7086.2026年10月7日(水) ノーベル賞に比べ簗大臣と米兵の愚行

 今夕のニュースを観ていてノーベル化学賞日本人受賞者が決まったことを知った。東京理科大学名誉教授の硤合憲三博士で、日本人としては31人目の受章者である。珍しいお名前で、「ソアイケンゾウ」と読むそうである。日本人としては誇れる研究であり、嬉しいことである。

 さて、国会が開会されたにも拘わらず、この2,3日本筋とは離れた大臣の信じられない発言で地方自治体と批判、反論を繰り返している。大臣が先の総選挙で自分を支援してくれなかった自治体にリベンジのように国の補助金を削減した件で揉めているのが何ともやりきれない。

 簗和生・農水相が2月の総選挙の際、自民党公認の自分を推薦せずに、無所属の渡辺真太朗・自民党員を支援し、そのため自らは小選挙区で落選し、何とか比例代表制により繰り上げ復活当選した。首長が支援しなかった那須烏山市と那須川町に恨みつらみをぶつけ、地方交付金を削除すると広言し、反感を買っている。簗大臣の言い訳と説明もスッキリしない。簗大臣は道路予算をカットするために、周囲の議員や、国交省のキャリア官僚に何らかの注文をつけ、結果的に両自治体の交付金は大幅に減額されていた。働いきかけはしていないというが、とてもそうは思えない。

 実際、簗大臣の地盤である栃木3区の6市町村のうち、3つの自治体の今年度国土省交付金は、大きく削られた。昨日国交省は調査結果を公表した。しかし、国交省の説明も理解し難いものだった。簗大臣から何人かの役人が話を聞いて、大臣も自民党大田原支部の懇親会で今年度道路予算を大幅にカットしたと語り、その後大臣は発言を事実と認め謝罪した。理解し難いのは、昨日の国交省の説明では、「予算削減の働きかけはなかったと思う」とのあやふやな応えだった。これでは一向に霧が晴れない。

 こういう曖昧なやり取りを繰り返している政治家と行政の間柄はどうなっているのだろうか。任命権者の高市首相が、知らん顔をしているのも解せない。所詮政治というのは、闇の中で行われるものだとの印象と確信が深まるばかりである。

 さて、もうひとつの問題は、3日に沖縄県那覇市で起きた米海兵隊上等兵による日本人女性殺害事件である。これが発生した根本的な原因は、ひとつは日米地位協定の不平等にあり、もうひとつは駐日米軍の規律の弛緩にあると思う。かねがね問題になっている駐日米軍の、日本の法秩序を無視した理不尽なルールが是正されない限り、この種の事件はまだ尾を引くことだろう。後者で基地内の米軍の秩序が弱く乱れがちなのは、基本的に臨場感の漂う前線へ出動しなければならない軍人が、深夜に市街で飲み歩いている現実でも分かることである。軍隊、及び軍人が守るべき規律が緩い。

 前者の日米地位協定については、かねてより日本側が不平等を修正すべくアメリカ政府に交渉を持ちかけているが、イタリアやドイツにおける米軍との平等な条件は、実現されない。

 これらの事件を踏まえて、昨日沖縄県議会が米軍基地関係特別委員会を開き、日米両政府への抗議決議案と意見書案を取りまとめた。その中で、地位協定の抜本改定、米軍人らの外出禁止、短期滞在の米兵への規律厳守や人権教育を求めている。

 沖縄駐留米軍司令官は、極めて重く受け止めていると述べたうえで、①今日正午より48時間、基地外への外出禁止、一切の飲酒を禁止するなど、を命じ、②明後日9日以降30日間夜間(午前0時から5時まで)外出禁止とする行動制限命令を発した。

 果たして米軍兵はこの間大人しくしていられるだろうか。今後の対応次第では、また同じような事件が起きる懸念がある。

2026年10月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com