645.2009年2月17日(火) 酔っ払い大臣辞職と丹治幹雄氏の暴論歴

 今日中川昭一財務・金融担当相が辞職した。あの破廉恥、というより国辱的な振舞いでは辞めるのは当たり前である。昨朝嬉野温泉の旅館でテレビニュースを観ていて「うぇっ!」と思った。ローマで行われたG7会議後の記者会見における発言や受け答えがあまりにもお粗末で酷かった。酔っ払いが何を言っているのか、テレビではその全容がよく分らず、その表情も上の空で、言葉もしどろもどろだった。こんな不健全な体調で世界が注目するマイクへ向かう神経が分らない。世界中へ日本の大臣の無作法と傲慢、幼稚さを曝け出す非常識さだった。

 元々アル中の中川氏がこれまで繰り返した無作法は、1つや2つではない。先日の国会演説でも「歳入」という言葉を「歳出」と間違えたり、予算数字を間違えたり、酷かったのは「渦中」を「うずなか」と読んで麻生首相と同じ国語力を露呈した。この演説の時も恐らく酔っ払っていたのではないか。こういう人を重要閣僚に任命した首相、こんな人物を党内有力者へ変革させた自民党、そして、この下品な口ぶりで威張りまくるだけの候補者を当選させる北海道の地元有権者、みんな悪い。しかし、やはり突き詰めればその原因は、日本人の体質にあるのではないか。つまり無作法を許してしまう国民すべてに責任がある。今までとかくの噂があった世襲議員・中川昭一を、マス・メディアを含めて国民がこれを許してきた。

 もうそろそろ、しどろもどろの酔っ払い国会議員を、飲酒運転と同じように減点制でも採用して、国会から一時退場、或いは永久追放をするくらいにしてはどうか。馬鹿な酔っ払い世襲議員はせめてそのくらいのお灸をすえないと、喉もと過ぎれば熱さを忘れる愚を繰り返すばかりではないか。

 経済が行き詰まっている現況と、それを打開するための最高責任者・中川大臣の一連の愚かなパフォーマンスを考えていると、ついため息が出てくる。

 さて、開業以来杜撰な融資で赤字経営を行い問題になっていた新銀行・東京の旧幹部に対して、新銀行は損害賠償請求を東京地裁に提訴した。約100億円の巨額だという。元の勤務先から訴えられた相手は旧経営陣で、仁司泰正・元代表と何と元代表補佐だった丹治幹雄氏である。丹治氏とは議論を戦わせたことがある。氏は「構想日本」の政策委員でコーディネーターなどを務める人だが、2005年9月「構想日本」HP上に年金制度の存在を否定するような粗っぽい提言を行った。こうまで言っていた。「制度としては他人に老後の所得を補償してもらう仕組みだ。自ら生存できなければ滅びるしかないのが自然界の鉄則だとすれば、このような制度が存在すること自体おかしいかもしれない」との暴論まで披瀝した。ご自身で「マイク丹治の暴言提言」などと思い切った発言を繰り返す方だったが、あまりの傲慢さに対して反論したところ、丹治氏は抽象的な氏の言い訳で応えられた。ご自分の言い分を頑なに主張し、正当化しようとする平行線のやりとりにうんざりして矛を収めたが、どうも納得できなかった印象がある。丹治氏の経歴はよく知らないが、あまり実社会の現場でご苦労された方ではないのではないかと思った。靖国問題に関してもどうも右翼が喜びそうな発言が多い。感情で行動する人ではないだろうか。もう一度丹治氏の主張とその裏づけを読み返して、氏の言い分が正しいのかどうか精査してみようと思う。

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644.2009年2月16日(月) 充実して実りの多い旅だった。

 昨夕宿泊した和多屋別荘は、嬉野温泉でも名湯で建物も一段と高く、ランドマーク的な存在で、一昨年には秋篠宮殿下が滞在されたというこの地の名門旅館で、設備、サービス面で行き届いている。ご自慢は美肌の宿と自称しているだけに、その湯を目当ての客も多いと聞く。肌がぬるぬるするのは、温泉の効用か、でも不覚にも湯船でひっくり返ったのもそのぬるぬるのせいである。滑りやすいので注意が必要だ。

 今日は個性的な日本酒醸造元、嬉野温泉の井手酒造と唐津市相知の小松酒造を見学した。前者は女社長の下で「虎の児」という銘酒を造っておられる。後者は「万齢」という酒を生産しておられる。特に感銘を受けたのは、小松酒造の小松大祐社長の説明だった。東京の文系大学を出てから6年間證券会社に勤めた後地元へ帰り、一旦は酒造会社を止めていたが、復活させた苦労話だった。蔵で具体的に、保温、木桶の使用、麹室、圧縮用船、等々について分りやすく説明してくれた。今人気があるからと安易に日本酒から焼酎生産へ切り替えることはしないと言っておられた。奥さんも酒造りに興味があって一緒になったというだけに、夫婦仲良く堅実な経営をしている姿が輝いて見えた。

 経営者の話を分析してみると、日本酒造りは家内製手工業で、愛情を込めて細やかな神経を払い、身の丈を考えて経営すれば、右肩下がりの酒造産業ではあるが、何とかやっていけるのではないかと思えたことである。やはりその基本は、人ではないかと思う。酒造りに情熱を注ぎ込み、根気良く、研究熱心ならばいずれ前途は開けるのではないかと感じた次第である。

 酒の他にも、今日は陶器の町・有田を訪れ、14世柿右衛門記念館を見学した。他方で有田について知らなかった一面を見せてもらった。有田が古く伝統的な町の佇まいを重要文化建築物として保存するために、簡単には増改築が許可されなくなった。風情のある有田の町を後世に残そうというのである。確かに町の中心道路に面した商店街は、このまま自由にリニューアルをやったのでは特徴は消え失せるだろう。

 有田の伝統を残そうという試みは、今日いただいた昼食などにも典型的に見られる。「有田まちづくり女性こんわ会」というボランティア団体が、町屋を借りて「小路庵」という食堂を経営している。毎日オープンしているわけではないとのことだった。さすがに土地に詳しい佐賀県の2人のスタッフがスケジュールを立ててくれ、この「小路庵」で食事をアレンジしてくれた。手書きのお品書きに、こんわ会が土地で取れる自然の食材を考えて、料理した「ひいなご膳」という定食は、ユニークで気持の篭ったものだった。素人っぽく、それでいてきめが細かく多彩な品は、大変珍しいものだった。こういう一般住民からの地域おこしの動きは、徐々に町全体を活性化させる起爆剤となるだろう。

 2日間に亘る酒のペンクラブの旅を終え、佐賀空港から羽田へ予定通り帰ってきたが、中々充実した旅行だった。普通では見ることが出来ない醸造元を数箇所も見せてもらい、佐賀の酒もたっぷり味わうことができた。醸造元のほかにも、有田焼の本家を訪れ、この古い有田の町の町おこしの息吹も感じた。値段的にも極めてリーズナブルだったし、土地の人間でなくては知りえない企画の妙を味わわせてもらった。佐賀県東京情報センターの西岡さん、下平さん、お世話になりました。ありがとうございます。

 みんなで納得!みんなが満足!

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643.2009年2月15日(日) 酒のペンクラブ佐賀旅行

 博多から佐賀へJRのL特急を利用した。ほんの35分で到着して駅前からタクシーで佐賀城本丸歴史館へやって来た。まだ酒のペンクラブの一行は到着していない。ボランティア・ガイドと本体到着まで気ままな話をしていた。以前佐賀城へ来た時は、外周りだけだったが、本体と一緒に本丸の中を見せてもらってガイドの説明を聞くと新しい歴史を知ることが出来る。

 酒のペンクラブの面々だけに、日本酒については興味も関心も普通以上に強い。参加者は、佐賀県東京情報センター所長・西岡剛志氏、副所長・下平幸男氏が案内役で、私を加えてちょうど10名である。今日は3軒の醸造元、窓の梅醸造㈱、天山酒造㈱、そして峰松酒造を訪問、見学した。いずれも江戸時代に始まる古い歴史を持つ醸造元であるが、ビール会社のような近代的なものと違って、建物は老朽化して最近の地震の影響もあって前者の蔵のように大きく傾いていたり、後者も古い建物を維持するために、瓦屋根の葺き替えだけで2千万円もかけたという話を聞くと苦悩が分る。

 地場の産業としてそれなりに経営しているようだが、内情は大変だなぁと思う。最近の傾向として日本酒より焼酎が伸びており、酒の方が多いとは言え、窓の梅で6:4、天山が9:1の割合というくらい焼酎の消費が伸びていると言っておられた。

 佐賀へ来たのは久しぶりだが、地方の特徴として車、人の数が極端に少ないように感じた。国道沿いでも現実に何軒もファミリーレストランが店仕舞いしている様子を見ると地方の苦しんでいる姿が察しられる。現状では厳しいようだが、若い人にとってあまり魅力のある土地と言えないのかも知れない。地方の疲弊ということが言われるが、地方に行く度にう~んそうかなぁと思う。地方には大きな働き場所が少ないことが大きな原因でもある。その意味でも地方ではその土地ならではの産業を発展させることが生き残りの大きな要因だろう。地酒は決して大企業とはいえないまでも、地方産業を支える大きなつっかえ棒である。

 今日の宿泊は嬉野温泉・和多屋別荘である。夕食宴会には、前東京所長だった山口和夫氏も参加された。

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642.2009年2月14日(土) スイス・レーティッシェ鉄道と箱根登山鉄道、姉妹提携30周年記念

 酒のペンクラブの佐賀を尋ねるツアーが明日、明後日とあるが、福岡の友人に会うために1日早く福岡へやって来た。久しぶりに訪れたJR博多駅は大改装工事中で、テナントも閉店セール中で、博多駅構内でテナントとして永年商売をやっていた地元の井筒屋が締め出され、新たに高島屋が入店する話を聞かされると身につまされる。

 鉄道と言えば、今朝の日経紙によると今年はスイスのレーティッシェ鉄道と箱根登山鉄道が姉妹鉄道締結を結んでちょうど30周年記念となり、それに合せて、箱根登山鉄道がレーティッシェ鉄道と同じカラーデザインの車両を走らせるという記事が掲載されていた。 

 実は、その30年前の両鉄道の提携式典では私自身多少お手伝いした経験がある。その記念式典ではレーティッシェ鉄道からハッツ専務が来られ、式典の後1日箱根をガイドした経緯がある。そして、箱根登山鉄道がその夏記念行事の一環としてスイスへツアーを派遣したが、そのツアーの添乗員として同行してイタリアのチラノからスイスのサンモリッツへ行った。それが、スイスとのその後の関わりの素となった。その意味では忘れられないツアーとなった。

 そのレーティッシェ鉄道も昨年「世界遺産」に認定され、今では世界中の鉄道ファンから垂涎の的となっている。確かにスイスの鉄道は魅力に溢れている。特に、登山鉄道ではアイガーや、マッターホルンの鉄道がその巨峰の近くまでアプローチするので、有名であるが、鉄道の魅力としては長い距離の中で楽しく自然の景色を見せてくれる点で、遥かにレーティッシェ鉄道の方が上回ると思っている。

 それにしてもどうしてスイスの鉄道会社は、経営的に悠々たる自信を持っているのだろうか。とにかく列車から見る景色、雰囲気が抜群にいい。それでいて経営的に安定している。

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641.2009年2月13日(金) 「13日・金曜日」は大凶か。

 今朝の日経「春秋」によれば、1866年の今日、アメリカで初めて白昼銀行強盗が発生した日とされているらしい。襲われたミズーリー州にあるその町の銀行は、今では歴史博物館になって、犯人のゆかりの品を展示しているという。苦笑を禁じえない、いかにもアメリカらしいパロディである。1975年に初めてテキサス州ダラスを訪れて、犯人がケネディ大統領を撃った教科書販売会社の建物が、その時博物館に変わっていた。その博物館では、ケネディ暗殺のシーンを模型と人形を使ってリアルに見せてくれた。オープンカーに乗ったケネディ大統領が登場するところから、撃たれてジャクリーン夫人がケネディに覆いかぶさり、その後ケネディ夫妻を乗せたオープンカーがスピードアップして消え去る一連のデモンストレーション劇を展示しているのには仰天させられた。ショッキングな暗殺場面を何のてらいもなく一般に見せる。アメリカ社会にはこういう、無神経と言ってもいいようなところがある。

 今日は13日の金曜日という欧米流に言えば縁起の良からぬ日であるが、NYニューワーク空港からバッファローへ向かったコンチネンタル航空機が悪天候の中で、墜落して乗員・乗客49名全員が亡くなった。バッファローはニューヨークからナイアガラの滝を日帰り観光する時に、いつも利用していた都市である。原因は悪天候にあったのか、機体にあったのか、まだ明らかではないが、出来るだけ早く解明して欲しいものである。

 ラグビーについて嫌な事件が起きた。強豪東芝チームのトンガ人選手が大麻吸引で陽性と判定され、東芝はその選手を退部させ、日本選手権準決勝に進出していたチームも日本選手権を棄権させることになった。今年の東芝は良いチームで、2年ぶりにトップ・リーグで優勝し、今年の日本選手権でも優勝候補の筆頭だった。つい先日の若麒麟の大麻所持事件にしろ、大学生の同じような無分別な事件にしろ、近頃の若者は良いことと悪いことの区別がつかない者が多い。この東芝事件にしても、偶々事件を起したのは外国人選手であるが、チームメートは誰も気がつかなかったのだろうか。監督責任、またチームとしての連帯責任を問われても仕方がない。

 それにしても大麻の世界的な拡大汚染については、アメリカでも先に水泳のフェルプス選手や、ヤンキースの至宝・Aロドリゲス選手らもその使用を認めている。

 アマチュア・スポーツの中でも、最もアマチュア的だったラグビー界も遂に汚染されてしまったとはショックである。

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640.2009年2月12日(木) イスラエルは益々右傾化か。

 イスラエルで10日行われた総選挙の結果、右派陣営が大きく議席を伸ばした。先日のイスラエルによるガザ地区攻撃の再発を予感させる結果である。1党による過半数獲得はならず、元々予想されていた連立政権が樹立されるだろうが、右派が主導権を握るだろうことは間違いないと思う。

 これまで定数120議席の内、第1党の「カディマ」と称する中立政党が、左派と右派の一部と組んだ連立政権を構成していたが、今回の総選挙で「カディマ」の議席は29議席から28議席へ僅か1議席減少しただけだったが、野党第1党の極右政党「リクード」が、12議席から27議席へ大幅に議席を増やしたうえに、同じ野党第2勢力の「イスラエル我が家」が11議席を15議席へ伸ばした。現状では、いかなる方法で連立政権を組んだところで、与野党逆転により右派が連立により政権を握ることはほぼ確実となった。

 こうなるとイスラエルとパレスチナの和平が一層遠のくことは間違いない。逆に言えば、先日のガザ地区の戦闘が、イスラエル国民をしてハマス油断ならじとの攻撃的な姿勢にさせ、ハマス壊滅を主張する右派に票が流れたのではないか。

 イスラエルの姿勢を擁護するアメリカの立場も微妙なものとなった。果たしてオバマ政権はどんな隠し玉を見せるか。

 さて、こんな偶発的なことってあるだろうか。地球を周回していたアメリカの通信衛星とロシアの使用済み衛星があの広大な宇宙で衝突して飛散したという。地球の周囲にはその破片が宇宙ゴミとなって舞っているらしい。いつごろからか、地球の上空はゴミだらけとの報道がなされるようになったが、衛星を打ち上げても機能停止、または御用済みになるとそのまま放り出しておく。回収しようとしない。この無責任感覚がいつの間にか宇宙をゴミだらけにしてしまった。宇宙がゴミ満載になるなんて考えてもいなかったが、遂にそんな時代がやってきたのである。小さな子どもと同じようにやりっぱなしという悪癖が思わぬ事態を引き起こした。ゴミと障害物だらけの危険を避けるためにも、早く対策を立てる必要があるのではないか。

 今日のJN協会主催「観光立国フォーラム」は、前イタリア政府観光局の鈴木正文氏による「ようこそイタリア」だった。フィレンツェ大学を卒業されて、イタリア一辺倒な方であるだけに、イタリアについて中々詳しく解説された。

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639.2009年2月11日(水) 旧「紀元節」と盛り上がらない建国記念日

 今日は「紀元節」、改め「建国の日」、建国記念日である。戦後最初の建国の日、昭和21年2月11日は、まだ紀元節と言われていた。当時坊主頭の国民学校初等科1年生だった。田舎の学校講堂で、今ではほとんど歌われなくなった紀元節を祝う歌を、♪雲に聳ゆる高千穂の~♪と同級生と声高らかに歌ったことを思い出す。歌詞の意味も分らずに口ずさんでいた。確かそれ以降学校で式典は行われなくなったように思う。それから年とともに徐々に右翼的思想や軍国調は薄れていった。

 今日も各地で復古調の儀式が行われるのかと思っていたら、意外なことにどこにもそういう式典が行われたというニュースはなかった。自然にそういう流れになって、嫌な昔のミリタリズムが思い出されることがなくなったのは、むしろ望ましい傾向なのかも知れない。しかし、復古調とか、かつての軍国調が回復するのでないなら、わが国起源の史実的根拠を精密に辿り精査したうえで確認し、それを国民が祝うことは決してとやかく言われることではない。心配なのは、そういうアカデミックな視点が失なわれ、歴史的史実が消されることである。そしていつの間にか誕生日がいつなのか、それさえ分らない根無し草のような国家になることである。

 かつての復古調が影を潜めた原因のひとつに、財団法人日本遺族会の影響力の衰退があると思う。私自身日本遺族会の仕事に携わっていた頃は、日本遺族会の全国的な力が強かった。当時の厚生省援護局も遺族会のド迫力に圧倒されていたほどだった。政治力も並外れていた。遺族会の影響力低下の最大の原因は、会員数の減少であることは明らかである。会員の年齢も高くなり、新しい入会者もほとんどなくなった。こうした流れが、国の祝日でありながら建国記念日が一向に盛り上がらない原因である。分らないものを無理にこじつけて真実を装うのは論外であるが、折角国家の建設を祝う記念日を国が決めたのに、何の行事も式典も行わないのは何か釈然としない。

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638.2009年2月10日(火) 新宿で拙著出版記念会開催

 ハイアット・リージェンシー東京で拙著「停年オヤジの海外武者修行」の出版記念会を無事終えた。約120名様のご参加をいただいた。司会役は前回に続いて本橋敬彬氏にお願いしたが、経験豊富で安心してお任せすることが出来た。今日のゲストは小田急グループ、JAPAN NOW観光情報協会、知的生産の技術研究会、大学ゼミ、山仲間のアルペンクラブ、ラグビー部を中心とする湘南高校の仲間たち、等々普段から皆知っている人ばかりなので、楽しい会合に出来ればよいとの思いだけだった。幸い全体的に良いムードが流れて、私自身高校、大学の仲間とも充分とは言えないまでも、それなりに話すことが出来た。

 高校時代あまり親しくなかった友人でも、卒業後懇意にしている友人もいる。比較的名の知られた方の中でも、轡田隆史氏や、野村正樹氏からは出席のご返事をいただいていなかったが、ご本人はハガキを投函したと思っていたと仰っていた。お二人には申し訳ないが、実は、最近こういう人が案外多い。轡田氏の知名度は相当なものだが、学生時代はサッカー選手として活躍されたことはあまり知られていない。何と日本サッカー協会の川渕キャプテンと早稲田大でワンツー・パンチの絶妙なFWコンビだった。

 ご挨拶いただいたのは、前著に推薦文を書いていただいた日本ペンクラブ理事・小中陽太郎氏、前・小田急グループCEO・利光國夫氏、岡村透氏、「知的生産の技術研究会」理事長の久恒啓一・多摩大学教授、登山家の芳野満彦氏でそれぞれに含蓄に富んだお話や、ユニークなエピソードなど良いお話を伺った。尺八の鯉江丈山大師範による尺八演奏が良かったとの話も伺った。

 久恒教授が多摩大学公開講座で私がお喋りの過ぎる学生たちを一喝し、黙らせたハップニングをご披露されたのにはびっくりした。また、私の「自己紹介図」に対する細かい分析には、流石に「図解」の第1人者であるだけにただ平伏した。平櫛田中記念館を訪れ、107歳で亡くなった平櫛が60歳、70歳は洟垂れ小僧と言ったことを述べ、私がまだ40年は生きることが出来ると仰った。恐縮したのは、大宅壮一ノンフィクション賞か、日本エッセイスト・クラブ賞を獲ると予言していただいたことである。 これは相当なプレッシャーである。この分では、まだ当分の間走り回らなければならない。

 御礼の挨拶では、これからも「向上心」と「好奇心」という2つのキーワードを抱いて、ポジティブに生きていきたいと述べた。皆さんには喜んでもらえたようで、嬉しかった。

 アメリカのオバマ大統領が就任後初めての記者会見に臨んだ。相変わらずエネルギーの塊のような語り口であるが、今日はいつもと違って大きなお世話と言ってやりたくなるたとえ話だった。

 その内容とは、無為無策は経済危機を破局に導く。1990年代の日本経済の停滞は「迅速に行動しなかったため、不況を経験した」と日本を反面教師として早急に手を打つべきことを述べた。

 しかしながら、テレビ朝日の報道ステーションのコメンテーター、一色清氏によれば、今日の世界不況はそもそもアメリカから起きたサブ・プライム問題に始まるのではないかと言っていた。大統領にそう言われても仕方がない一面はあるが、オバマ大統領も大きなお世話だと思う。

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637.2009年2月9日(月) アメリカの保護主義へ一撃

 明日の出版記念会に備えて会場のハイアット・リージェンシー東京へ書籍、絵画、文具等を三つの段ボールに詰めて車で持っていった。大体なすべき準備は整った。本番を迎えるのみである。出来るだけ大勢の出席者に、出席して良かったと思ってもらえるような気持の篭った温かいパーティにしたい。ただ、出席予定者は割合ご年配者が多いので、やはり昨日と今日になって出席出来ないと電話とメールで連絡してきた人が数人いる。こればかりは止むを得ない。ほのぼのとした楽しい会合になるよう極力ご期待にお応えしたい。

 アメリカが先日公表したバイアメリカン条項に対する反対の声が各国から挙がっている。アメリカの保護主義、保護貿易に対する強い拒絶反応が示されたのである。珍しく日本が主導する15カ国がWTOに反対の共同声明を提出した。アメリカ以外にも保護主義の動きはヨーロッパ先進国、そしてアジアのインドやインドネシアでもじわじわと浸透している。WTOの多角的通商交渉で、反ダンピング措置などの貿易関連制度を決めるルール交渉がアメリカの抵抗で停滞しているという背景があることも各国が保護貿易反対ののろしを挙げた原因である。

 しかし、アメリカのわがままに振り回され、結局これまでほとんどアメリカの言いなりになっていたのが実態だった。少しでもアメリカに対して、日本が公平な言い分を公の場で主張するのは、主体性を発揮して存在感を際立たせる。

 日本政府もいつもアメリカに従属するばかりでなく、正論をどしどし言えば世界でも日本の存在感と信頼が高まってくる。昨日発表された読売新聞とBBCのアンケート調査が良い例である。

 さて、南半球では現在夏の季節であるが、オーストラリア・ビクトリア州で大きな山火事が起きて史上最悪の悲惨な火災となって、未だに消火出来ないでいる。すでに、135人が亡くなったという。アメリカ・カリフォルニア州の山火事はしばしば話題になるが、今年のオーストラリアの猛暑は百年に1度と云われるほどの高温続きで最高気温が40度を超える日が続いているらしい。いつ鎮火することだろう。そして、どれだけ多くの犠牲者が出ることだろう。悲しいニュースである。

 ところが、今夜突然北京市内のビル火災のニュースが飛び込んできた。中国中央テレビ(CCTV)が、建築中の高層ビルが真っ黒な夜の闇の中で真っ赤な火柱をあげている光景を映し出している。北京オリンピック開催の際話題になったテクノビルが今にも倒壊しそうである。火災の原因等の詳細はまだ分らない。

 嫌なニュースが続くものだ。

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636.2009年2月8日(日) 日本の好感度評価はまずまず

 読売新聞社がイギリスのBBC放送と共同で実施した21カ国対象の世論調査で、「世界に与える影響」というカテゴリーで日本は良い影響力を与える割合が56%の第3位だった。意外な評価にびっくりだ。こういう調査は初めてであるが、日本の印象が世界で思った以上に良いのは嬉しい。裏を返せば、どぎつさがなく淡白で、外交面で際どい勝負を挑まない側面があることを見透かされているのではないか。つまり考えようによっては、影が薄いということでもある。トップはドイツ、2位がイギリスである。日本は悪い影響力でもそれほど酷いということがない。23%である。良い影響力より、悪い影響力の強いのは、アメリカ、中国、ロシアと並んでいる。この3カ国は悪い印象の方が良い印象を上回った。いずれもパフォーマンスにおいて目立つ、あくの強い国である。外交の相手としては、タフな国である。この順序は大体予想されるところであり、こういう国の人たちは外国へ行った時には肩身が狭いのではないかとつい同情したくなる。

 問題は外国から評価が良いということは、交渉相手としては楽であり、押せば押しきれるということでもあり、反面頼り甲斐がなく日本のペースで出来ないという風にも解釈出来るのではないか。国際的な外交の場における活躍という点でも明らかである。何と日本の国際外交におけるアッピールが薄いことか。

 悪い影響を与える国では、イラン、パキスタン、イスラエル、北朝鮮という順序である。いずれも政治的に、社会的に問題を抱えた国家である。結局政治と外交のイメージが悪いとこういう結果になる。

 日本の場合、過去にはともかく現在あまり他国に迷惑をかけることも少ないし、自己主張もあまりしない。嫌われる要素が少ないことが、こういう好感度という結果になったのではないか。しかし、せめて政治家や、外交官にはもう少し日本の立場を国際舞台でアッピールしてもらいたいものである。

2009年2月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com