745.2009年5月28日(木) ついにGM社も経営破綻か?

 すったもんだしていたGM社経営者側と債権者間の債務削減交渉が決裂し、アメリカ最大の自動車会社破産の公算が強まった。債権者のほとんどから同意が得られなかったことがその原因である。政府支援を受け入れて引き続き再建計画を検討していたが、最後になってついに行き詰ってしまった。虚虚実実の駆け引きの末に経営側と組合が妥協するかに見えたが、その交渉内容は労働者に有利で、債権者にとっては見返りが少なく不利と判断され、デッドロックに乗り上げてしまった。経営者は期限までにまとめるほどの余地はなく、連邦破産法を申請して経営破たんする可能性が高まった。

 GMが行き詰まった3大原因は、①高待遇、②高燃費、③金融危機と言われているが、敢えて言えば、GMの従業員に対する高待遇が最後になって足を引っ張る原因になった。GMの高待遇は、他の企業に比べて抜群に良いとされている。工場従業員の中には親子代々GMに勤めるのが夢だと言っている労働者が多い。真面目に勤めると普通の企業従業員の給料の約2倍、アメリカ国内の日本企業の約1.5倍がもらえる。自動車産業が順調なら天国の生活を送れたはずだった。しかし、この従業員優遇が逆に会社再建の芽を摘むことになってしまった。

 クライスラー社がすでに破産宣告され、いままたアメリカ経済を引っ張ってきたトップ企業がいとも簡単に倒産の道へ向かうとはかつては考えられなかった。先日ドイツ証券副会長・武者陵司氏から伺ったアメリカの証券金融が形を変えて失敗したサンプルのひとつとも言えるのではないか。

 成績の優れない金融大手シティグループでは、日興コーディアル証券株式を三井住友FGへ売却したが、そのシティグループの経営執行委員会会長が株主総会で退任が報告された時、歓声が上がったそうである。その会長こそ誰あろう、クリントン政権の財務長官を務めたロバート・ルービン氏である。ルービン氏は10年間に亘りシティの拡大路線を引っ張ってサブ・プライム関連で9兆円近くの損失を計上する元凶となり、株主の大きな怒りを買った。

 日本はそれほどドラスチックではないが、北畑隆生・前経産相はアメリカ経済の仕組みと日本のそれとは根本的に違うと明言された。一方で現実派の武者氏は日本経済が今や地球帝国の一部であり、強い影響を受けると話されていた。どちらの見方が的を射ているかは分からないが、いやはや難しい問題である。

2009年5月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

744.2009年5月27日(水) 下町の3代目社長の企業経営と町おこし

 東京の下町で3代目社長として新しいタイプのTシャツを作り出している久米繊維の久米信行社長を取材した。久米社長の商品作りの狙いとキーワードは「着心地」と「エコ」のように思えた。インタビュアーは若手会員の蓑島和浩さんが上手に務めてくれた。久米氏は単なる世襲社長ではなく、3年前第2の創業と称して家業だったYシャツ製造業から、製造と販売を一貫してTシャツを売り出した。地域でも町おこしのリーダーとして率先して行動しておられる。同社はわが国では珍しく初めてTシャツを作った、国産Tシャツメーカーの草分けであり、商品作りと販売の仕掛けが独創的で独特のこだわりがある。中国製品のような安さには勝てないが、国内でオーガニック・コットン生産にこだわり、数量限定のコットンTシャツを製造している。また、プロモーションも四万十川口の砂浜でTシャツのアート展示会を企画したり、コットン生地のTシャツ製作のために有機綿栽培を行って、それをインターネットで告知して啓蒙活動を広げている。ポジティブに自分の思うところを試行し、上手く営業に結び付けているように感じた。

 本社には垢抜けしたショールームを併設して自社製品の展示を行っている。Tシャツが一番安いもので19,600円だった。インタビュー前にプロモーション・ビデオを見せてもらいながら、久米氏から会社経営の哲学を聞かせてもらった。話し方もにこやかでいて情熱的である。

 久米氏は敬虔な仏教徒のようで、それはブログ「縁尋奇妙」の言葉にも表れているし、尊敬する人物が僧侶ということからも分かる。ブログを通して外へ意見を発信したり、情報収集も得意なIT機器を駆使しながら、併せて多彩なPR企画を仕掛けている。メルマガを1千通送信しているそうだが、その中の何人かがそれを更に再送信してくれることを期待している。自分が影響を受けたものとして、NETだと明言された。

 「知の現場」としては、自分が仕事をしている会社を挙げた。そして、人々が訪ねるような場所だとも語られた。久米氏にとってそれは河原であり、畑なのである。挫折は大分味わったと言っていたが、大学で留年したことくらいしか浮かんでこなかったところから察すると、ドン底まで落ち込んだ経験はないのではないだろうか。つくづく幸せな人だと思う。

 まだ、45歳の若さで脂が乗り切っている今日に至るまで思うところをやってきて、新しいビジネス展開で成功し、ご自分なりの地域おこしも考えておられる。会社の経営も順調とお見受けしたが、中小企業が経営破たんに陥る今日の経済不況の中で、新しい発想で新しいビジネスを起こし、これを地域に還元し、それが巡り巡って自分たちのところへ還ってくると考える太っ腹は、会社経営のひとつの理想と見た。

 久米氏が偶々母校慶応・経済の後輩で、常盤訽子教授(父は日本共産党理論派のひとり、平野義太郎氏)のゼミ生だったとは意外だった。失礼な言い方だが、頼もしい後輩である。

 久米氏は夕食を兼ねた懇親会も設営してくれた。こだわりの蕎麦店「ほそ川」は江戸東京博物館近くの路地を入り込んだ下町風情の漂うお店である。蕎麦店にしては珍しい人参の天麩羅や、イチジクのデザートを美味しくいただいた。新しい企業タイプの経営者として益々発展されんことを祈りたい。

 作詞家の石本美由紀氏と作家・評論家の栗本薫(中島梓)氏が亡くなられた。

2009年5月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

743.2009年5月26日(火) 金融危機と観光振興の講演を聴く

 JAPAN NOW観光情報協会の本年度定期総会が日本プレスセンターで開かれた。決算報告では、財政的に数多くあるNPO法人の中でも珍しいくらい良い財務内容ではないかと思う。その原因は700万円以上の寄付金をいただいたことが寄与している。決算数字としては約900万円差益が生じた。この不況の時勢にあってめでたいことである。

 総会の後例年通り講演が行われた。昨年は渡辺喜美・行政改革大臣が当時の話題である役所の行政改革について、奥歯に物が挟まったような歯切れの悪いスピーチをされたが、今日は2人のスピーカーがタイムリーなテーマについて、濃い内容を立て板に水を流すが如く話された。

 最初に前経済産業省事務次官・北畑隆生氏が「世界同時不況は怖くない」と題して明快に話された。金融危機の現状と原因、日本の相対金融、日本の景気回復のシナリオ、日本経済の将来~人口減少下での成長戦略等について、資料を示しながら分かりやすく説明された。今回の金融危機については、アメリカの証券型金融が崩壊したのであり、日本の相対金融とは違うとはっきり論じた。従ってアメリカの金融危機と日本のそれとは根本的に違う。アメリカの経済は、GDPについて車、住宅、クレジットの3業種が打撃を受けたと説明されたが、その一方で農業、航空機、IT、医療等の分野で依然として世界トップの実績があり、その点から3業種が回復しても即アメリカ経済復活とはいかない。アメリカの救いは日本とは違い人口が増えていることである。来年半ばから回復へ向かうだろうとの結論だった。中国は来年の上海万博を成功させるとの国家目標があり、現状では成長率は鈍るとしてもアメリカ、ヨーロッパ、日本等の先進国がマイナス、或いは成長率鈍化の中である程度の成長率を維持出来るものと考えられている。

 中々頭のシャープな人で澱みのない話しぶりに、聴衆は感心していた。北畑氏については、3月に北康利氏にインタビューした際伺っていた。北畑氏は北氏の故郷・兵庫県三田市の出身で、北氏の母上の教え子である。北畑氏は現在日本生命に特別顧問として初めて天下っている期間だが、これは高校時代の友人・牧野力くんが通産次官の後に最初に天下った会社と同じである。多分最高位まで上り詰めた役人が最初に天下る指定席なんだろう。

 次いで登壇したのは、須田寛・JR東海相談役で都市の観光振興について持論を展開された。単に観光業界の論客として各地で講演されるばかりでなく、独自の観光論を持論としている。特に、これまで観光が地域振興等の経済的プラス面を取り上げられることがなく、「遊び」の観点から語られることが多かった。東京の観光、自分たちが住む都市の観光をもっと意識して、売り込もう、それが経済効果をもたらすと語って話を締めくくられた。

 終ってからパーティが開かれたが、2人の講師の話す内容が良かったので、中々充実した総会プログラムとなった。

2009年5月26日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

742.2009年5月25日(月) 性懲りもない北朝鮮の暴挙・地下核実験!

 知研「出版プロジェクト」で、ドイツ証券副会長・武者陵司氏へインタビューした。景気予測がやや楽観的として注目されている実務派である。東京メトロ・銀座線溜池山王駅の真上に建つ山王パークタワーの19階をいつも通りプロジェクト・メンバーとともに副会長室をお訪ねする。出版社担当者とカメラマンも同行した。

 最初は応接室を用意していただいたが、普段通りの仕事ぶりを写真に撮りたいとの出版社の希望もあり副会長室に変更してもらい、そこでインタビューということに相成った。予め質問案をお送りしておいたので、ほぼそれに沿って私がインタビューした。同席した八木哲郎・知研会長もいくつか追加質問をされた。

 横浜国立大経済学部卒業後大和証券へ入社されたが、証券会社は特別に入社を希望したわけではなかったそうである。特に印象に残っているご回答は、情報元は「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙だということと、日本人の若者が国際社会で活動するために必要なことについて、先日北康利氏と同じ質問をしたが、答えはこれも北氏と同じ英語に強くなることだと仰った。武者氏の考えは、北氏と若干異なり、人口1億人の日本人しか話さない日本語では世界の中では通用しない。やはり英語でないと世界と交渉する力になり得ないとの見解である。直ちには納得し難いが真理を突いていることも事実である。7時から新宿のプロジェクト会議で今後のプロジェクトの進捗を確実に、かつ早めに進めることを申し合わせた。

 また厄介なことが起きた。突然北朝鮮が地下核実験を行ったのである。3年ぶりの実験だ。先月ミサイル発射を行ったばかりである。明らかに世界へ向けた挑戦である。北朝鮮にすれば意図的な軍事行為である。これで巨大核保有国は9カ国になる。つい最近オバマ大統領が核不拡散の方針を打ち出し、日本をはじめ核に反対する国々から拍手を浴びたばかりである。

 北朝鮮の露骨な核実験に対して、日本は直ちに国連安保理事会に緊急会合の開催を要請し、新たな制裁決議を求める方針である。アメリカ、ロシア、中国も厳しい非難声明を発表した。当分朝鮮半島は緊張し、北朝鮮の動きを神経質に監視しなければならない。今後の成り行きが注目される。

2009年5月25日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

741.2009年5月24日(日) 恥辱の韓国大統領史

 朝刊は昨日自殺した盧武鉉・韓国前大統領の記事で埋め尽くされている。目を釘付けにされたのは、歴代韓国大統領の不審な出来事と不正事件による恥辱のオン・パレードである。盧武鉉氏ばかりでなく、その前任者・金大中、遡る金泳三、盧泰愚、全斗煥、崔圭夏、朴正煕、尹潽善、初代李承晩に続く1948年以来の歴代全大統領の実績がこれほどまでに恥辱に塗れていたのかと些か唖然とする。皮肉なことに、これらの人たちが良くも悪くも戦後の韓国をリードし、今日の繁栄した韓国に育て上げてきたことは紛れもない。

 個人的には小学生の頃勃発した朝鮮戦争時の初代大統領・李承晩と、足掛け17年に亘って権勢を誇っていた軍人・朴正煕が格別印象深い。

  李承晩は戦前日本人に虐待されたことをバネに戦後韓国最初の大統領の座に就いたが、一方的に公海上に李ラインを宣言して進入した日本漁船を国境侵犯として日本漁船を片っ端から拿捕して、とかく日本に対してきつい制裁処置を取った。日本人の逆恨みを買ったことは否めない。晩年は気の毒にも不正選挙が原因で、学生デモに追い出されるようにしてハワイへ亡命した。末路はあまり幸せとは言えないようだった。

 日本の陸軍士官学校を卒業した朴正煕は軍をバックに磐石の態勢を固めたが、ブルータスの如き側近に射殺される悲劇によりその座を去った。その暗殺事件直後に初めて韓国を訪れた時、ガイドさんから朴大統領に纏わる話をじっくり聴いたことを懐かしく思い出す。いずれにしろ個人的なスキャンダルでないにせよ、亡命とか暗殺で栄光を閉じるのは何ともおどろおどろしい。

 こうしてみると民主的な選挙で選ばれ、実績を残し、惜しまれながら身を退くという理想的なパターンは、そう多くはないことに気づかされる。軍部クーデターや不正選挙による政治にだけはなってもらいたくないものである。

 今日大相撲夏場所千秋楽は、優勝決定戦の末、大関日馬富士が横綱白鵬を破り初優勝を飾った。その後の優勝インタビューで、日馬富士がお世話になった周囲の人びとに対して感謝の言葉を述べていたのが初々しく好もしく感じられた。特に、両親に対する感謝の言葉を何度も何度も述べたことに聴いている人は感動を憶えたらしい。恥辱に塗れた相撲界にもこういう素直な若者力士がいるということを嬉しく思った。これほど強いスポーツマンでもこのように謙虚で親を思う気持ちをいつまでも持ち続けていることに心を打たれた。1日ですっかり日馬富士ファンになってしまった。これからも横綱を目指して精進して欲しい。

2009年5月24日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

740.2009年5月23日(土) 驚愕!盧武鉉・韓国前大統領が自殺とは・・・

 旧知の鯉江丈山・尺八都山流竹帥が主宰する尺八演奏会のご案内をいただいたので、静かに聴こうとJR中野駅近くの「なかのZERO小ホール」へ出かけた。プログラムに沿って順次演奏されるのは、ほとんどが尺八、琴、三味線の合奏だったが、鯉江さんは流石に主催者で実力者だけに自信たっぷりに独奏された。そして大合奏の時には指揮者を演じられた。鯉江さんの独奏と言えば得意の「石清水」である。ぴんと張り詰めたような雰囲気の中で、会場にも緊張感が漂い聴衆は聞き惚れている。2月の拙著「停年オヤジの海外武者修行」出版記念会の折りにも、鯉江さんは粛々と「岩清水」を吹奏してくれた。参会者にも印象深く心に響いたようである。

 しかし、余計なことを言えば、この「岩清水」はプログラムにも、舞台上にもそのように書いてあったが、確か「石清水」と書いて「いわしみず」と読ませるのが正しいのではないかと少々気になった次第である。

 帰りの山手線内のTV文字ニュースが盧武鉉・韓国前大統領が崖から落ちて死亡したと報じた。先日韓国最高検察庁の尋問を受ける直前取り囲んだマス・メディアの前で「ごめいわくをおかけしました。申し訳ありません。これから行ってきます」とやや沈んだ表情で、しかし、はっきり挨拶された姿が印象に残っている。ニュースを知って直ぐにひょっとするとこれは自殺ではないかと疑いを抱いた。案の定家族に対して遺書を残していたうえに、側近が岩の上から自ら飛び降りたと明らかにした。

 気に病んでいた不正資金疑惑が、想像以上に心に傷を負わせ、かつての最高権力者に死を選ばせたのだろう。韓国では歴代の大統領がほとんど疑惑の中でその職を追われ、悲惨な晩年を送っている。権力を一手に手にした最高権力者が誘惑に駆られ汚辱に塗れた生活の虜になってしまうのだろうか。盧武鉉・韓国前大統領も大統領在任中に妻と息子が有力支援者から巨額の金品を受け取っていたとの疑惑は、前大統領のプライドも名誉もずたずたにしてしまった。政治家としては功罪相半ばしているが、2003年に彗星の如くトップの地位へ上り詰めた時は、インターネットによる選挙民の獲得や、清潔さであれよあれよという間に大統領の座を射止めてしまった。今回の検察側の事情聴取はかなりの証拠があったのだろう。

 前大統領に何としても降りかかった疑念を取り除こうと努力することより、恥辱から逃避する道を選ばせてしまった。小泉前首相とは済州島でトップ会談を行ったが、小泉前首相の靖国神社参拝に拘ったあまり、歴史認識の違い、更に竹島問題が絡んで、日韓関係はとげとげしいものになってしまった。一時的にしろ日韓関係を悪化させた背景には、小泉前首相にも大きな責任があるが、盧武鉉・前大統領にも責任の半分はある。そして、金大中・元大統領の太陽政策を踏襲して、北朝鮮と融和関係を図ったが、結果的には南北関係は裏目に出て、反って関係は冷え込んでしまった。

 しかし、何と言っても盧武鉉・前大統領にとって一番悔しかったのは、清潔さを誇っていた誉れを家族の強欲によって捨てさせられてしまったことだろう。惨めといおうか、栄耀栄華を極めた者が谷底まで転げ落ちる運命はあまりにも儚く切ない。日本の政治家にとっても他山の石となるのではないか。わが国にもほんの2年ほど前自らの命を絶った現職農林水産大臣がいたではないか。

2009年5月23日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

739.2009年5月22日(金) 「世界遺産を訪ねて」講演会

 新型インフルエンザ感染者が続々と現れてきた。昨日までに292名である。首都圏及び関西6都府県に亘る感染者でほとんどが高校生というのもどうも分かりにくい。個人の名前を出すような報道はないが、それでも企業名とか、学校名は公にされてしまった。学校名が公表されたことが原因で、何件か学校へ嫌がらせの電話があったらしい。結果から言えば一種の不可抗力であるにも拘らず、どうしてこういう不運や悲しみにつけ込んであくどい嫌がらせをやるのだろう。

 それにしても平静な対応を求められている国民としては、帰宅時のうがいと手洗いを欠かせないが、外出時のマスクも防止用には効果がある。ところが、そのマスクが薬局では売切れというから困ったものだ。尤も1年中で今が一番マスクの需要が少ない時で、メーカーも問屋もマスク部門から離れて別の商品の製造に注力していたらしい。

 今日は先日高校同級生の小山清くんに依頼されて、彼が主宰している「湘南話し方友の会」の講師を務めた。場所は鎌倉駅前の「鎌倉生涯学習センター」で、テーマは「世界遺産を訪ねて」である。ここで話すのは3回目であるし、旅行関係の話なので、割合気楽に話すことが出来た。重点的に世界遺産を個体で見ずに歴史、文化、現場の雰囲気の中で歩き回って時代を超えた臨場感を感じ取って欲しいと述べた。鎌倉市内在住の高校同級生を中心に友人らに声をかけたら、友人だけで10名ほどが参加してくれた。中には10年ぶりに会う友人がいたり、奥さんともども参加してくれた友人もいて、嬉しかった。高校を卒業してからもう52年が過ぎて鬼籍へ入った友人も増えてきたが、その中で相変わらず元気でわざわざ駆けつけてくれるのは実にありがたい。

 いつも通りパワーポイントのスライド作成に趣向を凝らしたつもりだったが、結果的にはまずまずではなかったかと思う。今回初めて写真をダブらせるテクニックを数箇所で使用してみたり、若干非現実的だと思えるようなトリックも使ってみた。反応を見ていると熱心に聴いてくれて割合受けているなと感じた。これから使えるテクニックのひとつであると思う。いろいろ試行錯誤を繰り返しながら、向上していければよいと思っている。友の会の人たちも小山くんを中心に気持ちの良い人たちばかりで、終ってから夕食にも招かれて楽しいひとときを過ごすことができた。

2009年5月22日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

738.2009年5月21日(木) 寺島実郎講師が語る日米中トライアングル

 多摩大学の公開講座は、寺島実郎講師2度目の講義である。今日のテーマは「世界潮流の中での日本―日米関係とアジアへの視座」と題して、日米中関係について歴史的視点から分かりやすく解説してくれた。

 冒頭寺島氏は「日米関係は米中関係」との松本重治氏の言葉を紹介された。日米2カ国関係の奥に米中関係があると指摘された。次いで1993年に放映されたNHK特集「トライアングル・クライシス」を1時間に亘って観ることになった。かなり古い特集番組で画面もあまり鮮明ではなかったが、当時三井物産㈱ワシントン戦略研究所長を務めていた寺島氏がリポーターとなって、米中関係が日米関係とは異なることを、タイム&ライフ誌オーナーのヘンリー・ルースの中国人的視点からの分析と、日米・米中関係についての日米の異なる観察を説明することによって解説した点が、新鮮な感じに思えた。

 この特集番組の質的レベルが高いのには感心させられた。資料を提供したと思われる寺島氏の着眼点もすごいと思うが、トライアングル・クライシスを追求して分かりやすく説明した努力には一層頭が下がった。

 アメリカ人の中国と中国人に対する見方は、ルースの出自と生い立ちから身についた中国観に裏打ちされている。それは対中21か条の要求で反日感情が高まり日本が占領した山東半島で生まれ成長したルースが、中国人に同情してチャイナ・ロビーになっていった背景がある。僅か24歳で「TIME」を創刊し、1936年9月のJAPAN特集号で指摘した日本に関する情報の重みと質の高さを注目すべきであるとも寺島氏は言われた。1937年には「LIFE」を創刊して反日キャンペーンを煽った。これに利用されたのが蒋介石と宋美齢夫人だった。モンロー主義のアメリカは対中侵略の日本には余計な手は出さないだろうとの日本の思惑も、国際連盟脱退やルーズベルト大統領の独自観とチャイナ・ロビーの巧妙な舞台回しによってモンロー主義から脱皮していくアメリカによって、ついに対日戦争開戦へ向かわせられた。

 昔の中国を好んでいたルースは、共産主義を嫌っていた。アメリカの対中政策も混迷した。1945年に始まった国共内戦がなければ、日本は中国に遥かに遅れ、発展が30年は遅れただろうと言われている。

 アメリカ人は日本人より中国人が好きだったという話は、中国の共産化と朝鮮戦争によって覆った。中々深みのある、ドラマチックな話で実に面白かった。

2009年5月21日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

737.2009年5月20日(水) 先行きの暗い経済としたたかな役人

 今日内閣府が発表した2008年度第4半期GDPが、対前年15.2%のマイナス成長となった。戦後最大の減少率だそうである。同じく発表された2008年度通年GDPも、実質で3.5%減、名目が3.7%減となった。いずれも戦後最大の減少率である。企業業績の悪化に伴い設備投資や個人消費などの内需も減少幅を広げた。下げ止まりの兆しは見えるもののまだ当分上向きの様相は見えない。

 関西に広がった新型インフルエンザの感染者がどんどん広がりを見せ、今日は滋賀県で大学生が、東京・八王子と川崎市内の同じ高校の同級生が感染したことが分かった。気の毒なのは修学旅行を始めとして、旅行客がキャンセルし出したことによって観光地に大きな影響が及んできたことである。懸念されるのは新型インフルエンザの影響によって国民の消費、サービスが落ち、益々景気に悪影響が出るかも知れない。新型インフルエンザが景気回復の足を引っ張っては泣きっ面に蜂である。

 夏のボーナスは大手企業ですら平均して前年に比べて約20%ダウンと言われている。中小企業にとっては、ほとんど期待できない。それが先日の人事院による国家公務員の夏のボーナス勧告は異例のダウンとのことだが、それでも対前年比約10%減のボーナスを大威張りでもらえるという。これは少々おかしいのではないか。公務員のボーナスはゼロでもよいのではないか。元来公務員にボーナスを支給すること自体、ナンセンスである。国民が汗水たらして企業で利益を生んだ結果のご褒美がボーナスである。自営業ならそんな法外なお手当てなんか望むべくもない。公務員のように予算達成の数値目標があるわけでもないのに、決まってご褒美がもらえることは何としてもおかしい。まして国家財政収支が毎年赤字になり、借金が増えるというのは、公務員が仕事をしていないひとつの証左だとも言える。会社でいえばボーナスをもらえる理由も根拠もない。なぜ役人ばかりがひとり好い目を見ることが出来るのか。

 毎度問題になる公務員の天下りにしてもこのところ反って増えている。天下り反対の声が上がると、公務員は国民の目に触れないように巧妙に自分たちの再就職先を探すのである。昨年夏福田内閣が成立させた国家公務員制度改革基本法は骨抜きになった。何ともしたたかな役人どもである。

 国家公務員には、ボーナスは諦めて月給だけもらうものだと割り切って欲しい。しかも財政の収支が伴わずに赤字決算の場合は、減給も覚悟してもらいたいものだ。自民党議員を中心に79人の賛同署名まで得て、幹部公務員の降格や降給まで踏み込んで検討していた中川秀直・自民党元幹事長や、塩崎恭久・元官房長官らの良識ある声はどうなったのか。公務員制度改革は完全に失敗に終った。それにしてもあまりにも役人に対して甘い。これは絶対おかしい。

2009年5月20日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

736.2009年5月19日(火) 心配なスリランカとビルマの国内事情

 やはりスリランカの反政府武装勢力「タミール・イスラム解放の虎(LTTE)」プラバカラン議長が殺害された。これで一応4半世紀に亘った内戦が終結したことになる。しかし、これですべてが解決したわけではない。根源にあるのは民族対立であり、反って対立は増幅され、地下に潜って陰湿なテロなどに走らなければよいがと気がかりである。

 今度の内戦によって改めて深刻なスリランカ国内事情を知った。スリランカではシンハラ人が人口の70%強を占める。彼らはほとんどが仏教徒で、国の公用語もシンハラ語で、国は仏教保護政策を行っている。これでは人口20%弱の少数派であるタミール人が、反発するのも無理からぬ話である。首都コロンボでは、シンハラ人がお祭騒ぎをしているようだが、早くも一部にはタミール人を2級国民扱いにしている者がいるとタミール人は憤慨し、タミールの文化やアイデンティティーも否定されるのではないかと憂慮している。このまま放っておくと虐げられた者の圧制者への憎しみばかりが募ってくる。異民族、異文化への軽視、蔑視が時代を超えて内在化され、いずれ顕在化してくる。こういう民族間の醜い戦いは、嫌なものだ。しばらくスリランカ情勢から目が離せない。

 さて、ビルマでは国家防御法違反で刑事訴追された、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの裁判がインセイン刑務所内法廷で始まった。強硬な軍事政権にはそれなりの思惑があってスー・チーさんを逮捕しただけに、強圧的で民主的な体制とは程遠い。この仕打ちが国民の誰もが敬愛する国父アウン・サン将軍の娘に対するやり方かと言いたい。暗殺された独立の士・アウン・サン将軍はビルマ国民の信頼を一身に集め、「ボ・モ・ジョ(将軍)」と呼ばれ、その愛称はラングーン市内の通りや、ラングーン(ヤンゴン)市内最大のマーケットにも冠せられているくらいである。今のビルマ軍政首脳にとっても、近寄り難い存在の大先輩だったはずである。

 まず、当局側による冒頭陳述はあったが、スー・チーさんには罪状認否など発言の機会も与えられなかった。各国大使の傍聴も拒否された。武装警官隊により刑務所への道路をすべて封鎖してスー・チーさんの支持者を排除した。世界各地でスー・チーさんの即時解放を求めてデモを行った。私もかつて何度も訪れたことのある東京のビルマ大使館前でも数百人のビルマ人が抗議活動をした。中曽根外相もビルマ政府のニャン・ウィン外相に直接電話して道的配慮を要請した。しかし、軍政には今のところ取り合う気持ちはまったくない。スー・チーさんは多分3~5年の刑期を重ねられるだろう。理不尽な話である。

2009年5月19日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com