充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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2705.2014年10月9日(木) 新聞報道の難しさと微妙さ
先月朝日新聞から「初秋の候~」で始まる差出人無記名のお詫び状のチラシをもらったが、今日も「秋冷」のお詫び状をもらった。今度は木村社長名入りである。福島第一原発吉田調書を巡る記事については社内で審理を申し入れし、慰安婦報道については新たに立ち上げる第三者委員会に検証をお願いしたとの報告と、再び同じようなミスを繰り返さないため新たな社内体制を立ち上げたというものである。
今回世間の非難を浴びた誤報については、未だに他のメディアがいろいろな角度から朝日批判を繰り返している。よほど朝日に対するこれまでの恨みや憎しみが溜まっていたのではないかと思うほどである。傍から見ると報道機関の内部で内ゲバを繰り返しているようで、こんなことで真実を伝えるメディアの体制は大丈夫なのだろうかと心配になってくる。
折も折、昨日韓国の検察当局が産経新聞・加藤達也前ソウル支局長を朴槿恵大統領への名誉棄損で在宅起訴した。支局長が産経のWEBサイト上に、「朴槿恵大統領が旅客船沈没事故当日、行方不明に…誰と会っていた?」といかにも異性と会っていたかのような記事を、韓国紙から引用して掲載した。ソウル中央地検は、朴大統領は沈没事故当日大統領府の敷地内におり、記事は事実と異なっていたとし、根拠もなく女性大統領に不適切な男女関係があるかのように報じて大統領の名誉を傷つけたと指摘した。また、加藤氏が当事者らに事実関係を確認せず、信頼できない資料を報道の根拠としており、被害者に謝罪や反省の意思を示していないことなどから、情報通信網法に基づく名誉毀損罪で起訴したのだ。片手落ちとの批判は、情報の源泉である朝鮮日報に対しては何らの制裁も課さないことである。
外国人記者をこのような形で起訴することは極めて稀で、ソウル駐在の外国メディアの記者らで構成する「ソウル外信記者クラブ」が緊急理事会を開き、会員の自由な取材環境の醸成に務めてきたクラブが高い関心を持たなければならない事案ということで合意し、今後成り行きを注視していくことを決めた。
日本政府も報道の自由、及び日韓関係の観点から遺憾で事態を深く憂慮しているし、国際社会の常識からかけ離れ過ぎていると強く非難した。
朝日とはともすれば反対極の立場にある産経が、国内では韓国人従軍慰安婦問題で躓いた朝日を徹底的に攻撃し、国外ではその韓国政府から厳しい対応を迫られているのもおかしな巡りあわせである。
これで険悪な日韓関係では益々関係改善の機会が遠のくだろう。
さて、今日はもうひとつがっかりさせられる事象があった。今年も期待が高かった作家村上春樹にノーベル文学賞が授与されなかったことである。ロンドンのオッズでは、毎年トップのかけ率で今年もトップだったが、結果はダメだった。まぁ来年に期待を持ち越せるから良いと思っているが・・・。
2704.2014年10月8日(水) アメリカの名門ホテル売却
今日は予想していた通りノーベル物理学賞を受賞した3人の日本人科学者のニュースで持ちきりだった。テレビでは改めて青色LEDの効用について図解付きで詳しく説明している。勝てば官軍とでも言おうか、その中で十数年前に特許権問題で勤務先の会社と争っていたUCSBの中村修二教授の発言は、他の2人の受賞者の言動とは異なりやや異色と言えるものだった。自分が今日あるのはそのベースに怒りがあったからだと言い、日本の研究環境には年功序列などを理由に自由がないと意気軒昂と述べたことが一際目を引いた。
中村教授は、日本企業のグローバル化を進める必要性を訴え、誰もが起業できるよう、規制やシステムを見直すべきだとも注文をつけた。日本の企業と争った後アメリカへ渡りUCSBで10年以上に亘って研究を続けてアメリカ国籍を取得した立場から、過去の受賞者のやや控え目な姿勢とは一味違って日本社会へ厳しい苦言を呈した。いずれにせよ実績を残した人の発言は、流石に説得力があるなぁと感心させられる一方で、何となく違和感のようなものを感じたのも事実である。
さて、その他に今朝の朝日新聞を見て驚いたのはアメリカの名門ホテルの売却である。ニューヨークの高級ホテルと言われる「ウォルドルフ・アストリア」が中国の保険会社に買収されたのだ。アメリカのVIPや有名人もよく泊まり、安倍首相も国連総会の折に宿泊した名門ホテルである。かつては女優マリリン・モンローが住まいとしていたし、ダグラス・マッカーサー元帥未亡人も亡くなるまで居住していたホテルである。
場所的にもセントラル・ステーションのごく近くの至極便利なロケーションにあり、私自身デラックス・ツアーで何度となく泊まったことがある。かつて日本経済が急激に発展して、アメリカへの進出が顕著になった時代に、ソニーがアメリカ人の神経を逆なでするような些か強引なやり方でロックフェラー・センターを買い取り、ニューヨーカーの心象を損ねたことから物議を醸したことがあった。今度は中国の保険会社が買収したが、向こう100年間はホテル経営を旧所有者のヒルトンが請け負うという、外からは窺がい知れない契約を取り結んだので、契約後にヒルトンはホテルの大改装を計画しているという。
それにしても財産が他人へ移るとなると幾許かの寂寞感が伴うものだが、この取引はソニーの取引とは異なり格別問題にはなっていないようだ。何とも分かりにくいドライなビジネスかと思う。
2703.2014年10月7日(火) 日本人科学者3人がノーベル物理学賞受賞
今夕電撃的に嬉しいニュースが入ってきた。今年のノーベル物理学賞に3人の日本人科学者が選ばれたとスェーデン王立科学アカデミーが発表したのである。発光ダイオードの発明に貢献した名城大学教授・赤崎勇氏、名古屋大学教授・天野浩氏、そして青色ダイオードのLEDの発明と普及で知られるカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授・中村修二氏である。これで日本人ノーベル賞受賞者は22人になった。
普通発明や発見によるノーベル賞受賞の功績というものが、一般には理解しにくいがこの受賞は青い色の発光と普及による使用電気量の低減によるコストダウンで、我々もその恩恵に与かっているということが言える。
さて、その一方で最近「イスラム国」へ戦闘員として入国を計画していたと警察から事情聴取を受けた愚かな北大生の、世間知らずで無目的、かつ無意味な行動を起こそうとした人騒がせな個人的事象が明らかにされた。1~2年内に死にたいと言っていて、真摯にイスラム教を学んでいるわけでもなく軽薄にも戦場であるシリアに行こうとしただけだ。一体この大学生は何を考えているのか。家族や友人、これまで世話になった人たちに対してどういう気持ちでいるのか。バカバカしくて、あまりの無節操さに呆れるばかりである。これが国立大学の学生なのかと一部ではあるが、今時の大学生の劣化ぶりには言葉もない。
ところで、今日の日経紙によると日本政府はブラジルと共同で中米諸国へ日本式交番の導入を支援するという。中米諸国の治安改善を目指すというが、果たしてどんなものになるのだろう。すでにブラジルには導入が進んでいるというが、日本式発想の善意に根差した交番方式がどれだけその異質な土地に根付くか、少々疑問を感じる。
ブラジルではサンパウロ州が2000年に交番を導入してから、それ以前に比べて人口当たりの殺人件数が約5分の1に減少したという。それなりの効果があったということなのだろう。その他にもシンガポールやインドネシアでも日本式交番は採用されているという。
かつて私自身東南アジアやブラジルに度々訪れた頃には、日本式交番なんてものはまったくなかった。思い返すと、2000年にパキスタンが誇る世界遺産・モヘンジョダロを訪れた時、村はずれに1ヵ所ぽつんと交番が在った。だが、そこにはお巡りさんもおらず、空家と化していた。当時のブット大統領が来日した際に、日本政府が制度として薦めいくつか寄贈したものだそうだ。だが、私が訪れた時その村では交番はすでに御用済みとなって、小さな廃屋となっていた。援助の一環だったのかも知れないが、あまりにも無駄な支援ではなかったか。やはりこういう住民が利用するものは、ある程度現地の実情に合ったものでないと無用の長物になりかねない。
今回政府が将来の中米諸国を大きな経済市場と睨んで、そのために治安をもっと良くすることが必要と考え支援を考えたようだが、本心ではラテン系の国々に日本式交番を設けることにそれほどの確信はないのではないだろうか。
2702.2014年10月6日(月) 「冒険ダン吉」に差別はあるだろうか。
昨日から台風18号が関西地方を襲い、今日朝8時頃浜松市へ上陸するや僅か4時間ほどで関東地方からあっと言う間に東北沖方面へ駈け抜けて行った。猛烈な風と雨でNHKは朝から台風情報と交通関係のニュースをずっと流し、ついに8時から始まる話題の朝ドラ「マッサン」は放送中止となってしまった。
日本本土を襲った強い台風のせいで、この2日間御嶽山の行方不明者捜索活動がまったくできない。犠牲者は51人で身元不明者がまだ12人もいる。上空から撮った一昨日の映像では、頂上付近には惨憺たる景色があり、灰が降り積もったうえに雨が降ればどういう状況になるのか、安否を心配し無事を願っている行方不明者の家族を思うとお気の毒でならない。
ところが、昼前に台風は関東地方を通過すると空は明るくなり、青空が見えてきた。ほっとしていつも通り駒澤公園へウォーキングに出かけようするとお隣の小林さんのご主人が、直ぐに次の19号がやってくると言っていた。しばらく小林さんと立ち話をしていて日本の自然災害の多さと危険に話が及び、これだから原発稼働はわが国では心配の種であるし、原発再稼働は絶対止めるべきであると意見の一致をみた。
さて、毎年定期的に高円寺で「西部古書展」という古本展示会が開かれ、いつの頃からか、主催者からパンフレットを送ってくれるようになった。ぱらぱらと頁を捲っていてそこに「冒険ダン吉」全4冊を見つけた。しかも昭和13年発行の初版ものだという。近刊「南太平洋の剛腕投手」でも「冒険ダン吉」については散々触れた。森小弁がそのダン吉のモデルだという挿話も盛り込んだ。
パンフレット表示にお粗末な間違いがあり書店とひと悶着あったが、購入することに決めた。。何のことはない。実際には昭和13年ではなく、51年発行のものだったが、今日その実物が送られてきた。
第1巻のあとがきに漫画家手塚治虫がこういうことを書いている。
「ダン吉が侵略主義だの、人種偏見だのと指摘されるのは、結果論であって、当時の読者はそんなことはおかまいなしに、おもしろがって読んでいたのです。たとえば、ダン吉に仕えている原住民たちがそうです。人食い人種かなにかわからないけれども、彼らの振舞いや生活が、なんと身近で庶民的ではありませんか。そこらのサラリーマンや、職人や、いなかのオッサンたちと、なんの変わりがないではありませんか。しかも、時には彼らは、まだ社会的に未熟な少年であるダン吉に、道理を教え、忠告し、父親や兄のようにやさしく見守ったりするのです。こんなあたたかく、人間愛にあふれた黒人たちを、それまで世界中のどの漫画家が描いたことがあるでしょうか」。
手塚治虫が言っているように、私も「冒険ダン吉」には、教条的な意味の「差別」とか、「野蛮」「暴力的」を意図するようなことはなかったと思っている。拙著では当初タイトルに考えていた「酋長」という言葉が差別的と指摘され、結局撤回することになってしまったが、今でも私にはこれらの差別的と言われる言葉が差別だとはとても思えないでいる。NHKでは「酋長」という言葉を差別用語と看做して使用しないようだが、手塚氏のあとがきで救われたような思いである。
改めて全4巻を通読してみたいと思っている。
2701.2014年10月5日(日) 小中陽太郎氏の岡目八目的考察
韓国の仁川で開催されていたアジア大会が昨日閉会となった。今度の大会は観客が意外に少なく、種目によっては会場に閑古鳥が鳴いていた。この他にもマイナスの話題が多く、バスケットボールでパキスタンの女子選手がへジャブを身に付けて失格になったり、日本の水泳選手が韓国カメラマンのカメラを盗んで国外追放になったり、バドミントン会場では韓国選手に有利な風が吹いたり、およそスポーツ精神とは相容れない事件が目立った。中国の孫楊、韓国の朴泰桓ら水泳のオリンピック・ゴールドメダリストが200m自由形で揃って日本のMVP選手・萩野公介選手に敗れた腹いせからか、孫選手が日本の国歌は聞き苦しいと発言したり、どうもエチケット面でも褒められたものではなかった。
観客の入りがあまり良くなかった原因はいろいろあるだろうが、韓国の平昌では4年後に23回冬季オリンピックが開催される。やはり不入りの原因をきちんと調べて対策を練らないとまた閑古鳥が鳴くことは充分考えられる。
それでも大きなトラブルの発生もなく、韓国の人々の韓流おもてなしが評価される中で終えられたのは良かった。
さて、昨日の本ブログで元朝日の阿部和義さんが私について新聞に書いてくれたことに触れた。その中で小中陽太郎氏が旬刊誌「出版ニュース」に拙著の書評を書いていただいたことに触れていたので、阿部さんが書いた記事を小中さんにメールで送ったところ、小中さんから早速次のような返事をいただいた。
「さすが新聞記者、短い中に貴著の中身を要領よくまとめているね。脱帽。皮肉も入れて。ぼくの書評は、○○日岩橋邦枝の偲ぶ会で林真理子に会って話した。自分で探して読むってさ。君のも一緒に読むでしょう。市川森一のいとこで元読売旅行、フリートラベル企画の井上ただ氏、(ペンネーム)池上真也君がこんな原稿送ってきた。どう思いますか?ぼくの感想つけておくね。貴著のことは電話で話してあるから、おくってあげてくれない?住所はペンの住所録池上真也にある。同志社卒だけあってやさしいいい人だよ。あなたの強引さと足して2で割ると二人ともちょうどいいけれど、東の近藤、西の池上、旅行業界出身の文筆家だ!」と。
これには少し説明が必要だ。林真理子の名前を挙げたのは、彼女が現在朝日朝刊に連載小説「マイストーリー」を執筆していて、その小説と拙著を抱き合せた書評を書いたことから林真理子の名前が出たものだ。また、池上信也氏にお会いしたことはないが、小中さんからFAXで送っていただいた氏の「こんな原稿」を読むと私も現役時代に考えさせられた旅行業界の問題が書かれていて、池上氏も旅行業者として悩んでおられたことが察せられる。ただ、小中さんが言いたいのは、旅行のプロが同じプロが作るツアーのからくりが分からないと嘆いているのは止めて、嘘でも良いからさりげなくプロの味を入れなさいと至極ご尤もなアドバイスである。
それにしても小中さんも阿部さんと同様に私が何でも自分から行動を起こすという積極性を好意的に評価して下さっているが、東の私と西の池上氏が旅行業界出身の文筆家とまで持ち上げてくれているのは、些か面映ゆいほどである。ただ、私の強引さと池上氏のやさしさを足して2で割るといいと言われているのは、「私の強引さ」という捉え方にやや不満を覚えないわけではない。私の流儀は、自分でできることを他人に任せることは却って相手に精神的な負担や迷惑をかけるから自分でやり、自分がやった方がむしろ早くできると勝手に思い、自分で片付けてしまう。そんなに強引ではないと思っているのだが、他人から見るとそんなやり方がちょっとやり過ぎということになるのかなぁ。
それにしても、阿部さんにしても、小中さんにしても随分好意的な先達である。感謝。