台風25号が、千葉県全域と神奈川県横須賀市、三浦市に甚大な被害をもたらした。死者も両県で11名、行方不明者が3人もいる。停電、断水も長く広域的だった。道路の冠水や、崖や擁壁の土砂崩壊などにより、交通機関も乱れている。JR内房線では、一部、姉ヶ崎・木更津間で復旧までに3カ月以上を要するというから、沿線の住民にとっては厳しい試練である。特に千葉県では、佐倉市を取り巻く地域に広く冠水があり、上空から見ると一面水面である。これでは外出も思うように出来まい。田畑も水浸しで農家にとっては致命的な打撃であろう。農家の人々の心中を察するとお気の毒で言うべき言葉も見つからない。今日は一昨日以来、再び晴れ間が現われたが、明日以後は再び秋雨に悩まされるようだ。台風25号が大変な惨状を残したが、天気予報によるとフィリピンの東に新たな台風26号が発生したという情報によると、今後北上し日本本土を襲う可能性があるそうである。今年9月は日本も台風や豪雨にやられっ放しでうんざりである。昨日まで5連休だったので、いろいろなイベントや、花火大会なども計画されていた。残念ながら屋外の催しはほとんど中止になったようである。
京都市立中学生だった1953年の9月に、当時台風13号にかなり激しい被害を受けたことをよく覚えている。女子同級生のひとりが、夏休みに嵐山近くの桂川で溺れ死んで暗い2学期が始まって間もなく、その桂川が氾濫寸前になったほど激しい豪雨と暴風にやられた、辛い想い出が今でも頭から離れない。
台風26号が日本本土から逸れてくれることをひたすら願うばかりである。
さて、昨日国連総会で行われた高市首相の演説について、各方面から日本人の本当の気持ちを伝えていないとか、ICC制裁について反論するとか、当然述べるべきことを言わなかったことに対して、いろいろ批判が出ている。その中で、意外にも先年亡くなった音楽家の坂本龍一氏の娘のミュージシャン坂本美雨さんがXで苦言を呈していた。彼女はこう述べている。
「国連で演説をする機会がありながら、ICC所長の赤根智子さんへのトランプの不法な制裁について抗議をしない? 『法の支配』と語りながら? いったいなんのために行ったのか」「日本が誇るべき存在である赤根氏を守ろうともしない首相の姿を、空っぽな言葉を、各国の代表はどう受けとめるでしょうか」と手厳しく批判している。
高市首相は、トランプ大統領との会談でも、日米協調をPRしてトランプとともに同席していた取り巻きにも、内閣改造をアピールしていた。外相、財務相、経産相、防衛相の名前をひとりずつ挙げて、内閣でアメリカと話し合いする閣僚は今までと同じポジションなので引き続き、協調していきたいと、あまり国民にはピンと来ないような話をしていた。あまりにも緊迫感、切実感や誠実さに欠けるところがある。これでは国連総会で演説する意味があまりないのではないだろうか。