5連休最後のお休みは、「秋分の日」である。今日も朝から小雨交じりだったが、昼近くなって大分降って来た。今年の特徴である長雨である。
千葉県では、8月13日以来昨日3度目の豪雨に襲われたが、長嶋茂雄氏の出身地佐倉市で、市内中央部を流れる高崎川が氾濫して市内に洪水が溢れ出し、家屋や自動車が水浸しになった。JR佐倉駅周辺は道路が冠水し、外出も帰宅もままならなかったようである。この近くを流れる河川と印旛沼は繋がっていて、高崎川が氾濫したうえに、印旛沼も今朝土手が決壊し、濁流が印旛沼から高崎川を経てまた佐倉市内へ溢れ出てきた。当分後始末が大変だろうと思う。養魚場経営者が嘆いていたが、錦鯉10万匹がダメになり、10億円の大損害だという。市民にとって気の毒にも市内に溢れた汚水がひくのは大分日数が必要だろう。
さて、国連総会で各国の首脳がスピーチを始めたが、わが高市首相は悪漢トランプ大統領と35分間会談した後に、自論をぶった。首相は、地政学的対立の先鋭化によって国際情勢が緊迫し、自由な交易やエネルギーの安定供給が脅かされているとして、3つの柱を提唱した。
ひとつは、国際社会全体で恣意的な輸出規制に対する懸念が強まっているとして、エネルギー・重要物資のサプライチェーン強靭化を主張した。2つ目に、平和と安定に向けた連携強化を訴えた。日本が戦後一貫して核軍縮、不拡散に真剣に取り組んできたとアピールしていたが、核不拡散防止条約にも加盟せずして、その提唱が、いかなる説得力があるか逆に問われるのではないだろうか。3つ目に挙げたのは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・発展への貢献で、力や威圧による一方的な現状変更の試みは認められないと強調した。その中で国際刑事裁判所(ICC)などの活動を挙げ、日本はICCを一貫して支持していると語ったが、敢えてトランプ大統領のICCと赤根ICC所長に対する制裁については、国内から批判が出ている撤回を求めることはしなかった。この辺りにトランプ氏への行き過ぎた配慮が感じられる。
高市首相は、演説の中で国連憲章の条項から、第2次世界大戦の敗戦国を対象にした「旧敵国条項」の削除を含む見直しも訴えたが、中国がこれをどう考えているかである。
一方、世界中が注目しているトランプ大統領の一般討論演説では、予想通りICCの非難から始まった。ICCは制御不能で反米的な組織であると口を切った。1月のベネズエラ軍事作戦、2月のイランに対する先制攻撃を法の支配を揺るがすと、国際社会の批判を浴びICCが断を下したことに対して、ICCを邪悪な集団とまで非難し、アメリカの行動を正当化した。更にトランプ氏はICC全加盟国に、この無法な機関から直ちに脱退するよう呼びかけると強調した。外国の記者からは、アメリカ・ファーストが中心で、外国はどうなっても構わないと考えているようだなどの感想があった。
この演説を聞いて、ジャーナリストのひとり玉川徹氏が、一言でその印象を語った。「自分の意に沿わないものは力で押さえつけているだけ。そういうのを一般的に『暴君』という」。