮社、光文社、自社朝日などの3段広告など傷を舐めあうような互助サポートもあり、全紙のほぼ半分以上が広告紙面である。実際ネットによる効果が大きいようで、今春以降皇室でもSNSを含むネット発信を強化して、皇室への理解を深めてもらう考えのようだ。ヨーロッパの王室は、SNSによる発信を早くからスタートさせており、特にイギリス王室は、2007年にすでにユーチューブ、09年にツィッター、10年にフェイスブック、13年にインスタグラムを開始して、王室の活動やメッセージを国民に発信している。

 一般的にネットの利用・発展が、新聞購読者の減少や若者の読書量の低下に直結するわけではないが、ひとつの兆候として、ネット、スマホに走るあまり本を読まなくなる傾向があることは間違いないと思う。本を読まなくなることは、文章力も衰えさせ、手紙も書かなくなる。

 元旦に際してたくさんの年賀状をいただいたが、当然ながら高齢者である故若い人からのものは少ないし、普段から若者から手紙をいただくこともほとんどなくなった。文部科学省もよほど国語教育の充実を考えないと、遠からず日本語で文章を書ける人がいなくなってしまうのではないかと心配している。

 新年のスタートに当たり、そんなことを漠然と考えた。

2023年1月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

5710.2022年12月31日(土) 今年最後の印象深いテレビ・ドキュメント

 いよいよ大晦日を迎えた。つい樋口一葉の「大つごもり」の寂しい情景を想い出す。大掃除をまだ終えてなかったので、噴射器とタオルで我が家の10枚の部屋のガラス戸と玄関扉を1年ぶりに磨いてさっぱりした。

 大晦日を迎えてしみじみ1年を振り返ってみると妙に昔の古い記憶が懐かしく思い出されてくる。若いころは大晦日に海外で過ごすことが比較的多かった。特に印象に残っているのは、今から55年前1967年の大晦日には、エジプトのカイロからスエズ運河の街へ向けて列車で向かったが、車内検札でエジプトの入国ビザは持っていても、スエズ市滞在許可証を持っていないとの理由で終着スエズ駅に到着と同時に警察官に身柄を拘束され、駅近くの安宿風仮収容施設に拘束された衝撃的な事件があった。その後一時収容施設を脱走したり、他にもいろいろ奇々怪々な事件に巻き込まれながらも窮地に一生を得たことがあった。若気の至りかも知れないが、若かったからこそ味わえた危険な臨場感で、それは今日まで私には活きている。

 昨晩NHKで1時間20分に亘って放映された「映像の世紀」拡大スペシャル版「ロックが壊した冷戦の壁」を興味深く鑑賞した。導入部はビートルズに始まり、その後東ドイツの女性シンガー、ニナ・ハーゲンからアメリカのロックシンガー、ルー・リードを通してデヴィッド・ボウイに至るミュージック界の流れと変転激しい時代の移り変わりを、その時代の政治の動きを通してドイツ・ベルリンの壁崩壊までのショート・ヒストリーを見せてくれた。東ドイツ出身のメルケル前首相の若いころも紹介された。ニナ・ハーゲンやルー・リードとも関係が出来て、メルケル氏は首相退任式で音楽隊に望んで演奏してもらった曲目が、首相としては前例のない彼らのヒット曲♪カラーフィルムを忘れた♪だったことから周囲では呆れられたようだが、それくらいメルケル氏にとってもベルリンの壁崩壊前後は印象的だったのだろう。ロックが時代の流れを加速させたということだろう。

 話の中心はベルリンの壁だったが、壁崩壊以前に何度か東ベルリンを訪れたことがある。その他にも東西対立時代の1983年には東ドイツのカール・マルクスシュタット(現ケムニッツ)に滞在して東ドイツの秘密警察シュタージから監視されながら学校訪問をしたこともあり、テレビの内幕がかなり想像出来た。また、チェコスロバキアが1968年8月にソ連軍戦車の突然の侵入により、多数の市民が犠牲になった。その後1度は潰えた「プラハの春」が、詩人ハヴェルらの力強い行動によりシュタージに身柄を拘束されたり、行動を監視されながらも反ソ的行動に出て、ベルリンの壁崩壊とソ連崩壊により反ソ連国家として独り立ちした経緯は、私自身の旅行体験も思い出し,身をつまらせながらも納得して観ていた。

 実は、「プラハの春」事件が勃発した1968年チェコスロバキア・プラハ市内のカレル大学に留学する準備を進めていたところ、事件発生のためチェコに渡航出来なくなり留学を諦めた苦い過去がある。ハヴェル氏は、反体制派勢力を結集して市民フォーラムを結成し、共産党政権打倒を掲げ「ビロード革命」と称して新生チェコスロバキアの初代大統領になった。日ごろ親しくしていただいている小中陽太郎氏から、その直後にハヴェル大統領に会われたとその時の印象を伺っていた。ハヴェル氏はすでに2011年に亡くなっている。不運にして小中さんが、今月1日自宅で頭部を打撲され日赤大森病院へ緊急入院されたと奥様からご連絡をいただいた。その後どうなられたかと気になっていたので、今日奥様に電話をしてみたところ、まだ同じ病院に入院したままで、あまり体調は良くないというお話だった。

 偶々因縁がありそうで印象深い臨場感を感じさせるこのようなドキュメント番組を観ていると、考えさせられるものだ。この種の奥深い内容の番組を提供するのは、他のテレビ会社ではあまりないので、この種のドキュメント番組は当時の政治的な動静などを知る意味で、とても参考になる。それにしても小中さんには1日も早く快癒されるようお祈りするばかりである。

2022年12月31日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com