2975.2015年7月6日(月) ギリシャ、国民投票でEUの提案を拒否

 昨夜半日本にとって少しばかり気になるニュースがあった。ドイツのボンで開かれていたユネスコの世界遺産委員会で、日本が申請していた「明治日本の産業革命遺産」が登録直前で韓国のアピールにより、登録が申請通り認められるかどうか危うい状態にあった。最終的にいくつか説明を加筆したり、その主旨が充分周知されるよう啓蒙のための施設を新設することなどをして調整し大筋認められることになった。しかし、登録が一日延期されたことにより、それらの遺産の所在地では慶祝の気分も今一つ盛り上がらないようだ。当初から日本の登録申請に対して、韓国側はいくつかの産業遺産は植民地時代に朝鮮半島から強制徴用された労働者が、厳しい労働を耐え忍んだからこそ工場は稼働できたことを解説書に盛ることを要望していた。

 先月の日韓外相会議でそのハードルはクリアされたと思っていたところ、両国が詰めの話し合いで最終合意に至っていなかったようである。ここまでこじれると、そうまでして果たして世界遺産として登録することが望ましいのかどうか疑問さえ感じる。あまり後味の良くない今年の世界遺産登録の経緯である。

 もうひとつ日本経済にとっても大きな問題は、昨日ギリシャで行われた国民投票の結果の行方である。今年2月の就任直後からチプラス・ギリシャ首相の言動は揺れ動いていて、EU側とギリシャ国内の世論を手玉に取っているように感じている。ギリシャのIMFからの借金返済について、EUの財政緊縮要請に対して自らは決断せずに、国民にその判断を委ねたことも無責任のそしりを免れない。それでいながらEUに対してEUの緊縮策を受け入れる用意があるとEUの様子を窺いながら、国民にはEUの緊縮策には反対するよう呼びかけたことなど、その二律背反的言動は一国のリーダーとしては些か不可解である。チプラス首相はギリシャ国民の支持を背景に、EUとの条件闘争に乗り出すのではないかとの詮索もある。EUの首脳陣の中には、これ以上ギリシャを信用できないという人もいる。EUの蔵相会議ではチプラス首相、並びにギリシャ国民に対する不満と不信がわだかまっている。

 そして国民投票の結果は、緊縮反対派61.31%に対して、賛成派は38.69%で民意は圧倒的に反対派が勝利した。チプラス首相は有権者が勇気ある選択をしたと評価し、改めてEUと交渉することを述べているが、EUにとっては思惑が外れ、例えギリシャが仕切り直しを言い出したところで、自分たちの都合だけを主張するギリシャの申し出をそう簡単には受け入れられないだろう。こうなるといよいよデフォルトの可能性も出てきた。ギリシャがEU圏から離脱するのではないかとの心配の声も聞かれ、世界中にギリシャ経済の不安感が覆いかぶさろうとしている。日経平均株価は今日だけで427円も下がった。

 アテネ市内では銀行機能が半死状態でこの不便な経済活動に市民がいつまで我慢できるのだろうか。チプラス首相の手腕が改めて問われると同時に、EUの緊縮要請を突き返したギリシャ国民の我慢はいつまで耐えられるだろうか。しばらく目が離せない。

2015年7月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2974.2015年7月5日(日) 母校湘南高ラグビー部、宿敵浦和高を撃破

 今年は母校湘南高校ラグビー部が創部されて65周年になる。OB会(SRC)幹部が年初以来知恵を絞って企画した記念行事のひとつ、名門埼玉県立浦和高校ラグビー部と母校との親善試合が今日藤沢市の秋葉台運動公園で行われた。

 先週来近づく3つの台風の影響もあって天候が優れず心配していた。案の定天気予報通り朝から小雨が止むことなく降っている。試合の他に両校OB会同士の懇親会が予定され、出席の回答を提出しているので、キャンセルするわけに行かず車で出かけた。

 今日の試合は戦前からどう見ても分が悪い。なにせ相手校浦和高は進学校であるにも拘わらず昨年正月の全国高校大会に埼玉県代表校として出場した強豪である。だが、勝てると思っているOBもいた。

 降雨の中をスタンドで観戦した現役戦は、どうにか良い勝負をしているなと見ていたが、続けざまに2本のトライを奪われ前半を0-14で折り返し、このままずるずるっと得点を重ねられるのではないかと気になっていた。だが、後輩たちはそこで踏ん張り浦和の攻勢に堪え、逆に盛り返し後半は浦和から4つのトライを挙げて零封し、26-14でノーサイドとなった。思いも寄らない逆転勝ちである。湘南サイドばかりでなく、浦和にとっても予想外の結果となったようだ。

 その後行われた1年生チームの試合では0-17で敗れ、OB戦は湘南が5-0で勝った。1年上級のT先輩は相変わらずのタフネスぶりを発揮してプレイしていた。

 試合後近くのイタリアン・レストランを借り切ってOB同士の懇親会が行われたが、両校併せて百名近いOBが顔を見せられた。湘南からは校長、副校長、前副校長も出席された。私は前OB会長として簡単な挨拶と乾杯の発声をした。多くのOBがそれぞれ希望や思い出話を述べて、かつての浦和―湘南交流試合を懐かしがっていた。両校の全運動部に亘る対抗試合は、かつてNHK教育番組でも紹介されたほど話題となった。第1回の1957年から2002年まで毎年浦和か湘南で隔年にどちらかの学校で行われていたものであるが、私が卒業した翌年から行われたので当然ながら記憶はない。ただ、この交流試合に関わったOBたちにとっては今でも懐かしく想い出す青春の1ページのようである。

 久しぶりの試合では湘南サイドには浦和に勝ったという自信が生まれ、一方で浦和には悔しさのあまりリベンジの声も出ていた。今日の懇親会場でも全運動部の交流試合は当面難しいとしても、ラグビー部同士の対抗試合は今後復活することは可能ではないかと期待する声があった。

 青春時代にラグビー・ボールを仲立ちにして仲間となったラガーマンは、いつまでも楽しかったメモリーを忘れられないのだ。どんな形でも良いと思うが、公式戦のほかに同じような文武両道の高校同士が毎年力試しに親善試合を続け、それが良い思い出となって後輩たちに伝えられるならこんな素晴らしいことはないと思っている。その意味でも今日の親善試合は良い思い出を甦らせてくれた。一日も早い両校の交流戦復活を願って止まない。

2015年7月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2973.2015年7月4日(土) 勝利より敗戦が多くても優勝?

 今朝新聞のスポーツ欄を見て「あれっ?」と首を捻った。見出しにはこう書いてある。「セ界初 全球団借金」とある。何のことはない。プロ野球セ・リーグのヤクルト・スワローズの37勝38敗を首位に、36勝37敗の阪神タイガースが2毛差で続き、以下4球団すべてが負け越しという珍事を冷やかしているのである。仮にこのままペナントレースが最終戦まで行ったら勝率5割以下の成績で優勝するハプニングが起き、ファンの目を白黒させるばかりである。プロの世界で勝率5割に達せずして、果たして優勝に価する成績と言えるのかどうか。更にこの優勝チームがパ・リーグの覇者を打ち破り日本選手権チームとなったら、一層優勝自体に優勝の価値があるものかどうか疑わしいものとなる。卑しくもその年日本全国で最強の野球チームが、実はその年に限っては勝率5割にも達していなかったというびっくり箱になる。

 この原因はプロ野球界には昔から知恵者がいなかったことから、つい中途半端で安易な企画を考え出し、手軽に興業収入を稼ぎ出そうとする悪弊があったからである。

 そもそも日本各地に野球を普及させ、ファンと球団が一体となったフランチャイズ制度をしっかり確立させ、興行と人気の両面でスマートにマネージメントを導入しようという気持ちがオーナーや経営者にないからである。

 その点を当事者らはすでに気がついているようだが、今では12球団を適正な球団数にしようとの声は少数派になり、現在の12球団を念頭にあの手この手を考えるから、予想外の不思議なアイディアしか生まれない。2つのリーグに分かれたままで試合をすれば、同じ5球団相手に1年間戦い、ペナントレース後半に勝負の見通しが立った時点で残り試合は消化試合となる。これでは顧客であるファンは納得しない。ここが知恵の出し所だが、一向にそういう建設的な意見が提案されず、毎年同じ相手と対戦してお茶を濁していた。その挙句数年前にセ・パ交流戦という新手の公式戦が考えだされた。これが今回の珍事の遠因である。

 だが、この交流戦より根が深いのが、プロ野球界の日本一チーム決定を左右しかねないクライマックス・シリーズという制度である。かつては、2リーグの優勝チーム同士で争っていた日本シリーズを、日本シリーズ出場権を得るためのクライマックス・シリーズというトーナメントで、同リーグ内の6チーム中上位3チームに出場権を与えることにした。これが今回の珍事の下敷きにもなっている。勝率5割を割ろうともクライマックス・シリーズで勝ち上がれば、日本選手権出場権を獲得し、これに勝てば日本一になれるという下剋上優勝が可能になったのである。

 しかし、どう考えてもこのシステムはおかしくないだろうか。その内勝率4割でも優勝するチームが現われるかも知れない。

2015年7月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2972.2015年7月3日(金) 映画「卒業」をテレビで再び観る。

 今年は自然災害に見舞われる一年になりそうな気がしている。国土が火山の上に築かれているような気味悪さがあるが、昨秋の御岳噴火を見るまでもなく、最近の箱根、浅間山や口永良部島、桜島でも活発な火山活動がある。聞けば箱根には新たな小噴火孔が3つも見つかったそうで、警戒区域も広げられ、箱根ロープウェイが全線運休になり、ロープウェイはその代替輸送としてバスを走らせていたが、その路線も警戒区域に指定され、バスの運行も中止となった。

 小笠原諸島近くに昨年来火山噴火でできつつある西之島も日に日に大きくなり、空へ向けて火花と噴煙を噴き上げるシーンがテレビで紹介されたが、海底ではどうやらマグマが蠢いているようだ。

 このところ九州地方の雨量も例年になく大量で、そこへ台風発生とある。しかも、一度に3つの台風が南方洋上に発生して天気予報も忙しい。今週から来週にかけて天候が不安定のようだ。ただひとつ、明後日行われる湘南高ラグビー部創部65周年行事のひとつ、対県立浦和高戦が順調に行われるかどうかが気がかりである。

 さて、今日は夕食後古い映画「卒業」を妻と観た。その理由は、今春高校生になった男児の孫に生のアメリカ、アメリカの空気を生で知ってもらうため、つまりアメリカの臨場感を知らしめるために来月サンフランシスコへ連れて行くことを計画中だからである。サンフランシスコ滞在中には二人で市内を公営交通機関を利用しながら歩き回りたいと考えている。中でも地下鉄(BART)で対岸のオークランドへ行き、名門校カリフォルニア大学バークレイ校(University of California,Berkeley)の豊かなキャンパスを見せてやりたいと思っているところだが、偶々「卒業」ではバークレイ校のキャンパス風景が見られると思ったからである。長男にも連絡してできれば、ビデオ撮りして孫に見せてはどうかと伝えたところである。

 それにしてもこの映画は大分以前に観たにも拘わらず、強く印象に残っている。それはサイモン&ガーファンクルの主題歌♪The Sounds of Silence♪を始め、♪Scarborough Fair♪♪Mrs.Robinson♪など画面に流れるバックグラウンド・ミュージックが良かったせいでもある。改めて思い出してみるとどうも感覚的に合わないところがある。妻もそう言っていた。それもその筈である。何と1967年の作品では、半世紀前のものだ。無理もない。私の思いこみの中には、ベトナム戦争の最中にアメリカの学生たちが反戦運動を点火したのが、このキャンパスからだという気持ちが強い。そういう意味でも懐かしい映画である。そのバークレイに再び足を踏めるというのは、考えるだけで嬉しくなってくる。

2015年7月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2971.2015年7月2日(木) 懲りない面々、傲慢な自民党議員

 「文化芸術懇話会」と称してはいるが、「文化」や「芸術」を論じない安倍首相に近い若手の勉強会で3人の愚かな自民党議員が放言したことが問題になり、自民党は木原青年局長を更迭し、当の3人の議員に対しても厳重注意した。その背景には今の自民党が多数派を拠り所に思い上がっていることがあり、その後もこの3人は自らの発言に問題があったとは思っていないと開き直る有様である。

 3人の発言は明らかにメディアへの政治的圧力であり、許されることではない。ただ、こういう傾聴すべき見方もあった。西田亮介・立命館大学特別招聘准教授が今日の朝日朝刊に以下のような声を寄せている。「~最近は露骨な『圧力』が目立ってきた。ネットを介して有権者に直接訴えられる時代になり、2000年代から力を入れてきたマーケティングやPRが選挙などで実を結んできたことが背景にある。いまや発信力に長けた政治のメディア戦略が、メディアの権力監視機能を上回っている。勉強会の発言への批判が燃え広がったのはたまたまで、内容は目新しくない。メディアは政治の戦術を読み解き、環境の変化に対応して取材、報道手法の見直しを進めてほしい」というものである。報道合戦で今ではメディアより政治の方が上回っているとの鋭い意見である。確かにそういう面はあるかも知れない。メディア側がいつも後手に回っている感じである。メディアも政治を上回る手練手管でやっつけてほしいものである。

 だが、それにしてもメディアに広告主がいなくなれば、メディアはやっていけないと大口スポンサーのいる経団連へプレッシャーをかけようというのは、言語道断である。考え方がいじけていて弱虫が陰口をしているように思える。

 沖縄の2社は絶対つぶさなあかんと名指しされた当の「沖縄タイムス」、「琉球新報」両編集局長が、今日外国特派員協会主宰により記者クラブで会見を行った。2人は勉強会の言動はいわれなき中傷であり、暴言であると自民党と安倍総裁を厳しく非難していた。冒頭ジェームズ・シムズ会長は、政府に対して報道の自由に影響する行為を控えるよう求め深い憂慮を表明した。外国人記者のひとりは、安倍首相に謝罪を要求するかと尋ねると2人はそうすると応えていた。偶々今日開かれた沖縄県議会で安倍首相に発言の撤回と謝罪を要求することが決議された。

 いずれにしろ議席数で圧倒する自民党がよほど態度を改めて謙虚にならなければ同じような事態が再び起こることは必定である。ある番組でこの勉強会に集まった議員の名前とできれば選挙区を明らかにすればいいと述べていたが、今朝の新聞には議員名と選挙区が書かれている。これで喋り過ぎの議員たちが言いたい放題のおしゃべりをやめるだろうか。

 それにしても政治家が絡むとすべて次元が低くなる。それほど彼らの質が落ちているのだ。馬鹿げている。

2015年7月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2970.2015年7月1日(水) 嫌なことが連続的に発生

 ギリシャはついに昨日までに借金を返せず、EUなどによる金融支援が失効した。先進国で借入金が延滞扱いとなったのは、ギリシャが初めてである。すでにギリシャ国内では銀行機能が制限され、現金の引き出しもひとり60€以内に制限されて市民の間には不安が広がっている。ギリシャ政府は現行の金融支援プログラムの短期延長や、債務再編を含む新たな支援策などを要請していたが、EUがこれを拒絶し暗礁に乗り上げてしまった。ギリシャ国民の両肩にはずっしりと重荷が架せられ、日一日と厳しい生活へ追い込まれる。明るい未来図が描かれていないだけに、国民にとっては大ごとである。ギリシャ国民が一日も早く安心して生活ができるよう願わずにはいられない。

 昨日国内では狂気的事件と不安な事象があった。前者は走行中の東海道新幹線車内でひとりの男が頭から油をかぶって火をつけ、本人を含む2人が死亡し、26人が重軽傷を負う残忍な犯行である。

 後者は、小規模噴火を続けて一部地域への立ち入り制限がされていた箱根で、更に厳しい措置が取られることになった。新たに小規模の噴火があったことが確認され、立ち入りが規制された区域に避難指示を出した。観光地箱根がまた警戒度を「レベル3」へ上げられることになり、観光客を遠ざけることになってしまった。テレビを観た限りでは、残念ながら蒸気が激しく立ち上るようになり、当分立ち入り制限が解除される可能性はないようだ。

 これに国会で安保関連法案などの非民主的な動きが激化して、どうにもすっきりしない。外を見れば7月に入ったと言うのに雨模様ですかっとしない。

 今日から一年の後半に入る。時間の経過はあっという間である。この政治的、社会的に行き詰まった状態を一日も早く取り払ってもらいたいものだ。

 さて、この夏休みに奈良にいる高一男子の孫をサンフランシスコへ連れて行って、アメリカの大地に溢れる臨場感を味わわせてやりたいと旅行を計画してみた。生憎旅行繁忙期とあって中々予約が取れなかったが、今日漸く航空券とホテルの予約が取れたと小田急トラベルから連絡があった。8月6日に成田を発ち11日に帰国の予定である。孫は今旅券の申請中である。これで落ち着いてこの旅についてあれこれアイディアと旅行パターンを考えることができる。できるだけ若いうちに海外へ、しかも極力武者修行をと機会をとらえて勧めているが、身内の高一の孫はどうも引っ込み思案で行動的なプランにはあまり乗り気ではないようだ。だからこそ、外へ連れ出して付き添ってでも武者修行的体験に触れさせて性格的に一皮剥かせてやりたいと思っている。果たしてそれによって孫は成長してくれるだろうか。

2015年7月1日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2969.2015年6月30日(火) 始まった文科省と東京都の内輪もめ

 ギリシャの財政破たんが目の前に迫り、ギリシャがEUから離脱した後に、これからのギリシャ抜きヨーロッパの全体像がどうなるのかいろいろ取り沙汰されている。

 この騒ぎに歩調を合わせるように、わが国でもオリンピックの主会場である新国立競技場建設問題がデッドロックに乗り上げたような論調が見られる。これについては、5月20日の本ブログに「新国立競技場は屋根なしで出発」とコメントを書いた。その中で責任体制の不備について触れた。どうも組織自体が充分機能しているようには見えないのだ。これまで日本が請け負った大会やコンベンションが、このように当初から右往左往しているみっともない構図は見たことも、聞いたこともない。

 そして今朝の新聞には、「文科相表明 2520億円の財源難題」「新国立『寄付・命名権で200億円』」「新国立 甘い胸算用」と膨れ上がった工事費の財源捻出に対する下村博文・文科相の発言を批判的に取り上げている。1カ月前に比べて事態が進展したのか、或いは停滞しているのかまったく見当がつかない有様である。

 財源問題では当初予算の1625億円が、労賃の高騰により建築費が多少上がることはある程度理解できる。しかし、それだって前ロンドン大会の主会場の建設費が650億円程度だというから、すでに東京大会予算は高すぎるということは言える。そこへ全体工事費用が2520億円に膨らんで差額900億円をねん出しなければならなくなった。下村大臣はいとも簡単に、東京都に500億円負担、命名権の売却などで200億円を予定しているという。

 だが、東京都の舛添知事は聞いていないと言い、都民が納得できるものでなければと一応ペンディングである。ここでも文科省と東京都の間で内輪もめが始まる。これでは2020年大会へ向けて気持ちをひとつにできない。ここまではほとんど役人が取り決めている。これだからまとまらない。妙に地位の高い役人が入り込むとまとまるものもまとまらないことは分かりそうなものだが、同じ徹を踏む結果となった。

 話題は逸れるが、事故続きのJR北海道に対して、政府は1200億円の支援金を出すことを決めた。この補助金をオリンピック準備不足金に回したらどうだろうか。JRには、これまで分離独立以来国は相当の国費を投入してひとり立ちを助けて来た。JR北海道は過去にも600億円の支援を受けている。国鉄時代の多額の負債も分離と同時に清算事業団へ移管して、独立したJR各社が利益を上げても補てんすることもなく収益として計上している。JR北海道を援助するなら、まず元は同じ会社だった、余裕のあるJR東日本や東海、西日本らが支援して、国は不景気なJR社への支援より他の一層重要な投資へ目を向けた方がよほど国の資産を有効に生かせると思う。

 偶々JR北海道への支援金と新国立競技場建設費がやや近かったから仮の話として考えてみた。もちろん仮の話であるが、どうも最初の見積もりが甘かったり、有効な金の使い方が的外れだったり、もっと真剣に国家的プロジェクトを考えてくれないと困る。

 

2015年6月30日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2968.2015年6月29日(月) ギリシャ経済、ついにデフォルトか。

 案の定昨日危惧した株価は、取引開始と同時にあっと言う間に日経平均株価が500円安を記録した。朝から東京証券市場は下がりっ放しである。その後アップダウンを繰り返して終値は、先週末に対して596円20銭安の20109円で、今年最大の下げ幅となった。つい先週株価は経済不況下のギリシャがEUから支援を受けられそうだとの観測が流れたことが好感され、遂にはバブル景気を上回る過去18年で最高値を記録して終わった。

 それが、EUから支援のための見返りとして提案された緊縮案が、ギリシャ政府によって断られ、政府は自身の頭で判断することを避け、巧みに国民の意思を聞き出す国民投票という奥の手を選択した。これがEUの怒りを買った。現状ではギリシャは7月5日に国民投票を実施する計画である。しかし、明日6月30日にIMFへ債務返済の期限が急迫している。果たしてその借金をギリシャが返せるのか疑問視されている。その後に一難去ってまた一難とばかり、債務の返済期限が次々に迫っている。13日にIMFに約600億円、20日には欧州中央銀行が購入したギリシャ国債、約4800億円の償還期限が迫っている。8月に入ると同じく同銀行所有の国債約4400億円の償還期限が迫ってくる。

 ギリシャ政府はこれに対していかなる対策を取ったか。EUとの決裂により急遽今日国内の銀行を休業させ、預金の引き出し制限などの資本規制を敷いたのである。これはあくまで銀行からの資金流出を防ぐ狙いとみられている。しかし、EUは明日期限の金融支援プログラムの延長を拒んでおり、危機回避の見通しは立っていない。追いつめられれば、案外知恵が出てくるものだが、お互いのメンツもあり今後どう転ぶか分からない。心配なのはこれが一ギリシャ問題というだけに留まらず、ギリシャのEUからの離脱、ヨーロッパ経済の不況という事態に進みかねないことである。せめてそうならないことを願っている。

2015年6月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2967.2015年6月28日(日) 浅草でコンサートとステーキを楽しむ。

 毎年6月と12月に行われる上野浅草フィルハーモニーの定期演奏会が今日浅草公会堂で行われ、いつも通りゼミ仲間でチェロ演奏者の赤松さんのお世話で楽しむことができた。今日の演奏曲は、モーツァルトの「交響曲第40番ト短調K550」とマーラーの「交響曲第5番嬰ハ短調」だった。マーラーはこれまでにも何度が演奏されたが、中々難しくて馴染めない。今日はモーツァルト曲が聞き覚えのある名曲だったのに比べて、マーラー曲は首を傾げてしまう。そこで事前に解説をよく読んでみた。マーラーとアルマの結婚話の他に、この曲の思わぬ特徴を知った。それは第4楽章「アダージェット」で全体的に極めてゆったりと演奏され、ここで演奏される楽器の説明、特に出だしのハープが良かったことである。静かな演奏が傑作映画「ベニスに死す」で流れた曲であると知った。また、バレエやフィギュアスケートでもよく使用される曲であることを事前に知り、イメージしながら演奏を楽しんだ。あまりポピュラーではないマーラーの曲が、意外なところで知られている点が予想外だった。

 演奏会終了後は、いつも通り永井荷風お気に入りのレストラン「アリゾナ」へ移り、14名でややいつもに比べて少なかったが、お互いに懇親を深めることができた。

 実は数日前永井荷風の実父とお妾さんの間に生まれたのが高見順で、荷風と高見順は互いに異母兄弟であると聞いてしまい、妙な気分を味わいながら荷風を偲ぶことになった。

 次回12月の演奏会ではどんな曲を演奏してくれるのか、興味が尽きない。

 ところで、今日は大失態を演じてしまった。公会堂の座席下にカード類を詰め込んだ財布を落としたまま気づかず、「アリゾナ」で漸く大事なものを紛失したことに気付いた。直ちに取って返したところ、運良く事務室で保管してくれていた。気持ち良く引き取ったが、よほど気持ちが弛んでいると反省しきりだった。それにしても、ある程度見つかる可能性を信じていたが、あまり悪質な人たちの目に触れるような場所でなかったことと、公会堂の関係者が真面目で親切な人たちだったことが幸いしたと思っている。

 さて、財政危機に陥ったギリシャへの支援が世界中から注目を集めているが、昨日EUのユーロ圏財務相会合は、ギリシャとの支援交渉を打ち切ることを決めた。理由は、ギリシャが支援の前提となる国内改革案について国民投票を行うことを決めたことにEUが反発したのである。これでギリシャは30日に返済期限の来る借金を返す当てがなくなった。ギリシャの国際通貨基金(IMF)への負債は約2100億円である。この金額は偶々経営危機が伝えられたシャープが、減資の条件として主力2銀行から借り入れた金額とほぼ同額である。妙な例えではあるが、現在のギリシャのデフォルトは、赤字会社シャープの倒産と金額において同じレベルと言っては、ギリシャに失礼だろうか。

 この様子では、明日は世界的に株価が大きく下落するのではないだろうか。

2015年6月28日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

2966.2015年6月27日(土) カトリックの世界に関する講義

 池袋の淑徳大学セミナーで「キリストの世界」についてペンクラブの友人・保岡孝顕氏の講義を聞いた。保岡氏はバチカンのカトリックの本家から最も信頼され重職を担っている日本人だけに、キリスト教に関するあらゆる情報に造詣が深く話は充分納得できるものだった。 

 質問を繰り返しながら、これまで漠然としていたバチカン市国という「国家」について少しずつ理解が深まった。バチカンは市国とは言いながら通常の国家とは本質的に異なる。国連では国家ではなく、オブザーバーという立場にいる。しかし、その存在感と影響力は常任理事国に匹敵するほどパワーフルである。G7も顔負けである。現在法王である教皇が国家で最高位の地位にありながら、国籍はアルゼンチンである。その他に多くの国々と国交を結び、大使を含む外交官を派遣しているが、彼らもほとんど外国籍であり、彼らは母国とバチカンの二重国籍を有していることになる。何とも不思議な現象である。講義は内容的にはどうしても固いものであるが、じっくり話を聞いているとなるほどと頷ける。そして、バチカンというものが徐々に分かってくる。

 さて、昨日国内外でいくつか大きな事件が起きた。

 国外では、チュニジア、クウェート、フランスでイスラム過激派とみられるテロ事件が相次いで発生した。チュニジアでは高級ホテルで男が銃を乱射し28人が死亡した。クウェートではシーア派のモスクを狙った自爆テロがあり、25人が死亡、200人以上が負傷した。フランスのリヨン付近ではガス工場に車が突入し爆発が起き、1人の遺体が発見された。同じ日に同じような事件が起きたことは同じ組織が連携した可能性がある。徐々にエスカレートして危険性は日に日に増していく。

 それに比べれば日本国内の事件は、暴力的と言う点ではテロのように危険というほどのことはない。だが、問題はいずれも傲慢さの表れで悪質である。権力で言論に圧力をかけ言論を封殺しようとしている点が邪悪で許せない。

 自民党若手議員の「文化」や「芸術」に名を借りた偽の勉強会で、講師として招かれた右翼の作家・百田尚樹氏が沖縄の2つの新聞社、沖縄タイムスと琉球新報は絶対つぶさなければいけないととんでもない発言をしたことなどが、問題になった。百田氏は以前にも問題発言をして、その時も物議を醸している。更に自民党議員がマスコミを懲らしめるには広告収入がなくなるのが一番効果的で、経団連などに働きかけて欲しいとも述べた。前者については、百田氏は持論、或いは2社の自民党への批判的な論調がお気に召さず、破れかぶれになっている印象を受ける。後者については、言論封殺の典型である。どうしていつまで経っても若手政治家は成長しないのだろうか。

 今朝になって騒ぎの大きさにショックを受けた自民党は、前日の勉強会のまとめ役だった木原稔・青年局長を更迭することに決めた。いずれにせよ、未熟児政治家の次元の低い行動と発言には呆れるばかりである。

2015年6月27日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com