7116.2026年11月6日(金) 日本サッカー協会内部の対立

 日本サッカー界に唐突に起きた首脳陣の対立には、少々驚いた。日本サッカーは今や上り調子であり、その最中の先月日本サッカー協会(JFA)副会長だった元日本代表チーム監督の岡田武史氏が、突然副会長を辞任した。そして田嶋幸三・JFA名誉会長が、来年3月に行われる国際サッカー連盟(FIFA)会長選挙へ電撃的に立候補を表明したのである。この2つの行動には、深い関連性がある。前者の岡田氏の辞任は、先般アジアサッカー連盟(AFC)がインファンティーノ現FIFA会長を次期会長に推薦すると決定したことに、宮本恒靖JFA会長がAFCに協調するとの立場を示したことに納得が行かない岡田副会長が、ただちに宮本会長に辞表を提出した。これと連動して、田嶋名誉会長が次期FIFA会長選に立候補を表明した。岡田副会長と田嶋名誉会長はいずれもインファンティーノFIFA会長の今夏行われた北中米ワールドカップにおけるFIFA会長の行動や、取りやめにはなったがWC運営子会社の設立計画を許し難いものだと考えていた。

 田嶋名誉会長は、FIFAの現体制がピッチ外の介入や独断的な運営に強い危機感を示していた。その最たるものは、FIFA会長が、今年7月に開催されたワールド・カップ(WC)でアメリカ人選手がレッドカードを受けて出場停止処分を受けたが、トランプ大統領の介入によりその選手の処分が1年間の執行猶予とされるような異例の措置が下されたことである。また、アメリカと対立するイランのチームに対して、アメリカがホスト国の義務を怠り、試合の1日前まで入国を許可しなかった不条理な対応、更には会長がノーベル平和賞を渇望していたトランプ大統領に忖度してWC前にFIFA平和賞を贈ったり、会長のグランド内外の異常な行動が度々見られたことである。

 これに対してFIFA理事でもある田嶋氏が、FIFA理事会でこれらの問題を厳しく質問した際、インファンティーノ会長は「係争中」を理由に回答を拒否する不誠実な対応だった。

 岡田副会長が辞表を提出すると同時に、田嶋名誉会長もFIFA会長へ立候補を公表したのである。

 実は、現在まで次期FIFA会長選挙には、現会長以外に立候補者は田嶋氏だけである。しかし、ヨーロッパ・サッカー連盟(UEFA)は、4度目となる現会長の継続は、これらのモラル面からも同意出来ず、このまま現会長が引き続き無競争で会長職を継続する雰囲気の中で、田嶋氏が立候補したことは、案外評価されるかも知れない。ただ、会長選に出るには、5つ以上のサッカー協会の推薦が必要であり、これから田嶋氏はその方面で動かなければならない。

 別の問題として、このJFA内の一連の騒ぎの中で、宮本会長がAFCに同調してインファンティーノ会長の再選に手を貸すのか、さすればJFA内における実力者同士の内紛が大きくなり、それこそJFAはもとより、サッカー界関係者やJリーグの関係者にとっても猶予ならない問題である。私の知る限り宮本会長は日本代表チームの主将だった名選手で、父親は大学教授を務めた教育者で、選手時代の日ごろの行動や発言はしっかりしたものだった。そして確か選手時代に監督が岡田副会長だった時もあった。宮本氏、岡田氏、田嶋氏それぞれにJFA首脳であり、JFAを支えている人たちである。その3人が立ち場を異にするとは決して日本サッカー界にとって好ましいことではない。何とか3人が話し合って1日も早く円満な解決策を見出して欲しいものである。

 さて、今日午後外出したが、外は暑かった。11月であるのに、都内の最高気温は25.3℃という11月にしては珍しい夏日となった。昨日の最高気温が16.5℃だったことを考えると陽気が不順である。来週末には厳しい寒さが訪れるという。冬が近いことを痛感する。

2026年11月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com