ブログ・ご意見番の意見

 充実したホームページに仕上げていこうと、毎日目を凝らしながら取り組んでおります。淡々と書き続けてきただけで、10年2月に初めて4桁の大台1000回を、そして奇しくも74歳の誕生日に当たる2012年「文化の日」に連続2000回を、15年7月31日に3000回、18年4月26日に4000回、21年1月19日に5000回を数えました。ここでは、出来るだけポジティブな意見や、気軽な独言、時には戯言や想い出を書き込んで、自分自身の気持ちを素直に表わしながら楽しく読んでいただけるよう心がけたいと思っております。意見の主張というより、感じたままを日記風に書き綴って参ります。身勝手な意見や、独断的な表現も見られると存じますが、どうぞご理解下さいますようお願い致します。皆さまの忌憚のないご意見をお寄せいただければ有難く存じます。

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389.2008年6月6日(金) 「オットーと呼ばれる日本人」を観劇

 昨日の多摩大生とのやりとりについて久恒啓一教授にメールでお知らせした。早速丁重に大学事務局とも相談されるとのご返事を頂戴した。私の一喝ぶりも見てみたかったと軽いジョークも添えてあった。

 木下順二作「オットーと呼ばれる日本人」を新国立劇場で鑑賞した。なかなかの力作に会場も盛況で、先日の日経、朝日夕刊紙上にも好意的な演劇批評が載っていた。初めて上演されたのが、1962年だから「60年安保闘争」直後である。新国立劇場の中劇場というのは、初めて入ったが入口へのアプローチといい、劇場内の作りといい、さすがに国立劇場だけに立派で、中々格式もあり雰囲気も洒落ている。

 主役を吉田栄作と紺野美沙子が演じているが、いままでのイメージから考えると吉田はカッコいい青年という一面だけが強かったが、想像していた以上に演技派で案外やるものだ。

 宇野重吉、瀧澤修、清水将夫らによる初演以来半世紀近くの間に、幾度が上演され、「夕鶴」と並んで今や木下順二の代表作となった「オットーと呼ばれる日本人」だが、やはり一言で言って「重い」という印象は拭えない。戦前の暗い時代におけるスパイ事件の裏面史を辿っているので、ある程度それもしようがないか。九分どおり埋まった観客は、あらすじを理解したうえで劇場に来ていると思うが、上演時間の長さ(3時間40分)もあり、居眠りと中途退室を見て少々残念な気がした。周囲の男女学生は例によって幕間はおしゃべりに興じていたが、つにに最後まで我慢していられずに席を立った。

 ゾルゲ事件と言えば、友人、山崎洋さんの父上(ブランコ・ド・ヴケリッチ氏)の名がしばしば挙がることもあり、私自身大いに関心を持っている。そのゾルゲ事件をモチーフにしており、登場人物や時代背景、ストーリー性等は充分理解しているので、どういう展開になるのかを楽しみにしていたが、珍しい舞台操作と使用機材がユニークで中々面白かった。結末にジョンソン(ゾルゲ)の逮捕や、絞首刑に言及することもなく、日本人としての矜持を持ち続ける、吉田扮するオットー(尾崎秀美)が、「ぼくは、オットーという外国の名前を持った。しかし、正真正銘の日本人だったということだ。そして、そのようなものとして行動してきたぼくが、決して間違っていなかったということ、そのことなんだ」と叫ぶ台詞に木下順二の気持ちと、この芝居の訴えるポイントが凝縮されていると感じた。

2008年6月6日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

388.2008年6月5日(木) 学生を一喝! 明石康・元国連事務次長の講義を聞く。

 多摩大公開講座第7回は、明石康・元国連事務次長の「アジアにおける紛争解決と平和」だった。明石さんは、かつて東京都知事選に出て惨敗した。そのときの演説ぶりや、討論会の質疑応答などを見ていて、ちょっと失望したことがあった。事務次長としてカンボジア内戦に深く関与して終息させ、その当時明石さんの見事な外交交渉ぶりは世界から脚光を浴びた。しかし、その後関わったユーゴスラヴィア紛争では思い通りに事態は解決できず、一部では無能呼ばわりされたほどだった。都知事選挙運動中でも、はっきりした物言いはせず、応援していた人たちをがっかりさせた。そういう意味では、失礼ながらあまり大きな期待をしていなかった。

 ところが、与えられた1時間半の間自分が関わった外交交渉から、最近の紛争事例、一般的に知られている国際紛争について、さすがと思える解説をしてくれた。やはり政治の分野では、持ち味が発揮できなかったのではないだろうか。今日の講義でも国際的外交官の面目躍如たる存在感を存分に発揮された。

 ビルマと中国の最近の自然災害に対する諸外国からの援助に対する両国政府の対応にも触れた。中国には少しずつ開かれているという印象はあるが、ビルマはまったく取り付く島がないので、国連も困惑していると率直に述べられた。

 そのほかに、印象に残っているのは、①アチェ、ネパール、ミンダナオのように、アジアの難問は少しずつ解決している。②外国との戦争より、内戦の方に被害が多い。例えば、スペイン内戦、カンボジアのポルポトによる犠牲者の数が、対外戦争を上回っている。③サイクロン被害に伴うミャンマー政府の援助を受け入れない頑なな対応から、国際的にもこのまま国民を見殺しにしてよいのかとの議論が起きている。つまり、国の援助が見込まれない時、あえて人道的介入をして「保護する責任」を果たすべきではないかとの世論も挙がっている。これに対しては、インド、中国を始めアジア、アフリカから反対の声が挙がっている。④日本の平和憲法維持のために、日本はその努力と対価を払っているか、と疑問を呈された。

 その後2人の受講者から質問を受けた。丁寧に明石さんが応えていたとき、学生たちの私語があまりにも声高で煩くなり、聞き取りにくくなった。真面目に応答されていた明石さんにも失礼であるし、前方の座席の一般人も迷惑そうな表情をしていた。

 前2列目に座っていたご意見番の私も堪えていたが、ついに我慢できなくなり、年甲斐もなく学生席へ向け「ガクセイたち! うるせぇぞ!」と思わず怒鳴りつけてしまった。学生たちはしゅんとなって声が出なくなった。明石さんは一瞬当惑したようだったが、質問に答えて講義は終わった。明石さんにも申し訳なかったと思っている。周囲の受講者からはよく言ってくれましたと言われ、てれくさい気がした。しかし、先週寺島講師が散々煩いからと警告したにも関わらず、この騒がしさである。われわれには有益で、面白くて素晴らしい講座だと思っているが、これほど私語が止まないのは、学生たちにとって授業が退屈で苦痛なのではないだろうか。

 そんな折りも折り秋田英澪子・知研事務局長、大分の永留浩さんとともに多摩大キャンパスを出て駐車場へ向かう途中で、一人の多摩大生に話しかけられた。Tくんと言い、この講座を社会人の方はどう思いますかと唐突に尋ねられた。私がうるさいと怒鳴った本人だと名乗ったところ、この講座は1年生には難しくて分からない。かなりの学生は講義が始まると居眠りしている。大学生になったばかりの1年生に授業として、レベルの高い講義を聞かせる目的は何でしょうと聞かれて反って面食らってしまった。私語は私語として、学生は学生なりに悩んでいるのだ。確かに高校を卒業したばかりでは、このレベルの内容はとても理解できそうもないと思う。公開講座はこれで素晴らしいが、せっかくの企画が意図を汲まれないのではもったいないと思う。高学年生ならともかく、確かにこのTくんの言うように、この講義内容は1年生には少々荷が重く難しいと思うので、大学もこの辺りのことを、次回には検討してみてはどうだろうか。

2008年6月5日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

387.2008年6月4日(水) 江戸落語の庶民生活との関わり

 今日は忙しかった。代々木の歯科へ寄り駒沢大の講座に出席して、六本木で開かれた「江戸城再建を目指す会」セミナーに出席して、その後懇親会に参加。

 セミナーは「落語に学ぶ江戸の暮らしと文化」と題して真打ち・三遊亭竜楽師匠が古典落語長短3つのお噺をしながら、①江戸落語の成立と発展、②落語を通じて見る江戸人の暮らし、についても分かりやすく解説された。江戸文化と落語との関わり、上方落語と江戸落語の違い、江戸落語のネタが弱者や自然に優しいとか、ストーリーがリサイクルにリンクしている点についても、今まで知らなかった落語界における常識を説明された。中央大学法学部卒のインテリ師匠だけに、ロジカルに説明された落語界にまつわる常識は、普段あまり耳にする機会もない話が多く、改めて教えられた。

 例えば、大阪では見習いが終わると全員が同格で、東京のように、前座、二つ目、真打ちのような階級制がないことや、外でもやっていた大阪の寄席に比べて、東京は室内で行うので、声の大きさが違うことなどは、初めて知った。最後の高座は正直者の乞食のお噺だったが、乞食の中に正直者がいる一方で、武士や浪人の間にも桁外れの正直者がいて、これが江戸の世相だということを落語は伝えているという話に感銘を受けた。人を得なければ難しいが、こういうセミナーは楽しいうえに知らなかったことを教えてもらい、大いに啓発される。会場も六本木のど真ん中の「ハリウッド」の教室に、高座と演壇、ボードが準備され、師匠はその都度場所を変えながら口舌された。参加者も感心しきりで、いたく感銘を受けていたようだった。鼻歌交じりの好い気分で帰宅した。

 さて、帰ってきて夕刊を見ると「オバマ氏 指名確定」と見出しにある。アメリカ大統領選民主党指名候補者争いも漸く決着がつく時がやってきた。1月に始まって半年間のロングランだった。オバマ氏が総代議員の過半数を獲得したが、頷けないのは、最後の州、モンダナ州の得票率がオバマ氏に大差で軍配が上がったことである。クリントン氏がモンタナ州で敗れたということがどうしても理解できない。モンタナ州人口は圧倒的に白人が上回っている。かつて、教育視察団に同行してモンタナ州ビリングス市に滞在したときも、あまり黒人の姿を見かけなかったくらいである。2005年の人口センサスでは、全合衆国の人種別人口比率は、白人:黒人:その他=80.2:12.8:7.0(%)であるが、モンタナ州では、その割合は91.1:0.4:8.5である。全人口のうち僅か0.4%しかいない黒人が、90%を超える白人に勝つというのは、常識的には考えられない。やはり勝ち馬に乗ったというか、オバマ氏支持へ雪崩現象を起させたと見るべきだろう。

 悔しいクリントン氏はいまだ敗北宣言を出していないが、今日の結果でほぼ帰趨は決まった。

2008年6月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

386.2008年6月3日(火) 脂が乗ってきた駒沢大公開講座

 かなり自分の歯が少なくなっているが、さらに前歯が1本欠けただけでこんなに不都合になるとは思っもいなかった。歯質があまり良くなく、かなり抜けてしまって入れ歯に頼っている状態だし、今日お世話になった歯科医院はもうかれこれ30年以上も世話になっている歯科医なので、すべてお任せだ。先週金曜日に初めて接ぎ歯が折れて接着してもらった。それがすぐはがれて、また今日接いでもらった。ところが夕食時にまたはがれた。磁石を使用する処置前のワンポイント治療だが、これが厄介である。明日にもまた歯科医に連絡をとってもっと長持ちする処置をしてもらおうと思っている。

 駒沢大の2時間の講座はいずれも良かった。菱山郁朗講師はエドワード・マローとジョセフ・マッカーシーについて映像を交えて分かりやすく説明してくれた。マッカーシーについては、赤狩りの右翼米上院議員として戦後マッカーシズム旋風が吹き荒れ、日本人の成人なら誰もが知っている人物だが、マローが報道の真実で議論をぶつけ、赤狩りという村八分状態を壊滅させたということから、アメリカ放送界でもマローが主宰した番組‘See it now’は、モローともども後世に伝えられる名報道番組と言われているらしい。エドワード・モローについては寡聞にして知らなかった。

 共同通信出身の片山正彦講師からは、通信社の歴史と現在の通信2社の変遷を話された。現在の時事通信と共同通信の変遷の歴史から電通が生まれてきた経緯や、低落傾向の通信社、時事通信と共同通信両社が揃って2003年に自社ビルを建てた玉手箱の内情も聞けて、納得がいった。

 もうひとつ興味深い話は、マス・メディアは現場主義優先を意識しているが、アメリカでAPやUPIに取って替わり台頭してきたブルームバーグは、カナダ・ケベック州における独立是非住民投票で、現場へ足を踏み込まなかったにも拘らず、他の通信社とは反対の予測を立て、その通り「独立派が敗れる」を的中させたのは、株式市場の値動きを見て結論を出したからである。つまりいわゆる「現場の声」ではなかった。だが、株式市場は、間接的に現場の実態を集約したもので、選挙結果について言えば、「広義の現場」ではないかという考え方は、面白い見方だと思った。

 いずれにしろこの駒沢大学マスコミ研究所の公開講座は、マスコミに関心を抱いている人々にとっては実に的を射た企画である。

2008年6月3日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com

385.2008年6月2日(月) 道交法改正とガソリン代高騰

 昨日から道路交通法が改正され、乗用車の後部座席もシートベルト着装が義務化された。75歳以上の運転手は、車に「もみじマーク」のステッカーを付けなければならなくなった。天皇や首相は、後部座席に乗るのでどうするのかと思ったら、その車の前後に護衛車が付く場合はその必要がなく、天皇や首相の場合ベルトは必要ないということになる。また、背後だけ護衛車が従う場合はシートベルトが必要だそうである。天皇以外の皇族は後に護衛車がつくが、先導車はないので、ベルトは付けるということになる。

 道交法とは関係ないが、原油高騰のあおりを受けガソリン代が昨日から大幅に値上げされた。ほとんど1リットル当たり170円前後になった。200円も間近と言われている。離島なんかは輸送費がかかるので、すでに200円近いガソリン代だそうである。4月には暫定税率の失効で一時130円にまで下がったので、この乱高下には多くの車利用者が振り回されている印象である。こうなると普段あまり車に乗らない人は好いが、車の利用者とか、バス会社、運送業者、タクシー会社は堪ったものではない。ことが石油の高値が原因なので、すべて政治の責任とは言えないが、世界的な石油高騰の影響下でどこの国も、誰もこの問題解決のための手を打てず指をくわえているいるしかないというのが、いかにももどかしい。

 このところ天候が安定しないと思っていたら、今日も雨が降って、夕方の気象予報で今にも梅雨入りを宣言しそうな様子だった。仮に梅雨入りなら例年より6日、昨年より20日も早い梅雨入りである。これだけ見ても、アフリカを始めとする食糧危機、ビルマのサイクロン、中国の地震、アメリカの竜巻頻発、天候異変等々の異常事態は、明らかに地球温暖化による異変としか思えない。

 今日日本サッカー協会・長沼健元会長が肺炎のため亡くなられた。享年77歳。この方とは30年ほど前バンコック空港の待合室で、立ち話をしたことがある。ムルデカ大会でマレーシア戦のためにクアラルンプールへ行く途上だった。まだ、日本も世界の中ではまったく歯が立たなかった時代で、長沼さんは「マレーシアは強い」と言っていた。とても感じの良い方だった。あれから日本は随分強くなった。今夜はワールドカップ2次予選で日本が3-0でオマーンを破った。10年前のワールドカップに日本が初出場した時、予選で苦戦して代表監督を加茂周氏から今日監督を務めていた岡田氏へ代えた時の会長である。岡田監督も弔い合戦に勝ってほっとしていることであろう。

 フランスでは、服飾デザイナーのイブ・サン・ローランが亡くなった。享年71歳。

2008年6月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : mr-kondoh.com