充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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3264.2016年4月20日(水) 日本の「報道の自由度」は低下している。
熊本の地震に気を取られている間に、昨日アメリカではニューヨーク州で大統領予備選が、民主党、共和党ともに行われ、それぞれ低調傾向にあった民主党クリントン氏と共和党トランプ氏が大票田の地元でともに勝って敗勢を立て直したように見える。だが、両党とも接戦の予備選ではまだ誰が候補者に指名されるか混沌としている。
今回は過去の大統領選に比べて各候補者の政策や人間性に魅力が乏しい。8年前に颯爽とデビューし、‘Yes, we can’とそのフレッシュな言動が魅力的だったオバマ現大統領に比べると、現在渦中の候補者らにはいま一つアピール度が足りない。
その中で私は個人的には民主党のバーニー・サンダース氏の政策に共鳴している。このところ7連勝と勝ち続けて勢いをつけてきたが、クリントン氏の地元NYで敗れてしまった。いずれにせよ世界のリーダーを決める11月の本選に向け、まだまだ勝敗は予断を許さない。
さて、昨日キューバではフィデル・カストロ前国家評議会議長が、共産党大会閉会式に出席し、公的舞台からのお別れ演説を行った。ついに最後まで共産党員として自らの信念を貫き「キューバ共産党の思想は残る」との言葉で締めくくったようだが、ソ連共産党が壊滅的崩壊を遂げ、中国共産党は名ばかりの共産党で実態は帝国主義と変わらない。その中でまもなく90歳になる革命家カストロは、最後まで共産国家キューバの象徴だった。私にはチェ・ゲバラらとともにバチスタ政権を倒した革命家として、また米ソ冷戦下にキューバ海上封鎖をもたらしたエポックメーキングな人物として印象が強い。異論があるかも知れないが、世界政治史に一代を画した人物の1人と言ってもよいのではないだろうか。
ついては、国際NGO「国境なき記者団」が今年も「報道の自由度ランキング」を発表した。対象の国、地域180ヶ国の中で、残念なことにこのところ日本は毎年ランクを下げ続け、ついに今年は72位という情けない地位に甘んじることになった。日本は2011年には高く評価され11位だったが、年々順位を下げ14年59位、15年は61位だった。日本への評価は「問題がある」アイテムに格付けされ、特定秘密保護法の施行が効いていると同時に、安倍政権になってから順位を落としていることから考えれば、安倍首相グループが報道の自由を絞めつけているという指摘も成り立つ。
そんな情報の中で、今日原発稼働後40年を経過した関西電力高浜原発1号機と2号機について、原子力規制委員会が新規制基準を満たす審査書を正式決定し、安全対策の基本方針に関する関西電力の申請を許可した。老朽原発の再稼働に‘GO’サインを出したのである。どうもこの決定はやらせのような気がしてならない。熊本地震の影響で中央構造線断層帯延長線上にある伊方原発の危険性が指摘されている折、伊方は影響ないと言った直後、老朽化した原発の再稼働を認めたが、これら2つの事象は海外への原発建設工事セールスマン役を務めている安倍首相に対するご機嫌取りのようなパフォーマンスに思えて仕方がない。
3263.2016年4月19日(火) 時代小説「おも代の舞」を読んで
先日1冊の時代小説を著者・佐々木征夫氏から送っていただいた。「おも代の舞」(遊人工房刊)と題する、江戸中期にある武家で起きた前代未聞の醜聞と悲恋を扱った物語である。
一読して妙に心に残り心象面で忘れがたい印象を植え付けられた反面、およそ封建社会の倫理性に欠ける信じ難い事実に首を傾げ、衝撃を受けたというのが本当のところである。何故一廉の藩主でもある武士の家庭でこのような理不尽で、厳しく言うなら破廉恥な秘め事が生まれたのだろうか。
武家の秘め事とは言え、あまりにも浮世離れしたストーリーと、考え及ばない男女3人のダブル心中事件というスキャンダラスな史実を俄かには信じ難い。
秘め事をヒロイン「おも代」の伯父・仏僧浄禅と、偶々祇園の茶屋で浄禅と知り合い、その真相に心を打たれた、歴史家・神沢杜口が、ともにどうにかして後世にその事件の陰に隠された3人の純粋な愛の絡み合いと3人のお互いの信頼感を伝えようと試みた。その隠されたストーリーは、結果的に神沢の探究心と執着心が闇に埋もれた筈のドキュメントに光を照らすことによって今日文書に伝え残されることになった。そのほぼ忘れられかけた事件を、当事者3人の内のひとり、正室正子の末裔に取材することによってスキャンダル面を幾分抑え、悲恋物語として世に甦らせた著者の真摯な努力に敬意を表したい。
ストーリー構成は、土浦藩江戸下屋敷内に起きた藩主・土屋能登守泰直と正室正子、そして正子の待女おも代の三人三様の愛のかたち、夫婦間の愛情あふれる睦まじさ、そして武家社会の身分制を絡ませた類稀な三角関係の微妙な題材から編み出された。本来ならことは箝口たるべき不祥事の罪としてお家断絶の沙汰により、家の子郎党を四散せしめかねない閨房の秘め事であり、その大立ち回りを演じた泰直は、藩主としての道を大きく踏み外した許しがたい罪を犯したのである。幸い藩主は、老中松平定信に平素よりその能力を評価されていたがため、お家お取り潰しを逃れ醜聞は藩内極秘のうちに処理され、事件として表に出ることはなかった。
そもそも藩主泰直が奥方正子の待女おも代に想いを寄せ、無理やり側室にしたことがこのスキャンダルの発端であり、結果的に3人の儚くも悲しい末路となった。正子を慕っていたおも代の気持ちは複雑で心は千千に乱れ、ついには泰直の元を去る決意をしたことから事態は急展開する。おも代にぞっこんの泰直がおも代の変心に猛り狂い秘伝の短刀でおも代を一刺し、止めの直前になっておも代も泰直のひたむきな愛情に初めて心を開きその愛を受け入れた。泰直はおも代を手討ちにした直後自害して果てる。そして、その1ヶ月後正子も2人の後を追うようにして自害する。
近松物なら大向うを唸らせる舞台となり、情緒的には多くの人々から同情を買うであろうが、藩主泰直は武家社会のエリートとしては自らの君主としての立場を考えず、あまりにも直情的で独断的な行動を取った。
この悲劇の中で救いは当事者の3人が、それぞれお互いや周囲の人々への思いやりがあり、多くの人から慕われ、心情的に受け入れられていたことである。むしろそのことこそが、生前おも代の精神的な支えとなっていた伯父の僧侶・浄禅におも代不憫の感情を募らせることになり、浄禅は何とかしておも代の純粋な気持ちに応えてあげたいとの気持ちが頭から離れなかった。それがこの時偶然巡り合った神沢に一連の物語を内密と言いながらも話す糸口となったのである。その歴史家・神沢にとっても衝撃的で目を開かせられる事実は、おも代の生き方と同時に、藩主泰直と正室正子の愛でオブラートされた絆も強い興味と関心を抱かせることになり、古文書「翁草」に書き残され密かに今日に伝えられることになった。
多くの読者は、今日では考えられない3人の純愛と信頼に心をときめかせ、3人それぞれに気持ちを寄せることであろう。特に女性読者にとっては、封建時代に身分上差別のある2人の女性の想像もできない愛情と信頼、そこへ良くも悪くも立ちはだかる藩主の存在にたじろぐ思いを感じることだろう。
しかし、普段は冷静な藩主でも、現実にはふとした折に突然無分別な行動に突っ走った武士もいたし、階級社会の息苦しい中でもお互いに信頼し合った高位の女性とその侍女もいたのだということを改めて教えてくれた。その点でも本書は江戸時代の武家社会の厳しい身分制としきたりをベースに、思い切って特殊でほろ苦い男女関係を何の衒いもなくメロドラマ風に仕立て上げた力量から生まれた佳作である。女性読者のみならず、広く江湖に一読を薦めたい。
3262.2016年4月18日(月) 内外に暗い話ばかり
今日もまた九州では余震が止まず、それを恐れて自宅から出て体育館や公の施設に寝泊まりしようとする人たちが増えて、ついに施設に収まりきらず、車の中で生活する人が増えてきた。それがまた健康上の問題を引き起こす恐れが出てきた。14日の前震以来震度1以上の余震は500回を超えるという。これでは怖くて自宅内には留まってはいられまい。今度の「平成28年 熊本地震」は、これまでの大震災では例を見ない余震続きの災害になった。いつ止むのか、当分気の休まることがない。
ところが、折も折海の向こうでも大きな地震が起きた。それは16日赤道直下のエクアドルで起きた。すでに270名を超える死者が出ている。映像で観ると震源地は貧しそうな海岸際の村々で、軒並み家屋がつぶれている。がれきの下に埋もれている人も数多く、まだまだ犠牲者が増えそうだ。国内外で自然の試練に直面しながらこれに打ち勝つべく人間は懸命に闘っている。だが、その一方で無駄な戦争で無駄に尊い人命を失っている例も枚挙にいとまがない。何と理不尽なことだろうか。
さて、そのエクアドル近くのブラジルで自然との争いならず、政治のもめごとで国を挙げて大騒ぎをしている。政府会計の粉飾に関わっていたとして批判されている2期目のルセフ大統領について、下院議会で弾劾すべきであるとの決議が2/3以上の賛成で承認された。これで上院の過半数が賛成すれば、大統領は180日間の職務停止処分となる。この間にリオ・オリンピックが開催されるので、大統領は開会式にも立ち会えない。下手をすれば、大統領を罷免される可能性がある。容易ならぬ事態である。
ブラジルは今深刻な経済不況に陥っている。仮に多少前途に光明が見えても、国会議員の間に汚職が蔓延している現状ではそう簡単に窮状から抜け出せないだろう。人間とは何と浅はかなものかと思わざるを得ない。
3261.2016年4月17日(日) 油断ならない今後の余震
昨日に引き続き今日も変わらず「平成28年 熊本地震」は余震を頻発して大分方面にも余震が及んできた。熊本から大分方面へかけた別府―万年山断層帯層の近くでしばしば余震が起きているのだ。その断層を更に北東方面へ伸ばすと、何と四国の最西端、佐田岬へ達する。そこには伊方原発がある。現在伊方原発は稼働していないが、もし稼働のためには政府がいう「世界一安全」との厳しい条件がクリアされたなら伊方原発も再稼働ということになる。そしてそのまま再稼働に突入した先に、大きな地震が起き原発から放射能が漏れだしたら、また福島第1原発の二の舞ではないだろうか。心配である。
さて、今日は関東地方で天候が大荒れだった。各地で建物が倒壊したり、けが人が出ている。都内では徐々に雨が降り出すが、午後には晴れるとの予報だった。実際その通りとなったが、雨を伴った激しい風は予想外だった。東横線を始め、京王線などでは電車が止まり、ダイヤが大きく乱れた。
実は吉祥寺で武蔵野稲門会音楽同好会第3回コンサートが開かれ、世話人の山本富士雄さんからご案内をいただいたので、プロではないとは言いながら日頃鍛錬しているお得意のクラシックを聞かせてもらおうとゼミ友人の長谷川くんを誘って出かけた。コンサートはアットホームな雰囲気の中で、4人のボーカリストによるポピュラーなイタリア歌曲と芸大出のピアニスト福崎舞由子さんによるショパンの名曲を充分楽しむことができた。山本さんは7歳でボーイソプラノから始めて74年間も唄い続けているとあって、歌唱力と存在感は他の人を圧倒していた。
吉祥寺駅から会場へ向かう道すがら横殴りの激しい風雨に悩まされ歩くのにも往生した。ところが、終わってみて会場から一歩外へ出ると真っ青の空にまるで騙されたような気持だった。とにかく変わりやすい天候に翻弄された1日だった。
3260.2016年4月16日(土) エスカレートする地震、原発は大丈夫か?
「平成28年 熊本地震」はその後も大きな余震を繰り返して甚大な被害をもたらしている。一昨日夜9時26分ごろ大きな地震が襲ってその後度々余震があったが、実は余震ではなく、一昨日の地震は前震と呼ばれるもので、その後の余震らしい猛威が本震らしいことが分かった。本震後の余震は今までの大震災とは打って変わって震度3以上の揺れが目立つ。山崩れで山野の道路は寸断され、人々は孤立し、自衛隊のヘリで救出されている。家屋がつぶれた被災者はほとんどが外で炊き出しのサービスを受けている。停電を始め、ライフラインも大きく支障を来している。
今朝1時25分ごろ起きた激震はM7.3を表示し阪神大震災級と言われている。一昨日以降震度4以上の揺れは155回を記録し、その勢いは一向に衰える兆しが見えず、住民は不安に暮れている。犠牲者の数も37名となった。文化財の損傷も甚だしく、国の重要文化財の熊本城天守の屋根瓦が落下したり、2つの櫓が倒壊した。同じく国の需要文化財である阿蘇神社でも2階建ての楼門が倒壊し、拝殿も全壊した。昨年IS(イスラム国)によって破壊された古代ローマ時代のパルミラ神殿をつい思い出したほどである。
せめて最近震災に遭った各地からの支援を始め、ボランティアの活動が被災者にとって大きな支えとなっているのが救いである。
昨日の朝からテレビ局はほとんどの時間をこの地震の報道に当てている。チャンネルを回せば、現地の悲惨な状況が映し出される。新聞も昨日からかなりのスペースを地震に割いているが、やはりと言うべきであろうか、今朝の朝日の読者欄には、何人かの地震関連の投書が掲載されたが、その中で、74歳の愛知県の無職の方が、政府は再稼働の審査は世界一厳しい基準をクリアしたとしているが、厳しい自然条件の下で、万が一事故が起きたら取返しがつかなくなる原発再稼働について、この際立ち止まって是非を検討すべきではないかと提言している。メディアでは漸く朝日夕刊「素粒子」に「震度7は前触れに過ぎなかった。どこでも起きると改めて知る。原発の下では起きないと思うか。何という慢心」と警告している。後から後から起きる余震に、あらぬ妄想が浮いてくる。地震の地域も九州全土にまで拡がりそうな勢いである。本当に鹿児島・川内原発と佐賀・玄海は大丈夫なのだろうか。