655.2009年2月27日(金) 初めての降雪に2.26事件とノルディック優勝を想う。

 朝から寒いと感じていたら2℃以下だという。その内に雪が降り出してきた。この冬初めての雪で、今を盛りと開花中の庭の梅とのコントラストも中々風情がある。妻は学生時代の友人とこの雪の中を湯河原へ出かけた。

 考えて見れば、73年前の昨日は「2.26事件」が勃発した日である。あの朝もかなり激しい雪が降って、その時の皇居周辺の神秘的な光景が、この事件を一層ドラマチックなものに仕上げたのではないかと思っている。その2.26事件も、昨日は忘れられたように、どこのマス・メディアも取り上げなかった。過去の歴史はどんどん置いていかれる。これで良いのだろうか。

 しばらくしてフジテレビの田中雄気さんという方から電話があった。「構想日本」政策委員で、前・新銀行東京の代表補佐だった丹治幹雄氏と連絡がとれないかとのお尋ねだった。直接コンタクトはとれないので分らないとお答えしたが、考えてみればメールのやりとりをしていた時期があったので、メールアドレスは手元にあった。

 田中氏は丹治氏が先日新銀行から提訴された一件で、丹治氏にコンタクトしたいとのことだったので、「構想日本」の加藤秀樹代表に連絡されたらよいのではないかとアドバイスした。田中氏は丹治氏と私の「年金」に関するやりとりをホームページで読んで、私の考えに同調していた。他にも元民放テレビ社会部長と大手生保の次長からも、丹治氏の意見には賛同しかねる。私の意見に同感と言っていただいている。

 さて、最近ぱっとしない事件続きだが、今日スキー・ノルディック世界選手権複合競技で日本が団体優勝を飾った。スキー複合競技は、かつて90年代初めに荻原兄弟らの活躍で、日本が毎年のように優勝していたものだ。冬季オリンピックでもアルベールビル、リレハンメルの2大会連続で団体金メダルを獲得した十八番だった。それがいつの間にかメダルどころか入賞すら覚束ない成績となった。

 それには理由がある。ヨーロッパスキー界の日本いじめ、ジャパンバッシングである。ジャンプが得意の日本勢の進出と活躍に、ノルディックスキー本場の北欧勢がメンツをつぶされたと感じたのか、日本にとって不利なルールに改定したのである。それ以来、日本はジャンプでも複合競技でもまったく振るわなくなった。ジャンプと距離の総合点で争う複合競技だが、前半のジャンプが得意だった日本にとって、ジャンプが重視されなくなった。ジャンプで貯金していた日本選手が後半の距離競走で貯金を失ってヨーロッパ勢の後塵を拝するようになった。以後まったく勝てなくなった。

 今日の栄冠まで、血のにじむような努力が積み重ねられてきた日本のスキー界にとっては、久々の快挙である。ざまぁ見ろ、ヨーロッパ野郎、とでも言いたいところだろう。

 それにしてもヨーロッパのスキー界も底意地が悪い。自分たちが不利と見るや、すぐにルール変更して自分たちに有利な条件で競技しようとする。こういうのは、本来スポーツをやる資格がないと思う。柔道もヨーロッパ流になって、日本古来の武道の色彩が薄くなり、一本をとる柔道から、判定で際どく雌雄を決する競技スポーツに変わって来た。そういう傾向に対して異義を唱えようにも、国際柔道連盟の役員に誰1人日本人が名を連ねていないのだから、手の打ちようがない。こういうように表面的にきれいごとを言っているが、ヨーロッパというところは案外したたかで、自分に不利なことはやらないのだ。

2009年2月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

654.2009年2月26日(木) 小沢民主党党首の思惑は?

 案の定麻生首相とオバマ大統領との首脳会談は外国ではあまり高い評価を受けていないようだ。普通ならその直後に会食をするのが正式なプレトコールだが、それをカットした点や、余命幾許もない首相にアメリカが期待出来ない点を各国のマス・メディアは皮肉っているのだ。最初に日本に出し抜かれたという彼らのやっかみもあるだろう。一方、麻生首相は日米トップ会談を自画自賛して成果を強調している。今朝の衆議院予算委員会でも冒頭に先日のサハリン訪問と併せて、帰朝報告をした。

 まだ新聞では大きく報道されていないが、昨日民主党小沢党首が、アメリカ軍の日本駐留は海軍(第7艦隊)だけで充分だとしゃべった。案外小沢党首の本音かも知れないが、この発言が一部で物議を醸している。自民党からは現在の日米安保体制下では現実的ではないとの声が出ている。小沢党首は米軍や自衛隊についてかなり詳しく勉強している。独自の防衛論も持論として温めている。だが、発表の仕方がいかにも唐突で、民主党内でも当惑気味で対応がバラついている。小沢党首の意図はどこにあるのか。割合小沢氏はアメリカに対して強い姿勢をとる。政権政党である自民党にとっては厄介な発言であろう。

 現在日本に駐留する米軍は、空、陸、海兵隊、海軍(第7艦隊)を併せて約3万人である。それが第7艦隊だけなら3千人程度でいいことになる。小沢党首は自衛隊があれば、横須賀を中心に展開している第7艦隊だけで東アジア海域の防衛は間に合うと考えているようだ。

 この考えが的を射ているかどうかは何とも言えないが、責任ある立場にいる政治家がいとも簡単に持論を開陳すること自体問題ではないか。同じ党内でてんやわんやの状態では、周囲に統制がとれていない印象を与える。後先考えずに、思いつきのように持論を口外するのは、別の意味で心配である。

 酔っ払って支離滅裂も困るが、根回しもなく周囲への影響を考えることもなく、思いついたことをぺらぺらしゃべるのも軽薄のような気がする。これでは、例え政権交代が実現して民主党が天下を取っても、党首の失言が懸念される。

2009年2月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

653.2009年2月25日(水) 麻生首相、オバマ大統領とトップ会談

 昨日は麻生首相がワシントンでオバマ大統領と初めて首脳会談を行った。先日来日したクリントン国務長官が手土産に持ってきてくれた晴れがましい話である。オバマ大統領が会談の相手として最初に選んだ外国人首脳である。そして今日オバマ大統領は、議会で大統領として初めての施政方針演説を行った。こういうアメリカ合衆国大統領として、忙しく世界中から注目を集める時期に、日米首脳会談を行った意味は大きいと思う。

 国民の支持率20%を割った麻生首相サイドとしては、ラッキーな話を政権浮揚のきっかけにしたいところだろう。しかし、アメリカサイドには何か含むところがあるのではないかと疑わしく思うのが、下衆の勘ぐりではなく普通人の考えだろう。会談を終えてから両首脳が隅の方で後ろ向きになって、通訳を交えてひそひそ話をしていたのがどうも怪しい。これからアメリカの動き、特に海外における自衛隊の支援活動と経済支援を注視していくことが重要だと思う。

 経済不況は歯止めが利かなくなった。マツダの滞米輸出対前年は73%減というのだから、すごい。輸出関連産業が軒並みダウンして、1月の貿易赤字も統計を取った30年前以来最大幅の落ち込みである。国立大学では収入の低い家庭の子女の場合、例えば東大のケースでは家計が年収4百万円以下なら学費を無料にするという。こうなると鉄砲の無駄撃ちにも見えてくる。その前に教育予算でやることが他に沢山ある。大学生の場合はアルバイトという道がある。しかし、全国にある小中高で耐震建築が成されていない学校はどうするのだ。こちらの方が優先順から言えば先ではないかと思う。

 昨日小中陽太郎さんから、アムネスティで小中さんの知り合いの方のエッセイについてコメントをして欲しいとメールで原稿を送信してこられた。その方は中々の冒険家のようで、ヒマラヤ方面の旅行記を書かれたので、小中さんは旅行記なら私のコメントが良いと考えられたのではないかと思っている。ゆっくり読んでから僭越にならない程度にコメントを考えたいと思っている。

 昨日は急遽酒のペンクラブの西山編集長から「酒だより」の2月会合記を書くよう頼まれたが、今他にもいくつか頼まれている。少しずつ書く機会も、分量も増えてきた。依頼があれば出来るだけ書いてみたいとは考えている。

2009年2月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

652.2009年2月24日(火) 日本酒造り四方山話

 株価の下落が止まらない。今日で東証は3日連続の値下げである。その前提であるニューヨークのダウ平均も下がりっぱなしである。いつになったら上向きになるのだろうか。

 今月は「酒のペンクラブ」例会が新橋の「酒坊いそむら」で行われた。場所が分りにくく近くまで辿り着いていながら、犬のように界隈をぐるぐる回っていたというお粗末。

  皆さんが話されるのはやはり先日の佐賀の旅である。みんな良かったと好評である。酒蔵を初めて訪れた経験から感じたことは、地場の産業である日本酒は、あまり手広くしないで、ましてや全国展開などは考えない方がいいと申し上げた。日本酒製造の振興は、地域の活性化につながる。安定した経営を目指し地元と協力しながら地域、そしてその周辺だけで販路を確保しておけばよいのではないか、と僭越だが個人的な考えを申し上げた。全国展開を試みようとの気持にも尊いものがあるが、下手に広告費や物流に多額のコストをかけることにより出費がかさんで経営が立ち行かなくなる。まあそんなことをお話した。

  今日は多くの差し入れがあり、特に会員のひとりが佐賀から送らせた小松酒造の特別純米酒「万齢」、同じ佐賀組が持ち込んだ井手酒造の「虎の児」を始め、他にも5種類ほどの原酒、生酒の持ち込みがあった。あれこれ飲み回っているうちに些か酩酊気味となり、寒いそぼ降る雨の中を遅からず、早からず帰宅と相成った。

2009年2月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

651.2009年2月23日(月) 昨今の就職事情

 不況のせいで学生の就職活動も例年になく厳しいようだ。今朝の日経就職特集を見ていると社会の動きや時代性を感じ取ることができる。半世紀近く前のわれわれの就職戦線はあまり深刻に悩むこともなく、4年生の夏になってから決めることが出来た。景気は悪くもなく周囲もあまりガツガツした感じはなかった。まあ好い時代だったと言えるかも知れない。

 今年の就職戦線を見て気づくのは、人気企業ベスト10内に運輸観光業企業が4社もランクアップされていることである。こんなことはかつてなかった。このほかに銀行が4行で、後は我々の時代と同じ東京海上がトップを占めている。昨年は3位だったトヨタが最近のイメージダウンで46位にまで落ちている。

 士・農・工・商・犬・猫・エージェントと自虐的に考えていた観光業が上位に上がってきたのには昔日の感があるが、それにはそれなりの理由があるようだ。近年学生の間には全般的にサービス業志向が強く就職希望者が多い。具体的には、仕事が面白そうというのが企業選びの重要視点になっている。観光業に永年携わってきた立場から率直に言うなら、「実情がまるで分っていない」。表面だけしか見ていない。楽しそうだとの気楽な視点からしか見ていない。どの仕事でもそうだが、内情はそうは簡単には分らないものだ。中でも旅行業なんか、内部の仕事がどれだけ苦労が多いかという点では、ほとんど学生には理解されていないのではないか。

 例えば、「苦情処理」「相手のプライドを傷つけないで説得する」「長い時間お年寄りの話し相手になってあげる」等々にどれだけ対応する気持があるか。そのうえ忍耐、体力、清潔感、誠実さ、明るい性格等が求められる。特に、旅行は商品としての形が見えないだけに苦情に対して論理で対応することが難しい面がある。

 果たして観光業志望の学生が苦情処理や、裏方的な仕事についてどんな考えを持っているのだろうか。それでもなお好きな仕事だからと初志貫徹することが出来るか、試練が待っている筈である。

 それにしても自分自身の就職活動からもう半世紀近くなる。

 今夜10時からNHKスペシャルで「菜の花畑の笑顔と青春」と題して、昨年アフガニスタンでタリバンに殺害されたNGOスタッフ、伊藤和也さんのドキュメントが放映され、深い感銘を受けた。最近刊の拙著「停年オヤジの海外武者修行」186頁に「2008年8月NGO活動中の若き日本人農業技術者が誘拐され殺害された」とのくだりで触れているが、それがまさにこの伊藤さんである。ここまでアフガニスタンに溶け込み、献身的な農業指導により地元民の強い信頼を勝ち得た姿を見せられ、こういう地道で有意義な活動をしている日本人には頭が下がる思いである。嫌なことの多い昨今、世間ではあまり騒がれないながらもひたすら利他的な活動に従事する人たちのドキュメントに爽やかさを感じる。

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650.2009年2月22日(日) 日本に二大政党制は根付くか。

 今朝の日経紙「風見鶏」欄に「『両雄』は並び立つか」というテーマが取り上げられている。

 格差社会及び対立社会でないと対立軸が見出せないので、日本では2大政党制は成り立ちにくいと、アメリカ社会の例を挙げて興味深く検証している。アメリカ社会には、北部と南部、金持ちと低所得層、白人と非白人の対立というより異なったジャンルの人々が存在し、そこに2大政党が存立する基盤があるとエズラ・ボーゲル・ハーバード大学教授は指摘する。そうだとするなら、都市と地方、失業による格差の広がり等が拡大している現在の日本社会には均質性を失わせ、2大政党成立の条件を満たしていると言えるのだろうか。

 エズラ・ボーゲル教授は日本には本質的に人種や所得水準が均質化しているために対立軸を提示できる余地が少なく、そのことが2大政党制が日本で根付かない原因だと分析している。しかし、私は元来日本人の精神的な根底に論争を好まない温和な性格があるので、必ずしも外的な均質性のゆえに2大政党制が生育しないとの説が的を射ているとは思わない。アメリカ人の間では対立軸があまり露骨に見られない日本社会の特徴から言えば、一般に日本には2大政党は育ちにくいと見られがちなのであろう。

 このテーマの背景には、民主党の岡田克也副代表が昨年12月アメリカの有力シンクタンクの関係者と会食した時に、アメリカの対日政策について苦言を呈したことがきっかけとなっている。アメリカでは日本の政治体制の下では、同根の政党が入れ替わって政権を握ろうとも日本の外交政策は不変であると考えている人が多い。次の総選挙で仮に民主党が政権をとっても、アメリカは日本政府が従来の自民党政権の考え方をそのまま踏襲すると考えている。それは、アメリカ人は小泉純一郎元首相が「アメリカについて行けば間違いはない」と発言したことを信じきっていることにある。これに岡田副代表は、小泉発言は宰相の言葉としては(哲学も、理念もなく)恥ずかしいと異を唱えた。そして岡田副代表は更に「アジアのことでは日本をもっと信頼して任せてほしい。例えば、アメリカは東アジア共同体にアメリカも加えるように求めてくるが、同盟国の日本を信頼してもらいたい」とはっきり意見を述べた。

 それにしてもアメリカに対してはっきりものを言った日本人政治家を久しぶりに見た思いである。

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649.2009年2月21日(土) 中川前財務相の馬鹿さ加減と神谷不二氏の死

 辞めた大臣に追い討ちをかけるのは少々酷だが、それにしても低俗極まりない中川昭一・前財務大臣のパフォーマンスは少々度が過ぎていた。その中川氏の行動に、別の無作法なパフォーマンスがあったことがまた暴露された。あの国辱的な記者会見の後、帰国便出発までのごく限られた時間に閉館時間を過ぎたバチカン博物館を見学した。普通に見学していれば何の問題もなかったが、酔っ払った勢いで触れてはいけない美術品に、柵まで乗り越え触って警報ベルまで鳴らしてしまった。

 どうしてこういう無作法な人物が、権威を揮えるポジションに座ったのだろうか。こういう人物は普段から行動が可笑しい筈であるし、普通なら問題ばかり起こして高い地位にはつけないと思う。中川氏の行動はどう見ても常識から大きく外れている。やはり、政治、それも世襲政治家の家柄という特殊な世界にだけ許される非常識な王道にあるのではないだろうか。

 バチカンの日本大使にしろ、中川氏に付き添った玉木外務省国際局長にしろ、しきりに中川氏を庇った発言で弁明し、自分たちはその時は目を離していたとか、離れた場所にいたとか、どうしてこれで大臣の案内役が務まるのか不思議でならない。周囲が中川氏の傍若無人の振る舞いを放って、酔っ払いのなすがままだったということになる。注目される場における、注目される人物の言動、所作に対して、周囲があまりにも無為無策、無神経だったのではないか。

 中川氏の破廉恥な行動を伝える記事の脇に神谷不二氏の死亡公告が載っていた。一瞬目を奪われた。

 久しく表舞台から姿を消していた。享年83歳というのだが、われわれの学生時代には日米問題の専門家、国際政治学の権威として華やかに活動していた。決して共鳴するものではなかったが、大阪市立大学教授として「中央公論」や「文藝春秋」にもしばしば鋭く提言したり、斬新な論考を発表していた。右派の論客といっても良かった。

 大阪市立大から慶応大法学部教授へ転じて、しばらくは健筆を揮っていたが次第に表舞台で活躍する機会が減っていった。英哲な人ではあったが、やや才走り過ぎた感があり、保守的な思考が必ずしも右寄りの実務的な人々から受け入れられなかったことが、活動の場を減らしていった大きな原因だったのではないかと考えている。ある意味では一世を風靡した人であるが、一時は華やかな舞台に立った論客だっただけに一抹の寂しさを禁じえない。

2009年2月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

648.2009年2月20日(金) 少数民族の言語は消え去るのみ

 景気が悪いと心配していたが、昨日のNYのダウ平均株価は6年4ヶ月ぶり、今日の日経平均株価も一時7,400円を割り、バブル後最安値となった。東証全33業種中31業種が下落した。月曜日に内閣府が発表した今年度第3/4半期のGDPは、マイナス12.7%の落ち込みで、実に35年ぶりだという。政府も追加経済対策を検討している。 

 しかし、ふらつきよろめき視界不良の今の政府が、来年度の第1次予算案すら通せず、政治空白の現状で、果たして追加経済対策まで頭が回転するだろうか。マス・メディアが報道しているように、今の麻生政権はまったく何も出来ない政府である。死に体と言ってもいい。だが、可及的速やかな手を打てないのは、やはり政治家の質、能力のレベルが一般人と比べて格段に低いことが原因だと見ている。突き詰めれば、現在の政治家の輩出システムに問題があると思う。結論ははっきりしている。一日も早く政治家の世襲制度に何らかのメスを入れる必要がある。問題が起きているのは、みんな世襲政治家の周辺である。ここから目を逸らせてはならない。

 さて、世界に言語は約6,000あるという。そのうち程度の差こそあれ、消滅の危機に瀕している言語が約2,500あると言う。旧約聖書によって紹介されたノアの洪水により増えた言語が、今度は逆に衰退の道を辿るとは何とも皮肉で寂しい感じがする。日本でもアイヌ語が最も危険な状態にある言語だそうである。今や話す人が少なくなり、アイヌ文化も絶滅の瀬戸際にある。

 国立民族学博物館の崎山理・名誉教授によれば、話し手が固有の文化を持っていれば独立した言語であると捉えている。アイヌ語が危機に瀕しているのは、一義的には話し手が最早15人に減ってしまったことによる。千島列島やサハリンで伝承されていたアイヌ文化が、その場を失ったことにより言語も失ってしまったからである。そういえば、かつてサハリンの博物館を訪れた時に陳列品の中にアイヌ民族関係の展示物が多かったことが強く印象に残っていたが、ソ連に島を召し上げられてからアイヌ民族もアイヌ文化も風前の灯となってしまった。

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647.2009年2月19日(木) 経済も政治もダメの日本をどう立て直すのか。

 今日本経済は最悪の事態に追い込まれているが、そもそもの経済不況の発信地であるアメリカ経済もどうしたらよいのか、彷徨い出している。本当のところはオバマ大統領もとんと見当がつかないと思う。

 アメリカは金融を別にして、製造業が国の経済を引っ張ってきた。その中でも自動車メーカーの役割は大きかった。その自動車メーカーがここへ来て完全に行き詰まっている。まだ、自動車メーカーが要請した追加支援が決定したわけではないが、すでに支給された分を含めると支援総額は実に9兆円に達する。破産法の適用すら検討され始めている。そこへ住宅対策として公的資金7兆円投入の計画が浮上してきた。ローン返済条件を緩和することによって最大で900万世帯を救済しようというものである。

 しかし、果たしてアメリカ連邦政府にそれだけの資金的余裕があるだろうか。アメリカにはいつも好い顔を見せる日本政府が、アメリカ政府に言い含められてアメリカ国債を持たされたままドルの価値が低下させて、資産価値が目減りするというお決まりの構図になるのではないかと少々心配でもある。

 日本では経済の元締めである財務省の国辱大臣が辞職して、後任となった与謝野馨大臣も3つの官庁を抱えることになり、あまり健康そうでない大臣の負担は並大抵ではない筈である。国内の経済対策は一向に進まず、ましてや外交問題はまったく手付かずの有様である。いずれアメリカから強要されるかも知れないのは、アフガニスタンへの支援である。就任前からオバマ大統領は、イラクから撤退して重点的にアフガンへ力を入れるとのコメントがあった。そして、現実に現在アフガンに駐留する外国軍は6万6千人であるが、アメリカ軍が増派されると8万3千人となる。当然日本にも、経済面での協力を求めてくる。アメリカが強い調子で協力を求めてくる、この難しい局面を日本はどうやって対処しようとするのだろうか。自衛隊は派遣出来ない。また、金で勘弁してもらうより仕方があるまい。だが、拠出できる資金があるだろうか。政局に千鳥足であたふたしているようでは政府をとても当てにはできない。

 これから日本はどうなるのだろうか。

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646.2009年2月18日(水) 麻生首相は何のためにサハリンへ行った?

 3年前56歳で亡くなったロシア語通訳の米原万理さんの著作「ロシアは今日も荒れ模様」が、ロシアの実情をよく伝えていて、ロシア関係のエッセイなどを書く際参考にさせてもらっている。今そのロシアのモスクワに小泉純一郎・元首相が滞在していて、一方で極東サハリンには麻生現首相が訪れている。その元首相が現首相をロシア国内で痛烈に批判している。元首相の郵政民営化は基本的には間違っていないと考えているので、気持は分らないでもないが、こういう鞘当てのような非難が、中川大臣会見の時のように外国メデォイアに歪んだ形で捉えられないか些か気になるところだ。

 元首相が国会開会中のこの大切な時期に、何の目的で出かけたのかはっきりしない。麻生首相にしても、ロシアのサハリン2プロジェクト完成祝いに訪問したとなっているが、原油の安定顧客としてロシア政府の招待による表敬訪問的な色合いが強い。互恵的な目的を目指して、北方領土問題解決の扉を叩く方策はないようだ。ほとんど実りのないと言ってもいい首脳会談が、日本の国会から離れたサハリンで持たれたのは、いかにも魚のいない池で釣りをしているようなものだ。正に「ロシアでも、日本でも今日は荒れ模様」の感じである。

 アメリカ自動車産業のどんづまりも行き着くところまで来てしまったようである。どうしようもない事態に立ち至っていて、下手をするとオバマ政権も鼎の軽重を問われかねない。今日GMとクライスラーがアメリカ連邦政府に追加支援を要請した。今後これを議会が承認するかどうかにより、両社の命運も決まる。

 しかし、両社併せて5万人のリストラを含む再建計画だけでは、支援取り付けは極めて厳しいようである。その理由として、人員削減以外の計画が不透明であり、今年1月の両社の販売実績が前年の半分という散々の結果だったことが、昨年12月に支援を受けた分をかなり食いつぶすことになってしまったからである。事態は刻一刻と悪化しているのである。

 ところが、今日再び支援要請した金額はGMが166億ドル(約約1兆5千億円)、クライスラーが50億ドル(約4千6百億円)というから開いた口が塞がらない。支援金額も雇用削減も桁外れである。これではアメリカ国民が怒るのは当然である。どこで折り合いをつけるのか、とても凡人には想像もつかない。

2009年2月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com