ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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360.2008年5月8日(木) 酒井啓子教授によるイラク講座

 多摩大学・現代世界解析講座第3回は、イラク問題に詳しい酒井啓子・東京外大大学院教授の「イラクを巡る国際情勢」と題する講義である。酒井講師は、アジア経済研究所主任研究員として、イラク戦争勃発の際、連日テレビに出演されていたので、いまも知名度は抜群だし、当時は歯切れの良い解説に随分理解を深めさせてもらったものである。

 80年代に3年間も研究者としてイラクに滞在し、戦争直後にも現地を訪れているので、現地情勢に詳しく、現地の人と同じ目線でイラク情勢を観察し、アメリカに対しても真っ当で、結構きつい意見を持っておられる。いま読んでいる岩波新書「イラク・戦争と占領」でも、戦争直前に戦争へ向かう段階的なイラク内外の動きについて詳細に分析している。

 今日の講義で、特に印象的だったのは、隣国同士ではあるがアラビア人のイラクと、ペルシャ人のイランの異質な点を挙げて、両国民の民族的な違い、イラク人のイラン人に対する考え、等について話された。イラク人は戦後アメリカが去った後に、国内でイラン人につけ込まれることを心配している。現在のマリキ政権の要人は、ほとんどイランとつながっている。彼らはフセイン政権下でイランへ亡命し、何十年間もイランで生活し、イランの協力も得た人々であり、イラン的思考に染まっている。イラク国民としては、イラク人とはいえ、そういう人たちに支配されることと、しばらくアメリカ軍が駐留することのプラス面を天秤にかけている。

 変わったところでは、フランス・サッカーのジダン選手と日本ハムのダルビッシュ投手のイスラム教徒論まで話され、中々面白かった。

 ささいなことだが、2点気になった。ひとつは、質問を受けるということを多摩大学学部長が開講前に突然言われたが、その時間はほんの10分。これだけの講義内容でたった10分とは常識的には考えられない。こんな僅かな時間では、最初から中身の濃い質疑は無理に決まっている。案の定質問者は1人だけだった。受講している飯田ゼミの遠藤靖子さんも、イラクの女性について質問したかったと言っていたくらいだ。

 もう1点は、酒井講師から事前に配布されたレジュメが、「11月7日、龍谷大学」とタイプされていた。いくらなんでも半年前他大学で行った講義のレジュメをそのまま配る、無神経はちょっと理解できない。この表示を削除するとか、タイプし直すとか、もう少し気を遣ってもらいたい。

 しかし、講義内容はさすがにイラク専門家で充分期待に応えるものだった。お陰であまり聞けない専門的な知識を直接仕入れさせてもらった。この後のセミナーにも期待が持続される。

2008年5月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

359.2008年5月7日(水) 胡錦濤・中国国家主席の本音はどこに?

 午前中皇居で天皇、皇后両陛下が胡錦濤・中国国家主席を歓迎する式典が中継放送され、その後両国首脳会談が行われ、記者会見、そして夕べには天皇主催宮中晩餐会が行われた。この間両国が話し合った内容が断片的に伝えられた。実質的な成果があったのは、中国側がパンダの1つがいを日本に貸与するという政治とはまったく関係ないものだけだった。

 両国の首脳が会談しながら、何がゆえに実質的な成果をあげさせないのか。お互いへの奇妙な遠慮である。かつて初めて田中角栄首相が中国を訪問したとき、最後に田中首相と会った毛沢東主席は、「もう喧嘩は済みましたか?」と尋ねたことが当時話題になった。つまり、良き友人は相手にとって厳しい意見やアドバイスを言い、解決した後は喧嘩を水に流してお互いに友情を育てるという中国古来の格言に倣ったものだ。

 それに比べると、胡錦濤主席も福田首相も籠の中の儀式で、しゃべる言葉もブレーンが作成したものをそのまま読んでいる感じだった。これでは、いま両国間に横たわっている①東支那海ガス田開発、②冷凍ギョーザ問題、③チベット問題、④北京五輪開会式福田首相出席、ほかについて腹を割って話し合ったということにはならないのではないか。

 日本は、胡錦濤主席にうまく利用されているのではないかとの考えがある。ヨーロッパ諸国から厳しい見方をされている中国が、日本と外交的に良い関係にあって日本の支持を得ているというPRではないかとの声である。

 したたかな中国と日本が渡り合うのは、中々大変であるし、現在の力関係とか個人的な能力を考えると日本には分が悪い。日本の外交下手は、政治家がほとんど世襲議員で、自ら苦労した体験がなく、周りにすべてのお膳立てをやってもらう環境の中で育ってきた人たちだからである。

 日本滞在中にどんなサプライズがあるのか。

 ロシアでは、今日プーチン大統領が8年間の大統領職を退き、メドベージェフ新大統領が就任した。明日プーチンが首相に就任して、いよいよわけが分からない二頭立て政治がスタートする。この国も何を考えているのかよく分からない国である。

2008年5月7日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

358.2008年5月6日(火) 胡錦濤国家主席来日とビルマのサイクロン

 胡錦濤・中国国家主席が来日した。チベット問題と北京五輪が話題になっている折柄、世界中が主席の言動を注目しており、日本政府としてもその対応が中々難しい。日中両国間には、東支那海ガス田開発と毒入り冷凍ギョーザ事件の未解決問題がある。いずれも中国側に問題があると思えるが、日本はそこをずばっと突くことが出来ない。外交交渉がまったく下手で、外交の何たるかが分かっていない日本の政治家と外務官僚では、いつまで経っても解決は無理だろう。

 胡錦濤主席は4日間ほど滞在するようで、その間に福田首相と会談するが、チベット問題で事を荒立てたくない日中両首脳は、肝心の点をぼかすのではないかと思う。10年前に江沢民主席来日の折には、江主席は過去の歴史問題ばかりを取り上げて、日中関係をこじらせた経緯もあり、今度はあまり踏み込んだ話し合いにはならないだろうというのが専門家の見方だ。ということは、中国側の立場を容認することになりかねず、海外から日本を見る目が厳しくなる心配がある。

 それよりいま私が個人的に気になっているのは、ビルマのサイクロンによる被害状況である。ビルマ駐在の外国人マス・メディアが少ないので、詳しいニュースが伝わりにくいが、今月3日に襲来以来毎日被害者数が増え続けている。最初が死者350人、翌日には3,000人になり、昨日10,000人になり、今朝15,000人から夕刻には22,500人になった。加えて約4万人の行方不明者が出ている。細々と写る映像を通して見える、吹き飛ばされそうなラングーンの街が哀れである。この国の一途な外交の背後に、中国の影があるのも皮肉である。

 意地を張ったビルマ軍政は、国連救援部隊の入国を拒否していたが、ビルマ国内のライフライン停止、道路輸送の途絶、食糧不足、衛生薬品不足など国民生活の停滞により、ついに国連の援助を受け入れると発表した。10日に新憲法承認のための総選挙実施が危ぶまれていたが、軍政は意に介することなく予定通り選挙を実施する予定だった。しかし、さすがに国内にこれだけの被害を蒙ると、選挙に拘ってもおれず、とりあえず被災地区では選挙を延期するらしい。新憲法と総選挙に世界中の厳しい目が注がれている折に、このような災害を蒙るのは、天罰とも言える。軍政はもっと素直になって、ビルマ国民と国際社会の声を聞き入れ、民主化を進めなければ国際社会が国家として認めないだろう。いまの状況では、ただ優しい国民が哀れに思えて仕方がない。

2008年5月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

357.2008年5月5日(月) 少子化と教育問題をどうとらえるか。

 こどもの日である。いまや少子高齢化で、こどもの数は年々減少している。その分、こどもは大切にされ、やや過保護気味になってきた。しかし、これはあくまで表面上のことで、その陰でこどもに対する養育放棄や、こども虐待事件が後を絶たない。児童相談所も問題を抱え過ぎて、手に負えないところも多いようだ。

 戦後しばらくベビーブームと呼ばれ、児童数も毎年うなぎのぼりに増え、昭和24年には、270万人の新生児の誕生があった。昨年は、新生児の誕生がやっと100万人を超える程度で、ピーク時に比べて4割程度にまで減ってしまった。かつてのベビーたちは団塊の世代と呼ばれるようになり、いまや彼らのこどもたち、団塊ジュニアが問題児になっているケースが多い。

 教育面で評価の高いフィンランドでは、1人の女性が一生に産むこどもの数は、1.84人で日本の1.32人を大きく上回っている。1970年には、日本が2.2人で、フィンランドは1.8人だった。この背景には、女性がこどもを育てるための福利厚生や、教育予算の拡充が必要である。その裏づけとして、北欧諸国は概して税金、とりわけ消費税が高い。ほとんど22~25%で、高負担・高福祉が徹底している。それでも国民はそれを支持している。税金は高くても必ず自分たちに還ってくると信じている。この点が重要なポイントだと思う。高負担が結果的に国民の福祉向上、教育水準上昇に貢献していることを国民が納得し、支持している。高邁な政策を打ち出して、実行できる仕組みをしっかり構築できるかどうかが大切で、北欧の国民は政府を信頼し、政策を委ねる。この点では残念ながら、わが国はとても難しいと思う。税金を上げても消えてしまったり、無駄に使われるのがはっきり分かっているからである。それに、政治家が福祉問題にまったく熱意がなく、勉強せず、教育についても問題点そのものが分からないようでは、とても頼りにすることができない。

 フィンランドの教育施設を見学したことはないが、見学した北欧スウェーデン、オランダや、その他の欧米各国の教育機関を訪れた後の率直な感想は、学校現場においても彼我の差は、その関係する役所の差ではないかと思えたことである。日本の教育現場があまりにもお役所的に強請されているような印象を受けた。こども本位ではなく、先生が教育より書類作成に時間を費やしている。こどもの時に読むべき本は読まず、マナーやエチケットを学ぶこともなく、塾が氾濫してロボット化した頭でっかちの子が溢れている。これでは、世の中に愛情、情熱、思いやり、創造性、独立心に欠けた、嫌なガキがのさばるのも分からないでもない。

2008年5月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

356.2008年5月4日(日) 長編時代小説「大菩薩峠」を観る。

 大分前から観たいと思っていた、中里介山の映画「大菩薩峠」を観た。先日NHKで放映された番組を録画しておいたものである。私が初めて海外へ出かけた、昭和41年に製作された岡本喜八監督作品だからかなり古い。三船敏郎、西村晃のように、すでに故人になった有名俳優が大勢出演していて、主役の仲代達矢や加山雄三もまだ若い。「大菩薩峠」は、中里介山が世界最長を目指して書いた長編小説で、大正2年から昭和16年まで、約30年に亘って複数の新聞に連載した41巻の未完の大作で、作者が亡くなって連載は終わった。長すぎて中々読む機会がなく、せめて映画でも観てみようと思っていた。どうも同じように考える人が多かったと見え、戦前から度々映画化され、名優大河内伝次郎や、片岡知恵蔵らも主役として出演している。大菩薩峠という名に憧れ、実際に登ったことがある。あまり登山向きの山というイメージではなく、むしろハイキングに向いた、登りやすい山という印象だった。しかし、目前に雪を冠した南アルプスの峰々が素晴らしいランドスケープを見せてくれたことが強く印象に残っている。

 長編小説なので、映画ではストーリー全編を取り入れるのは難しいとは思っていたが、やはり相当割愛されている。この映画では話の筋をどう決着をつけようとしたのか、中途半端な印象がぬぐえない。主人公の机竜之介が新撰組の宴会で狂ったように暴れまわったまま終わったラストシーンはどうにも納得できなかった。課題が後へ持ち越されたようなエンディングである。原本では、まだ脇役が入れ替わってストーリーは続く。しかもつけ狙っていた宇津木兵馬が近くで待機しているし、始まったばかりの兵馬とお松のラブストーリーの結末はこの先どうなるのか。映画のシナリオがどうも腰砕けのような気がしてならない。実際、竜之介と兵馬の決闘、とストーリーの結末はどうなるのだと聞きたい気持ちである。主人公竜之介は生き残って極悪非道の殺人を犯し続け、ついには故郷近くで夜毎に辻斬りとして現れる。その辺りは映画ではまったく触れていない。やはり30年近くも世間に話題を提供しながら、連載された小説では、スケールが大きすぎて映画のスクリーンには納まり切れなかったのだろう。

 最近は映画もまったく観なくなってしまったが、先日来話題の「靖国YASUKUNI」も昨日から厳重警戒の下で一般に公開されている。この「靖国YASUKUNI」も機会があれば、是非とも観てみたいと思っている。

2008年5月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com