充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。
ブログ・ご意見番の意見
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374.2008年5月22日(木) 朝鮮問題専門家の講義を聞く。
多摩大公開講座は今日がちょうど半分の5回目で、朝鮮問題の専門家・金美徳講師が、「今、朝鮮半島をどう考えるか」と題して豊富な資料を駆使して解説された。金講師も三井物産戦略研究所の研究員である。朝鮮半島だけに留まらず、①北東アジア経済、②北朝鮮経済、③中韓ロ北の2国間経済、と3つのテーマに分けて経済問題に限定して順次話された。とにかく朝鮮半島だけに限らず、アジア、ユーラシア全般について詳しい方である。特に、数値ばかりでなく、実情に精通しているので、説得力がある。話されるポイントと資料についてパワーポイントを使って説明されたが、早口でどんどん進まれるのでメモをとるのも大変だ。
面白かったのは、中北関係は貿易量が一番多く、相互信頼が強いように見えるが、本心はその逆だということである。実際地下鉱物資源のように重要な原材料が北から中国へ運ばれる一方で、中国から北へ入ってくるのは、すぐ壊れるサンダルのように貧弱なものばかりで、中国が断然得をしている。朝鮮戦争の中国人義勇兵の参戦でも、彼らは朝鮮のために戦ったと賞賛されているが、そうではなく、中国人義勇兵は自国のために戦ったと考えている。加えて、両国の間には、高句麗問題が横たわっていて、北の人々の中国人に対する心情的な感情は決して良くない。高句麗問題とは、2千年前朝鮮半島の北部は中国領土だったと、近年になって中国が言い出したことから両国間にしこりとなっている問題だ。
もう1点関心を抱いたのは、北の羅津港の地勢的な重要性に各国が目をつけていて、すでに中韓ロが狙っている。今後の物流の拠点、及びルートとして、鉄道整備が計画、施工され、そのうち3つの鉄道が注目を浴びている。それら鉄道、①図們江鉄道、②東辺道鉄道、③巴新鉄道が将来の物流の動脈となるだろう。
また、北には物資は何でもあるという。値の高いレストランでも、食事しているのはすべて北の住民だという。富裕層も増え、桁違いの格差社会であり、韓国の見方では、北朝鮮崩壊のシナリオが描かれている。背高のっぽのホテル、「柳京ホテル」についても話が及んだ。ピョンヤンで放置されたままだった、105階建てのホテルが、16年ぶりに建築工事を再開するという。偶々今日の朝日夕刊紙上に、当ホテルについて「最近訪朝した韓国人研究家が明らかにした」と書かれていたが、その研究家とはひょっとすると金講師ではないだろうか。
こういう話が後から後から話される。実態に即した話だから、説得力は充分である。三井物産戦略研究所の研究員はどうしてこうも自信たっぷりの解説ができるのだろう、とまさに驚きである。政府系シンクタンクだって、学者ぶってばかりいないで、手に入れた情報をもっと広く世間に公開してほしいものだ。
これまで自分もあまりにもアジア、特に北東アジアの実態について知らなさ過ぎた。その意味では、今日の講義は「目から鱗」である。
373.2008年5月21日(水)アメリカ大統領選民主党候補者はオバマ氏か?
今年に入ってから激しい争いを繰り返していたアメリカ大統領民主党候補指名レースは、漸く決着がつきそうだ。今日2つの州、ケンタッキーとオレゴン州で予備選が行われ、結果はオバマ氏とクリントン氏の1勝1敗だったが、一般代議員の過半数を獲得して、オバマ氏が事実上の「勝利宣言」をした。クリントン氏はなお戦いを継続する意向だが、アメリカ国内では逆転は最早難しいのではないかと考えられている。今後を考えると民主党としては、早めに候補者を決定し、共和党マケイン候補との戦いに専念したいところである。もし、このままずるずると8月の民主党全国大会まで候補者指名がずれこむと、クリントン氏の共鳴者が大統領選では共和党のマケイン氏へ投票しかねない。ましてや、黒人のオバマ氏へ投票したくない白人層は、クリントン、然らずんばマケインということになりかねない。
私なりに昨年までは、完全にクリントン氏優位とみていた。オバマ氏の名前さえ知らなかった。それが、あれよあれよという間にオバマ氏が頭角を現し、指名レースでも最初のアイオワ州予備選に勝つや、以後ほとんど選挙戦を優位に戦ってきた。こういう勝ち方は日本ではまず考えられない。それにしても、アメリカ人というのは、こういうマラソンレースには格別根気強く付き合う国民性だ。日本人ではとてもこうは行かない。
午後、駒沢大学の公開講座、「マス・メディアの役割と将来」を受講した。新聞の歴史や発行部数、発行新聞の変遷を通して新聞界の現状を説明してくれた。赤羽講師が元毎日新聞記者として、昨今の毎日の退潮について、ちょっと触れられたのも興味を引いた。
四川省大地震の被災者救助のために現地で活動していた、日本の国際緊急援助隊が昨日帰ってきた。日中両国の間に思惑の違いもあり、参加した隊員の言葉の中にも、生存者を見つけて助けたかったとの率直な声があった。現地のテレビでは活躍ぶりを伝えてはくれたが、若干食い違いがあったようだ。成田空港では、帰ってきた隊員たちを中国人留学生が出迎え、お礼を言っていたのが印象的だった。この緊急援助隊と入れ違いに、日本の医療チームが現地入りした。これもせっかく派遣したのに、現地ではどこで医療活動に携わるのかが明確でなく、手が出せないようだ。折角好意によって、必要とされる救助隊がかけつけても、連絡や話し合いが充分でなく、百%の力が発揮できないとするなら、こんなにもったいないことはない。
372.2008年5月20日(火) 成田空港開港30周年
今日は成田空港が開港して、ちょうど30年になる。開港直前の反対派による空港施設破壊事件が、確かその40日前だった。予定されていた新空港開港は延期された。成田を想定してすべて準備を進めていたが、旅行業者にとっては面倒なことに、顧客に再び羽田空港から離着陸する連絡をしなければならなくなった。やけくそになり、どうでもいいからどっちの空港かに決めてくれというのが、本音でありささやかな抵抗だった。あれから30年が経過したが、旅行業者の中にもこの成田空港開港前後の騒ぎを実感として知っている人はもう数少ないと思う。時の流れは速い。改めて「光陰矢のごとし」を感じる。
駒沢大マスコミ研究所の公開講座は2時限の筈が、一時限休講となり、現代メディア論の片山講師だけとなった。受講は社会人3人に学生10人で、授業を受ける側から言えば、受講生が少ないのは恵まれている。
テーマは学生を対象に「ジャーナリスト志望者へ」と題して、共同通信社の入社前教育のDVDを見せて、ジャーナリストとしての心構えとか、記事の書き方のポイントみたいなものを説明された。元々興味のあるテーマなので、参考になる。ただ、受講しているのがマスコミ志望の学生にも関わらず、新聞を毎日読んでいる学生はたった2人きりというのは、ちょっと驚きであり、失望もした。
終わってからすぐ「酒のペンクラブ」の会合へ出かける。麹町なので乗り換えなしで、駆けつけたが、40分の遅刻だった。今日はいつもより参加者が少なかったが、反って打ち解けて話し合うことができた。初めて参加した最年長で、同姓の「近藤」姓の女性とは妙に気が合ったが、失礼ながらウワバミのような人で、最後は抜け出して帰ってきた。それにしても、こういう通が好みそうな店をよく見つけ出されるなあ、と幹事役の勝野さんの情報通としてまめな努力には脱帽である。
371.2008年5月19日(月) 「安野光雅・絵本三国志展」を見学する。
今月末開催の「JAPAN NOW観光情報協会」総会に向けた企画会議が開かれたが、総会後のシンポジウムの計画と内容について、白沢事務局長からあらましの説明があった。今年度も全国各地でいくつかのセミナーや、シンポジウムを開催する予定である。当初は7月にJN協会九州支部総会を宮崎市で開催し、その場合はゲスト・スピーカーとして、人気者・東国原宮崎県知事をお呼びする予定だったが、観光業界関係者の集客等を考慮して、福岡開催に変更となった。ちょっとがっかり。昨年各地のセミナーには、一度も参加しなかったが、今年は一度くらい参加したいと思っている。
会議中にいつもながら須田寛副理事長(JR東海相談役)が話されるJR東海のリニアモーターカー計画を始め、鉄道、観光情報は専門家としての裏付けのある話なので、中々興味津々である。
会議終了後、恒例のパソコン個人指導受講前の間隙を縫って、日本橋・高島屋で開催されている「安野光雅・絵本三国志展」見学に出かけた。先日招待券をいただきながら、うっかりしていて今日が最終日だと気がついたのは、今朝になってからだった。やはり、最後の一日とあって、かなり多くの人が見学に訪れていた。会場内はそれほど広くはないが、安野の絵を上手に、要領よく展示しているので、混んでいても見にくいということはなく、100枚近い絵を解説文とともに一時間半かけて一通り鑑賞することができた。
安野の絵は、絵本をスタートに旅ものや、歴史物に精彩を放っている。シルクロードや平家物語も絵本化しているが、個性的で独特の筆遣いに人気がある。週刊朝日に三国志を連載中だが、予定の絵を書き終えたのを機に、大阪と東京で展示会を開催したという。
一見して見学者に年配の女性客が多かったのは、意外だった。この種の展示会は近年女性が多いとは聞いていたが、展示内容が内容だけに男女の割合が4:6で男が少ないというのは予想していなかった。呉、蜀、魏三国の国盗り物語が話の中心で、いわば戦国物語であり、登場人物も賢人、英雄、豪傑等多士済々である。女性は、妖婦「ちょうせん」ぐらいしか印象に残っていない。にも拘らず、女性に人気があるのは、この三国志というストーリーが、それだけ性別を問わず、血沸き肉踊るストーリー性と壮大なロマンを抱えているからだろうか。
実際一枚一枚の絵に時代性が感じられたことと、何箇所かは自分でも訪れて土地柄も何となく分かっているので、余計懐かしさと思い込みが出てくる。絵を見ているだけで、ストーリーが思い出され、三国志の時代へイメージが飛躍するから面白い。
読んだのは吉川英治もので、もうストーリーの細部までは憶えていないが、あらすじと登場人物は今でも強く印象に残っている。久しぶりに展示会を満喫した。
370.2008年5月18日(日) 政治家と役人の利得を失くせ!
いま野党では共産党を含む国会議員の間で、この4月に実施されたばかりの後期高齢者医療制度を元へ戻すという1点だけで合意し、近く国会へそのための法案を提出するという。国はこれだけ反対の強い医療制度をよくも国民に充分説明もせず、実施へ踏み切ったものだと思う。典型的なKYと傲岸不遜の如からしむところだ。自民党内部にも長老を始めとして、反対者が多いところから推察すると、党内でも充分な根回しがなされなかったと見える。結局与党幹部が大枠を決めて官僚が筋書きを書き、それを与党内で追認したものと思われる。誰も国民、特に該当者の苦悩なぞ分かっちゃいない。
しかし、よく考えてみれば、反対が多そうなことぐらい分かりそうな新医療制度を、敢えて僅かな検討期間のうちにまとめてしまったのは、政治家のあなた任せと官僚のしたたかさ、及び非情だろう。突き詰めれば、本質的な問題は政治家が自らの責務を果たさないことと、官僚が自分たちの我でやり過ぎることに起因していると思う。
日本の社会は、主に金を稼がず権威だけを振り回す政治家と役人によって運営されている。その彼らが国家の財産の使い道を考え、方向を定めていくのだが、他人のためになすべきことが分からない人間に、実際そんなことができるわけがない。結局政治家も役人も権威を振りかざしているだけなのだ。
政治家と役人が、国家にとってマイナス行動へばかり走るのは、世間、一般社会のことがよく分からないからである。本当の意味で世の動きが分かる世間と接触していないからだ。分かりやすく言えば、苦情処理の経験がないことが、社会人としての基礎や資質を磨く機会を逸している。政治家と役人には、実際に社会の第一線で自ら苦情に対応する機会を持ち、庶民の苦悩を知り、社会をもっと広く学んでもらいたい。
さて、前段の後期高齢者医療制度の法案について、仮に元に戻すことになったら、この間の時間とこれに費やされた費用はまったく無駄だったということになる。率直に言えば、政治家の無駄遣いである。世間を騒がせ、年寄りを心配させ、そのうえ時間と国家の金を浪費して、はたして国会議員は立つ瀬があるのかと問いたい。
時間はかかるかも知れないが、国民の総意で政治家にとっては黙っていても当選するシステムで庇護されている「世襲制度」を廃止することである。そして、一旦役人になれば墓場まで恵まれている役人の役得をすべてなくすことである。