今朝の朝刊を見て驚いた。ビルマ(現ミヤンマー)建国の父とも言われ国民の間で広く尊敬されているアウンサン将軍の立像が、国中で相次いで撤去されているというニュースである。前国家最高顧問でノーベル平和賞受賞者であるアウンサンスーチー女史の父親でもある。第2次世界大戦までイギリスの植民地だったビルマは、進駐していた日本軍の協力を得てイギリスに対して独立闘争を戦い、その後支配していた日本軍から独立を勝ち取った。アウンサン将軍は戦時中日本にも滞在していたことがある。旧首都だったヤンゴンの大きな市場は、アウンサン・マーケットと呼ばれるくらいアウンサン将軍は人間的にも、その社会的行動も全ビルマ人の憧れであり、尊敬の的だった。
その娘スーチー氏も父親に負けず劣らずビルマ国民に敬愛され、常に民主化運動の先頭に立ち民主社会主義者として国のリーダーとなった。5年前まで国家最高顧問の座にいて、ミヤンマー民主社会主義国家の統治に当たっていたが、強権的軍部による軍事クーデターにより、政権は崩壊させられスーチー氏は身柄を拘束され、その後は・所在すら不明となった。国民の間にはスーチー氏の復活を望む声が強いが、絶対的権力を誇る軍事政権が国民の「アウンサン」家の高名と敬愛ぶりを許さず、スーチー氏再登場の期待は薄れつつあった。
今回のアウンサン将軍像撤去の背景には、アウンサンの名が国民から渇望されることを恐れた軍事政権が、一気に英雄一家の排斥を決意したのであろう。ヤンゴン市内と地方都市でアウンサン将軍像を見たことがあるが、それがなくなるとミヤンマーの人々の魂が腑抜けになるのではないかと懸念している。
先月19日、79年前のその日にアウンサン将軍が暗殺され、その日をビルマでは「殉難者の日」と呼ぶ祭日で、ヤンゴンではアウンサン将軍追悼式典を行い、ミンアウンフライン大統領・国軍総司令官も参列した。しかし、その場に娘のスーチー氏の参加を許さず、どうも軍の気持ちは軍部にとっても先覚者であるアウンサン将軍への対応がチグハグである。
それにしてもミンアウンフライン大統領が権力を握る軍事政権は、よほどアウンサン家の人々が煙たいのだろうが、「独立の父」を葬ろうとはあまりにも国民の気持ちを蔑ろにしていると思わざるを得ない。
さて、今熱波と台風の襲来で日本中が戸惑っている。九州地震ではまだ当分の間断水が解決せず、住民と避難している人々も酷暑の下で四苦八苦である。一方台風15号が発生したのは大分前だが、今頃になって東北地方の東方海上に居座って、珍しくも西方へ移動を初めた。このため東北、北陸地方が15号の影響を受けている。台風と言えば、マリアナ諸島周辺か、フィリピンなど南方洋上に発生することがほとんどだったが、15号のように太平洋上から日本本土の東北地方へ上陸するとは極めて珍しい。これも気候温暖化の影響だろうか?
ところで、今日甲子園の高校野球は、1回戦で優勝候補同士による対決となった。昨年夏優勝した沖縄尚学高対昨年春の選抜優勝校・横浜高校戦で、昨日まで閑散としていたスタンドも今日の好カードにほぼ満員と言っても好いくらいの人気ぶりだった。流石実力校同士の対決である。結果的には7-2で横浜が勝った。このまま横浜が優勝まで行くのではないだろうか。